★4.5
2〜3ページごとのコラムのようなものが集まった本。
どれも興味深い。
運動と食事が大切、と従来言われていることだが、
中には、「それって本当?」と思うようなものも突っ込んでありおもしろい。
よく言われているようにこまめに身体を動かすことはやはり大事なのだと。
大股で歩くなどは日常からできるので、意識しようと思う。
他に細胞を酸化させない、酸化させたものを元に戻す、ストレスを遠ざけることが大事だとよくわかった。
栄養に関する知識も豊富
・平均寿命が長くなるにはいくつか要因がある。
①若くしてなくなる人が少ないこと。
②脳梗塞や神経梗塞、癌など命の危険が脅かされる病気に対し適切な事ができること。など
→できるだけ寝たきりにならず、天寿を全うすること
・長寿脳
自分の脳の使い方に合わせた使い方でOK
・ストレスは×
・お酒と脳細胞の深い関係
→アルコールは脳細胞を破壊する。
記憶をなくすくらい飲んでいるときは膨大の数の脳細胞を失っている。
新たに作られるのは、しばらく日数がかかる
「楽しく飲むお酒」は悪くないが、「楽しくないお酒」はやめた方がいい
・タバコは誰にとっても有害か?
→肺がんが誘発される可能性はあるが、アセチルコリンを刺激して脳が元気になるメリットの方が大きい可能性もある。
・「認知症になる」という壁を乗り越えるには
アミロイドβを過剰に増やさないこと
=「脳にゴミをためない」「脳が必要とする栄養をとる」「脳のゴミを排出する」
※脳のゴミ…炎症を引き起こす病原体、口の中にいる細菌、鼻から入るカビ、ヘルペスなどウィルス、虫の噛み傷から入る病原体などの物質、あるいは糖化タンパク質、トランス脂肪酸など
認知症はおよそ40%予防したり進行を遅らせたりすることは可能
・ビタミンDはさまざまな病気の予防に役立つが日本人には不足がち
紅鮭、サーモン、にしん、あんこうの肝、かじき、かわはぎ、いわし、さんま、うなぎなど
・納豆は長寿のもとであるビタミンk2が豊富
・赤身の肉◎
グラスフェッドビーフはおすすめ(牧草を食べている牛)
・魚は小型〜中型が◎
あじ、いわし、さんま、にしんなど
まぐろなど大型の魚は週1以下に
・血圧が高い=血圧上げて必要な血液を増やしていると言う理由がある。
体のどこかで血液不足が起きて、血圧が上がっていることを考えずに薬で下げるのはどうか?
・コレステロールも、同様
HDLが高い方が、健康長寿の傾向があるとも
・カルシウムと一緒にビタミンDとKも取る。
(行き場をなくしたカルシウムは動脈硬化につながる。)
・アルツハイマー病では、脳内で糖がうまく使えない状態になっている
・腸は第二の脳
・口は外界から取り入れる食べ物や空気などの入り口なので、常在菌が多くいて、病原菌やウィルスの侵入経路にもなる。健康な口内環境保つには、唾液が重要。
・歯の治療でアマルガムは有害な水銀
(日本では使用禁止になっていないか、禁止されている国もある)
インプラント治療は手術中・手術後の衛生管理が不可欠なため、歯周病になりやすいとも
・補聴器を使うことは恥ずかしくない
耳から入る情報を大切に
・頭部外傷(サッカーのヘディングも)は避ける
・閉経後は、女性ホルモンの分泌量が限りなく0に近づくので、骨粗しょう症の危機にさらされる。
避ける方法①できるだけ大股で足裏で地面をしっかりと捉えるようにして歩くと骨に刺激が伝わる。
②ホルモン補充療法(HR T)
も有効。
ただし、閉経後10年以上経過していると、高脂血症や動脈硬化に悪影響があるので、受けられないことも。
・夫に先出された妻よりも、妻に先立たれた夫の方が短命になりがち。
→食生活の質の差
・120歳まで生きることを考えると、75歳は人生の3分の2ごろ。
しかし、70代半ばで体力の衰えや脳機能の低下が目立つと、人生の残り3分の1は誰かのお世話になって生きていくことになる。