【感想・ネタバレ】長寿脳―――120歳まで健康に生きる方法のレビュー

あらすじ

「人生100年時代」という言葉に慣れてきたところで、実際に100歳近く生きる人は珍しくなくなり、「120年生きたい」というニーズが高まっていると感じます。もちろん寝たきりや認知症にならずに、です。



この本は、認知症専門医で自身も認める超・健康マニアの白澤卓二先生が、健康に120歳を目指すため必要だと思うことを、全部まとめたものです。



120年生きるにはかなりストイックな生活を送る必要があるのかと思いがちですが、答えはノーです。



世界中の論文や、クリニックの患者、高齢者施設での利用者の状況などから導き出された結論は、意外と知っていればできそうなことです。

とくに脳の状態を健康に保つ方法として、「個性的な脳を個性のままに使う」というのは目からウロコですが、誰もが実践できるし、実践したいことではないでしょうか。



多くの人が、本当の健康に気づけて、それを実践できる本になっています。

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Posted by ブクログ

★4.5

2〜3ページごとのコラムのようなものが集まった本。
どれも興味深い。
運動と食事が大切、と従来言われていることだが、
中には、「それって本当?」と思うようなものも突っ込んでありおもしろい。

よく言われているようにこまめに身体を動かすことはやはり大事なのだと。
大股で歩くなどは日常からできるので、意識しようと思う。


他に細胞を酸化させない、酸化させたものを元に戻す、ストレスを遠ざけることが大事だとよくわかった。


栄養に関する知識も豊富


・平均寿命が長くなるにはいくつか要因がある。
①若くしてなくなる人が少ないこと。
②脳梗塞や神経梗塞、癌など命の危険が脅かされる病気に対し適切な事ができること。など
→できるだけ寝たきりにならず、天寿を全うすること



・長寿脳
 自分の脳の使い方に合わせた使い方でOK


・ストレスは×



・お酒と脳細胞の深い関係
→アルコールは脳細胞を破壊する。
 記憶をなくすくらい飲んでいるときは膨大の数の脳細胞を失っている。
 新たに作られるのは、しばらく日数がかかる
 「楽しく飲むお酒」は悪くないが、「楽しくないお酒」はやめた方がいい

・タバコは誰にとっても有害か?
→肺がんが誘発される可能性はあるが、アセチルコリンを刺激して脳が元気になるメリットの方が大きい可能性もある。

・「認知症になる」という壁を乗り越えるには
アミロイドβを過剰に増やさないこと
=「脳にゴミをためない」「脳が必要とする栄養をとる」「脳のゴミを排出する」

※脳のゴミ…炎症を引き起こす病原体、口の中にいる細菌、鼻から入るカビ、ヘルペスなどウィルス、虫の噛み傷から入る病原体などの物質、あるいは糖化タンパク質、トランス脂肪酸など


認知症はおよそ40%予防したり進行を遅らせたりすることは可能



・ビタミンDはさまざまな病気の予防に役立つが日本人には不足がち
紅鮭、サーモン、にしん、あんこうの肝、かじき、かわはぎ、いわし、さんま、うなぎなど

・納豆は長寿のもとであるビタミンk2が豊富

・赤身の肉◎
グラスフェッドビーフはおすすめ(牧草を食べている牛)



・魚は小型〜中型が◎
あじ、いわし、さんま、にしんなど
まぐろなど大型の魚は週1以下に


・血圧が高い=血圧上げて必要な血液を増やしていると言う理由がある。
体のどこかで血液不足が起きて、血圧が上がっていることを考えずに薬で下げるのはどうか?



・コレステロールも、同様
HDLが高い方が、健康長寿の傾向があるとも


・カルシウムと一緒にビタミンDとKも取る。
(行き場をなくしたカルシウムは動脈硬化につながる。)


・アルツハイマー病では、脳内で糖がうまく使えない状態になっている



・腸は第二の脳


・口は外界から取り入れる食べ物や空気などの入り口なので、常在菌が多くいて、病原菌やウィルスの侵入経路にもなる。健康な口内環境保つには、唾液が重要。

・歯の治療でアマルガムは有害な水銀
(日本では使用禁止になっていないか、禁止されている国もある)
インプラント治療は手術中・手術後の衛生管理が不可欠なため、歯周病になりやすいとも


・補聴器を使うことは恥ずかしくない
耳から入る情報を大切に


・頭部外傷(サッカーのヘディングも)は避ける

・閉経後は、女性ホルモンの分泌量が限りなく0に近づくので、骨粗しょう症の危機にさらされる。

避ける方法①できるだけ大股で足裏で地面をしっかりと捉えるようにして歩くと骨に刺激が伝わる。
②ホルモン補充療法(HR T)
も有効。
ただし、閉経後10年以上経過していると、高脂血症や動脈硬化に悪影響があるので、受けられないことも。


・夫に先出された妻よりも、妻に先立たれた夫の方が短命になりがち。
→食生活の質の差


・120歳まで生きることを考えると、75歳は人生の3分の2ごろ。
しかし、70代半ばで体力の衰えや脳機能の低下が目立つと、人生の残り3分の1は誰かのお世話になって生きていくことになる。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

「脳に不得意なことを無理強いすると、ストレスを与え続けることになる。だから、疲れるほど働かない。頑張らない」
これを聞いて、ゆるく、ゆとりを持って生きることが長寿に繋がるのだと、危機感を抱いた。

私は、スケジュールに空きがあると、どんどん予定を詰め込んで、一つ一つのことを完璧に全力でやろうとする傾向がある。それ故、負荷がかかりすぎて、パンクし、回復まで時間がかかるダウンタイムが発生してしまうことが多々あった。

自分を守ることを最優先して、疲れる原因を排除すること。それが私の健康に一番大切なことだと改めて気がついた。

気になった食材や取り組みも諸々あったので、以下のことをこれから取り入れて、少しでも健康寿命が延びるようにしていきたいと思った。

・おやつは、ナッツか味付けなしスルメ
・グラスフェッドビーフ
・平飼い卵
・ロイテリ菌のヨーグルトとサプリで口内対策
・日本トリムの整水器で水素水
・ビタミンDをとれる日焼け止め
・馬とイルカのセラピー
・ストレスフリーで抗酸化

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2024年10月11日

Posted by ブクログ

染色体の端っこの部分にあるテロメアの寿命が120歳ということから、人間は120歳まで生きることが科学的に可能ではないかという観点から、いかにして120歳まで健康状態を保ち生きていくかが書かれた著書。
脳の健康を中心に、「食事」「生活習慣」「人間関係」など、「普段から気にかけることで健康に寄与できること」が記されており、ある事象に特化しているものではなく全体を理解するにはおすすめ。
年齢を重ねることで、幸福ホルモンといわれるドーパミンが分泌されづらくなり活力が下がり、結果として脳の認知機能や身体機能に影響を与えることを考えると、いかに人生を「ワクワクし続ける」かが、言わずもがな重要であることがわかった。
何歳になってもできることを増やし、チャレンジし続けていきたい。

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2023年07月03日

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