焔火

焔火

1,562円 (税込)

7pt

昭和初期の東北の寒村で貧しい狸とりの息子として、侘しい暮らしを送る男。肺病の家系にあり、村八分にされている。そんな彼の心の慰めは、おミツという村の女だった。盗人の家に生まれ、差別さて続けたおミツと男は惹かれあう。しかし、あるとき村長の息子たちに捕らえられ、おミツは殺され、男は村長の息子等を殺して、命からがら生まれた村を離れる。自然の中でつかの間の幸せを味わう男に迫る追っ手の魔の手。彼の運命はいかに

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焔火 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年06月20日

    とにかく描写が素晴らしい
    見事に五感を使って読んだ
    というか鉄の人生を体感したよう。
    あまりといえばあまりにも壮絶な展開
    鉄も含め、登場人物のほとんどが
    ここまで貶められるのか
    もう勘弁してやって~!と
    懇願するように読んだ。

    子供や病人、身体の不自由な人間に対して
    すさまじい差別がある一方
    あや...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月18日

    主人公、鉄の過酷な運命にとにかく圧倒された。
    生まれ育った村での差別、いじめ、凄惨な仕打ち。
    人間が持っている闇の部分と憎しみが露にされた序盤、あまりのショックに読み続けられるか不安になったほど。

    村を出てからの鉄の生き方が力強い。
    日々仕事に打ち込むひたむきさと、重労働の後の達成感。
    仲間との連...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年04月28日

     本作は第6回小説現代長編新人賞受賞作であり、選考委員である花村萬月・角田光代という両作家のコメントが本の帯に印刷して巻かれている。さらに帯の正面に太文字で描かれたセンセーショナルな言葉『生きることは殺すこと』。

     そもそもが書店で手にとったのは、新作の『光る牙』。日高を舞台に羆との対決を描いた山...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月08日

    主人公の暗黒にさしつづける一筋の光、これこそがこの物語の救いであり、魅力である。そしてそれには最後まで読むものを引っ張る力があった。
    ただし、最後の一山の前フリが『放火』なのはかなり疑問。ここを流さず納得させて欲しかった。

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    Posted by ブクログ 2012年03月01日

    畑で読み始めたら止まらなくなって一気読み。仕事にならなかった。

    帯のコピー「生きるとは殺すこと」というのは単純化しすぎだが、主人公が野生動物のように生き抜いていく物語に圧倒された。

    甘っちょろい今の日本人に、そして自分に、この生き様を叩きつけたい。ふわふわしたこと言ってんじゃねーぞと、思う。読み...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月30日

    読み終えてとても疲れた。主人公の身の上に起こることが、激しすぎて素直に受入られない。再読はないでしょう。

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    Posted by ブクログ 2014年02月03日

    最近女性作家の作品を続けて読んでいたので、無性に男っぽい無骨な作品が読みたくなって手に取ったこの小説。
    結論から言うといささか男度が高すぎた(笑)

    吉村さんは二作目。
    前回読んだ「光る牙」が手に汗握る怒涛の展開で非常に楽しく読めた作品だっただけに期待大。

    今回の舞台は昭和初期の山間の東北の村が舞...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月24日

    なんとも言えぬ凄みのある物語。辻褄の合わぬところもあるし、資料を羅列したのではないかと思える部分も目立つ。決して文章も上手いとは言えない。だが、荒削りな、底知れない激しさを感じた。

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    Posted by ブクログ 2012年02月03日

    村八分でいじめ抜かれた男の復讐から始まる愛憎劇。あまりにも凄絶な運命に翻弄される男の描かれ方は秀逸なのですが、その結末は淡白すぎて残念。

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焔火 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    218ページ
  • 電子版発売日
    2012年02月10日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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