ルポ 出稼ぎ日本人風俗嬢

ルポ 出稼ぎ日本人風俗嬢

ビジネス・実用
957円 (税込)

4pt

3.8

性風俗業で海外に出稼ぎに行く日本女性が増えている。旅行者が入国拒否されるケースも続出するほど。本書は出稼ぎ女性たちの暮らしや仕事内容を徹底取材。なぜリスクを冒して海外で身体を売るのか。貧しくなったこの国で生きていくとはどういうことか。比類なきルポ。

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ルポ 出稼ぎ日本人風俗嬢 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本が相対的に経済が貧しくなっていた余波が風俗業界にまで押し寄せて、風俗業界で働く女性たちが海外へと出稼ぎに行っているのは予想はできるものの、なかなか目に触れることにできない情報である。しかし著者の当事者らへの綿密な取材を通して、こうした暗闇の部分にスポットライトが当たった本書は貴重な情報源である。

    また特に最初の事例で強く言及があったもので印象的なのは、風俗店が店で働く女性たちを"モノ”化していて、自立や自律をむしろ妨げるものであること、女性たちの方もそうした環境を受け入れることを当たり前だと思うことは、まさにジャニーズ問題でを思い出す日本の根深い問題である。

    またなにより日本の女性たちはまだまだジェンダー的に差別や不当な扱いが根強く(特にこうした業界ではよりかもしれないが)、自分で自分の価値をブランディングできたり、自律的に行動する女性たちにとっては海外で稼ぐことは報酬面だけでなく、肉体的、精神的にもかなり魅力的かもしれない。

    一方で、本書の取材対象となった女性たちは、毒親含む家族の虐待から逃れるため、派遣社員をやる中でギリギリの生活を強いられていた、孤独からホストなどに入り浸り、結果として風俗業界の門戸を叩くことになった人たちが多い。これは本書の人たちに限らず風俗業界で働くことになった女性、あるいは男性もこうした背景を持った人たちが少なからず(あるいは大半?)かもしれない。本書を読む中で強く感じたのは、「どの業界でも海外で出稼ぎに行く時代だ」と安易に肯定するのではなく、こうした状況を生み出す日本の社会的・経済的問題に対してしっかりと向き合うことが必要だということである。

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    この本は実はGeminiに教えてもらったのです。
    すんごいたまたま、オペラの椿姫の乾杯の歌を聞いて、結構心を打たれて、椿姫についてググってたら、主人公の女性は高級娼婦ってことがわかり。
    なんで高級娼婦?ってことをGeminiに聞いてたら、だんだん現代の話になり、日本の女の子が海外で売春をしてるって話になり、この本にたどり着いたと言うわけです。

    1章は4人の女性のインタビューで2章は考察。

    1章の話は、インタビューに応じてお話をしてくれる人、っていうバイアスがかかってるからかもしれないけど、

    なんかエージェントに騙されて監禁とか搾取、みたいなかわいそうな話は出てこなくて、

    この仕事にプライド持ってて、ブランディングとかもしっかりして、海外の有名なセックスワーカーのセミナー受けに行ったり、

    何度か海外売春ツアーに行ってる間に英語が自由に使えるようになったり、

    …うーん、普通にすごいよね?

    しかも海外は個人の自由度が高かったりして
    日本だとお店の言う通りに嫌なこともしなきゃダメだけど
    海外では、オプションも値段も自分次第で、嫌なことはしなくていいとか。

    じゃあ意外といいんじゃね?ってことになっちゃうのは若い人たちにとって無理のないことなんだけど、

    やっぱり違法なので(オーストラリアなどでは売春は合法だけど、売春のための就労ビザは外国人には出ないそう)、

    エージェントからお金が払われないとか暴力にあったりしたときに、訴えにくい(自分も捕まっちゃうから)とか
    健康や病気の問題とかあるよって2章には書いてました。

    2章で印象に残った話は2つ

    ①性風俗業はカウンセリング
    お客さんの中には、悩み事を話したり、話を聞いて欲しかったり、唯一本当の自分をさらけ出せる場所だと言う人もいるそう。
    それで心理学やカウンセリングに興味を持つ人が多いらしい。

    ②性風俗業は福祉
    昼の仕事が辛かったり合わなかったり、精神的な問題を抱えていても、性風俗の仕事の方が働きやすい場合がある。
    また、住むお家がない場合でも、性風俗のお店では、寮が完備されてることが多いそう。
    事実上セーフティネットとして機能してる面もあるが、実際は慈善事業でも福祉でもないので、稼げなくなったら切られる。

    日本の若い子達は、性風俗の仕事も、
    「目的意識を持って短期間やるなら全然あり」
    みたいなポジティブな意識を持ってる人が多いらしく、
    結果、多くの人が参入してきて、
    結果、値段が下がってるらしい。
    それでもっと稼げる海外に目が向くのは当然の流れ。

    「風俗は福祉」の話で思い出したのは、『ダーリンは70歳』に出てきた、鶯谷デッドボールという風俗店。逆転の発想(?)で
    他の風俗店で不採用になった人を集めた
    ってコンセプトらしい。高須院長が漫画の中で
    「鶯谷デッドボールは風俗界のグラミン銀行だねぇ」
    って言うのだけど。

    0
    2026年06月23日

    Posted by ブクログ

    インタビューメインのルポのため、会話口調で読みやすい。風俗業界の書籍はよく読むが、コロナ禍を経てまさかこんなことになっているとは驚いた。話し手が言うように「日本は貧しい国」ということをどこか認めたくない自分が居るが、風俗から日本を診るとより一層現実感があった。ただ、この出稼ぎ日本人が増えることで希少性がなくなり、ブームは去るだろうと予測される。それを考えると彼女たちの行く末を勝手ながら憂いてしまう。

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったです。

    当然と言えばそうなのですが、当事者へのインタビューをもとにしたルポである以上インタビュイーの同意がなければこの書は成り立たないし、さらにはそれが真実であるかはわからないわけで、極端なはなしをすれば出稼ぎ先で死んだ人の話を当事者から聞くことは(すでに死んでいるので)不可能です。出稼ぎで成功したこと、よかったことの話が多かったですが、実際にどのようなリスクがありうるのかは一般論以外には今ひとつ分かりづらかったです。

    0
    2026年03月31日

    Posted by ブクログ

    語り部はそれぞれ「自分は違う」と思ってそうな立場で話してると感じた
    寮の充実(稼がないと追い出されるとは言えど)とか、働く時間の自由度とか、確かに障害者のセーフティーネットになっている。福祉が救えてないところがここに流れ着いている面もあるというのは勉強になった。
    職業に貴賎はないって言うけどやっぱり身体で稼ぐのはどうなのかと、、固い日本人的な考え方なのかな?他の国はどうなのか?でも色んな国が犯罪として扱ってるしどうなのか……
    あとシンプルに日本ってこんなに貧しかったんだなっていう驚き。

    0
    2025年11月15日

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