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◎妻は化け物かもしれない。おれは怖い、怖くて家ではもう眠れない! 中年男が真夜中に目撃した妻の恐るべき姿!―『躍る少女』 ◎モナリザなんて大嫌い! どうしてあの絵を見せようとするの! レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に脅える女が隠す、驚くべき肉体の秘密―『モナリザの微笑』 ◎引っ越しても引っ越しても、また自分の隣にやってくる不気味な住民―『隣の江畑氏』など、吉村達也が描く恐怖世界を満喫できる究極のホラー短編7作収録。
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Posted by ブクログ
婚約者、夫婦、親子、親戚、隣人に関するヒトコワ短編小説。 他人事とは思えない怖さ。 中でも精神的にくるのがマザコンの域を超えた「美和さん」。 歴代短編小説の中で群を抜いて面白かった!
こ、怖い…。夫婦、結婚にまつわるホラー。どれもこれも怖いけど、子どもを蔑ろにして平然と嘘をつく子にしてしまった『ぜったいナイショだよ』、金と執着でどこまでも追いかけてくるストーカー『隣の江畑氏』、熟年離婚の『11037日目の夫婦』あたりが特に怖い。救いがないのに面白くてページを繰る手が止まらない。
「夫婦」「親子」といった家族関係を主題にしたホラー短編集。いずれも保守的な小市民根性を嘲笑うような内容で、怖さと同時にある種の痛快さやシニカルなユーモラスさが感じられて、とても面白かった。
ホラー小説を読みたくて借りたが、どちからかというと、日常にある恐怖を描いている。そのため、どれも後味わるー。
「夫婦」関連する物語の短編集。あまり興味あるストーリーではないが、吉村達也さんらしく、人の怖さ、それに不気味さを加えたような感じで書いていて面白かったです。
非常に読みやすくておもしろかった。すべてが結婚にまつわる、オカルトなしのサイコホラー。私は結婚に懐疑的なのでたいへんおもしろく読めたけど、結婚に希望を持っている人はやっぱり「こんなの幻想よねー」とか思いながら笑って読むのだろうか。 そんな私も「息子を溺愛する老いた母親」の怖さはわからない。吉村達也は...続きを読むこのテーマ大好きだよねー。書きやすいなにか理由があるのだろうか・・・。 「11037日目の夫婦」と「踊る少女」は、単純にホラーとしておもしろかったなあ。
短編が何本かあるなかで 『踊る少女』という話、 読んでくうちに どんどん悲しい気持ちになっていった。
吉村氏の短編集。おすすめは「11037日目の夫婦」。日本の家族関係の問題である「夫婦の断裂」を皮肉にホラーちっくにまとめてる。お得意分野かな。 それと「親戚」ってのが、親の恐ろしさ、つきあいがなくてもされど「親戚」っていう関係の怖さがちょっとコミカルに描かれてて、おもしろかった。
短編集。絶対ありえないけど人間いくとこまでいっちゃうと凄いことになるんだなと思いました。お勧めは「美和さん」っていう話です。
30年以上前の本なので私の親世代なのだろう。家庭が舞台となる短編が多くだが、今とはかなり様相が異なる。 夫の仕事が終わり、何時に帰ろうとも妻は起きて食事を用意して迎える。妻は家に籠り、静かに口を出さない。などと言う状況が招く悲劇が2話ほどあった。 狂気的な物語もさることながら、こう言った家庭が実在し...続きを読むたと思うと、それはそれでおぞましいことだと思う。 これでは軟禁ではないか。 今でも家のことはやらない!と考える男性もいるとか。残念なことに娘の部活の顧問は「俺は子供と遊ぶくらいしか家の事はやらない」と断言したらしい。 これが教師とは嘆かわしい。 以前職場にも「普段魚の骨は妻が取るから、社食で魚は食べられない」と言うおじさんがいた。 赤ちゃんかな? 話はそれたが、やはり個人的には、引越し祝いとして下着と称した贈り物を持ち出し、妻を口説こうとする隣人の話が気に入っている。
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吉村達也
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