作品一覧

  • 芭蕉の娘
    -
    1巻968円 (税込)
    俳聖、逝く――旅に病んで夢は枯野をかけ廻る――芭蕉は門人たちに看取られて息を引き取った。命を懸けて句を詠み続けた生涯だった。だが、芭蕉には表とは異なる別の顔があった。その娘、雅と風の姉妹は『奥の細道』のとおりに父の足跡を辿り、句に込められた想いを解いてゆく。弟子たちの裏切り、姉妹を狙う魔手、暗号の如く仕組まれた句の真意……芭蕉の娘たちが最後に辿り着いた意外な真実とは? 清冽な俳諧冒険浪漫
  • 三楽の犬
    -
    1巻858円 (税込)
    敵地を疾駆する! この二匹の戦犬(あいぼう)と しのぎを削る上杉、北条、武田…激動の戦国冒険活劇! 関東は名だたる武将たちが熾烈な戦いを繰り広げていた。関東管領山内憲実が北条氏攻略のため招集した河越城攻めの大軍勢はもろくも瓦解する。憲実が迷走する中、名将・太田道灌の血筋を汲む太田資正(三楽)は、公方方と北条方の挾間で苦闘するのだった。資正の手足として太田犬之助は、二匹の山犬の仔を訓練して敵地への斥候や使番などに励む。激動の室町末期を描く戦国冒険活劇! 目次 序章 歩立の達者 第一章 河越夜戦 第二章 上州雌伏 第三章 関東管領迷走 第四章 松山合戦 第五章 武州動乱 第六章 岩付城主 第七章 関東大震災 第八章 信州騒擾 第九章 越後の虎 第十章 川中島の戦い 第十一章 相州出兵 第十二章 三楽の犬 終章 小田原の陣
  • 雑賀の女鉄砲撃ち 鋼輪の銃
    3.5
    1巻957円 (税込)
    紀州雑賀は宮郷の太田左近の娘・蛍は、射撃術の研鑽に生涯をかける女。 秀吉に太田城を水攻めで落とされ、父母姉妹と一族を失った。秀吉への復讐を誓い、新開発の鋼輪銃を手に戦場を駆ける。義賊・石川五右衛門と大坂城に潜入したり、徹底的に豊家に抗うのだった。義なき朝鮮出兵に立ち向かうため半島に渡った蛍は、帰国後、関ヶ原へ赴く……。戦国を鮮烈に駆け抜けた女鉄砲撃ち再び! (歴史時代冒険長篇) <目次> 序章 忍城水攻め 第一章 往き残りしものたち 第二章 鋼輪の銃 第三章 盗賊石川五右衛門 第四章 伏見築城 第五章 殺生関白 第六章 残火再燃 第七章 玉女略奪 第八章 天変地異人為 第九章 慶長の役 第十章 家康策動 第十一章 天下分け目 第十二章 関ヶ原に踊る 終章 泰平の世
  • 雑賀の女鉄砲撃ち
    4.2
    1巻858円 (税込)
    紀州雑賀(さいか)は宮郷の太田左近の末娘・蛍は、鉄砲に魅せられ射撃術の研鑽に生涯をかける。雑賀衆は、すぐれた射手を輩出する鉄砲集団だ。武田の侵攻に対し織田信長が鉄砲三千挺を揃えたと聞いた蛍は、左近に無断で実見に赴き、三州長篠で武田騎馬隊が粉砕される様子を目の当たりにした! 信長、家康を助け、秀吉、雑賀孫一と対立。戦国を駆け抜けた蛍はじめ四姉妹の活躍を描く歴史時代冒険活劇。

ユーザーレビュー

  • 雑賀の女鉄砲撃ち

    Posted by ブクログ

    鶴が感嘆の声を上げた。紀州雑賀衆宮郷の重鎮、太田左近宗正の長女である。十五歳、清楚な容貌の奥に、芯の強さを秘めていた。
    二女の梟は十三歳にして艶やかさがあり、十二歳の三女小雀は可憐という形容が似合う。四女の蛍はまだ十歳。愛らしい顔立ちだが、野を駆け回る男児のような形をしていた。
    紀州雑賀といえば、鉄砲の扱いで世に名高い。四姉妹は乳飲み児の頃から、鉄砲に囲まれて育った。
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    本文冒頭すぐ、本作の主役である四姉妹の紹介部の引用です。織田信長が武田騎馬隊を撃ち破った、あの長篠の戦いを、危険も顧みず見物に来た四姉妹が、その鉄砲戦術の威力を目の当たりにするところから物

    0
    2019年01月10日
  • 雑賀の女鉄砲撃ち

    Posted by ブクログ

    紀州の鉄砲集団・雑賀衆の四姉妹の末妹・蛍の活躍を描いた時代小説。鉄砲撃ちとして成長する序盤は楽しく読み進められた。後半、根来寺の炎上や太田城落城はせつなかった。500ページを超える長編だが、読みやすく、楽しく読破できた。

    0
    2021年10月01日
  • 雑賀の女鉄砲撃ち

    Posted by ブクログ

    歴史に忠実な流れの中、フィクションと思われる女鉄砲撃ちを絡めてくる新しい感覚を覚えた作品だった。
    実在の人物は、教科書には書いていないキャラクターに誇張されてるように見えて、それはそれで楽しいストーリーが展開された。
    作者は現代劇の小説家らしいが、どなたかは知らない。そちらの作品にも興味がそそられる。

    0
    2020年11月26日
  • 雑賀の女鉄砲撃ち

    Posted by ブクログ

    戦国時代は群雄割拠している武家が織田を始めとした有力武将により統合される過程であり、武家の誰もが天下取りを夢見て戦に臨んでいるので丹念に探せば面白いストーリーがゴロゴロと転がっている。このテーマは時代を経てもある意味普遍であるから多くの作家が取り上げ、有名武将に関しては語り尽くされた感さえある。ほん小説が異色なのは雑賀の宮郷の長の四女という果たして主人公としての格が出せるか微妙なキャラクターを見事に描いていることに尽きる。雑賀、根来という革新的な武器である鉄砲を使いこなし、尚且つその運用や武器の開発を行う異能集団の中でその腕前を、コツコツ上げたのが四女の蛍がそのヒトである。歴史的な長篠の戦い、

    0
    2020年01月15日
  • 雑賀の女鉄砲撃ち

    Posted by ブクログ

    始めて読んだ作家さんでした。

    雑賀の太田左近に生まれた、4姉妹の話、
    基本が、末っ子の蛍の話で進んでいく。

    始まりは、信長の三段打ちの長篠の戦いから、大阪の陣まで蛍の成長と時の天下人を中心に進んでいきます。

    孫一と秀吉がここまで悪者の作品は初めてで非常に楽しめました。

    0
    2018年07月22日

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