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  • 中国の鳥人(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)
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    映画化した『中国の鳥人』『たどん』『ちくわ』を含む八編の超常小説集。 中国奥地に羽根を付けて空を飛ぶ人々がいた『中国の鳥人』 タクシーの運転手と乗客のなにげないやりとりが危機を生む『たどん』 居酒屋でちくわをオーダーしたらとんでもないものが出てきた『ちくわ』 渓流釣りに入った二人組の不気味な体験『蚊無し川』 など幻想と現実が交錯する8つの作品を収録。 本作用に表紙イラストを椎名誠が描き下ろし。巻末には、「対談 椎名誠×目黒考二」「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」を掲載。 <目次> 中国の鳥人 月下の騎馬清掃団 思うがままの人生 ちくわ 蚊無し川 たどん 鯨女 スキヤキ 発想の瞬間―あとがきにかえて 椎名誠・短編集収録作品リスト 対談 椎名誠×目黒考二 電子書籍版あとがき 椎名誠の人生年表

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  • 雨やどり
    4.1
    舞台は新宿裏通りのバー街。「ルヰ」のバーテンダー仙田を主人公に、彼の前を通り過ぎて行く、いろいろな男と女の哀歓漂う人間模様を描き出す連作。直木賞受賞の表題作をはじめ、「おさせ伝説」「ふたり」「新宿の名人」など8編を収録。
  • 男あそび
    4.0
    ひどく謎めいた女に成熟した順子には、自分が必要とする時に男を呼び寄せ、意のままに操ることができる奇妙な力があった。順子はそれを〈浮気の超能力〉と呼んで、思うまま人生を愉しんでいたが、ふと、どこか虚しい気持ちに陥るようになって……。表題作「男あそび」他7編を収録。軽妙に描く大人の女と男の物語。
  • 怪物が覗く窓
    3.1
    19歳の良太はドアスコープを付けた部屋で引きこもり生活を送っていた。父親はそんな息子を「怪物」と呼んで嫌悪する。やがて閉塞した良太の人生に転機がきた。向かいに若い女性が越してきたのだ。部屋の窓から眺めるその姿は、良太を久々に表の世界へ誘い出した。しかし、その女性が何者かに殺され、父は「ウチの変態息子」の仕業と決めつけた。だが…。意外な真相に戦慄する新感覚ミステリー。
  • 鬼の棲む家
    3.5
    新婚まもない華子は、古びた借家で夫の亮介を電動工具で殺害した! 華子は弁護士に「あの家には鬼がいたの」と語り、事件の背景には壮絶なDVがあったことを示唆する。それを知った華子の父は、夫こそ加害者で、娘は被害者だと訴え、罪の軽減に奔走する。だが、やがて父親は「鬼」の真の正体を知り愕然となる! 家族から殺人者を出した一家の崩壊する心理を描く、戦慄の新感覚ミステリー!
  • 生きてるうちに、さよならを
    3.6
    「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。ごめんねって泣きながら…」「兄弟、おれに黙って、なぜ先に逝った。バカヤロー!」親友の葬式で、勝手に死者との絆を強調する自己陶酔型の弔辞に嫌気がさした会社社長の本宮は、自分自身の生前葬を企画する。だが彼は知らなかった。妻の涼子が重い病に冒されて、余命幾ばくもないのを隠していることを……。
  • 危険なふたり(大塚綾子の人生相談シリーズ)
    4.0
    「あ、そう。ぼくが出張中に彼女とデートしていたのね。じゃ、二度とそんな真似できないようにしてあげましょ!」新入社員の星野豪太は緑川剛編集長の声に震え上がった。人気出版社に中途採用された喜びもつかのま、なんと男の上司から惚れられた。婚約者の桃子にその悩みを打ち明けられずにいるうちに、なぜか豪太は、自分も彼を愛し始めていることに気がついた……。
  • 可愛いベイビー
    3.5
    わずか半年で結婚生活の破局を迎えた松坂誠。しかし、妻の可愛い笑顔が忘れられない。ところが彼女はあっさり再婚。しかも相手は冴えない中年男。嫉妬の鬼と化した誠は、彼らの新居を監視しはじめるが、見せつけられるのは刺激的な光景ばかり。神経のバランスを崩した誠は、元妻の奪還を期して、異様なストーカーとなった。予想外の破滅が待ち受けているとも知らず……。
  • 家族会議
    -
    一家四人でしあわせに暮らしていた沢木孝は、ある日突然、妻の麻紀に先立たれる。幼い子供たちが哀れだと、義母の芳子が同居を申し出て、家事と育児を引き受けたが、その一年後、孝は若手の女性社員に求婚した。義母は激怒し、家族会議により婿の再婚計画を白紙に戻そうとする。だがそれでも「嫁」はやってきた。不幸であることこそ人生との異常な価値観をたずさえて!
  • 幻少女
    -
    妻がラジオで聴いた幽霊屋敷の話は亡くなった娘の家のことらしい。幽霊でもいいから会いに来てほしい。どんなに私達が娘を愛しているかを伝えたい。妻に頼まれ、その家を訪ねた私は娘の死に隠された驚愕の真実を知る――!(「幽霊屋敷」) 生者と死者の深い愛情と悲痛な想いが胸に迫る。彼岸と此岸の境にある幽玄世界を描いた高橋文学の真骨頂。ときに背筋が凍り、ときにせつない珠玉の幻想ホラー掌編集。
  • マゼンタ100
    3.0
    1巻440円 (税込)
    〈将ちゃんは、あたしがそれまで付き合ったことのある若い男の子たちとは、もうとにかく全てが違っていて、あたしは目いっぱい背伸びをして、将ちゃんに追いつこうと必死だった〉。世慣れた雰囲気と強引さで、自分の欠落感にぴたりと嵌りこんで夢中にさせてくれた歳上の彼との儚い恋を描いたR-18文学賞受賞の表題作他、ある女性の恋愛遍歴を、エロティックにユーモラスに、そして何よりキュートに描いた傑作恋愛小説!
  • 野火
    3.0
    昭和26年「展望」に連載、読売文学賞を受けた。いわゆる「戦後作家」の最も早期の作家として登場した作者は、かつての大戦の歴史的現象の中で精神をどのように試練されたか。戦後文学「野火」には、近代の西欧文学と競おうとする作家の意欲と、大戦で味わった精神の所産の二つが火のような要求となって結晶している。
  • 寝ずの番
    4.1
    上方落語界の重鎮、笑満亭橋鶴が、いままさに臨終のとき――。「師匠、何か心残りは? これはやっておきたかったということは?」と、弟子が聞くと橋鶴の口がもごもごと動いた。「そ、そ○が見たい」!! 弟子たちはみな、呆気にとられ、その後、大騒動に。果たして「そ○」とは、いったい何のことなのか――? マキノ雅彦第一回監督作品原作ともなった、粋で泣かせる中島らもの傑作三部作!
  • 詩集 散リユク夕べ
    4.1
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 速いのか遅いのかわからない、時のたつ、この世の中で、同じ時に生きて、会えること、知りあえたことが、うれしく思えます。
  • 彼が泣いた夜
    3.3
    「ねえ金持ってる?」――別れた男からのしつこい電話。あたしはかまってないのに、今の彼はあたしが誘ってると思ってる。どうして信じてくれないの? あたしにとって今、大切なのは彼だけなのに。憧れの彼と同じように仕事がしたい。結婚しても仕事よ、なんて声を大にして言いたくないけれど、子供っぽい男は迷惑なだけ。愛してる振りして足を引っぱってくる。嘘つきで調子の良い男と、誠実だけどしつこい男、そして……。出会いと別れにゆれる女性の日常をリアルに描いた長篇小説。
  • 海辺でロングディスタンス
    3.0
    1巻462円 (税込)
    無口だけどとびきりカッコいい上の兄・裕。おしゃべりでちょっと変人の下の兄・零。そして、彼らが踏み固めた道をずっと通って来た三兄弟の末っ子、沢井健、15歳。だけどこの春、高校生になったのをきっかけに、彼の新たな日常が回り出す……。年上のガールフレンドのこと、バイト先で知り合った老女のこと、そして、走ること――何かを選び、何かを捨てながらゆっくりと大人になってゆく少年を描いた、弾けるような青春小説。
  • 別れの十二か月
    -
    ……人は、いちばん好きな人とは決して結ばれない。私があの人との三年間で学んだ、ただひとつの真実だった。そして私は、あの人への愛しさを抱えたままこの部屋を出て行く。(「一月 積木の部屋」より) あきらめ、あこがれ、決断、後悔、救い、絶望……。季節の彩りの中で、“別れ”はさまざまな表情をみせる。みずみずしい筆致でつづられる12篇の恋のかたち。梅田みか、初の小説集。
  • 恋愛運の上げ方
    3.0
    1巻462円 (税込)
    モテる人とモテない人がいるのはなぜ? どうしていい人が見つからないの? 好きな人とずっとつき合い続けるにはどうしたらいいんだろう? そんな悩みをいつも抱えているのは、恋愛運のつかみ方を知らない人です。みんなが無意識にしている恋愛にも、「運の上げ方」は確実にあります! 運をつかむ女になるためのコツを恋の巨匠・秋元康が伝授。ほんの少しの知恵と努力で、「運命の人」は見つかるはずです。
  • 恋愛物語
    3.7
    自転車を二人乗りしていた加那子の日々。失踪した親友を想い、江梨子が泣いた朝。飛行機をめぐる結婚物語。不器用な癖をもつ多恵子に訪れた春。あなたの恋も一緒にみつけてみませんか? 11人の素敵な恋のフォトグラフ。恋愛の救世主・柴門ふみが贈る初の恋愛小説集。
  • 楽園(ラック・ヴィエン)
    3.4
    灼熱の夏が永遠に続く国ベトナム。ホーチミンを訪れた「私」は夏の国の男に出会う。彼は綺麗な南の地獄そのものだった――。名前も素性も知らぬまま、ただ享楽的なセックスに溺れるふたり。――床惚れ――セックスがよくて惚れてしまうのは男女が堕ちる最も苦しい地獄と天国なのかもしれない。『ぼっけえ、きょうてえ』の著者がベトナムを舞台に狂おしくも甘美な情欲の世界を描いた官能ホラー。
  • 無印失恋物語
    3.3
    実はマザコンだったり、占いのドツボにはまったり、文句たれに嫌気がさしたり、言われ放題のイイナリ君に反撃されたり、近所のおばさんの噂話に泣かされたり……。無難な恋と思っていたのに、破局が突然やってきた。言いつくせない無念さと開放感が新たな恋へとかりたてる。明るいハートブレイク・ストーリー12話。
  • 無印親子物語
    3.5
    ひとり暮しを敢行した私を引き戻そうと、あの手この手を使う古狸母。家では厳格、無愛想、外では裸踊りまでする破廉恥父。いつまでももてる美人母etc――。切っても切れない親子の縁を運命としてあきらめるか、反発するのか。親子愛の名の下で、くり拡げられるなんでもありの、家族ストーリー。おかしくってやがてホロリとさせられる、人気シリーズ第六弾!
  • 変奏曲
    3.6
    ……無理やりに高志の顔の向きを変えさせた。それでも高志は目蓋を開かなかった。「Onanieしようとしたでしょう?」〈本文より〉 血の絆で結ばれた洋子と高志。異なる性の双子が貪る、耽美な禁断のエロティシズム。それは、洋子の婚礼が近づくにつれ、哀しく顕在化していった……。幻想は現実に、情念は行為へ。現代を超えて幽玄世界へと誘う現代のロマネスク文学。
  • 普通の愛
    3.8
    1巻462円 (税込)
    路上に身をひそめて立ちつくす者達。彼らの吐く息が、あらゆる嘘を撃つ。尾崎豊の、痛ましいまでの透明感の秘密がこの小説集にある――村上龍 真実を求めて苦闘する孤独な魂。生きることの悲しみ、怒りにもがく純粋な精神の軌跡を綴った、恐るべき処女小説集。
  • 第三水曜日の情事
    4.0
    ジャネットは広告代理店に勤めるOL。女友達の何気ない言葉から、社長殺害の完全犯罪を思いつく。「第三水曜日」なら成功間違いなし。これで恋も仕事も思いのまま、と思いきや、完璧だったはずのアリバイが……。大都会を舞台に、摩天楼の迷路をさまよう男と女が抱く、恋、嫉妬、復讐心、そしてきらめく殺意! ありきたりな毎日に飽き飽きしたあなたに贈る、とびきり小粋でスパイスの効いた、ショート・ミステリー20編!!
  • スワロウテイル
    3.9
    円を掘りに来る街。それがイェンタウンだ。日本人はこの呼び名を嫌い、自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを逆にイェンタウンと呼んだ。ヒョウとリンとフニクラは墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立て、身寄りのないアゲハを引き取った。ある日、客のひとりがアゲハを襲い、隣人のアーロウが客を殺してしまう。すると腹の中からテープが飛び出し、代議士のウラ帳簿が見つかる。飽和状態のイェンタウンで、欲望と希望が渦巻いていった。
  • 新興宗教オモイデ教
    4.2
    一カ月前に学校から消えたなつみさんは、新興宗教オモイデ教の信者になって再び僕の前に現れた。彼らは人間を発狂させるメグマ祈呪術を使い、怖るべき行為をくりかえしていた――。狂気に満ちた殺戮の世界に巻き込まれてゆく僕の恋の行方は? オドロオドロしき青春を描く、著者初の長編小説。
  • 詩集 ロマンス
    4.1
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「素敵だと思うのは、素敵だと感じる自分自身の中にある何か」誰のなかにもある、悲しみや切なさ、そして愛。特別ではない心の動きに、特別な言葉を与える詩人・銀色夏生がおくる、ロマンス詩集。
  • 詩集 小さな手紙
    3.4
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 好きな人のことばやしぐさは人から人へ伝わる透明な小さな手紙のようなものだと思います。
  • 死刑囚の最後の瞬間
    3.3
    戦後、我が国で処刑された死刑囚は六百人以上にのぼる。しかし密行主義といわれる現行の死刑制度の中で、我々は確定囚のその後を知ることは出来ない。彼らが処刑までをどのようにして生き、どのようにして人生を終えるのか……。二十年以上にわたり、“死刑”を追い続ける著者が、世間を騒然とさせた十三人の死刑囚の最期を通して、ベールに包まれた死刑制度の実態に迫る。衝撃のドキュメント!
  • 死刑執行人の苦悩
    3.9
    世間の人々は、裁判で死刑が確定するところまでしか死刑について知ることはない。確定後の生まれ変わった人間性を知らないのだ。それは、日本の死刑制度が密行主義の中に閉じこめられているからである。(本文より) 「なぜ殺さなければならないのか」……。執行という名の下に、首にロープをかけ、レバーを引く刑務官と、ゼロ番区と呼ばれる舎房でその日を待つ死刑囚。徹底した取材を基に、あらためて死刑制度を問う衝撃のドキュメント!
  • サウダージ
    3.7
    「サウダージ」、それは、失われたものを懐かしむ、さみしいせつない想い――。日本人の父とインド人の母の血をひく裕一。若いパキスタン人労働者シカンデル。日系四世のルイーズ。裕一の行きつけのバーの雇われママ、フィリピン人女性ミルナ。それぞれが癒しがたい喪失感を抱きながら、東京に流れ着き、出会い、そして別れていく。人々の胸に去来する、やるせない想いを描く傑作長編。
  • 57人の死刑囚
    3.0
    刑が確定した死刑囚は、自殺房と呼ばれる舎房の中で、いつ訪れるかわからない〈その日〉を、じっと待たなければならない。しかし、密行主義といわれる日本の死刑制度では、我々は彼らの〈その後〉を知ることはできない。彼らは何を思い、何を考えているのか……。本書は、報道されることのない死刑囚たちの〈その後〉を徹底取材し、あらためて死刑制度の存続を問う、衝撃のドキュメントである。
  • 合意情死(がふいしんぢゆう)
    3.4
    あなたの周りにもきっといる――。小学校教員、新聞記者、地方小劇団の座長、看守。偏狭な社会でちっぽけな権力をふりまわす木っ端役人、目立たないくせにどこか鬱陶しい地味女、誠実に見えて肝心なところで無神経な好青年……。思惑と欲望がうずまく小市民たちの葛藤を、ユーモアと恐怖のなかに浮き彫りにした、名手による傑作短篇集。「華美粉飾」「合意情死」「自動幻画」「巡行線路」「有情答語」を収録。
  • 禁欲のススメ
    3.0
    恋愛? どこにあるの、そんなもん。みんな誤解してる。だれもが恋愛してるって。本当は恋愛って決して公平に訪れてくれるものじゃない。それはとっても貧富の差のはげしいものなんだ。「彼とつきあってて、ああしてこうして、そんでこうで……」こんなこと言ってるヤツが恋愛を独占してやがるのだ。くそくそ、くやしい! 一人だけでイイ思いしやがって。少しは禁欲しろ。悔いあらためよ……。(本文より) 無垢な乙女が淫らに綴る、ヒメノ式恋愛論。
  • ガラスの仮面の告白
    3.8
    「男性と一式の寝具で寝て何もなかった数の世界一」というのが、もしギネス・ブックにあったら、載れるんじゃないかと思う。大学生時代など、いったい何人の男性と寝ただろう、グーグーと。杉村くんとも畑さんとも寺沢くんとも藤堂くんとも清水くんとも、私はセックスしていないキスもしていない。手も握り合っていない。彼らと私は、男と女ではなく、中性と中性のつきあいだった――。享楽の都TOKYOに上京した、夢多き乙女が綴る、孤独で切ないけれど、明るくって元気な物語。
  • 無花果日誌
    3.9
    桐子はカトリックの女子校に通う高校二年生。家の近所のお下劣な環境を脱すべく、県内一のお嬢様学校に入ったのだけれど、お上品ぶった同級生や先生、修道女との毎日は、すっきりしないことばかり。大好きな母さんの死、郁クンとの恋、衝撃の事件。からまわりする自意識を抱えながら裸の自分に向き合い、明日へ走り出す桐子は――。みずみずしい十七歳の一瞬一瞬が輝く話題作。
  • 愛をする人
    4.0
    悠子が一希に出逢ったのは十五歳。彼は家庭教師の大学生。まだ、恋の意味もわからない春の日の出来事だった。八年後、再会した二人――年月は少女を女にかえていた。そして、彼には婚約者の優子がいた……。二人のユウコの間で揺れる一希。一人のユウコは恋人、もう一人のユウコは愛人という道を選んだ……。恋人のいる人を好きになる――それは罪なことなのでしょうか。決して結ばれることのない愛、切ない愛を綴った恋愛物語〈ラヴ・ストーリー〉。
  • 愛の予感
    3.0
    1巻462円 (税込)
    伊豆の海で休暇を過ごした夏、ケイは婚約者の友人・亮と恋におちた。ひとつの恋の始まりは、もうひとつの恋の終りだった。建築家の亮は結婚という形式を拒否する男だった。一緒に暮らし始めた彼に、突如、転勤問題がおこった時、ケイは愛か仕事か、の選択を迫られた。いつか、くるかもしれない別れの時のこと、そして、それ以上に男との意識のギャップに揺れながら、ケイは――。それぞれの愛と別れのなかで、ケイを明らかな主張をもった女にそめあげていく。愛の連作長篇。
  • 息子の唇
    3.0
    彼に抱かれると、自分の体をはっきり意識し、私は生き物としての自信を取り戻す。一緒に暮らす前からそうだった。思いやりと体力のある、確実なやりかた。だから私は、不安になると彼を抱きしめてしまうのだ。 (「長い影」) 永い虚しい日々のあとにおとずれた穏やかな時間。私のなかで、彼のからだは水を跳ねる魚のようになる――。「水の作家」内田春菊が描く生の渇きと潤い。十一の短篇。
  • 27

    27

    3.7
    「27」使用上の注意 ●本書には噴飯成分が含まれております。お食事中のご一読はできるだけお控え下さい。また、牛乳を飲んでいる人の背後での朗読もお勧めできません。白ッパナが出て呼吸困難に陥るおそれがあります。●本書を一読後火中へ投じたり、燃えるゴミとして道端に放り出したり、ページを破いて鼻紙として使用したりしないで下さい。呪われる場合があります…。(あとがきより) 見たい!聞きたい!!話したい!!!好奇心満点の著者が、カカカと綴ったスーパー見聞録。
  • セカンド・ショット
    3.8
    1巻484円 (税込)
    電話がなっている。だけど、ぼくは、電話器をとることができない。いまのぼくには、君と話をする資格なんてない。だって、ぼくは……。あわい初恋が衝撃的なラストを迎える幻の名作「電話がなっている」や、バスケ少年の中学最後の試合を爽快に描いた表題作。少年という存在の気持ちよさ、やさしさと残酷さ、あまりにも繊細な心の痛み、のぞきみえる官能――思春期の少年が持つすべての素直な感情がちりばめられた、みずみずしいナイン・ストーリーズ。
  • 香水物語
    4.8
    1巻484円 (税込)
    深く傷ついている時でさえ、そこにほんのささやかな物が登場しただけで、女は生き返ることができる――。プロポーズの言葉とともに贈られたダイヤモンド。デビュタントの日にはじめて身に付けた真珠。遠く離れた恋人と同じ香りにつつまれ眠った夜。匂いや輝きで、あるいはその名前の響きで記憶に残る香水や宝石をモティーフに、大人の女性の輝きと悲しみを鮮やかに映し出した贅沢な恋愛小品集。
  • ジョン万作の逃亡(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)
    -
    飼い犬ジョン万作は度々、鎖を千切って逃亡をはかる。それを追う主人公は謎の宗教の存在を知る「ジョン万作の逃亡」を含む5つの作品を収録。椎名誠の第一小説集。 本作用に表紙イラストを椎名誠が描き下ろし。巻末には、「対談 椎名誠×目黒考二」「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」を掲載。 <目次> 悶絶のエビフライライス 米屋のつくったビアガーデン ラジャダムナン・キック ブンガク的工事現場 ジョン万作の逃亡 対談 椎名誠×目黒考二 電子書籍版あとがき 椎名誠の人生年表

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  • マリッジ
    3.0
    35歳で独身の山上潔は、一念発起し「お見合いパーティー」に参加した。そこで、誰もが羨む美女・西畑茜と意気投合、人生の伴侶を射止めた。だが、結婚してから妻の性格が激変、日毎に別人のようになっていく。そのさなか、妻が殺人事件の重要参考人であることが判明し、山上は茜の過去を調べ始める。事件を追っていた警視庁捜査一課の棟居と新宿署の牛尾もまた、結婚という「愛の誓い」に潜む闇を照らし出していくのだが……。男女の普遍のテーマを活写した社会派ミステリー。
  • 旅人の心得
    4.0
    宮古島の祭り、パーントゥに参加して、宵闇に異界の怪物に追い回され、泥を塗りたくられる。カンカカリャーと一緒に聖地を辿る。その土地に積み重なった歴史と人々に向き合えば、ホテルに泊まってドライブした島とは、全く違うものが見えてくる。私はずっと旅人でありたい。遠くへ、近くへ、外へ、内へ。沖縄、メキシコ、カンボジア、タスマニア、広島、旅をしながら聴いていたのは、遠くから響いてくる内なる鼓動だった。
  • 後催眠 完全版
    3.6
    「精神科医・深崎透の失踪を、木村絵美子という患者に伝えろ」。臨床心理士・嵯峨敏也は謎の女から一方的な電話を受ける。絵美子とのあいだには医師と患者の垣根を超えた愛が芽生えていたが、深崎は既に癌という重い病に冒されていた。しかし、2人の関係にはもっと驚くべき真実が――。大ヒットシリーズ「催眠」の第3弾にして、第1作を凌駕する感動作。胸を打つ究極のラブストーリーが、ついに待望の完全版で登場!
  • リンウッド・テラスの心霊フィルム 大槻ケンヂ詩集
    4.1
    「誰も詩など聞いてはないし」/この世界がみな作り物なら/港につながれたサーカス団の/あの船に乗って/流れてゆこう/パノラマ島へ帰ろう ――「パノラマ島へ帰る」より。血色の憧憬が生んだ、グロテスクなまでに美しい言葉の破片。各界から絶賛を浴びた大槻ケンヂ戦慄の処女詩集。
  • もういちど走り出そう
    3.6
    1巻506円 (税込)
    たぶん初めは小さな穴だったのだ。歯医者として成功をおさめ、美しい妻とかわいい娘がいる。上品なアシスタントの働く清潔な職場。自分の美学で建てた城に住むちょっとした王様。だから、妻が小説を書いて新人賞を受賞したことなど、僕にっとっては、意外な、けれども些細な事に過ぎないはずだった―――。インターハイ三位の実力を持つ四00メートルハードル選手だった主人公が、順調な人生の半ばで経験した、思いもかけない挫折と再生を、繊細に、そしてほろ苦く描いた感動作。
  • 棟居刑事の悪夢の塔
    3.0
    売れっ子ホストの有光は、人身売買ブローカーたちから逃げ出した女性・トウイを、自分の部屋でかくまい始める。しかしトウイは忽然と部屋から消え、死体として発見される。一方、まじめで通っていた女子大生が、学校からの帰りに消息を絶ち、そして有光の上客の女性も消えてしまう……。まるで無関係だと思われた事件に接点が生まれ、容疑者が捜査線上に見え隠れする。棟居刑事は、事件の奥底にある事実を探りだし推理を始める。歪んだ社会の、屈折した人の心を描いた戦慄ミステリー。
  • 無印不倫物語
    4.0
    あこがれの彼に超ブスの奥さん。仕事はぼんくらでも浮気はマメ。清楚な美人が実は……。誠実そう、優しそうで始まる恋が、意外な奥行きを見せてくる――。恋にトラブルはつきものと、覚悟はあってもまさか!の事態。恐怖と陶酔で盛りあがる、明るい略奪愛の物語。大人気無印シリーズ愛情編。
  • 無印おまじない物語
    3.5
    子どもの首には不釣合な地味で重い水晶玉。明るい未来を招く不恰好な幸せ体操。懸賞品を射止めるために、必ずしなければならないある行為――。しようもないガラクタに望みをたくし、陳腐な思い込みをふりかざし、人よりも多くの幸せをつかもうとする女たちの、おかしくて、少し哀しい物語。
  • 保険金殺人 死体の声を聞け
    -
    家族の命すらターゲットにすることも珍しくない保険金殺人。そのあまりにも酷い犯罪の多発に警鐘を鳴らすため、ついに極秘ファイルの封印が解かれた! ベテラン作業員の乗ったトラックが山から転落、作業員は多額の生命保険に加入していた。果たして、事故か事件か――。さまざまな事故に見せかけ完全犯罪をもくろむ犯人の偽装を、元監察医が次々に見破っていく。
  • 非常識の美学
    4.0
    1巻506円 (税込)
    遅刻することも、嘘をつくことも、あの女(ひと)ならステキにみえてしまうのは、なぜ? 我がままが似合う女になるための秘密の数々。森瑶子が全ての女性に贈る、非常識の楽しみ方。
  • 薔薇いろのメランコリヤ
    3.8
    道ばたで偶然年上の美しいエマと知り合った十八歳の私。贅沢で気難しく奔放で孤高、その上匂い立つばかりのエロティシズム。エマの魔力にとりつかれた私がそのボーイフレンドを次々寝取ったことは、むしろ自然な成り行きであった――無名の詩人・晋平が出現するまでは。人が人を好きになる罪悪と悦び。愛し合えば合うほど陥る孤独という裂け目。誰も描き得なかった愛と哀しみに踏みこみ、小池ロマンの分岐点となった恋愛小説の金字塔。
  • 母

    4.3
    「わだしは小説を書くことが、あんなにおっかないことだとは思ってもみなかった。あの多喜二が小説書いて殺されるなんて……」明治初頭、十七歳で結婚。小樽湾の岸壁に立つ小さなパン屋を営み、病弱の夫を支え、六人の子を育てた母セキ。貧しくとも明るかった小林家に暗い影がさしたのは、次男多喜二の反戦小説「蟹工船」が大きな評判になってからだ。大らかな心で、多喜二の「理想」を見守り、人を信じ、愛し、懸命に生きたセキの、波乱に富んだ一生を描く感動の長編。
  • ドサ健ばくち地獄(上)
    4.0
    1~2巻506~528円 (税込)
    人はただ、やつのことを「健」と呼ぶ。無籍者で、住所不定。どの組織にも属さない一匹狼だ。かつて「麻雀放浪記」のなかで、出目徳の死体を裸にひん剥いて、泥溝の中に叩きこんだ、あの健とご承知おき願いたい。但し、あれから十年たった頃のお話である――。種目は麻雀、チンチロリン、手ホンビキ。一匹狼達の、身を切られるより辛い金を張っての凄まじい闘いが始まる! 「麻雀放浪記」の阿佐田哲也が放つ、長編悪漢小説(ピカレスク・ロマン)。
  • どこにもない短篇集
    3.7
    いつもと同じはずなのに、何かがしっくりこない。テーブルの角が見つめている。部屋に穴があいている。何かがおかしい。この前買ってきたアンティークの鏡台が? 祖父が? 彼女が? それとも僕自身が――? 日常にひそむ些細なずれが、人を恐怖に、あるいは不可思議な世界へと招き入れる。原田宗典が想像力の限界に挑み、現実と虚無の間にひそむ異空間を描いた奇妙な短篇集。
  • 着信アリ
    3.4
    1~3巻506~550円 (税込)
    由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日後の時刻と、着信元として陽子自身の携帯の番号が残されていた。そして、その2日後のその時刻。陽子はメッセージに残されたとおりの悲鳴をあげて不可解な死を遂げてしまう……。終わりのないチェーンホラーの誕生! (映画化原作)
  • 四十雀の恋もステキ
    3.5
    四十過ぎて恋をするのはむずかしい。まず、誰かにときめくのがむずかしい。いや、めくるめくときめきを覚えているのが、むずかしいのだ。重要なのは、若さよりも女力と記憶力。シワのないデブか、シワのあるスリムか。はたまた同窓会で恋人を見つけられるか。三重四重の壁を乗り越え、四十からの恋の道は、まだまだ続く。恋愛の達人が贈る愛と笑いにあふれたステキな恋愛実践録。
  • 詭弁の話術 即応する頭の回転
    5.0
    詭弁とは“ごまかしの話術”。でもその良さをわかっていれば……? クールで知的な会話をあやつりたい方へ贈ります。大人の会話で必ず役に立つ、洒落た話術の見本帳!!
  • キオミ
    3.9
    「堕ろすって言ったのよ」「何でそんなこと言うんだよ」「あそこから出てくるの嫌なんでしょ。ゲロ吐きそうだって言ったじゃん」妊婦に冷たい夫は女と旅行に行き、妻は下着をつけかえて夫の後輩を家に呼ぶ。若い男女のリアルな日常をためらいなく描き芥川賞候補となった表題作ほか、過激な性愛の底に流れる心のせつなさと揺れる男女の愛を描いた作品集。「あたしの欲しいもの」「勃たなかった男」「シタダシレッテル」「バージン」「スローロリス螺旋」「夜の足音」「キオミ」収録。
  • 葛橋
    3.6
    東京で、証券会社に勤務する青年・竜介。多忙を極める仕事と、半年前に妻を交通事故でなくした心の傷から逃れるがごとく、郷里、高知の寒村に帰省した。そこで後家の篤子と再会し、次第に心惹かれて行く。向こう岸の山の斜面に建つその家を訪ねるには葛橋を渡らねばならない。古事記の伝説に基づき、黄泉の国とこの世をつなぐといわれる葛。その葛で編まれた吊り橋が竜介にもたらしたものは……。男と女の心に潜む亀裂と官能が、深い闇から浮かび上がる表題作を含む、傑作中編小説集。
  • 思いどおりの恋をする80の方法
    -
    男性に振り回されることなく、もっと恋の主導権を握りたい。彼をもっと惹きつけたい。そして、思いどおりの恋をしたいというあなたに80のヒントをおくります。それは特別なことではありません。相手の立場に立って考えることだったり、信頼し、許してあげることだったり。本書は、恋に悩み、苦しんでいるあなたの助けになり、未来に向かって、幸せの扉を開いてくれるバイブルになるでしょう。
  • 美しき拷問の本
    3.5
    自分の意にそわぬ者を従わせるため、権力者たちが好んで用いた“拷問”と“処刑”という恐るべき罰。世界のあちこちで、人は知恵をしぼり、想像を絶する残酷な方法を編みだしてきたのだ。断頭台の露と消えた悲劇の王妃たち、魔女狩りの犠牲となった女たち、ドラキュラ伯等の暴君たち……。ギロチンや火あぶりなど、歴史上名高い拷問・処刑方法をも詳しく収録した、めくるめく戦慄の拷問世界!!
  • 今からはじめる恋のLesson 恋愛AtoZ
    4.0
    「いつも片思いばかり」「いい男に出逢わない」「どうせ私なんて」なんて、いつもぼやいているあなた。もしかして恋愛の基礎ができていないのかもしれません。若くて魅力もあるのに、いつも恋はうまくいかない。そんなあなたのために、恋愛の達人が初歩から、応用テクニックまでを特別伝授。「遠回りに見えても、実は恋につながる近道」とは? 「リスクの少ない恋の始め方」ってわかってますか? いつまでも魅力的な恋愛体質でいるための恋のバイブル。
  • 犬の方が嫉妬深い
    3.0
    夫と違う男の子どもを妊娠した私。しかし私の体は悦んでいた。二人の子どもを連れて家出をした瞬間、おとなしかった夫は、次々に闇の部分を見せ始める。「警察頼んでいいですか」矢継ぎ早に送られてくるメール。これは脅しなの? 私は犯罪者なの? 十七年いっしょにいたことにはもう何の意味もない。調停が、DNA鑑定が、明らかにしていく過去の姿。私と子どもたちの未来は? 連載時から大きな話題を呼んだ長編小説。
  • ああ勝負師
    5.0
    ギャンブルの奥は深くて暗い。小市民的生活を嫌い、ギャンブルに憑かれ、のめりこんでいく男達の姿は哀しい中にも、ある種の感動を誘う。牌に命を張り、勝負に火花をちらす苛烈な雀ゴロ。賭博場に暗躍するコーチ屋、ノミ屋。裏芸を駆使する花札のイカサマ師。サイコロ三つが運命を握るチンチロリン。ギャンブルと浅からぬ縁ができてから三十余年。食うか食われるかの苛烈な勝負の世界を渡り歩き、賭博に命を賭ける人間達の浮沈と興亡を身近に見てきた著者が描く勝負師列伝!
  • 犬の系譜(「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)
    -
    家族の人生を3代の犬を軸に描いた自伝的長編。吉川英治文学新人賞受賞。 本作用に表紙イラストを椎名誠が描き下ろし。巻末には、「対談 椎名誠×目黒考二」「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」を掲載。 <目次> 目なし足なし虫 小蟹の海 金魚と拳骨 蟷螂 風 芥子と抱擁 ミミズ 鼠 仮装行列 あぶく 冬の炎 青空 あとがき 対談 椎名誠×目黒考二 電子書籍版あとがき 椎名誠の人生年表

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  • 生きるという航海
    -
    「私にはこの人生の軌跡しか描けなかったと思うし、そのことに後悔もしていない。その軌跡の上の折節に私が感じ覚らされたことどもを、私は私の表現で手掛けた作品の中に織り込んできました」――『はじめに』より。全ての作品群から名言を選りすぐり、いかに自分らしく人生を生き切るかという石原流人生哲学の集大成。
  • やさしい関係
    3.6
    食品会社広報室のOL佐代子は、十年前からの男友だち加賀美と一年ぶりに再会した。しかし仲間を交えて定期的に会ううち、佐代子の心に違う感情が芽生えはじめた……。恋という一瞬のときめきが欲しいのか、それとも友情という永遠の休息を求めるのか? 自らの気持ちと真剣に向き合い、ためらいつつも歩んでいくひとりの女性。男女の友情という永遠のテーマに挑んだ、心あたたまる物語。
  • ファミリー
    3.0
    最愛の恋人を不慮の交通事故で亡くした傷心の弓子は、数か月後、上司の薦めで見合いをし、結婚した。優しい夫と、理想的とも思える仲の良い家族関係。彼女はとても幸せだった。だが、しばらくすると、少しずつ微妙な違和感を覚え始めた。家族間の円満さの裏側に異常を感じたのだ。そして、それは彼女の胸の中で次第に膨れ上がっていった……。怪奇サスペンス。〈書き下し〉
  • ドールハウス
    3.8
    常軌を逸した強権の父と、身を飾ることを狂気じみて嫌悪する母。一人娘の理加子は29歳になっても「不良になるから」と、髪をのばすことも、気ままに電話することも禁止されている。そんな理加子の前に、仲のよい家族のもとで育った江木という男が現れ、強引に接近してくる。理加子は初めて「男性とつきあう」ということに向かい合うが、毒親の呪縛が立ちはだかる……。初版1992年、「毒親」という言葉がまだなかった時代に、毒親育ちの葛藤を描いた先駆けの小説。
  • 藤堂志津子 恋愛傑作選
    4.0
    結婚を焦るあまりに社内の男二人に同時に秋波を送り、手痛いしっぺ返しを食らう25歳。気ままに男を捨ててきたはずの自分が男にとって都合のいい女にすぎなかったことに気づく26歳。去ってゆく恋人の後ろ姿に打ちのめされながら、それでも仕事にのめり込んでゆく32歳。泥沼の関係が妻子ある恋人の精神に変調をもたらしていることを知り、別れを決意する34歳……。25歳から34歳まえのヒロインが織りなす九つの恋愛模様。胸にしみこむような切なさと熱い想い。極上の恋愛傑作選。
  • 雀鬼くずれ
    4.0
    「博打うち」とは本当に因果な商売だ。プロである以上勝たねばならないが、勝てば勝つほど、客の足は遠のき、揚句のはては飯の食い上げだ。この難問が解決できない以上、「博打うち」とは、ギャンブルにのめり込んだ多くの男達の永遠の幻想といえるかもしれない。麻雀必殺技、“二の二の天和”に骨身を削るイカサマ師を描く「天和くずれ」。ギャングバー経営の女衒の達、ドサ健と寺の息子との息づまる秘技の応酬を描く「天国と地獄」など11篇を収録。
  • 黒魔術白魔術
    4.0
    大災害や大事件がひんぱんに発生する世紀末のいま、世界は明らかに大変動をきたしているといえよう。その暗黒世界に対応するには、世界史上“裏の学問”として迫害され続けてきたオカルトの世界を、正しく理解する必要がある。黒魔術、悪魔礼拝、錬金術や呪い、秘密結社など、危険な知識の数々を、秘密のベールをはがし、いまここにご紹介しよう。
  • 彼女が愛した男
    5.0
    平凡な毎日を送っていた美穂は、社長令嬢の令子に誘われて軽井沢の山荘へと遊びに出かけた。同日、二人の青年が、その山荘近くの別荘に泥棒に入る。留守宅を狙ったはずが運悪く人が残っていたため、彼らは殺人を犯して山荘へ逃げ込んでくる。人質となった美穂と令子、管理人の老夫婦は、恐怖におののいたまま、夜を明かす。突然の異常事態の中で、六人が迎えた思いがけない結末は……!? 息をもつかせぬ迫真のタッチで男女の愛憎を描いた、傑作サスペンス長編!!
  • 風祭
    4.0
    叔母の莫大な財産を相続した新倉三重子は、欧州旅行の途中で体調を崩し身動きできなくなった。だがスイスで十年ぶりに再会したばかりの佐和木良行が駆けつけ、危機を救われた。過去にプロポーズを断わった相手だったが、この親切が彼女の心を佐和木に傾斜させ、やがて三重子は結婚を決意する。佐和木には二度の離婚歴があり、前妻は二人とも外国旅行中に事故死していた。三重子はこれを偶然と考えていたが、やがて周辺に恐ろしい事件が……。国際色豊かに描く大型ミステリー・ロマン。
  • 愛を乞うひと
    3.6
    複雑な家庭事情により、孤児院に預けられていた照恵は、十歳の時、再び母に引き取られた。だが、いたいけな少女にとってそれはあまりにも苛酷な日々の始まりだった。情容赦のない母の仕打ち。何度も殺されかけた八年間。それでもひたすら母に愛を欲した。だが、祈りは届かなかった……。母への限りない憎しみと愛への渇望。その狭間で何年も彷徨い続けた照恵はいま、親子の絆をさがす旅へと向かう。各界から絶賛を浴びた生命を余すところなく描ききる感動の長編小説。
  • まどろむベイビーキッス
    4.3
    みんなと仲良くしたかった。いじめられたくなかった。邪険にされたり、疎んじられたりするのはもうたくさんだった。だから、だから……。キャバクラ「ベイビーキッス」で働く風間みちる。家ではSHIHOという名前でホームページを作り、訪れる人たちとのやり取りを楽しんでいた。ところが彼女の一言が「荒らし」を呼んでしまう。また仕事上でも他のキャバクラ嬢との関係が悪化し――。哀しい狂気が暴発する究極のエンタテインメント!
  • 一匹竜の刑事 顔のない刑事・決死行
    4.5
    警視庁捜査一課・継続捜査係の特捜刑事・香月功は、秋風の吹き始めた北アルプスの単独行を開始した。大手商社専務の一人娘が謎の失踪を遂げたのだ。やがて、山小屋に残された筆跡から、娘とパーティを組んでいた男が広域暴力団秋葉組組員と判明。一方、同時期に秋葉組の対抗組織で潜入捜査官が殺害され、香月は潜入を命じられた。背中に一匹竜の刺青を彫り込んだ香月に、巨大組織が立ちはだかる。いよいよ佳境のシリーズ第4弾!
  • 私はいつも私 片岡義男恋愛短篇セレクション 別れ
    4.0
    会いたくてたまらなかった。もう会うこともないだろうし、二度と会わなくても構わないと思っていた。しかし、離婚してはじめての秋、男は、別れた妻にもう一度会いたいという気持ちを抑え切れず、彼女に電話をかける。何故、彼女と別れなければならなかったのか。いったい自分にとっての彼女とは、どういう存在なのだろう……。(「私はいつも私」) さまざまな別れ、そして再びの出会いの風景。ビタースウィートな七つの短篇。
  • 恋愛の法則36
    -
    「男は悲しい過去を語る女に弱く、女は未来の夢を語る男に弱い」「性格のいい美女は、醜男の情熱に負ける」……。つねづね不思議に思ってきた恋と人生の謎も、恋愛の達人サイモンさんにおまかせあれ! 男を惑わす魔性のテクニック、おしゃれの法則、おばさんの習性など、思わぬ視点から真実に迫り、恋心から母の愛までユーモアたっぷりに解き明かします。悩める乙女も読めば納得! 恋を成就させたい、幸せになりたい方にぜひ試してほしいサイモン印のスペシャル処方箋。
  • 夜啼きの森
    3.7
    暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。鬼が来たんじゃ」。昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三人殺傷事件」。おとなしく、利発でええ子だったはずの辰男は、なぜ、前代未聞の凶行へと至ったのか。狂気か? 憤怒か? 怨恨か? 古い村の因習と閉ざされた家族の歪な様相、人間の業と性の深淵を掘り下げながら、満月の晩に異形の「鬼」となって疾駈する主人公を濃密な文体で描き出した戦慄の長編小説。話題の女流作家が切り拓いた圧倒的迫力の新境地!
  • 無印OL物語
    3.5
    きれいで立派な本社ビルに憧れて就職したのに、倉庫裏の“地獄の営業部”に配置された私。小さな出版社で、ドジな先輩、後輩に悩まされている私。チャッカリと「結婚」に逃げ込んでしまった私の同僚――でも私だって負けてはいない。「職場」という「人間関係」を糧にたくましい「成長」をみせるOLたちの日常を描いた、くやしくっておかしい12の物語。多くの「共感と元気」を呼ぶ本として超ロングセラー中の無印シリーズ!
  • 風水探偵 桜子 風水京都・竹の殺人
    -
    庭師・松原桜子は、京都・洛西にある、桂家の私園「洛西桂園」の改修を頼まれた。桂家は17代続く華道の家元・桂山流を継承する一族だが、前宗主に実子がいなかったため多くの養子を迎え、複雑な家族関係のもとに成り立っていた。桂家の一人、桂政之が「ダイソウシュのたたりだ――」という叫び声を上げながら、血文字で“たたり”と書き残し、渓谷に落ちて死亡した。桜子は、桂家の世襲争いの裏で起こる事件に巻き込まれるが……。本格・風水ミステリー。
  • ばらいろ恋愛体質
    -
    いつも恋で悩んでいるなら、「恋愛体質」になるのが解決への切り札。ひとりの時も、ふたりの時も、ちょっとした心がけで恋愛体質はあなたのものに。百戦錬磨の恋のツワモノ“梅田みか”が伝授するポイントをマスターすれば、恋はもちろん、仕事もプライベートも満ち足りた理想のライフスタイルに、身も心もぐっとランクアップします。あなたの「これから」がばら色になる、恋の体質改善バイブル。
  • NR(ノーリターン)
    3.6
    1巻550円 (税込)
    過去を取り戻すことは誰にもできない――。俺、高橋進。日本でも指折りの素質を持ったランナーで、あらゆる科学の天才だった……らしいが、交通事故で記憶を無くしてしまった。病人だっていうのに、変わり者の中国人が病室におしかけてくるし、コーチは陸上界の未来を背負って立てとか言うし、15歳の叔母さんは妙にかわいいし。で、あげくの果てに救世主? もう、ほっといてよ! 永遠の青春小説「800」の著者が贈る、とびきり奇想天外でハッピーなパルプストーリー!
  • 13のエロチカ
    3.0
    日常世界の中でふと垣間見てしまった性の秘密に戸惑いながら、大人への階段を昇ってゆく少女の姿を描いた「世界の真ん中」。村祭りで出会った見知らぬ年上女性に誘惑され、熱く夢のような一夜を迎える少年の心情に迫った「ホップ・ステップ」etc。空港で、更衣室で、金木犀の茂みの中で、性の悦びが光る波となって、私を陶酔の海へと導いてゆく……。未知の扉の向こうに、新しい自分を発見する13の物語を収めた傑作官能小説集。
  • 【写真詩集】そしてまた 波音
    4.1
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【写真詩集】風に吹かれて飛んでいく。すぐに壊れて消えていく。ぎゅっとにぎりしめたこの手も、いつかは離れ、あっという間に、遙か彼方になっていく。だけど、後悔していない。風はあとからあとから、吹いてくるから。
  • 【写真詩集】君のそばで会おう
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【写真詩集】好きなものを好きでいるために、私にとって世界は一瞬一瞬が0からはじまります。
  • 挙動不審者
    -
    警視庁江戸川警察署の合同捜査本部で一人の青年が逮捕された。容疑は大学時代の友人を刃物で殺害したということ。だが、万全の証拠は揃っているものの自白まで持ち込めない。それどころか青年は「澄んだ目」で無実を主張し続ける――。不審に思った紺野巡査部長は捜査本部が省いた不審者に接触、青年の過去を調査し「澄んだ目」の正体を確かめようとしたが……。旧来の捜査手法に異を唱える、警察小説の問題作登場!
  • 聞かなかった場所
    3.8
    役所勤めの浅井が、妻の死を知ったのは、出張先の宴会の席であった。外出中、心臓麻痺を起こし、助けを求めて駆け込んだ化粧品店で息絶えたという。義妹によって知らされたその死に場所は、妻から一度も聞いたことがなかった地名であった――。妻の死の真相を探るうちに、一転して脅迫される立場になるという巧みなプロットの面白さ。小心な官僚の心理描写の卓抜さ。清張サスペンスを満喫する長篇小説。
  • 男たちの晩節
    4.0
    会社のOB会で拾う不満のタネ。退屈な隠居部屋でうごめく春機。必死で守り抜いた暮らしを全取っ替えしたい衝動――ある日を境に永年の職場を失った男たちが引き起こす生々しい事件と犯罪。諦めと寂しさ、執着と滑稽。彼らの孤独な姿を、懐かしい昭和日本の風景と共に見事に描き切った清張文学の真骨頂である。秀逸な短編を次々著した昭和30年代の作品を中心に、人生の晩節をテーマに選び抜いた、粒ぞろいの短編集。
  • 美しき殺人法100
    3.2
    遥かなる昔から、人は人を殺すために、様々な手法を編み出してきた。バラの花びらや接吻を使った奇想天外の殺人法から、残虐きわまりない逆さはりつけや塗りこめまで、そのアイディアと多様さには、目を見張るばかりである。この本は、古今東西の殺人史を彩った殺人法の数々をサンプルした、怖るべき百選である。
  • いらっしゃいませ
    3.7
    楽しいかどうかなんて重要じゃない。会社で働く女の子にとって必要なのは、つまらないことも我慢できること、そして、その我慢のなかでも何かを忘れないことではないか――。短大の英語科を卒業後、出版社の受付に配属されたみのり。初めての経験で戸惑うことばかりの毎日を過ごしながらも、持ち前の正義感でみのりは社内に新風をもたらしていく。初心で胸を膨らませた新入社員と、初心を忘れたかつての新入社員へ贈る、初めての受付嬢小説。
  • 聖餐
    -
    元映画監督の健は性を売り物にする風俗の世界に身を置き、それなりに実績を残していた。しかし突然、警察にあらぬ嫌疑をかけられ全てを失ってしまう。健は復讐を決意する。それはタイトルもキャストもない非合法なあるヴィデオを世間に流すことだ。「その時、俺達は神になるんだ」。石原文学の新たな到達点を示す問題作「聖餐」を含む小説集。
  • 棟居刑事の情熱
    4.0
    大手建設会社に勤める水原智彦は、政商、相川章一郎の孫娘真美と婚約しながら一方で、結婚を餌にホステスの瑞枝に近づき、彼女の身体を利用して着実に出世の道を歩んでいた。その頃、丹沢山中で相模中央電鉄社員、本宮恒夫が現総理への闇献金を運ぶ途中で殺された。そして新宿のマンションでは瑞枝の死体が。二つの犯罪に偶然なる符合。警視庁捜査第一課の棟居弘一良が果敢に捜査を開始する、棟居刑事シリーズ第2弾!
  • ピンクのチョコレート
    3.8
    芸能界のスターになってしまった恋人をもつ女の子が、バレンタインのチョコを嫌悪する彼に感じた微妙な距離。贅沢とセックスを教えてくれた青年実業家が事業に失敗し、新しいパトロンを紹介することで示す最後の愛情。何かが違う……と思いながら、目の前の安逸な欲望に身をゆだねる女たちの甘くほろ苦い哀しみを切々と描いた短篇集。「猫を連れて」「ピンクのチョコレート」「真珠の理由」「四歳の雌牛」「ランチタイム」「偶然の悲哀」「赤い糸」「眠れない」「勤め人のいえ」収録。
  • 春信殺人事件
    3.5
    歌麿・清長とともに江戸の三大美人絵師として名高い鈴木春信。彼の希少な肉筆画が発見され、七億円で安本商事に落札された。だがその作品からは決定的な贋作の証拠が見つかり、再び葬り去られる。浮世絵専門の捜し屋、仙堂耿介はその「春信」と共に蒸発した男・遠藤を捜す依頼を受けた。彼を追ってNYに飛んだ耿介を待ち受けていたのは、あの美術探偵塔馬双太郎だった……! 「春信」に隠された驚愕の真相とは! 大胆な歴史推理が堪能できる本格浮世絵ミステリー。

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