風少女

風少女

小説・文芸
550円 (税込)

2pt

赤城下ろしが吹きすさぶ、寒い2月。父親の危篤の報を受けた斎木亮は、前橋駅に降り立った。そこで初恋の女性の妹・川村千里と偶然に出会う。彼女の口から初めて聞かされる、姉・麗子の死。睡眠薬を飲んで浴室で事故死、という警察の見解に納得のいかない、亮と千里は独自に調査を開始する。最近まで麗子と付き合いのあった中学時代の同級生を、訪ねるが――。調査の過程で再会する、中学時代とは変わってしまった同級生の姿に困惑しながらも、亮は真相に辿り着く。著者の地元、前橋を舞台に、一途な若者たちを描いた青春ミステリの傑作。約20年ぶりの大幅改稿で贈る決定版。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    風少女
  • タイトルID
    :
    102810
  • ページ数
    :
    284ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年01月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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風少女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    樋口氏らしい、いわゆる「青春ミステリ」の作品。
    が、これがデビュー二作目だそうなので、
    「らしい」も何も、ここから始まってるのか。

    主人公の(樋口氏らしくひねくれた)大学生の男が、
    里帰りするところからストーリーは始まる。
    駅で偶然にも「元カノの妹」と出会うことで、
    この帰省が大きく変わって行くこととなる。

    件の元カノは、つい最近事故で死んだと知る男。
    紆余曲折の末に、実は事故でも自殺でもなく
    誰かに殺されたのでは、という疑いで調査を始める。

    樋口氏の特徴として、「肝心なシーンを書かない」
    ということが挙げられるのではないかと思う。

    いざ「誰かと対決する」ことになったとすると、
    相手の元に向かうまでの心象を丁寧に描くが、
    次のシーンではもう何日か経っていて、
    読者は、登場人物の「その後の行動」から
    対決の首尾がどうだったかを類推する。

    そんな「芸風」が特徴的な気がする。

    また樋口氏の「青春もの」は、女の子がいい。
    ひねくれた言動をするのに根は純粋で、
    ある意味「理想のツンデレ」的な(^ ^;
    もちろん、この作品の発表当時には
    「ツンデレ」なんて言葉は無かろうが(^ ^;

    本作では、「東京からそう遠くない地方都市で
    色んな意味で『くすぶってる』連中」が多く登場するが、
    そのくすぶりっぷり、ひねくれっぷりの描写がいい。

    地理的にも人間関係的にも、狭い範囲内で
    密度の高いそんなこんなが繰り広げられていて、
    良くは知らんが「地方のリアル」みたいなみのを
    感じられる気がする。

    もしや作者にとっては不本意かも知れないが、
    ストーリーや「謎解き」よりも、
    地方都市の「くすぶってる」若者の群像劇として
    楽しく読ませていただきました(^ ^

    0
    2015年01月26日

    Posted by ブクログ

    1988年に作家「ぼくとぼくらの夏」で第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞し、作家デビューした樋口有介の初期の快作の一つ。
    デビュー作は主人公が高校生のカップルで、1990年に和久井映見主演で映画化されたが、「風少女」は映画化もTVドラマ化もされていないようだ。この作品も映画向きと思うのだが。
    「ぼくとぼくら〜」に比べて爽やかな映画にはならないけれども、映画で見てみたい。
    というのもミステリーではあるけど、中学の同級生の女の子の死の真相を突き止めるために、考えたり行動したりのドラマが面白く描けている。主人公・21歳の大学生、斉木亮の発想やセリフ、言い回しがとても学生っぽくないとか、相方や脇の女の子がいい女過ぎないかなど、謎解きとは特に関係なくもない細かいところがとても面白い。
    個人的に事件の真相とラストのところは、自分の身に起きたとしたら相当辛いけど、かりにそうなったらこのミステリーのように振舞おうというような、イカしたものなのである。ぜひ古い作品ではあるけど映画化してもらいたい。
    ラストはもっとも映画的なので、映像化の場合さらにクールなカットを考えていただければいうことなし。

    0
    2013年01月19日

    Posted by ブクログ

    無神経なところはおいといて、「どうにかなるさ」ていう主人公の生き方がかっこよくて好き。
    樋口作品をとことん読んでみようかな、と思った。

    0
    2010年02月03日

    Posted by ブクログ

    青春ミステリって謳ってるけど、やっぱり基本フォーマットはハードボイルド。レイモンドチャンドラーみたいな骨格の話を青春ミステリ風に見せてると思った方が楽しめる。キャラクターの会話の妙を楽しむ小説だと思う。

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

    良作。
    文句ない名作ではないが、シブイ良作ですね。

    地方都市特有の閉塞感が良く出ていて、クローズドサークルを自然に描いている。
    ただ、青春小説と思って読むと少しツマラナイ。ってかこれホントに青春小説?って思いたくなる。
    軟派なハードボイルドだと思うとめっちゃいいけども。

    ミステリとしては平凡ですが、犯人の動機に一読の価値有。
    そこらへんがきっと青春小説たるゆえんなんだと思う。青くさい、とでも言おうか。

    米澤穂信を昔くさくするとこうなるかな?

    0
    2010年05月10日

    Posted by ブクログ

    終始淡々と話しが進みます。
    主人公は元不良の三流大学の学生ということですが、感情の起伏があまり無く若者という感じがしませんね。

    0
    2015年08月06日

    Posted by ブクログ

    読み始めてものすごい既視感。読み進めてそれは確信へ。
    主人公、斉木亮という名前だけど・・・君、柚木さんでしょう? 絶対柚木さんの学生時代でしょう(笑)。

    解説まで読むと、やはりこの『風少女』の設定は、のちにそのまま『彼女はたぶん魔法を使う』に始まる柚木草平シリーズへとつながる・・・というようなことが書いてあり、ああ、やっぱりなぁ、と思った。
    どことなく感傷的で、それでいて乾いたユーモア。どろどろまどろっこしいのに、青くさい爽やかさ。
    樋口さんのエッセンスがよく出ている作品だと思う。よくも悪くも、気障ったらしくナイーブで、それでいて女の子が可愛い。主人公はヒロインに翻弄されているようで、実は亭主関白タイプだと思う(男は本音を言わない。だから女の方が勝手に腹を立てて決裂する)。

    ミステリーというよりは、青春小説。軽妙な会話を楽しむ作品。

    0
    2012年03月08日

    Posted by ブクログ

    上州の名物といえばかかあ天下とからっ風。両方を印象的に使って前橋を舞台にしたミステリー。青春ミステリーと紹介されているが、青春ど真ん中と言うようなハツラツさとした明るさではなく、青春のほろ苦い後味と言った感じの重さが行間ににじみ出している。季節のせいなのか、舞台のせいなのか、挫折感を味わった登場人物が次々と現れるからなのか。その全てが理由なのかもしれないが、その重さが作品の魅力を引き出しているのは間違いない。とは言え、最後の別れは明るい青春そのもの。やるせない真相と対称的に予想される未来が、いいスパイスになっている。

    0
    2011年09月14日

    Posted by ブクログ

    父親の死を聞かされ、故郷に戻った主人公は
    駅で好意を寄せていた川村麗子の妹と出会い、
    そこで初めて聞かされる初恋の女性の死。

    死に方に納得がいかない主人公は事件を
    調べはじめるが・・・。

    調査の過程で再会する変ってしまった友人達。
    誰がキーパーソン?

    果たして川村麗子の死は殺人なのか?
    それとも事故なのか?

    すらすらと読んでしまった作品。
    割と面白いと思います。

    0
    2011年03月26日

    Posted by ブクログ

    ミステリー小説としてみるとたいした内容ではない。
    ただ、青春小説として読む分には雰囲気が良かった。

    0
    2010年02月21日

風少女 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    風少女
  • タイトルID
    :
    102810
  • ページ数
    :
    284ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年01月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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