花森安治の作品一覧
「花森安治」の「一銭五厘の旗」「逆立ちの世の中」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「花森安治」の「一銭五厘の旗」「逆立ちの世の中」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「それって昭和だよね」とか「めっちゃ、昭和じゃん!」とかいって「昭和」をつかう。
ちょっと聞いてほしい。(ちょっとではなく、長くなりました、ごめんなさい)
「昭和」というまえに、今の令和の源流である「昭和」のまんなかで、明治生まれの花森さんが何を語っているのか、読んで感じてほしい、と思う。
昭和生まれの還暦すぎのおじさんだけど、ぼくには、なつかしさではなく、「今」を感じる文章だった。
著者の花森安治さんは、19011年(明治44年)生まれ、『暮らしの手帖』の創業者だ。
この本は、昭和35年から昭和45年に、花森さんが『暮らしの手帖』に執筆したものから自身で選んだ29篇の文章でできている。
た
Posted by ブクログ
前回、花森氏のエッセイを初めて読んだのが「暮しの眼鏡」
それよりも格段に読みやすかった。
初出版は、戦争の痛手から日本もずいぶん立ち直って…しかし、焼け野原となったのは土地だけではなく、どこが境界線やらガイドやら分からなくなったのは、文化やモラルや政治も同じだったらしい。
やたらと元気で押し出しの強いものばかりが大きな顔をし始め、そうかと思えばお役所始めとする人間の頭の中は今だもって旧態依然…という混沌の時代だったらしい。
どうして「逆立ちの世の中」というタイトルになったのかは不明だが、花森氏の書き様は、どうも逆立ちして世の中を見ているような気がしてならない。
疑ってかかることを「眉つば」
Posted by ブクログ
今読んでも、全く古びていない内容であった。
タイトルの記事は、水俣病を扱う記事だったが、
これを震災後の原発の問題に置き換えて読んでも
全くおかしくない。気骨のあるジャーナリストが
以前から警鐘を鳴らしてくれていたことが、今現在でも
解決されていないのだと、はっきりとわかる文章だった。
生活・戦争・ひとのありかた・これらを論じる時
当時よりも今の私たちの土性骨が抜けていることは
更に恐ろしい。
まして、もう著者はこの世の人ではないのだ。
読者に、これは他人事じゃないよと
「あなた」「君」と呼びかけ、膝を詰めるようにして
諄々と、烈々と語った人はもういない。
現在にも素晴らしい編集者はお