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紅玉は終わりにして始まり
十六歳の「あたし」ことグウェンドリンが“めまい”に襲われたのは高校のカフェテリア。それがすべての始まりだった。そもそもタイムトラベラーとして期待され、準備万端ととのえていたのは、いとこのシャーロットだったのだ。ところが実際に過去に飛んだのは、何の準備もしていないあたし。相棒になったギデオンは気絶しそうにステキなんだけど、鼻持ちならない嫌なやつで、あたしのことなんかバカにしてる。あたしだって好きでタイムトラベルしてるんじゃないのに。ドイツで百万部突破。大人気のタイムトラベル・ファンタジー三部作、第一弾! -
死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)
【佐藤史生コレクション1】坂田靖子氏・竹宮惠子氏 推薦! あらすじ「あき家になっている祖母の家で雨宿りをしていた奇妙な青年“雨男”と出会った七生子。青年から、幼い日の七生子を知っているという思いがけない告白を受け…。」 多感な少女の揺れ動く心を描き、読者の共感を得た人気連作“七生子シリーズ”のほか、代表作『ワン・ゼロ』の原型となった「夢喰い」、そして貴重な単行本初収録となる「マは魔法のマ」「一角獣にほほえみを」の2作品を収めた豪華作品集。 巻末には、24年組の拠点で“女性版トキワ荘”ともいわれる「大泉サロン」の主宰者で、長年親交の深かった増山法恵氏による解説を特別収録。 著者について「2010年4月に急逝した漫画家・佐藤史生。 「別冊少女コミック」からデビューした後、SF、ファンタジーの要素を巧みに取り入れた作品を多数発表するも、2000年に刊行した『魔術師さがし』(小学館)以降は新作が発表されていませんでした。 佐藤氏は、1970年代に現れ日本の少女漫画界をリードした少女漫画家たち、いわゆる “24年組”に対して、年齢や作風から“ポスト24年組”の一人として数えられている作家の一人ですが、少女漫画の枠に当てはまらない独自の世界を築き上げたことで、漫画ファンの記憶に長くとどまり続けています。」 収録作品 :雨男/死せる王女のための孔雀舞(パヴァーヌ)/さらばマドンナの微笑/我はその名も知らざりき/夢喰い/あとがき/マは魔法のマ/一角獣にほほえみを/解説(増山法恵) -
火薬のはなし 爆発の原理から身のまわりの火薬まで
小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットは、全段が固体ロケット推進薬で構成されていました。実は「爆発する物質」は、我々のまわりに無数にあります。意外なことに、火薬にとっ.ての絶対条件は、必要ない時は「絶対に爆発しないこと」なのです。燃焼、錆び、生命の代謝、爆発。これらのすべての現象に共通なのは「酸化」です。どれもが物質が酸素と結びつく酸化現象なのですが、大きな違いは、そのスピードにあります。火薬は、人類の文明を築いた原動力の一つであると当時に、大いなる不幸を人類にもたらしました。すべては、瞬間的に放出されるその膨大なエネルギーによります。本書は、火薬の化学的側面だけでなく、宇宙ロケットやエアバッグなどの実用的な利用から、打ち上げ花火と「玉屋」「鍵屋」のエピソードまで、火薬のすべてを分かりやすく解説します。(ブルーバックス・2014年8月刊) -
「棲み分け」の世界史 欧米はなぜ覇権を握ったのか
何がサイエンスと資本主義を生んだのか 封建制と人口の分布―そのダイナミックな展開を解く! かつて文明に程遠い周縁の地であったヨーロッパが武力によって世界を支配して以降、国際秩序に変化はない。彼らの飛躍的発展を可能にしたものは何か?フランク王国の統治システムから産業革命までを分析してヨーロッパ・アメリカ独特の行動特性をえぐり出し、そのダイナミックな展開として八世紀以降の歴史を描きなおす。初期条件としての封建制と人口分散が資本主義とサイエンスに与えた影響を解明して、歴史の基本構造を明快にとらえる挑戦的な試み! [目次] 序 章 棲み分けとは何か 第一章 ヨーロッパの古代 第二章 封建制と人口分散 第三章 サイエンスの誕生 第四章 貨幣関係のネットワーク 第五章 ソ連と日本 第六章 キリスト教の変質 第七章 ナショナリズムの隆盛と時計の発達 第八章 ナチスとアメリカの人種差別 第九章 ロシアとEUのゆくえ 終 章 サイエンス・資本主義・能動的棲み分け -
「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌にのこる「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」、サメ肌から生まれた歯など、祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官をみれば、ヒトの進化の道をたどることができる。人体には「ユネスコ世界遺産」に負けない「自然遺産」がある。さあ、このガイドブック片手に、人体遺跡めぐりの旅に出よう! (ブルーバックス・2006年12月刊) -
マケン姫っ! フルカラー
著者自らが厳選した物語が、フルカラーで蘇る!カバーはもちろん、武田弘光描き下ろしカバー!女の子が…水着が…巨大ダコが…っ!?サービス的な回だけをよりぬいた素敵コミックス。紳士たちの夢が今、ここに!! -
アメリカは本当に「貧困大国」なのか?
Newsweek日本版&JMMで活躍する米国ウォッチャーが、堤未果著『ルポ 貧困大国アメリカ』に反論。格差社会アメリカは日本の近未来? -
カラー版 トレッキングinヒマラヤ
「定年記念にヒマラヤのトレッキングに行こうよ」。妻のひとことがきっかけで、かつてヒマラヤ登山を夢みた夫婦はネパールへと向かう。数々の名峰を眺めながら歩む「エベレスト街道」をはじめ、アンナプルナやダウラギリを望む峠や谷など、特色あるトレッキング・コースを旅する。そこでは、花々の群落やチベット仏教との出あい、ヒマラヤ山中の人たちとの交流が待っていた。 -
近世日本国民史 明治三傑 西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允
大久保利通、参朝の途次紀尾井坂にて凶刃に斃る。時に明治十一年五月、木戸孝允病死後一ヶ年、西郷隆盛自刃より八ヵ月、共に手を携えて維新回天を成就したる後袂を分って朝野に分離し、互いに死闘を演じたる三人、年を隔てずして逝く。絶大の大史筆ここに至って明治の重大事件の綱領を口述せんと期すも既に齢に余裕なく多く三傑の回想感慨に耽ける状、恰も沖天の火炎燃えつくしてなお余燼を存するに似て、通史の興味まさに津々。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
潰れてたまるか! ピンチをチャンスに変えた10社
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 職人の“内製化”を確立して業界慣行に挑んだ「平成建設」、量販店の進出を機にデフレと逆張りの戦略に切り替えた「でんかのヤマグチ」、バブル崩壊で負った負債100億円を完済・復活した「銀座テーラー」、師の教えのもと低価格路線に舵を切った老舗旅館「一の湯」など、「カンブリア宮殿」「エチカの鏡」「ワールドビジネスサテライト」といったテレビ番組で紹介された優良中小企業にも“存亡の危機”がありました。 沼津、町田、生駒、箱根、尼崎、大田区……日本各地で見つけた10の成功事例。ピンチをチャンスに変えた経営者たちが自ら語った“逆転勝ちへの処方箋”が、この本にはあります! はじめに 実行するしかない、やるしかない、行動を起こすしかない、進むしかない。 そのためには今と同じで成功するわけがない。 税理士が来た。 改善事項を示した。 経費の削減等、負の改善事項である。 中小企業診断士が来た。 SWOT(強み、弱み、機会、脅威)分析を行った。 強みを強化することを指示された。 そんなことできるわけがないじゃないか。ウチの事情がまるでわかっていないじゃないか。 専門家に頼んでも、言うことは似たりよったりではないか。 あなたが求めるものと何かが違う。 そうだ。 起爆剤となるような戦術に欠けている。 何か成功事例がないか。 できれば、ウチと同じような苦境から脱出した事例を。 バブル崩壊のあおりで負った巨額の債務を完済、 大型店の進出を契機に独自路線を開拓、 日本本社の倒産を経て海外から復活、 下請けゆえの受注不安からオンリーワンの技術開発へ、 会社存亡の危機から無担保融資を受けるまでに成長……。 本書に登場するのは、いずれも一度ならず大きな危機を乗り越え、 そして今もなお元気な会社だ。 著者がこの10社の経営者に取材し、まとめている。 あなたの企業で真似できないか、考えていただきたい。 当然、制約条件がある。 資金、地域その他、個別の事情もおありだろう。 それでもまずは、そのまま真似できないか考えていただきたい。 この本であなたのお望みの事例を提供した。 さあ、あなたが行動を起こすだけです。 本タイトルは、レイアウト固定型の商品です。 ・フリースクロール(リフロー)型でないので、文字サイズの変更、フォントの変更ができません ・マーカーは付けられません ・テキスト検索はできません ・推奨端末はPCかタブレットです(スマートフォンは推奨いたしません) 以上ご確認のうえご購入ください。 -
ハンディー版 スグわかる!まんが将棋入門 : ルールと戦法完全マスター
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「まんが」でドキドキ→「解説」でなるほど!→「練習問題」でばっちり!三つのステップで、だれよりも早く将棋のルールと戦法をマスターできます。待ちうけるステージは全部で五つ。各ステージでバトル(練習問題)を重ねてクリアしていく、ロールプレイングゲームのような楽しい入門書です。どこからでも読めるので、一度読んでから忘れてしまったことを読み返したり、さくいんや関連用語から知りたい内容のページを調べることもできます。 -
六代目山口組司忍組長と小泉純一郎首相にケンカを学ぶ
ケンカとはコミュニケーションである! コミュニケーション力がある人間はけんかも強い! 刺青は、心にも入れられる。 光と闇それぞれの世界の頂点に立つ者は、どんな態度で日々をシノいでいるのか? なりふりかまわなくなったニッポン社会でワリを食わないための、正しく楽しい活路の発見法。 -
ダ・フォース
「ゴッドファーザーのような警察小説」――スティーヴン・キング 『犬の力』『ザ・カルテル』のウィンズロウが エリート特捜部の栄光と転落を描く話題作! 麻薬や銃による犯罪を取り締まるマンハッタン・ノース特捜部、通称“ダ・フォース”。 ニューヨーク市警3万8千人の中でも最もタフで最も優秀で最も悪辣な警官たちを率いる デニー・マローンは市民のヒーローであり、この街を統べる刑事の王だった。 だが、ドミニカ人麻薬組織の手入れの際におこなったある行動をきっかけに、 栄光を約束されたマローンの人生は、転落の道をたどりはじめる……。 -
昭和史跡散歩[東京篇]
「史跡」とは記憶装置、歴史の生き証人である。 東京大空襲直後に、「墨田川に浮かぶ人間の屍の肉を、ウナギが食べているのを見た浅草に住む青年は、以後二度とウナギを食べられなくなった」という戦争体験を訊いた、気鋭の歴史研究家が東京に残る「昭和史跡」を足で読み解く。 関東大震災、二・二六事件、東京大空襲、米軍占領と戦後復興、東京オリンピック、三島事件、バブル崩壊――人々の記憶に今なお深く刻まれる昭和史の数々の「史跡」は歴史の生き証人である。 その陰に潜む庶民の苦悩と歴史の深層を、渾身の洞察力と取材力を駆使、現場写真を収めながら掘り起こす。 -
一銭五厘たちの横丁
戦後30年を前にした東京・台東区の下町で、著者は、戦時中に桑原甲子雄により撮られた「氏名不詳」の人びとを探して、ひたすら露地を歩き、家の戸をたたいた。そうして探し当てた彼らが語ったのは、戦場と横丁、それぞれに降りかかった「戦争」だった。写真の留守家族たち、一銭五厘のハガキで出征した横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録したルポルタージュの名著。 解説 鶴見俊輔/児玉也一 -
差別語からはいる言語学入門
片輪、めくら、特殊部落……。公には使ってはいけないとされるこれらの言葉。しかしなぜこれらは「差別語」であり、使用する側にもされる側にも、そう感じさせるのだろう? 例えば「屠殺」の場合、生きているウシと食材としてのギュウという2つの言葉を用意せずにはいられなかった私たちの感覚に、問題を解くカギがあるのではないか。自ら公の場で使用し、糾弾された経験を持つ著者が、一つ一つの言葉が持つ文化的背景などから、差別語の差別語たるゆえんを解読。避けて通ったり排除したりするだけでは何の解決にもならない、日本語の、日本社会の根本問題に取り組む。 -
昭和ジャズ喫茶伝説
新宿「汀」「DIG」「きーよ」「木馬」銀座「オレオ」日暮里「シャルマン」門前仲町「タカノ」四谷「いーぐる」横浜・野毛「ダウンビート」中華街「ミントンハウス」etc… 「60年代と70年代前半の東京ジャズ喫茶シーンを、俺一人称で描き出したことが、世相風俗資料としての本書の値打ちになるだろう」(「あとがき」より)。 熱く沸騰していた時代、東京および近郊に存在した数々の名店。独自のグルーヴに乗せて「平岡節」で記録した、全編ジャズと珈琲の香りに満ちた一冊。ボーナストラックに単行本未収録「野毛のジャズ喫茶」、山下洋輔「弔辞」、平岡秀子による書下ろしエッセイ「山下洋輔さんと平岡のこと」を収録。 -
黄金旅程
装蹄師の平野敬は、北海道の浦河で引退した馬の世話をする養老牧場を営んでいる。敬が注目している馬・エゴンウレアは日高の小さな栗木牧場生産の最高傑作と言われるが、気性が荒く、プライドも高い馬で誰もが調教に手を焼いていた。以前エゴンに装蹄したことのある敬は、初めて彼に触れた時、間違いなく超一流の資質を秘めた馬だと確信していた。敬は、覚醒剤所持で服役していた元騎手で幼馴染の和泉亮介の才能を信じ、エゴンの乗り役を頼むことに。調教を重ねるうち、エゴンが自分の意志で走る姿を見せ始める。エゴンに人生を託した人々の想いは、二勝馬脱却への奇跡を呼び起こせるのか――。直木賞受賞第一作。 -
限界突破の哲学 なぜ日本武道は世界で愛されるのか?
日々の鍛錬を積み重ねることで、体力と年齢の壁を超える――日本武道は今や国境を超えて世界的な注目を集め、実践者を増やしている稀有な身体、精神文化であり、人生百年時代といわれる現代に必須の実践の道だ。勝敗を超えた「品格」を身につけること、相手への感謝と反省の気持ちを忘れないこと、そして常に向上心を持って修行を続けること…。17歳で日本に留学して以来、武道に魅せられたニュージーランド人の著者は、剣道七段をはじめ、なぎなた、銃剣道等各種武道合わせて三十段を超える武道家にして関西大学教授。NHK「明鏡止水」シリーズにも出演した武道家が説く、身体と心の作法! -
爆弾【電子限定特典付き】
★★★祝・W1位!!★★★ 日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!! これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない! ◎第167回直木賞候補作◎ ◎各書評で大絶賛!!◎ ☆☆☆ 東京中に爆弾。怪物級ミステリ-! 自称・スズキタゴサク。 取調室に捕らわれた冴えない男が、 突如「十時に爆発があります」と予言した。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。 爆破は三度、続くと言う。 ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、 警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。 炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。 【業界、震撼!】 著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。 ーー大森望(書評家) この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。 ーー千街晶之(書評家) 登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。 ーー瀧井朝世(ライター) この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。 ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店) 爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。 ーー本間悠(うなぎBOOKS) 自分はどちらの「誰か」になるのだろう。 ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー) ※電子版には特典として、『法廷占拠 爆弾2』の「試し読み増量版」を収録しています。 -
不動智神妙録/太阿記/玲瓏集
宮本武蔵の『五輪書』、柳生宗矩の『兵法家伝書』とならぶ三大兵法書の一つ『不動智神妙録』。書いたのは武士の家に生まれながらも得度し、大徳寺住持となった禅僧・沢庵宗彭。剣の修行は心の修行に他ならないという「剣禅一如」が初めて説かれた一書で、戦いのみならず万事に対処できる心と体の動きが解説されている。将軍家剣術指南・柳生宗矩に授けられたことから柳生新陰流の聖典となったが、小野派一刀流など他の流派でも広く読まれ、幕末の剣聖・山岡鉄舟も愛読した。併録した『太阿記』は凡人が凡人のまま剣の達人になる道筋を示したもの。『玲瓏集』はわれわれの視野がいかに分別心によって曇らされているかを説く。 -
婚姻の話
人はどうやって結婚相手を見つけ,子をなすのか? 既成の学問が問うてこなかった婚姻習俗の歴史と意味を,柳田国男(1875-1962)は積極的に論じた.「嫁入」ではなく「聟入」が婚姻の主流であったこと,娘宿・若者宿の結婚相手の選択や性教育の場としての機能,家における主婦の権威など.本書は,婚姻における個人の自由が保障された戦後直後,今後の結婚問題を考えるために提示された味わい深い読み物である.(解説=上野千鶴子) -
歴史に学ぶ プロ野球 16球団拡大構想
セ・パ8球団、東西2地区に拡張! 史上空前のプロ野球人気。ほぼ毎日試合が行われるにもかかわらず、1試合平均の観客動員数は3万人超。驚異的な数字です。この人気をベースに、日本各地に4球団を新設して全16球団とすれば、さらに盛り上がること間違いなし。 広島、札幌、仙台、福岡など地域密着で成功する球団の事例を紹介し、新潟、静岡、京都、岡山、北陸、北関東、四国、南九州など新たな球団創設の候補地をシミュレーション。 プロ野球の興亡の歴史をひもときながら、球団数の拡張が必然的な流れであることを明らかにします。 -
もつれ
予想の斜め上を行くポーランドの怪作小説! ワルシャワ市内の教会で、右眼に焼き串を突かれた男の遺体が見つかった。被害者は、娘を自殺で亡くした印刷会社経営者。容疑者は、彼と共にグループセラピーに参加していた男女3人と、主催者のセラピスト。中年検察官シャツキは早速捜査を進めるが、調べれば調べるほど事件の闇は深まっていく。一方で、愛する妻と娘に恵まれながらもどこか閉塞感を抱いていたシャツキは、事件の取材に訪れた若い女性記者に惹かれ、罪悪感と欲望との狭間で悶々とする。やがて、被害者の遺品から過去のある事件に気づくシャツキ。真実に手が届こうとしたその時、思わぬ事態が……。 日本中のミステリーファンを唸らせたポーランドの怪作『怒り』、その「シャツキ三部作」の第一作がいよいよ日本上陸。ハードボイルドなのにポップ、凄惨なのに笑える、一度読んだら中年クライシス男のボヤキがやみつきに!? 予想の斜め上を行く傑作ミステリー! -
貞観政要
唐代、治世の問題を真正面から取り扱い、帝王学の指南書となった『貞観政要』。幾多の戦乱を乗り越え、太平の世を現出させた太宗(李世民)が名臣たちと交わした問答を史家・呉兢が編纂。爾来、中国のみならず日本においても為政者たちが折に触れて立ち返る古典の地位を得てきた。「指導者の条件」「人材の登用」「後継者の育成」など、およそ組織運営に関わる人間なら必ず迷い、悩むであろう問題に古人はどのように臨んできたのか。本書には汲めども尽きぬ教訓が今も満ち溢れている。本文庫は明代の通行本(戈直本)を底本とし、全篇より七十篇を精選・訳出。 -
行動する仏教 ──法然・親鸞の教えを受けつぐ
従来の仏教は、生きる上での「苦」の原因を、前世からの因縁や個人の心の奥底に巣食う強烈な自我に求めてきた。しかし、戦争で命を落としたり原発事故の被害に遭うことは、個人の過去や心のありように原因があるのだろうか。そうではなく、政治や社会構造に問題があるのではないか。ならばその苦の原因を取り除く行動を、いまや仏教は起こさなければならない。「すべての衆生を救わずにはいられない」という仏教徒の第一の使命に立ち返り、法然・親鸞によって確立された浄土仏教を受け継ぎながら、その教えの中味を現代的な形に作り変える。行動する仏教=エンゲイジド・ブッディズムの意欲作。 -
明治国家の終焉 ──一九〇〇年体制の崩壊
「1900年体制」とは、官僚閥の桂太郎と議会第一党・政友会の原敬によって構築された協調体制である。それは日露戦争後の金融界・産業界・都市部住民の主張を制限し、陸海軍と農村地主の利益を最優先しようとするものだった。ところが、軍部は陸軍と海軍に、官僚は大蔵と内務・鉄道院に、与党は積極財政派と行財政整理派に分裂し、野党・立憲国民党を巻き込んで政界は四分五裂に陥る。「民衆運動」もそれに共振し、統治システムの再編は迷走を続けた。「1955年体制」の崩壊を通奏低音としながら、予算問題の政治対立に焦点を当て、近代日本の臨界点となった「大正政変」の軌跡をたどる。 -
列島の歴史を語る
日本は決して「一つ」ではなかった! 中世史研究に新次元を開き『日本の歴史をよみなおす(全)』で多くの読者を魅了した著者が、日本の地理的・歴史的・社会的な多様性や豊かさをわかりやすく語った講演集。農業以外の生業の実態、外国との交易のありよう、神仏と金融、天皇や領主、神社の権力構造――。従来あまり取り上げられてこなかった実像を縦横に語るこれらの講演は1980~90年代、目覚しい活躍の起点となった時期のもの。のちに代表作として実を結ぶ内容に加え、歴史研究に対する鋭い問題意識や今後の課題も率直に語られる。歴史の常識を見事に覆す熱き名講演。 -
アメリカが壊れる!
アメリカ憲政史に残る、制度崩壊の瞬間。 三権分立の国で、なぜ権力の暴走を止められないのか? “対岸の火事”ではない日本経済 第2期トランプ政権の誕生以来、大統領の一挙手一投足がニュースにならない日はない。 政策運営のあり方はアメリカの大学・研究機関や経済を弱体化させ、国内の秩序は崩壊寸前になっている。その影響は世界にも波及し、同盟国である日本の経済や安全保障への深刻な打撃は避けられない。 こうした状況の中で、日本はいかに対抗すべきか? アメリカの政策の弱点はどこにあるのか? AI分野でアメリカに迫る中国は、新たな覇権国となりうるのか? かつてない不透明な局面で、日本の進路を示す渾身の一冊 -
アメリカはなぜ日本より豊かなのか?
国民の能力に差はないのになぜ給料が7.5倍!? その理由を知れば、日本は現状から抜け出せる! アメリカと日本の国力の差は、縮まるどころか広がる一方だ。いまや一人当たりGDPでは2倍以上の差が開き、専門家の報酬はアメリカのほうが7・5倍高いことも。国民の能力に差はないのに、国の豊かさとなると、なぜ雲泥の差が生じるのか? その理由は「世界各国から優秀な人材を受け入れ、能力を発揮できる機会を与えているかどうかにある」と著者は言う。実際に大手IT企業の創業者には移民や移民2世が多く、2011年以降にアメリカで創設された企業の3分の1は移民によるものである。日本が豊かさを取り戻すためのヒントが満載の一冊。 -
ヴァルキリー・バレット
近未来――地球は、「偽獣」と呼ばれる異界の化け物からの侵攻を受け、 終わることのない防衛戦を強いられていた。 通常兵器は通用せず、対抗できるのは不思議な力を搭載した 女性にしか扱えないパワードスーツ《ヴァルキリードレス》のみ。 そんな鋼鉄のドレスを装着し戦う彼女たちを 育成、運営する機関 『第三学園』に一人の男が赴任する。 彼の名は【一二三 蓮】。 成功確率10%未満の手術を経て誕生した、 世界でただ一人の対偽獣人型兵器のテストパイロットであった――。 -
ウォルテニア戦記
戦乱の続く異世界に召喚されてしまった高校生・御子柴亮真。自分を召喚したオルトメア帝国が人を召喚しては使い潰す卑劣な勢力であることを知った彼は持ち前の武術を活かし、帝国の重要人物を殺害してオルトメアを出奔する。ある日、盗賊たちに捕えられた双子の姉妹を救った亮真は、「法術」の力を持つ彼女たちを配下に服従を誓われたことをきっかけに、覇王としての道を歩み始める――。「小説家になろう」で圧倒的支持を受ける異世界召喚ファンタジー戦記、堂々開幕! -
CLAMP PREMIUM COLLECTION ANGELIC LAYER
CLAMP作品新装版シリーズ「CLAMP PREMIUM COLLECTION」、 8th seriesは『ANGELIC LAYER』! ・カバーイラストは、CLAMP先生による新規描き下ろし!! ・角川コミックス・エース版のカラーを完全再現!! 鈴原みさきは「エンジェル」と呼ばれる人形たちが、TV画面の中で華麗に戦う疑似格闘ゲーム「ANGELIC LAYER」の虜となり「天使の卵」を購入。自分だけのエンジェル、ヒカルをつくり出した!! -
マンション高騰の真実 都市部の「非居住化」が街を壊す
★マンションを買っているのは誰だ? 徹底調査で実態を解明。どうりで家が買えないはずだ! 都心、駅地下に住みたい人、必読です。 誰がどんな目的で、好立地の高額マンションを買っているのか。著者は登記簿等を徹底解析し、国内外の富裕層や法人が、新築のみならず中古まで買い漁っている実態を明らかにした。多くは転売・資産保有等の目的で抱え込まれ、住まないうえに売却時も住みたい人には売られない。どうりで買えないはずだ。非居住化問題は、この先、マンション管理や都市政策に多大な影響を及ぼしかねない。住宅を住みたい人の手に取り戻せ。 -
星野源論(新潮新書)
「異端にしてど真ん中」の傑作群を世に放ち、比類なき地平を切り拓いてきた星野源。しかし、その表現は音楽・演技・文筆など多岐にわたるため、誰もまだ全体像を語り切れていない。なぜ〈生まれ落ちた日から よそ者〉と歌うのか? どんな文化的影響を受けたのか? 生死を彷徨い、絶頂と奈落の先で摑んだものとは――。二人の論者が、「芸能史」から創造の源泉を探り、“アナーキーなポップスター”の神髄に「音楽批評」で迫る。 -
データで読む甲子園の怪物たち
甲子園を沸かせてきた高校野球の「怪物」たち。高校生の時点で球史に名を残した選手たちは、プロ野球選手として大成功した者もいれば、高校時代ほどの成績を残せず引退した者、プロ野球の世界に入れなかった者もいる。甲子園で伝説を残した選手のターニングポイントはどこにあるのか? そしてプロでも活躍する選手たちが持っている力とはなにか? 名選手たちの甲子園の成績や飛躍のきっかけになった出来事の分析を通して、高校野球における「怪物」の条件と、変わりゆくスター選手像、球児たちのキャリアを考える。 -
ゼロワン
〈グラスハート〉Netflix 7月ドラマ化で 話題沸騰! 〈オーラバ〉〈グラハ〉〈イズミ〉の著者、 若木未生が初めて挑んだ一般文芸作品の テーマは、なんと、 漫才! NON STYLE 石田 明 さん ナイツ 塙 宣之 さん ウエストランド 井口浩之 さん ――第一線の漫才師3名が、熱烈推薦! 奇蹟の笑いで、 世界をゆるがせ 無名の漫才コンビ“ゼロワン”が、 マンザイ・グランプリの頂点を目指す! カバーイラスト:いくえみ綾 巻末特別書下し掌篇「どんちゃん」収録 王串(おうぐし)ミドロ、三十三歳。声優 としてもぱっとせず、お笑い芸人としても無 名。だが年末のマンザイ・グランプリで優勝 すれば、どんなに無名でもキャリアがなくて も、一夜にしてスターになれる! こうして 漫才コンビ、“ゼロワン”は、マングラの頂 点を目指し、悩みながらも奮闘を開始。頼り なくも健気で熱心な若き相方・零(れい)、圧 倒的な人気と実力を誇るライバル漫才師・ “クロエ”兄弟、自由奔放な恋人・マドカら の存在を糧に、芸人・王串は自分の笑いを形 づくろうとする。零の兄で不慮の死を遂げた かつての相方・壱(いち)が、王串の作るネタ に落とす影とは……。 笑って泣けて元気の 出る、青春小説の傑作! -
東大生はなぜコンサルを目指すのか
東大生の就職人気ランキング上位をいつのまにか独占するようになった「コンサル」。この状況の背景にある時代の流れとは? 「転職でキャリアアップ」「ポータブルスキルを身につけろ」そんな勇ましい言葉の裏側に見えてきたのは、「仕事で成長」を課せられて不安を募らせるビジネスパーソンたちの姿だった。時代の空気を鋭く切り取った『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』の著者が、我々が本当に向き合うべき成長とは何なのかを鮮やかに描き出す。圧倒的な努力や成長への強迫観念に追い立てられている人たちのための一冊。 -
バスケットボール秘史~起源からNBA、Bリーグまで~
バスケットボールはいかに世界へ普及し、技術や戦術の革命が起きたのか? ボールや体育館といった設備や、社会の発展はどう関係していたのか? 日本が繰り返してきた挑戦と挫折はどのようなものだったのか? スポーツ史研究者が一次資料を丹念に収集・分析して、1891年の発祥から現在までの歴史をたどる。 -
バルセロナで豆腐屋になった 定年後の「一身二生」奮闘記
元朝日新聞の記者が定年後,バルセロナで豆腐店を開業した.修業の日々,異国での苦労,新しい出会いと交流,ヨーロッパから見た日本の姿──ジャーナリストならではの洞察力で,「蛮勇」のカミさんと二人三脚の日々を綴った小気味よいエッセイ.一身にして二生を経る──人生後半の新たな挑戦をめざす全てのひとに贈ります. -
カナダ―資源・ハイテク・移民が拓く未来の「準超大国」
留学・移住先として日本での人気は高いが、実情は知られていないカナダ。 食糧やエネルギー豊かな資源大国、ノーベル賞学者を育んだAIや量子技術の開発国、地球温暖化対策の先進国、そして移民立国など多様な側面を持つ国の光と影を紹介。 「アメリカの51番目の州」との揶揄もあるが、自由・民主主義・人権重視をわが国と共有する外交パートナーとして存在感を高めている。 未来の「準超大国」の可能性と課題とは? はじめに――知られざる未来の「準超大国」の実力 序 章 カナダ――50年余の歩み 第一章 資源大国の実力―食料からエネルギー︑鉱物まで 1自給率230%を誇る世界の食料庫 2エネルギー――国家存続の核心 3重要鉱物―温暖化と地政学の交差点 コラム① 恐竜と石炭と古生物と 第二章 知られざるハイテク先進国―AIから量子まで 1AI国家戦略 2量子を制する者が世界を制す 3最先端技術をビジネスへ コラム② シルク・ドゥ・ソレイユ 第三章 移民立国の理想と現実 1移民国家カナダの誕生と発展 2現在の移民制度の概要 3「過剰な移民」という世論をめぐって コラム③ 柔道とカナダ 第四章 地球温暖化対策への挑戦と苦悩 1トルドー政権の取り組み 2グリーン・エコノミー最前線 3地球温暖化対策をめぐる国内の難題 コラム④ ジョニ・ミッチェルの音楽的冒険と予言 第五章 ミドルパワー外交の地平 1カナダ外交を読み解く3つの視点 2南の巨象・アメリカ合衆国 3インド太平洋戦略 コラム⑤ メープル・シロップ 終章 日加関係の「新しい時代」へ -
どう生きる? 人生戦略としての「場所取り」の教科書
組織を離れてもメシが食えるために 大手企業の倒産や事業の吸収合併が示すように、 会社寿命は社員の仕事寿命(在職期間)より短くなりました。 会社に身を任せて生きていくのは危険です。「でも、才能も実績もない……」。 ご心配なく。成功するのに、才能は要りません。 必要なのは、自分に合った「場所取り」です。 勝てそうな場所を探して、陣地を作るのです。 そのためにスキルを磨き、「キャリアの大三角形」を築きましょう。 本書は、その方法を実例と共にわかりやすく説明。 運の?み方、60歳以降のお金についても言及します。 さあ、人生戦略としての「場所取り」を始めましょう。 組織を離れてもメシが食えるために。 (以下、目次) はじめに――才能よりも、どの場所を取るか 第1章 自分の人生を生きられない国・日本 第2章 勝てそうな場所を探して、陣地を作る 第3章 私は、こうやって「場所取り」をしてきた 第4章 人間の器を大きくするには? 第5章 運を味方につけるには? 第6章 50歳からの「定年のない生き方」 第7章 60歳からの“本当の”お金の話 おわりに――「死」を想うことで、人生は拓ける -
戦国ブリテン アングロサクソン七王国の王たち
本邦初! 英国のアングロサクソン七王国時代を描いた新書。 滅ぼすか、滅ぼされるか。八人の王の決断とは――。 栄枯盛衰の道を辿った七つの国々と、その国王らの波瀾万丈な生涯から英国史の出発点が明らかになる。 【主な内容】 イングランド王国成立前、6世紀後半から10世紀前半までの約400年間。 ブリテン島は戦乱の世を迎えていた。 アングロサクソン七王国(ヘプターキー)時代だ。 激しい抗争が繰り返され、7つの王国は栄枯盛衰の道を辿る。裏切りと策略が飛び交う中で、問われる王の決断。 本書では、七王国時代を生きた8人の王の生涯を読み解く。最初にキリスト教に改宗したエゼルベルト王や、イングランド王国の礎を築いたアルフレッド大王といった個性豊かな王の生き様を通じて、英国史の出発点を解き明かす。 【目次】 1:フランクの圧力をかわし、七王国に号令 ―エゼルベルト(ケント王国)― 2:奥さんに尻を叩かれながら、覇王 ―レドワルド(イーストアングリア王国)― 3:もしも、確かさを約束してくれるのなら…… ―エドウィン(ノーサンブリア王国)― 4:覇王になれなかった異教の王 ―ペンダ(マーシア王国)― 5:シャルルマーニュと渡り合った「アングル人の王」 ―オッファ(マーシア王国)― 6:ライバルを制し、新たな戦いの時代へ ―エグバート(ウェセックス王国)― 7:無数の矢を射られ、ハリネズミのようになって殉教 ―セント・エドモンド(イーストアングリア王国)― 8:デーンを叩き、イングランド王国の土台を創った末っ子王 ―アルフレッド(ウェセックス王国)― -
ニッポンの数字 ――「危機」と「希望」を考える
縮みゆくこの国を待ち受ける未来は暗いのか? 社会を考えるための論点各々を、数字をベースに考えると、「危機」と「希望」の両面が見えてくる。この国の未来の姿とは? 「人口・社会」「経済」「環境問題」「防衛・安全保障」「AI、そしてロボット」「最新医療」 考えるべき論点それぞれを数字で整理すると「危機」と「希望」の両面が見えてくる ・男性の60.4%が非正規労働者/・2005年生まれの女性の最大42%が生涯子どもを持たない/・殺人事件の検挙率は101%(2021年)/・再生可能エネルギーで賄える電力量のポテンシャルは、2020年度国内発電量の2.6倍超/・2100年までに、夏が1年の半分近く、冬は2カ月以下に? -
江戸の少食思想に学ぶ ~水野南北『修身録』解題~(小学館新書)
「開運のための少食論」を解説書き下ろし。 高橋源一郎氏推薦「水野南北のメッセージは世界を滅びから救う」 減量のための食事制限でもなく断食健康法でもない。過食・大食をせず、自分の身の程に合った食事の量「腹八分」を守れば、めぐりめぐって「吉」となる──。 江戸時代、そんな“少食・粗食のすすめ”を説いた人物がいる。水野南北──文化文政期に高い人気を誇った観相家だ。その著書『修身録』は、貝原益軒の『養生訓』と並ぶ“食と命の指南書”であり、同書で繰り返し説かれる「食の慎み」と「立身出世」ための少食思想は、過食・飽食の現代にこそ示唆に富む。 「人は天から一生の食を与えられている。これを余計に食べるということは、天に借りを生ずるということだ」 「たとえ天運の人相が悪くとも、当人がその持ち分の食よりも少食で済ませる者は相応の福分を得る」 「本来の天運が良くとも、食を過ごす者であらば、物事に際して障りが出るものだ」 「食あれば命あり。ゆえに少食の者は長寿なのである」 「少しの酒は気の力を増すものだ。血もめぐらせる。しかし多ければいのちを削る」 「立身出世があるかどうか見定めるにはもっとよい方法がある。まず食を減らせ。そしてそれを厳重に定めよ。これを守る者には立身出世があろう」 水野南北自身も、この「少食」を実践していたという。 「わたしは……生涯にわたって米の飯は食わぬこととし、米の形が残るものならば餅も避け、麦の一合五勺をまったく一日の限りの量とし、大の好物の御酒さえ一日一合と定めた。しかしこれはまったく自分の為ではない。世の人の為に食を減じたのだ」 「節食」は「開運」に通ず──その極意を平易な言葉で解説した全編書き下ろし最新刊。 (底本 2024年2月発売作品) -
正義はどこへ行くのか 映画・アニメで読み解く「ヒーロー」
「多様性」の時代のヒーローとは―― 【おもな内容】 世界を救う、「正義」の象徴たるヒーローは、圧倒的な“マジョリティ”として表象されてきた。 しかし21世紀を迎え、ジェンダー、加齢、障害、新自由主義といった様々な観点への理解・変化から、留保なしでその存在は認められなくなった。 では、ヒーローたちはどのように「多様性」と向き合うのか? そして、「ポスト真実の時代」とどう対峙していくのか? 本書は、ヒーローの誕生から発展までの歴史的視座を参照し、アメリカと日本のポップカルチャーに登場、活躍する《新しいヒーロー像》を縦横無尽に論じる。 ヒーローを考えることは社会を考えることだ! 【目次】 序章 多様性の時代の正義 第一章 法の外のヒーローたち 第二章 二つのアメリカと現代のテーレマコス 第三章 トランプ時代の「お隣のヒーロー」 第四章 多様性の時代に「悪」はどこにいるのか? 第五章 「オレはまだまだやれる!」――中年ヒーローの分かれ道 第六章 障害、加齢とスーパーヒーロー 第七章 日本のヒーローの昔と今 第八章 正義のパロディとニヒリズムとの戦い 第九章 デスゲームと「市場」という正義、そしてケアの倫理へ 第十章 ポストフェミニズムと新たな「ヒーロー」 終章 私たちの現在地 おわりに 正義はどこへ行くのか? -
一神教と帝国
オスマン帝国の終焉から100年 日本は「帝国」の智慧に学べ 紛争と閉塞を生む「国民国家」の限界を超えるために 第1次世界大戦後、西欧列強が「国民国家」を前提とし中東に引いた国境線。それが今なお凄惨な戦争の原因になっている。そのシステムの限界は明白だ。 トルコ共和国建国から100年。それはオスマン帝国崩壊100年を意味する。以来、世俗主義を国是とし、EU入りをめざしたトルコ。だが、エルドアン政権のもと、穏健なイスラーム主義へと回帰し、近隣国の紛争・難民など国境を超える難局に対処してきた。ウクライナ戦争での仲介外交、金融制裁で経済危機に直面しても折れない、したたかな「帝国再生」から日本が学ぶべきこととは? 政治、宗教からサブカルチャーまで。ひろびろとした今後の日本の道筋を構想する。 ◆目次◆ プロローグ 「帝国」をめぐる、新しい物語を探して 内田樹 第1章 現代トルコの戦国時代的智慧に学ぶ 第2章 国民国家を超えたオスマン的文化戦略を考える 第3章 東洋に通じるスーフィズムの精神的土壌 第4章 多極化する世界でイスラームを見つめ直す 第5章 イスラームのリーダーとしてトルコがめざすもの 第6章 日本再生のために今からできること エピローグI トルコに学ぶ新しい帝国日本の転生 中田考 エピローグII 明日もアニメの話がしたい 山本直輝
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