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小笠原諸島・父島――人口二千人の”洋上の楽園”にストーカーが現れ、帰郷中の女子大生が不審な死を遂げた。会心の「スモールタウン・ミステリー」誕生!
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Posted by ブクログ
大学生の木村洋介は夏休みに父の住む小笠原の父島に帰ってくる。 そこには中学、高校をともに過ごした仲間と、その仲間のひとり、丸山翔子がいる。洋介から一年遅れて、この島に来た彼女は、誰もが一目おく美人だった。その彼女が病に侵されて、死に掛けている。 元村長の娘で、同級生の一宮和希が崖から落ちて死...続きを読むぬという事件がおこり、その犯人とみられ、彼女を追って島に来たストーカーと見られている男が彼女の墓場で殺される。そして、そのあとに翔子も命を尽きる。 翔子は、和希の事件をベッドのなかから、丸山一族の財力と権力を使って追っていた。 地元民である島の同級生、漁師の浩司、旅館の娘、旬子との友情、東京で精神をきたし、丸山を救う「グリーンペペ」という新薬を作るという藤井、この島に住みついている画家である父親、そのモデルの雪子、飲み屋「トムズハウス」のマスター、バイトの可保里、和希の妹の夏希、など、それぞれが絡み合い、洋介の夏休みが過ぎていく。 実は洋介が島に戻ってきたのは、洋介の恋人が自殺未遂をしていることが、翔子の調査で明らかにされている。 和希は妊娠していたので、この胎児の死も合わせると、洋介は短時間に多くの死と向き合っている。 それでなのか、とにかく20歳にしてはとても老獪で不思議な感じがする。 が、その不思議な洋介と父島の風土と仲間の話は、もっと読みたいと思った。リズム感がいい。
小笠原 という 東京都でありながら 船で二十六時間も隔てられている いわば閉ざされた空間。 いつも通りののんびりとした亜熱帯の風景、代わり映えのしない日常、不自由さ。 その中に外から持ち込まれた厄介事。 言ってしまえばそんな話なのだが それだけではない。 閉ざされた世界には 閉ざされている...続きを読むが故に抱える 憂鬱さがあり 諦めがある。 島の風景描写が語る 長閑さと倦怠と退廃、そして たくましさは 魅力に富んでいる。 目新しくはない事件が この島ならではのスパイスで 一風変わった風味になっている。 樋口有介氏には 一作読むごとに 惹かれてきている。
海泡 なんのことだろうと思いつつ 小笠原を舞台にした ひとりの青年 洋介が巻き込まれた 殺人事件を 心持ちエロティックな状況をおりまぜて ドキドキを増幅させた ついつい読み進めてしまう1冊だった
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