中公文庫 - ドキドキハラハラ作品一覧

  • おいしい給食 餃子とわかめと好敵手
    4.3
    給食に命をかける数学教師・甘利田幸男。新たな中学に赴任して二年、今日の献立「わかめご飯」と「揚げ餃子」を食べ終えた甘利田の前に、ひとりの転校生が現れる。それは前任校での因縁の相手――甘利田よりアクロバティックかつ自由奔放に給食を楽しむ生徒・神野ゴウ!? 「奴との闘いは、まだ続くのか」 市原隼人主演の人気ドラマseason2原作本!
  • 黄金夜界
    4.0
    1巻990円 (税込)
    僕は傷ついている。その傷に、僕自身でさえさわりたくない――許婚者・美也に裏切られ、一夜にして全てを失った東大生・貫一。愛に絶望し、金の悪鬼となった彼のもとへ突然、資産家との結婚を選んだ美也が舞い戻る。虚無を抱えた二人の再会は、悲劇か、喜劇か。尾崎紅葉『金色夜叉』を平成に甦らせた、橋本治最後の長篇小説。〈解説〉橋爪大三郎
  • 狼なんかこわくない
    3.8
    豊かな社会の情報洪水のなかで、若者はいつまでも大人になれない。成熟を困難にする現代の青春のまっただなかで、純粋さと誠実さを求め、あくまでも「他者肯定」を夢見て闘おうとする若者のための、永遠の指南の書。
  • 岡田啓介回顧録
    3.5
    日清・日露戦争に従軍し、昭和五年のロンドン軍縮条約に際しては軍縮に賛同する「条約派」として尽力。内閣総理大臣時代に二・二六事件に遭遇、間一髪で暗殺を免れる。戦争末期に和平工作に参加。常に中枢にあって大日本帝国の興亡を見つめ続けた海軍軍人の語る回想。  〈解説〉戸高一成。
  • 三浦老人昔話 岡本綺堂読物集一
    4.0
    死んでもかまわないから背中に刺青を入れてくれと懇願する若者、下屋敷に招じられたまま姿を消した女形、美しい顔に傷をもつ矢場の美女の因縁話など、しみじみとした哀話からぞくりとする怪談まで、岡っ引き半七の友人、三浦老人が語る奇譚十二篇に、附録として短篇二篇を添える。
  • 沖田総司 新選組孤高の剣士
    5.0
    新選組一番組頭沖田総司。天才剣士と謳われながら、労咳のため若くして独り江戸でこの世を去った。道場では短気で荒っぽかった少年時代。子供好きで明るい面を見せた壬生村の頃。近藤の養女の求愛を固辞する一方、内妻の死を悼み涙した女性との関わり。そして新選組で最も武闘派だった“刺客”。知られざるその実像に迫る書き下ろし。
  • おじさんはどう生きるか
    3.6
    ピンチばかりの毎日に。 夫婦の冷戦、うす毛問題、時代とのズレ…… 迷える日常が楽しく化けるマナー考! ジェーン・スーさんとのナルホド対談収録 サインペンで胸毛を書いた10代。 バンド活動に苦心した20代。 おしっこをちびるようになった30代。 そして、生まれて初めて 母にプレゼントを贈った60代――  何度もの赤っ恥体験の末、今こそ綴る “意地を張らずに生きる” ヒント
  • おまえなんかに会いたくない
    3.5
    1巻924円 (税込)
    十年前、高校を卒業した元クラスメイトたちに、校庭に埋めたタイムカプセルの開封を兼ねて、同窓会開催の案内が届いた。SNSで高校生活の思い出に花を咲かす彼ら。だが、いじめが原因で転校した生徒の名前が書き込まれ……。近づく同窓会。はたして、タイムカプセルの中には何が!? モモコグミカンパニーとの対談を収録。〈解説〉一穂ミチ
  • オン・ザ・ロード
    3.8
    家族を失い、絶望していた元刑事の村越は、雪の山中で中国人の梨花と出会う。外国人研修生として来日した彼女は、派遣先の農家で過酷な労働と辱めを強いられ逃げてきたのだ。その背後に迫る残虐な刺客――なぜ梨花は命を狙われるのか。研修制度に潜む闇とは? 孤独な魂を持つ者たちの決死の逃避行が始まる!
  • 女の足指と電話機
    4.0
    舞台上で女優の足が、官能の道具から電話機へと変化を遂げる、そのエロチシズムへの感性を書きとめ、「リタ・ヘイワースは惜しくないけれど、ヒンドスタンを日本へ売ったのは、自分の生涯の失策だった」と、かつての夫から競走馬と比べられた女優の行く末についての考察を綴る……。 「永遠の謎と美」の存在である女性の、生き方や感受性、美意識を、映画、音楽、演劇、文芸など幅広いジャンルの作品を手がかりに読み解き、絹のように上質な文章で紡ぐ。 著者が最も健筆をふるった70年代から80年代の単行本未収録作品を集めたエッセイ集。
  • 海軍めしたき総決算
    4.5
    艦底はそのまま「時代の底辺」でもあった。 「戦争」というものを下から、底から、覗いたのだ。 『海軍めしたき物語』で描かれた海上勤務を経て、著者は命からがら帰国。 次の赴任先は「神風特攻隊」で知られる串良航空隊だった。 算盤片手の経理仕事に奔走する日々のなか、次第に戦況は悪化していき、串良にも敵機の影が――。 非戦闘員の著者が見つめた、終戦と「その後」を描く、唯一無二のイラスト・エッセイ集。
  • 海軍めしたき物語
    4.5
    ○軍艦生活のリアルが蘇るイラスト多数収録。 ○非戦闘員が見た太平洋戦争の最前線を綴るイラストエッセイ集、待望の復刊! 昭和十六年、二十歳で徴兵された著者が配属されたのは、佐世保海兵団主計科。入団早々にエプロンを渡され、烹炊兵=台所で炊事を行う“めしたき兵”として、戦艦〈霧島〉に乗り、真珠湾攻撃やミッドウェー海戦を経験することに。兵科の違いによる艦内の上下関係、旧兵たちの理不尽なシゴキ。真っ黒になるまで「めししゃもじ」で尻を叩かれながら、来る日も来る日も味噌汁をかき混ぜる日々……。 光の当たることのなかった非戦闘員たちの日常を鮮やかに描き出す、唯一無二のイラスト・エッセイ集。 【目 次】 憧れの海軍主計兵 戦艦〈霧島〉勤務 烹炊作業 めししゃもじのシゴキ ギンバイのこと 風呂がこわい 武士の恥 帝国海軍の落伍者 前掛け破損事件 備品・一人、不明 海軍のおしるこ 命賭けの醤油出し作業 真珠湾奇襲は昼めし前 海軍経理学校受験 開封された手紙 戦闘用意配置につけ 戦闘食は五目めし ミッドウェイ海戦の夜食 戦艦〈大和〉に乗った 再び佐世保海兵団へ 潜水艦が沈没すると…… 花の隅田川・海軍経理学校 内縁の妻 鎌倉丸のにわか見張員 砲艦武昌丸に乗り込む 浮上潜水艦発見 総員退艦・絶対絶命 フカに咬まれる あとがき 解 説(足立巻一) 新版解説(戸髙一成)
  • 開戦神話 対米通告を遅らせたのは誰か
    5.0
    ワシントンの日本大使館が対米開戦を通告したのは真珠湾奇襲が始まった後だった。米国民は日本の「騙し討ち」に戦意を高揚させる。日本大使館員のミス、あるいはルーズベルトの陰謀とされてきた対米通告遅延の真因は? 新たな史料発掘の結果、意外な犯人が浮かび上った。渾身の労作!
  • 海賊列伝(上) 歴史を駆け抜けた海の冒険者たち
    3.0
    本書が書かれたのは十八世紀前半の英国。著者の正体はダニエル・デフォーという説もある。西インド諸島とマダガスカル島を拠点に大洋を荒らし回った、実在した海賊たちの貴重な史料である。上巻は、海賊黒髭や、女海賊として有名なメアリー・リードとアン・ボニーといった名だたる海賊たちの列伝を紹介する。『イギリス海賊史』改題
  • 海泡
    3.7
    小笠原諸島・父島――人口二千人の”洋上の楽園”にストーカーが現れ、帰郷中の女子大生が不審な死を遂げた。会心の「スモールタウン・ミステリー」誕生!
  • 化学探偵Mr.キュリー
    3.6
    1~10巻682~726円 (税込)
    構内に掘られた穴から見つかった化学式の暗号、教授の髪の毛が突然燃える人体発火、ホメオパシーでの画期的な癌治療、更にはクロロホルムを使った暴行など、大学で日々起こる不可思議な事件。この解決に一役かったのは、大学随一の秀才にして、化学オタク(?)沖野春彦准教授――通称Mr.キュリー。彼が解き明かす事件の真相とは……!?
  • 陽炎時雨 幻の剣 - 歯のない男
    3.0
    剣術道場の一人娘・七緒は、嫁入り前のお年頃。耄碌のはじまった祖父の秋重治左衛門のもと、師範代として稽古をつける日々。町のやくざ者を懲らしめる、剣の腕と好奇心の持ち主でもある。ある日、道場の門前に男が行き倒れていた。ただの空腹だったというその男は、七緒や門人たちの前で、からくり人形を操り出すのだが……。
  • 陽炎時雨 幻の剣 - 死神の影
    3.0
    団子屋の看板娘・おひのがかどわかされた。夫である桶屋の波津彦とともに姿を消してから十日。七緒は二人の探索を引き受ける。一方、北町奉行所同心・和倉信兵衛は、両目がくり抜かれた死体と対峙していた。かつての繁盛が嘘のように閑古鳥の鳴く団子屋。おひのの明るい呼び声は戻ってくるのか。シリーズ第二弾。文庫書き下ろし
  • 華国神記1 名を盗られし神は少女となりて
    完結
    4.7
    全3巻858~924円 (税込)
    下級官吏・鄭仲望の前に現れた少女は、神虎を操り、尊大な態度で、自分は《真名》を奪われた神・春蘭と名乗る。名を盗んだのは仲望の兄・玄楽だと主張するが、兄は四年前に死んでいた。 同じ頃、都では妖が良家の子女を襲い殺す事件が発生。禁軍が出勤し、街を守る龍乎も神経を尖らせていた。そんな中、春蘭はある姉妹を助けたことから、仲望ともども思わぬ事態に巻き込まれていき――? 元神様の少女が活躍する異色の中華ファンタジー!
  • カジノの歴史と文化
    4.0
    「本書の目的は、我が国にできるであろうカジノを含め、賭け事をするという人間が本来持っている『密やかな欲望』を充足する場所として、現在、世界の100か国以上で提供されている『適切に管理された賭博場』であるカジノを、カジノに馴染みのない日本人に、賢く、かつスマートに楽しんでもらいたいことに尽きる」(著者)。 カジノのルールやマナーをわかりやすく示し、世界のカジノ事情を紹介しながら、IR推進法、実施法をもとに、日本でのカジノについて多面的に考察を加えた本書は、賛成派・反対派を問わず、まずはカジノについて正確な知識を持ってもらうために最適な一冊である。
  • かたちだけの愛
    4.0
    事故による大怪我で片足を失った女優と、その義足を作ることになったデザイナー。しだいに心を通わせていく二人の前に立ちはだかる絶望、誤解、嫉妬……。愛に傷ついた彼らが見つけた愛のかたちとは? 「分人」という概念で「愛」をとらえ直した、平野文学の結晶!
  • 彼女が演じた役 原節子の戦後主演作を見て考える
    3.0
    『東京物語』を初めて見た著者は、紀子役を演じた原節子に魅せられる。『晩春』『麦秋』を含めた紀子三部作を中心に、彼女が主演した戦後映画十一本を精細に論じて、「クリエイティブな能力を無限に持った」原節子の魅力と、それを引き出した小津安二郎監督の卓越した演出を分析した異色の映画論。
  • 歌舞伎町ゲノム
    4.0
    法では裁けぬ悪を始末するという、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して――という女性からの依頼が舞い込み、動き出した彼らだったが……。「復讐」という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、〈ジウ〉サーガ最新作。
  • 神威の矢(上) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚
    4.0
    時は幕末。元新選組副長・土方歳三ら旧幕府軍は、明治新政府軍に追われるようにして、開陽丸で北へ向かった。だが、同じ船上には、動乱に乗じて日本に神の王国を建国しようと企むフリーメーソンの姿が……。一方、アイヌの青年・タリコナは、和人により登別に囚われている許嫁を救うべく、決死の救出劇を試みるが――。単行本『殺生石』を改題。
  • カラスは言った
    3.5
    1巻990円 (税込)
    ある日、突然、カラスが言った。 「横山さん、第一森林線が突破されました。至急連絡をください」 僕は横山ではなく、森林線も知らない。 職場と家の往復だった日常に迷い込んだカラスに誘導され家を出ると、《ズッキーニ》なる配信者に追われ、仙台から名古屋までフェリーでの逃避行を余儀なくされる。 情報をもつ鳥と何もない僕。 旅の果てで見つけたものとは――?
  • 狩場の悲劇
    3.2
    「五月の朝に詩的な《赤いワンピースの娘》に出会って以来、おびただしい数の犠牲者が、人生の暗い波間に、永久に姿を消し去った」……モスクワの新聞社へ持ち込まれた、ある殺人事件をめぐる小説原稿。そのテクストの裏に隠された「おそろしい秘密」、そして読み終えてなお残り続ける「もう一つの謎」とは何か? 近代ロシア文学を代表する作家が若き日に書いた唯一の長篇小説にして、世界ミステリ史上に残る大トリックを駆使した恋愛心理物語の古典。巻末に、江戸川乱歩による評論を収録。 江戸川乱歩――「チェーホフともあろう作家の、こういう作品を知らなかったのだから、われわれの全く気づかない面白い探偵小説が、まだどれほど残っているかと思うと楽しくなる。……探偵小説のトリックの歴史から考えても、相当大きな意味を持つ」。 解説・佐々木敦
  • カンブリア 邪眼の章 警視庁「背理犯罪」捜査係
    3.8
    1~3巻902~1,034円 (税込)
    《能力》って、そんなに役に立つものじゃないんですよ。 物を持ち上げたければ手を使えばいい。 誰かと意思疎通したければ、その相手と話せばいい。 でも、あることに限り絶大な効果があるんです。 それは――犯罪です。 三鷹の賃貸住宅で若い女性が死亡した。当初は急性心臓死と思われたが、尾島警部補と相棒の閑谷巡査は過去にも同じ部屋で女性の突然死があったことを突き止める。だが怪しいと睨んだ大家・水田をいくら調べても、証拠は出てこない。感じたことのない奇妙な感覚を抱く中、尾島はこの事件の鍵を握る青年と出会い……。 虚ろな瞳が見つめる先には、若い女性の標的が。 常軌を逸した犯罪者を、黒ずくめのクールな刑事が追う!
  • 完訳 ロビンソン・クルーソー
    4.4
    無人島に漂着したロビンソンは、持ち前の才覚と粘り強さを武器に島の生活を切り開いていく。原文の息遣いを伝える新訳とともに、文化史研究の第一人者が不朽の名作を世界史的経済から読み解く、大人のための翻訳・解説決定版。訳者解説「大西洋世界のロビンソン・クルーソー」
  • 外交官の一生
    2.5
    満州事変時の吉林総領事、上海事変直後の上海総領事、そして日中戦争勃発時の東亜局長と、悪化の一途を辿った日中関係の最前線にあって、軍部独走に抗しつつ和平の道を模索しつつも、最後は敗走のビルマ大使として終戦を迎えた外交官が、日記をもとに綴った第一級の記録。 〈解説〉加藤陽子
  • 北風の軍師たち(上)
    3.0
    大御所・徳川家斉の気随気儘から発令された三方所替え。二百年にわたり庄内を領した酒井家に代わり、有数の貧乏藩・川越松平家が転封してくるという事態に、庄内領民は阻止運動に立ち上がった。領民を先導する謎の天狗たち、そして庄内に先乗りした川越藩忍び組。両者の戦いの幕が切って落とされた。
  • 君が殺された街
    5.0
    1巻880円 (税込)
    1994年、一人の男が沖縄・万座毛から墜死した。遺骨を引き取った22歳の美しい娘も行方不明に。素人探偵(アマチュア・オプ)の私は、事件を追ううちに11年前の海難事故に辿り着く――。基地の街・沖縄を舞台に麻薬取引、臓器移植を巡る事件が絡み合い、めまぐるしいスピードで展開する極上のミステリー。
  • 不眠刑事と探偵の朝 - キャップ・嶋野康平
    3.5
    1~3巻607~754円 (税込)
    ある事件を機に警視庁捜査一課の刑事を辞め、妻の転勤について神戸へ来た嶋野康平。ハローワークへ行くはずが強引に探偵事務所へ誘われ、そのまま浮気調査の張り込みに。初めての関西、個性的な調査員たち。はたして彼の「転職」はうまくいくのか? そして彼が刑事を辞めた真の理由とは? 乱歩賞作家による神戸人情ミステリー開幕!
  • 共鳴
    4.0
    大学にも行かず、家に引きこもっている孫・将を強引に自宅へ連れてきた、元刑事の麻生。持ちこまれる近所の事件を調べるため、将を「相棒」に任命した麻生だったが、前途は多難で――。警察小説の旗手が贈る、あたらしい「家族」小説。
  • 今日を生きる
    5.0
    260万部の大ベストセラー『だから、あなたも生きぬいて』のその後を綴る。女性初の大阪市助役を務めた後、40歳で結婚。そして生まれた娘・悠ちゃんはダウン症だった。娘の健康を考え、山間の地へ移住、育児に専念する日々。家族の笑顔に囲まれ、穏やかな時間が流れるなか、「生まれてきてよかった」と思えるようになる――。
  • 虚人たち 新版
    4.5
    同時に、しかも別々に誘拐された妻と娘の悲鳴がはるかに聞こえる。 自らが小説の登場人物であることを意識しつつ、主人公は必死に捜索するが……。 あらゆる表現上の実験が繰り広げられる前人未踏の長篇に、「「虚人たち」について」他エッセイ2篇と新規解説を収録。 著者が追究する超虚構文学の幕開けとなった記念碑的作品。 泉鏡花文学賞受賞。 〈解説 佐々木 敦〉 【目 次】 虚人たち エッセイ 「虚人たち」について 知の産業 ある編集者 解説 佐々木 敦
  • 桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎
    3.8
    拓也が大学で出会った美少女は、日本人女性初のノーベル賞受賞者・桐島教授。彼女は未知のウイルスに感染し、若返り病を発症したという。一方、大学では吸血鬼の噂が広まると同時に拓也の友人が意識不明に。完全免疫を持つと診断された拓也は、まず桐島と吸血鬼の謎を追うことになり!?
  • 切り札 トランプ・フォース
    3.3
    超国家的対テロ用特殊部隊「トランプ・フォース」。国際的なテロの増加を受けて極秘に結成されたこの部隊に、一人の日本人が加わった。佐竹竜、拳法の達人である。実直な商社マンだった彼が、なぜ、いかにしてこのような生き方を選んだか。男の覚悟と決心を描く重量級バトル・アクション小説、第一弾!『トランプ・フォース 切り札部隊』改題
  • 鬼龍
    3.0
    ※本作品は、KADOKAWA版と同一の内容です。重複購入にご注意ください。 高円寺のアパートでつつましく暮らす青年・鬼龍浩一。奈良に本宮をいただく鬼道衆の末裔として、秘密裏に依頼される「亡者祓い」を請け負っている。今回頼まれたテレビ局のお祓いも、そうした数ある依頼の一つのはずだったが……陰の気うずまく東京で浩一が挑む、最強の亡者とは!? 「祓師・鬼龍光一」の原点となる伝奇エンターテインメント。
  • 禁断
    3.3
    惨殺された親友の元恋人は、名前も住まいも偽っていた正体不明の人物だった。一体その女は何者なのか。親友の死と関わっているのか。謎を追ううち、邦彦はいつしか女に惹かれていく。その危険な愛の先にあるものは……!? 渾身の長篇サスペンス。
  • 金メダル男
    3.8
    1964年、長野県塩尻市生まれの主人公・秋田泉一は、小学校の徒競走での一等賞をきっかけに数々の大会で金メダルを獲得し、中学に入る頃には「塩尻の金メダル男」と呼ばれるようになる。しかし、それは、“一番を目指し続ける”という波瀾に満ちた人生の始まりにすぎなかった――。  何度失敗しても決してめげず立ち上がり、様々な一等賞にとことん全力で向かって、思いがけずチャンスをつかんでいく泉一。その一途な生き方を、高度経済成長からバブル崩壊を経て平成の今日まで、時代風景と重ね合わせながらユーモアたっぷりに描くエンタメストーリー
  • 暗い落日
    4.0
    私立探偵の真木は、実業家・磯村の依頼を受けて、十九歳の劇団研究生・乃里子の行方を捜し始めた。調査が進むに従って、バーの女、ボーイフレンドの父と関係者が相次いで殺され、一族の暗く重い過去が真木の前に現れる。
  • クランI 警視庁捜査一課・晴山旭の密命
    3.5
    1~6巻748~814円 (税込)
    渋谷の片隅で警察関係者の遺体が見つかった。明らかな他殺体を自殺と断定した鑑識課の検視官・綾織美音。疑念を抱いた捜査一課上層部は、晴山旭警部補に内偵を命じる。彼女の目的とは一体? 真実を明らかにした晴山の前に現れたのは、警察内に潜む巨大な闇の存在だった――。 文庫書き下ろし
  • 黒真珠 恋愛推理レアコレクション
    4.0
    果てしなくくりかえされる愛憎。反転する虚実。そして待ち受ける驚愕の結末――。 騙りの巨匠の大技が冴え渡る、これまで単著未収録だった貴重な恋愛×ミステリ短篇14篇を初書籍化。 文庫オリジナルアンソロジー、没後十年刊行。 解説=浅木原忍 【目次】 Ⅰ/短篇 黒真珠(1990) 過剰防衛(1982) 裁かれる女(1996) 紫の車(2008) ひとつ蘭(1997) 紙の別れ(1998) 媚薬(1994) Ⅱ/掌篇 片思い(1993) 花のない葉(1994) 洗い張り(1988) 絹婚式(2000) 白い言葉(1996) 帰り道(1996) 初恋(1996)
  • クロワッサンとベレー帽 ふらんすモノ語り
    4.0
    トランク、石鹸、リボン……いつの時代も「舶来品」は人々の憧れの的だった。プロフェッサー・鹿島が綴る、フランス人に愛された品々をめぐるとっておきのエピソード。魅惑の都パリの今昔、フランスの文学・語学に関するエッセイも収録。※『上等舶来・ふらんすモノ語り』を改題。
  • クーデターの技術
    4.0
    19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。
  • 軍旗はためく下に 増補新版
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    歴代直木賞受賞作中の白眉である(浅田次郎『コレクション戦争と文学11 軍隊と人間』解説より) 敵前逃亡・奔敵、従軍免脱、司令官逃避、敵前党与逃亡、上官殺害。陸軍刑法上、死刑と定められた罪により、戦地で裁かれ処刑された兵士たち。戦争の理不尽を描いた直木賞受賞作に著者の自作再読エッセイを収録した増補版。 〈解説〉五味川純平 〈巻末エッセイ〉川村湊
  • フェイスレス - 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結
    3.3
    1~4巻792~796円 (税込)
    外国人留学生から評判の悪い教授が、大学の研究室で爆殺された。捜査本部が設置され、墨田署刑事課の一柳美結巡査も捜査に加わった。現場近くにいた講師の佐々木忠輔と留学生たちに事情聴取をする美結だが、第二の爆破事件が起きてしまう。一方、捜査本部では、国際的サイバー犯罪者“C”の名前が被疑者として浮上していた。
  • 警視庁組対特捜K
    4.0
    1~6巻682~748円 (税込)
    成田の旧家育ちの東堂絆(20)は本庁・所轄の垣根を取り払うべく期待されて、警視庁組織犯罪対策部特別捜査隊所属となった。ガラの悪い組対刑事もいつの間にか仲間に引き込む、人を巻き込む天性の明るさを持つ絆の前に、非合法ドラック「ティアドロップ」のバイヤーが殺害される事件が発生。背後には底知れぬ闇社会の陰謀が!? 果たして絆は、無事事件を解決できるのか?
  • ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真
    3.7
    「マニュアルのないのが不満か?」ベテラン教育係VS「足で稼ぐなんて古くないですか」新人刑事。一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。管轄はビジネス街――このエリアは窃盗犯中心だと聞いたが、初日から殺人事件が起きる! 被害者に恨みをもつ人物はなかったが、不審な入金が発覚し、捜査陣は色めきたつ。一之瀬は教育係の藤島の薫陶の下、第一歩を踏み出す。新シリーズ、始動!
  • 献心 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.7
    綾奈の死の真相を知る――決意した高城に長野が目撃者情報を持ち込む。十数年を経て得られた新しい証言。しかし会社員だというその男は一転証言を曖昧にした上で、弁護士を通じて抗議をしてくる強硬さだった。不可解な態度を不審に思いつつ、地道に当時の状況を洗い直す高城は、綾奈の同級生母子を追って一路東北へ向かう。長き旅の果て、高城が掴んだ真実とは? シリーズ、堂々完結!
  • 謙信の軍配者(上)
    4.2
    信濃の守護・小笠原長時との戦で、窮地に陥った武田軍を、自らの軍配で救い、無敵の軍団に変貌させた山本勘助。一方、曾我冬之助は、予測不能な天才・長尾景虎の軍配者となった。だが、景虎と彼に反目する家臣団との対立を目の当たりにしてしまう――。第三の軍配者・冬之助は、好敵手・勘助率いる武田軍と戦場で、相見えることができるのか!?
  • 牽制 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.6
    高城は娘・綾奈の失踪事件と向き合うことを決意するが、拳銃を所持した若手警察官とドラフト一位の高校球児の失踪が立て続けに起こる。キャンプイン目前に姿を消した選手を捜す高城は、元プロ野球選手の醍醐とともに高校時代の監督やチームメイトたちの事情聴取に奔走する。一方、警察官の行方は誰も掴むことができず……。書き下ろし長篇第八弾。
  • 幻視時代
    3.6
    撮影時点の四年前に亡くなっていた同級生が写りこんだ古い写真。これは心霊写真か、それとも……? 同じ文芸部から美少女高校生作家として鮮烈なデビューを飾った彼女の、突然の怪死には、何が隠されていたのか。二十二年後に集まった部員たちによる怒濤の推理合戦が、いま始まる!
  • 幻想即興曲 響季姉妹探偵 ショパン篇
    3.7
    夫の刺殺容疑で逮捕された美人ピアニスト。じつは殺害時刻に別の場所でショパンを弾いていた!?――四十年前の事件の手がかりは、それを題材として書かれたミステリー小説のみ。担当作家から原稿を預かった編集者の響季智香子は、新米ピアニストの妹の協力を得て超絶推理に挑む。天然姉妹の会話と推理が光るシリーズ第一弾。
  • 皇国の守護者1 - 反逆の戦場
    3.9
    氷雪舞う皇国北端の地に、鋼鉄の奔流が押し寄せた。圧倒的軍事力を誇る帝国軍怒濤の進撃に、皇国軍は為す術もなく潰走する。殿軍を担う兵站将校・新城直衛中尉は、死力を尽くして猛攻に立ち向かうが――!? 真の「救国の英雄」の意義を問う大河戦記、開幕! C★NOVELS版を全面改稿。
  • 公主帰還
    4.3
    北方の脅威・女真族の金国に皇帝らが連れ去られて十年。太平を貪る南宋の都に北から逃れ来た帝姫と名乗る美女があらわれた。主だった皇族は北に囚われたまま、現皇帝とは面識がなく、帝姫との確証がない。その見極めと隠れさた真相とは――? (表題作)。繁栄する中国宋代を舞台に描く佳作七編を収録。
  • 国富論I
    3.5
    スミスは資本主義社会における人間の本性と社会的生産力の全構造を究め、「見えざる手」に導かれる社会原理を明らかにして経済学に体系を与えた。この古典経済学と近代自由主義の原典に、独自の要約的小見出しや詳細な訳注を配して甦らせた邦訳の決定版。Ⅰ巻には先駆的労働価値論を展開する第一篇、資本蓄積を論じる第二篇を収録する。【全三巻】 定評あるロングセラー翻訳書を厳選し、読みやすくした新版
  • 孤拳伝(一) 新装版
    4.7
    1~5巻836~990円 (税込)
    香港の暗黒街九龍城砦でストリートファイトに明け暮れる少年・朝丘剛。独力で形意拳の一つ「崩拳」を身につけた剛は、香港に売られて死んだ母の怨みを晴らすため、日本へ密航を図る。船内での労役に耐え、上陸した少年を待っていたのは、横浜中華街の老人・劉栄徳だった。劉より中国武術の極意「功夫」を学んだ剛は、今、復讐の鬼と化す。入魂の格闘小説、待望の新装版!
  • ここだけのお金の使いかた
    3.7
    給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は一円だって払えません! 誰しも余裕のない時代だからこそ、何にいくら使うかで人生はきっと変わるはず。ゲーム課金はいくらまで? 百万円の宝くじが当たったら夫に言う? どうすれば働かずに生きていける? 七名の人気作家が「お金」にまつわる悲喜こもごもを描く、書き下ろし短篇アンソロジー。
  • 国境を越えたスクラム ラグビー日本代表になった外国人選手たち
    3.5
    「何があっても日本以外の国の代表になるわけにはいかないと思った」。かつてリーチマイケルはそう語った。ラグビーは、代表選手の国籍を問わない。居住年数など一定の条件を満たせば、国籍と異なる国の代表としてプレーできる。多様なルーツを持つ選手たちは、なぜ「日本代表」となることを選んだのか。 最初期の留学生として来日したノフォムリ・タウモエフォラウやラトゥ志南利、ニールソン武蓮傳。外国人初の代表キャプテンとなったアンドリュー・マコーミック。日本の生活・文化に魅せられたというトンプソンルーク。成績優秀ゆえに留学生に選ばれ、ラグビーに関してはほぼ素人で来日したホラニ龍コリニアシ。韓国代表を断って日本代表を目指した金喆元。日本代表が憧れだったという具智元。そして、日本の高校・大学で受けた恩をラグビーで返したいと言ったリーチマイケル……。さまざまな選手がさまざまな背景を背負って、日本代表チームに集ってきた。 異文化の地で道を拓いた外国人選手たち、そして彼らを受け入れたチームメイトと関係者の奮闘があってこそ、今の日本代表がある。その歴史は、多様な人々との共生をさぐる日本社会とも重なってみえる。それぞれのライフヒストリーと、秘められた熱い思いをたどる
  • 骨肉
    3.8
    ある日、稲本家の三姉妹に父親から「実家に来い」と招集がかかった。すでに大人として、別々の人生を送っている娘たち。困惑しつつも、実家に集合した彼女たちを待っていたのは父と四女だった! 突然の隠し子登場に、唖然とする三姉妹だが……。家族関係の異変をユーモラスに描いた傑作。
  • 孤島の夜明け - 蒼穹に響く銃声と終焉の月
    4.3
    グルア監獄の秘密に肉薄するクロラだが、謎に手を掛けた矢先、本土からの調査団に捕えられてしまう。執拗な尋問に耐えるクロラ。一方、平和式典の開かれる本土では、軍拡派によるクーデターが勃発。命を狙われた元帥以下軍首脳陣とディエゴは、議員らと共に議会会館に立て籠もる。グルア監獄と本土で呼応して起きた事件――双方を繋ぐ糸は? クロラは任務遂行できるのか? 監獄ミステリー完結
  • 言葉の箱 小説を書くということ
    4.0
    小説の魅力、小説の言葉、小説とは何かについて平易に語り下した文学論。「物語を創り読む快楽は不滅である」とする信念に満ちた辻本人による最終的回答。
  • ことばの波止場
    3.0
    読んだらすぐに試したくなる、大人が楽しいことばの遊び 戦時中の替え歌、和歌や落語、 しりとり、回文、アナグラム。七五調や韻の妙。 マザーグース、不思議の国のアリス、クマのプーさん。 和田誠さんが長年かけてこつこつ集めた 〈ことばのトリビア〉を紹介します。 ほのぼのする挿絵入り
  • 子どもと文学 増補新版
    4.0
    子どもの文学はおもしろく、はっきりわかりやすく――。 戦後日本の児童文学をリードした著者たちが、その草創期に、小川未明や新見南吉らの作品、昔話やファンタジーを読み解き、子どもにとって真に大事なものは何かを追求した児童文学論の記念碑的著作。 新たに石井桃子・瀬田貞二の連続講演、鈴木晋一による回想記を収録。 〈解説〉斎藤惇夫
  • この色を閉じ込める
    3.4
    恐怖度&驚愕度No.1 『ため息に溺れる』大幅超えのラストがあなたを待ち受ける。 立川署の刑事である薫と赤川は、管轄内で死亡した神田歩美の日記を見つける。そこに記されていたのは我が子の成長記録。歩美の息子・春樹は、日記が書かれる十年前に死んだはずなのに――。不審に思った二人は、歩美が暮らしていた二荘村を訪れる。だが滞在中、村内で殺人事件が発生。住人たちからは「犯人は春樹だ」という声が……。
  • 小堀遠州茶友録
    3.5
    幕府奉行職にして多くの建築・庭造りに参画。 当時のデザイン感覚をリードした茶の宗匠・遠州は、「綺麗さび」「遠州好み」という言葉をも生み出した。 本書は将軍をはじめ、大名、公家、僧侶、町衆に至るまで各界50人との幅広い交流とその行方を描く。 寛永文化を代表する数寄大名・マルチアーティストを多角的な観点から研究した稀なる外伝。図版多数。
  • CAドラゴン
    3.0
    警察庁と極秘に契約を結ぶエージェント・矢島達司。かつて、中国残留日本人孤児の二世や三世がひきいる暴走族グループ・怒羅権の頭として暴れ回っていた最強の男が、信義のために巨悪に立ち向かう。書き下ろし長篇ハード・アクションシリーズ第一弾。
  • 郷四郎無言殺剣 正倉院の闇
    4.0
    奈良に入った音無黙兵衛こと菅郷四郎と伊之助は、無念の死を遂げた郷四郎の父・郷左衛門の墓を訪れる。二十年前の正倉院宝物流出に絡んで、郷左衛門は無実の罪を着せられ、切腹に追い込まれたのだった。真相を探るべく、奈良を探索する郷四郎と伊之助は、事件の黒幕が今をときめく御側御用取次の水野忠秋であることを知る。書き下ろし。
  • 郷四郎無言殺剣 妖かしの蜘蛛
    4.0
    美濃郡上で宿敵・横山佐十郎との決戦を制した音無黙兵衛こと菅郷四郎は、伊之助を伴い、東海道を西に向かった。目的地は、京か奈良か。その行く手を総がかりで阻もうとする伊賀者たち。さらに、謎の幻術師の魔手が忍び寄る。はたして危地は乗り越えられるのか。書き下ろしシリーズ、第二部開幕。
  • 獄中手記
    4.0
    「天皇陛下 何と云う御失政でありますか」「皇祖皇宗に御あやまりなされませ」。貧富の格差に憤り国家改造を目指して蹶起した二・二六事件の指導者が獄中で綴った、叫びにも似た言葉の数々は、三島由紀夫の「英霊の聲」等にも影響を与えた。未刊行の手記や書簡もあわせて収録。 〈解説〉筒井清忠
  • 誤断
    3.3
    長原製薬の広報部員・槙田は、副社長から極秘任務を命じられる。相次ぐ転落死亡事故に自社製品が関わっている可能性があり、被害者家族の口を金で封じろというのだ。外資企業と合併交渉中の会社にとって、この時期の不祥事は致命的だ。同時に過去の公害事件にも直面した槙田は、激しく動揺する。社会正義と企業利益の間で揺れ動く男たちの物語!
  • 後水尾天皇
    3.0
    朝幕対立の時代に即位した青年天皇は、徳川和子を妃に迎え学問と芸道を究める。 幕府の莫大な資金を引き出しながら宮中の諸儀式を復させ、修学院離宮を造営する。 〈葵〉の権力から〈菊〉の威厳を巧みに守りつつ、自ら宮中サロンを主宰。池坊専好、千宗旦、本阿弥光悦らを輩出した、雅と風流の寛永文化を花開かせた帝の、波瀾の生涯を描く評伝の決定版!
  • ごめんあそばせ 独断日本史
    4.0
    奈良時代の律令制度もある意味“押しつけ憲法”/公平な勤務評定があった鎌倉武士団/定家は出世亡者/清盛と田中角栄の日中国交回復/貞奴と一葉は女性史の表と裏――古代から明治へ、小説家としての立場で自由闊達に語り合い、埋もれた歴史の事実を掘り起こす。おもしろさ抜群の日本史。
  • 最後の御前会議/戦後欧米見聞録 近衛文麿手記集成
    4.0
    戦前、歓呼の声で宰相の座についた公爵は、終戦直後、戦犯に指名され自死を選ぶ。今なお歴史的位置づけが揺れ動く近衛文麿の思想の軌跡を綴った手記六篇「最後の御前会議」「平和への努力」「近衛上奏文」「世界の現状を改善せよ」「戦後欧米見聞録」「英米本位の平和主義を排す」を集成。〈解説〉井上寿一
  • 最果ての決闘者
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ究極のエンターテインメント! 新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。 頭部に被弾し記憶を失った土方は、彼を慕う時枝ゆらとともに、アメリカ西部へと渡った。執拗にゆらを狙う悪徳保安官・ティルマンを討った土方の元に、さらなる刺客が迫る。その正体は、美しき女ガンファイターと元・新選組隊士。全てを喪った男は、大切な者を守り抜き、記憶を取り戻すことができるのか!
  • 逆立ちの世の中
    5.0
    世間に異議申し立てをし続けた日々をユーモラスに描き、 家族のことや悪戯三昧の学生時代を回顧。 伝説の反骨編集者の原点となるエッセイを初文庫化!
  • さそりたち
    3.0
    米国資本「WCR ワールドレジスター・カンパニー・リミテッド」の日本法人の営業マン若林は、4人のチーム「さそり」を率い、売上で社内トップを独走していた。売り物は高額の事務用機器(ビジネス・マシン……今で言うところの経理会計システム)。飛び込み営業のスタイルで、モットーは、「殺人以外のことは何でもやる」。ときに犯罪(詐欺)まがいのテクニックと絶妙の連係プレーで、狙った獲物は逃がさない! ターゲットは、くせ者の大地主、老舗旅館の女主人、学習塾チェーンを展開するヤクザの親分、金欲・色欲にまみれた地方都市の市長、そしてカトリック新聞発行人の修道女……。チーム「さそり」の破天荒な奮闘を描く連作長篇。 〈解説〉池上冬樹
  • 真田信繁 戦国乱世の終焉
    4.0
    〈真田丸〉を埋めるは赤備えの精鋭! 東国と西国に跨る所領を得た祖父幸隆。領地保全のため、武田、徳川、上杉と次々と主家を変えた父昌幸。三代信繁は豊臣方に与し、冬の陣で出城を造りひとたびは徳川勢を退けるも、惣堀を埋められた夏の陣で討ち死にする――。“幸村”の虚像を壊し、戦国乱世を駆け抜けた信繁の実像を新視点で熱く語る歴史評伝。
  • 砂漠の反乱
    4.5
    第一次世界大戦時、ドイツと同盟するトルコ帝国を内部から揺さぶるべく、アラブの反乱を支援するため英国が送り込んだ「アラビアのロレンス」。その戦いを綴った膨大な手記『知恵の七柱』を、自らの手で簡潔かつスピーディな文体で再編集した本書は、謎に満ちたロレンスを知るための入口である。
  • さむらい道(上) 最上義光 表の合戦・奥の合戦
    完結
    3.0
    最上義光、山形に立つ。父・義守との家督相続争いや天童・白鳥氏、そして伊達氏らとの峻烈な内憂外患をいかに乗り越え、山形に君臨することができたのか!? 伊達政宗との抗争から上杉軍と激闘を繰り広げた一六〇〇年九月の〝北の天下分け目の戦い〟まで、義光の「負けまい、勝つまいの戦」を見よ! 山形在住の直木賞作家による渾身の長編歴史小説。 (本文より)  遠国の大名を滅ぼして天下統一をくわだてるのは覇道であって、義光の考えるさむらい道とはあい容れない。武辺にのみ頼る武士は、それによって身を滅ぼす。義光はそう思っていた。 (目次より) 一章 小僧丸/二章 人質/三章 本懐/四章 御所の方/五章 四面楚歌/六章 天童合戦/七章 宿敵/八章 その君の名を
  • さらば南紀の海よ
    3.0
    病床で「白浜温泉に行きたい」と望んだ余命一年の女が、その二日後に殺された。十津川は小説家志望で無職の息子・雄介に疑いの目を向ける。一方、雄介は母の言葉が気になり南紀白浜に向かうが、乗車した特急〈くろしお〉が爆破されてしまう。雄介を尾行していた三田村刑事と北条早苗から報告を受けた十津川は、ある推理を胸に南紀へ飛んだ。東京の殺人事件と白浜の爆破事件――二つを結ぶのは、三十年前のあの夏の日……。
  • 三人孫市
    4.0
    付言しておきたいのは、信長の最大のライバルは、……やはり大坂本願寺であるということだ。そして、その本願寺の軍事力を支えたのが雑賀衆であり、その頭目が「雑賀孫市」だった。(解説/和田裕弘。中公新書『織田信長の家臣団』『信長公記』著者) ときは戦国、織田・浅井・三好ら大大名がしのぎを削るただ中に、紀州・雑賀庄はあった。彼らに転機をもたらしたのは、八咫鴉を祀る夜に蹌踉と現れたひとりの老人。刀月斎を名のる男は、頭領〈雑賀孫市〉を父にもつ三兄弟それぞれに、奇妙な形をした鉄炮を与えたのであった……。 病身を抱えながら鉄炮兵法を編み出す長男・義方、豪放磊落にして武威赫々たる次男・重秀、入神の域に達した狙撃の腕を持ちながら心を閉ざす三男・重朝。兄弟で〈雑賀孫市〉を襲名した彼らは、異なる道を歩み、異なる志を秘めながら戦乱の世を駆け抜ける! いま最も勢いに乗る歴史作家・谷津矢車が放つ硝煙たなびく合戦絵巻!!
  • 残奏
    4.1
    人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。殺人事件として、警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子ともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校吹奏楽部を訪れたふたりはそこで、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし。
  • 幸せな家族 そしてその頃はやった唄
    3.4
    「これからつぶやくひとふしは とても悲しい物語……」 保険会社のコマーシャル・キャンペーン《幸せな家族》のモデルに選ばれた中道家。しかし撮影はなかなか進まず、やがて不気味な唄の歌詞にあわせたかのように、次々と家族が死んでゆく―― 刊行以来、全国各地の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇、奇跡の復刊。 〈解説〉松井和翠
  • 死香探偵 尊き死たちは気高く香る
    3.8
    1~5巻704~726円 (税込)
    大人気「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ著者の最新作! 「さて、現場の謎を嗅ぎ解こうじゃないか!」 特殊清掃員として働く桜庭潤平は、死者の放つ香りを他の匂いに変換する特殊体質になり困っていた。そんな時に出会ったのは、颯爽と白衣を翻し現場に現れたイケメン准教授・風間由人。分析フェチの彼に体質を見抜かれ、強引に助手にスカウトされた潤平は、未解決の殺人現場に連れ出されることになり!? 分析フェチのイケメン准教授×死の香りをかぎ分ける青年の、新たな化学ミステリ開幕!
  • 志士の峠
    4.0
    文久三年(一八六三)、帝の行幸の先ぶれを命じられた公家・中山忠光は、勤王志士らと大和で挙兵した。五条の代官所を襲撃し新政府樹立を宣言するが、親幕派の公家や薩摩藩などにより一転、朝敵とされ討伐軍を差し向けられる。満身創痍で深き山々を駆ける志士たちの運命は!? 名手が描く、天誅組の志の輝きと四十日間の光跡。
  • 賤ヶ岳の鬼
    4.5
    柴田勝家の甥にして、鬼玄蕃の異名を持つ猛将・佐久間盛政。戦に幾度敗れても折れぬこの男を、信長は「諦めの悪い奴」と称した。柴田側として参戦した賤ヶ岳の緒戦では羽柴軍に大勝するも、やがて秀吉の調略により形勢は逆転。誰もが敗北を覚悟する中、盛政の眼だけはまだ死んでいなかった――。「戦国一諦めの悪い男」の鮮烈なる生き様!
  • 芝浜謎噺 神田紅梅亭寄席物帳
    4.3
    二つ目・寿笑亭福の助のかつての弟弟子が、故郷で初めての独演会を開くにあたり、『芝浜』の稽古をつけてほしいと泣きついてきた。有名な演目ながら、ついに高座にかけずに終わった大家もいるほど口演が難しい人情噺に、弟弟子がこだわるのには深い事情があった……。弟子のために一肌脱ぐ覚悟を決めた福の助だったが……。 落語を通じて謎を解く! 表題作を含む痛快落語ミステリー三篇。〈刊行によせて〉加藤 浩 【目次】 野ざらし死体遺棄事件/芝浜謎噺/試酒試(ためしざけためし)
  • 私兵特攻 宇垣纒長官と最後の隊員たち
    5.0
    昭和・光と影 昭和20年8月15日夕刻、第五航空艦隊司令長官で沖縄特攻の責任者だった宇垣纒中将は終戦を知りながら、艦上爆撃機「彗星」11機を率いて大分海軍飛行場から出撃した。 敗戦を知りつつ、宇垣長官はなぜ自らの特攻を決意したのか。 11機を見送った人々、奇跡的な生還者たちの証言、回想をもとに明らかにされる《最後の特攻隊》の真相。 〈解説〉野村進
  • 清水幾太郎の覇権と忘却 メディアと知識人
    4.5
    戦後、圧倒的な支持を受け、大きな影響力を持ちながら、急速に忘れ去られた思想家・清水幾太郎。著者は、彼の栄光も凋落もその戦略ゆえとする。「正系」知識人にラジカルに挑戦し続けた清水の戦略とは。その詳細を読み解き、現在にも通じるメディア知識人の姿を明らかにする。
  • 遮断 警視庁失踪課・高城賢吾
    3.5
    厚労省高級官僚である六条舞の父親が失踪した。事件性はないと思われたが、一億円の身代金要求が届き様相は一変する。現金を用意して引き渡しに挑むものの、あえなく失敗に終わる。同時期にくせ者新メンバー田口はインド人技術者の失踪事件を調べていた。鍵は外国人労働者の就労斡旋なのか。二つの事件の関係は?書き下ろし長篇第七弾。
  • 宿敵
    3.4
    尽くし続ける女が鬼になる瞬間。誰にもかえりみられぬ女がほくそ笑む理由。美貌と富に恵まれた貞淑な妻の素顔――社会の狭間で生き抜く女たちは、今日もしたたかに、密やかに闘い続ける。『汝の名』『女神』の明野照葉がスリリングに描く五つの物語。
  • 出張料亭おりおり堂 こっくり冬瓜と長い悪夢
    3.0
    仁とすれ違ったまま老舗旅館へ仕事に赴いた山田澄香。ここに「こりこり堂」と名乗る仁の偽者が出現し、山田はなぜか彼に口説かれてしまう。一方、旅館には孝や虎太郎の《過去》に絡む存在も秘密裏に集まってきて……。 恋愛ゾンビ山田の恋は、やはりホラー展開か!? 人気シリーズ第七巻!
  • 出張料亭おりおり堂 コトコトおでんといばら姫
    4.1
    天才イケメン料理人・橘仁が訪問先で料理を提供する「出張料亭」。その助手として恋心を抑えつつ働いてきた山田澄香は、仁の背負う重い過去を知り、衝撃を受ける。そして突然起きた悲劇によって、店は休業の危機に――。試練のとき、仁と澄香が選んだ道とは? 感動のおいしいシリーズ第三弾!『出張料亭おりおり堂』改題
  • 出張料亭おりおり堂 夏の終わりのいなりずし
    3.2
    「必ず戻る」その言葉を残し、仁が京都へと旅立ってから一年半。彼を待ち続けた山田澄香はついに仁を探しに行くことを決意する。だが仁は京都ではなく大阪、それもなぜか大衆演劇一座の賄いを作っていた!? 澄香は仁を「おりおり堂」に連れ帰ることができるのか。謎の新キャラも登場し、シリーズは新章突入へ。
  • 出張料亭おりおり堂 ほこほこ芋煮と秋空のすれ違い
    3.0
    ついに山田澄香は、仁にプロポーズされた――はずなのだが、ふたりの関係はその後も深海生物の進化ほど変化がなかった。一方、店には澄香を追い出すため暗躍する孝、記憶喪失の虎太郎、更には仁を狙う(?)謎の美女・エリカが現れ、澄香は置き去りに。ずっと仁を信じ待っていた澄香は、ここである決断をするが……。 シリーズ第六弾は波乱の展開に!?
  • 首里城への坂道 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像
    5.0
    大正末期から昭和初期、大々的な琉球芸術調査を行い、貴重かつ膨大な資料を残した研究者・鎌倉芳太郎。稀代の記録者の仕事を紹介する本邦初の評伝であるとともに、彼に琉球文化の扉を開いた人々の姿、そしてそれが現代に繋がるまでの熱きドラマを描く。第二回河合隼雄学芸賞、第十四回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞をダブル受賞。
  • しょうがない人
    3.6
    「私はいつも誰かに振り回される」と嘆く河埜日向子は、友人が代表を務める会社でパートとして働く43歳の主婦。実家の相続や姑と の同居、娘の反抗期、理解し合えない夫……と、次から次に降りかかってくる災難を互いに慰め合うため、ベテランパート仲間と今日もしゃべりまくる。いくつになっても、女の行く先は険しくて――。
  • 少将滋幹の母
    4.0
    左大臣時平のおもわれ人となった北の方は年老いた夫や幼い子と引き離され、宮中奥深くに囲われてしまう。母を恋い慕う幼い滋幹は母の情人がしたためた恋文を自らの腕にかくし、母の元に通う。平安文学に材をとった谷崎文学の代表作。

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