ぼくのキャノン

ぼくのキャノン

682円 (税込)

3pt

3.4

今から60年前に帝国陸軍が村に配備した九六式カノン砲。あの日村が滅びたことを子どもたちは知らない。戦後、村は沖縄で一番豊かな地区に復興を遂げた。村を守るのは巫女のマカトオバァを中心とした老人三人組。しかしある事件をきっかけに村はまた破滅の道を歩み始める。未来を託されたのはマカトの孫の雄太を中心にした子ども三人組だ。果たして村を救うことができるのか? 復帰世代の作家が描いた希望と再生の物語。

...続きを読む

ぼくのキャノン のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年02月06日

    豊かで美しい村の守り神は何故か旧帝国陸軍の九六式カノン砲「キャノン様」。

    ハチャメチャ度がかなり高い!

    後の「レキオス」や「シャングリ・ラ」の原型となった可能性もあるかも?

    0

    Posted by ブクログ 2011年12月14日

    後半からの徐々にこれまでの歴史と秘密が明らかになっていく展開から熱さが増す 池上氏の沖縄小説はどれも濃い

    0

    Posted by ブクログ 2011年04月03日

    沖縄が舞台ということと表紙に惹かれて購入。

    序盤はコミカルだったけど、登場人物に愛が持てなかった。
    でも島が危機に立たされてからは、どの登場人物も島をほんとに愛してるんだなって思えて泣きそうになった。
    大切なことがたくさん詰められた本です。

    樹王と博士が切なかった。あと雄太が「泰典ニーニー」って...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月08日

    帝国陸軍が配備した九六式カノン砲を「キャノン様」と崇める沖縄のある村。
    戦後、独自のしきたり、組織、経済力で村を復興させ守り続けてきたマカト、チヨ、樹王。
    豊かで眩しい村に入り込む不穏な動きと共に、村の平穏は乱されていく。
    前半は、楽しみながらも感情移入しにくいのだが、マカトの孫の雄太と仲間達3人が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年01月23日

    帝国陸軍が配備した96式カノン砲を中心に繰り広げられる沖縄某村の危機と救済劇。風車祭とシャングリラの中間に位置する作品と思うが、前者の清々しさ、後者のいい意味での支離滅裂さがない。ストーリーは良く出来ていて、巫女である老女を始め全ての登場人物のキャラが立っている。しかし、さほど好きになれぬ作品だった...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年07月09日

    結論から言えば、最後まで読みとおして良かった。

    眠くっても面倒でも、毎朝きちんとラジオ体操に通うと
    夏休みの終わりには何がしか(ショボいながらも)ご褒美もらえたでしょ?
    そんな感じ。 
    うん。全体的になんとなく夏休み味。
    沖縄が舞台だからかな?
    前半の、空想小説のような 子どもの冒険小説のような ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月18日

    沖縄返還交渉の際の日米政府の密約文書やら普天間に纏わる鳩山首相の腹案やら、沖縄を巡る話題には事欠かず、それもこれもあの戦争からずっと引き摺っている訳で、そしてこの本も、戦争の時に残された帝国陸軍の九六式カノン砲を守り神として崇める沖縄の小さな島が舞台。
    村を統べる3人の老人とその孫たち、描かれる島の...続きを読む

    0

ぼくのキャノン の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

池上永一 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す