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中堅出版社の辣腕専務・るいは、十七歳年下の金融庁キャリア・行と出会う。彼に興味をもったるいは著書を出版し大ヒットさせ、時代の寵児にする。行には資産家の娘で子づくりにしか興味のない妻・万理江がいるが、るいと行は年齢差を超え、お互いを激しく求め合うようになる。けれど万理江の思いがけぬ反撃に遭い、二人は苛烈な運命に堕ちていく。
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Posted by ブクログ
初めての大石静作品。とても読みやすかった。 中堅出版社の専務・るいと金融庁キャリアの行のドロドロ劇と資産家の娘で妻の万理江の復讐がすごい。 セカンドバージン、なるほどね。 「ファーストバージンを失うのは誰にでも普通に訪れることよ。でもセカンドバージンに陥った女が、そこを突破するのは簡単じゃないの。...続きを読む17歳も年下のあなたを相手に、そんな冒険はしたくないの。」
行がるいに惹かれた理由が正直よく分からなかった。そこのもやもやをすっ飛ばせば、かなり御都合主義な展開はありつつも、テンポもよく、特に万里江の心の移り変わりなどはよく書けていると思う。
愛情と憎悪。表裏一体として、よく小説に登場する。この本もそうだ。 そこに没入と諦観が交錯し、男と女の関係を浮き彫りにする。 とにかく、登場人物の性格は極端だ。でも、誰にでもどこかしらで持っているものだろう。そこを際立てて表現しているので、印象深い。 基本的に女性目線だ。男の私には理解できない点...続きを読むもあった。 でも、この本を読んだら、平和に家庭を維持できていることの不思議さを感じた。
ドラマできちんと見なかったので読んでみた。話しはスピーディにすぐ読める。最後は涙も出たが、よくよく考えると粗っぽいとこも目立つ。特に行の気持ちがつかめなかった。何にも本気じゃなさそうで…。最後はなぜあんな突拍子もない事件に巻き込まれるのか、死ななきゃならないのか、ちょっと分からない。でも泣けた。
分かりやすさとテンポの良さで一気読み。本人達は純愛でもやっぱり不倫の結末は悲しい。それでも女は強いなぁ。
すごくおもしろかったー! ドラマを観ていなかったので、ラストは衝撃でした。 最後のフレーズ、「男は滅び、女は栄える」この言葉が印象に残りました。 たしかにここにでてくる女性はみんな強い。 この主人公は45歳です。ほうほう、私もまだまだ頑張れそうだわ(*´∇`*)
女性は、一つのことに一生懸命になると、他のことが見えなくなる。 そして、女性は、強くて怖い。 ということを教えてくれる話でした。
話は面白かった。特に不倫相手のお子ちゃま嫁の描写が秀逸。最後の展開はちょっとなあ、という感じだが、全体的には面白かった。さすが大石静だと思う。
ドラマと同時進行で読んでいます。 演出で省かれていた、行間が描かれています。 物語がとかではなく、ドラマが好きなので活字で読みたくなったため購入しました。るいの台詞の中で「17歳も年下の都合のいい女になるなんて私のプライドが許さない」というのが一番好きです。この発言があるからこそ、それからの彼女の生...続きを読むき方が面白のだと思ってます。
万理江は私が最も苦手とする自己中心的でどこまでも嫌な女ですが、この小説には無くてはならない存在になっています。 彼女の存在がある事でこの小説が面白くなっていると思いました。 ただ、るいと行の関係については何となく浅い、物足りない感じが残ります。 17歳も年齢差がある男女で、家族や仕事を犠...続きを読む牲にしてまで、 なぜお互いにそこまで惹かれあうのかが説明不足の様な気がします。 そして背景だけがどんどんドラマチックになって行き、 読後感は物足りない感じで終わってしまいました。
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