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新聞と戦争
日本が、満州事変から日中戦争、太平洋戦争、そして敗戦へと向かうなか、新聞はなぜ戦争を止められなかったのか。なぜ逆に、戦争協力の深みに入っていったのか――。朝日新聞が自身の「暗部」を、元記者や関係者への聞き取りをはじめ、国内外の総力取材によって検証、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞した多角的ノンフィクション。当時の紙面や貴重な戦争写真資料もふんだんに掲載。 -
スターリンの対日情報工作
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日独防共協定の内容を締結前から完全に把握していたクリヴィツキー、東京を基点に強大な情報網を築き上げたゾルゲ、そして、一九四一年六月に始まった独ソ戦以後の日本の動きについて、核心に迫る情報をモスクワに流していた日本人スパイ「エコノミスト」。スターリン体制下におけるソ連の対日情報工作の多面的な実相を描く。 -
「最後の特攻隊」の真相 消された偵察機「彩雲」
昭和二十年終戦当日、宇垣纏中将の最後の特攻を目撃した偵察機搭乗の中尉が残した謎の手記が存在した。偵察機搭乗員が明かした宇垣特攻の真実とは?なぜ、この手記が一顧だにされないのか。戦後置き去りにされてきた終戦時最大のミステリーに挑む! -
宮本武蔵
山中で棒を振り回していた少年は、十三歳にして試合相手の頭蓋をかち割った! 自身も剣の達人である著者が描く凄絶なる歴史長編 宮本武蔵は幼少より武術に頭角をあらわし、生まれ持っての膂力と父の激しい指南にこたえ、13歳にして真剣の立会に打ち勝った。 血なまぐさい試合にあけくれた青春時代、京都郊外、一乗寺下り松での吉岡一門との死闘、関門・船島での佐々木小次郎との血闘など、いくたの修羅場でつねに勝利をおさめた孤高の剣聖の凄絶なる生涯を描破する。 吉川英治版『宮本武蔵』とそれを原作とした人気コミックの影響もあり、内省的な宮本武蔵像が一般化した現代。 だからこそ津本陽描く、本能で動き、野獣味のある武蔵像は読者にいまも新鮮な驚きを与える。 解説・桶谷秀昭 -
あの戦争になぜ負けたのか
21世紀の日本人は「あの戦争」から何を学ぶべきなのか? 書籍の刊行から10年を経て、いまも読み継がれる名著、待望の電子化! 対米戦争の目的は何だったのか? 陸軍エリートはどこで間違えたのか? 特攻、玉砕、戦艦大和……開戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げ、20世紀日本最大の失敗を最高のメンバーが論じた。その議論は戦略論、組織論、日本人論、エリート論など広範囲にわたり、戦後70年を過ぎたいまなお、輝きを失わない。 議論された人物、歴史的な出来事などに詳しい注がついているので、近現代史の入門書としても最適。 【目次】 <第一部>座談会 あの戦争になぜ負けたのか 1.対米戦争の目的は何だったのか 2.ヒトラーとの同盟は昭和史の謎 3.開明派・海軍が持つ致命的欠点 4.陸軍エリートはどこで間違えた 5.大元帥陛下・昭和天皇の孤独 6.新聞も国民も戦争に熱狂した 7.真珠湾の罠 大戦略なき戦い 8.特攻、玉砕、零戦、戦艦大和 <第二部>あの戦争に思うこと ●空しかった首脳会議(半藤一利) ●八月九日の最高戦争指導会議(保阪正康) ●私の太平洋戦争観(中西輝政) ●果たされなかった死者との約束(戸高一成) ●戦わなかった戦争から学ぶということ(福田和也) ●戦争を決意させたもの(加藤陽子) -
大奥様陽だまり事件帖
四百五十石の旗本・羽鳥弥左衛門利宣(はとりやざえもんとしのぶ)の母、嬉代(きよ)は六十三になる寡婦で、屋敷の離れに住んでいる。 良家の子女に書を教えたり、句会を催したりして過ごしているが、頭の回転が早く、人の機微にも通じ、洞察にも優れているので、様々な人がなにかと相談事を持ち込んで来る。 当主の弥左衛門は、人は好いが優柔不断で、日頃から嬉代に頭が上がらない。妻女の民江(たみえ)は、嬉代の大胆な行動に戸惑いがちだ。嫡男(孫)の俊之輔(しゅんのすけ)は、おとなしく、学問所に通っている。孫娘の那美(なみ)は、旗本の姫としては、活発で、早とちりもあるが聡明。嬉代と波長が合い、時に持ち込まれる相談事の解決の手伝いをしている。 嬉代主催の俳諧の集いに来ていた町名主、三左衛門(さんざえもん)が、大工の棟梁の耕吉(こうきち)が愛用の道具箱を盗まれ、困惑しているという話をする。耕吉は若くして棟梁になって、評判も良く、道具を大事に使っていた。道具箱がなくなっては、仕事にならない。 腕が良くて仕事が早い耕吉は、手間賃も比較的安いので、他の棟梁連中から妬み嫉みを受けることもあった。そういう連中の誰かの嫌がらせだと考えているらしい。だが盗まれたという証拠もない。役人は取り合ってくれない。興味を覚えた嬉代が乗り出したところ、意外な事実が明らかになった。子供たちの親を思う心と、職人気質の大工同士が引き起こした小さな事件が四方丸く収まって、めでたしめでたし。そして、また、新たな相談が嬉代のもとに……。江戸の町で起こる、小さな事件が老女の機転と洞察力で、丸くおさまり、今日も江戸は平和に暮れてゆく。 -
チンギス紀
12世紀、テムジン(のちのチンギス・カン)は、草原に暮らすモンゴル族のキャト氏に生まれた。10歳のとき、モンゴル族を束ねるはずだった父イェスゲイが、タタル族に殺害されてしまう。テムジンのキャト氏は衰退し、同じモンゴル族のタイチウト氏のタルグダイとトドエン・ギルテが台頭、テムジンたちに敵対し始める。危機的な状況のもとで、テムジンは、ある事情から異母弟ベクテルを討ったのち、独りいったん南へと向かった……。草原の遊牧民として生まれ、のちに世界を震撼させることになる男は、はじめに何を見たのか? 人類史を一変させた男の激動の生涯、そこに関わった人間たちの物語を描く新シリーズ、待望の第一巻! -
本能寺異聞 信長と本因坊
戦国武将は歴史を動かす碁石に過ぎぬのか? 囲碁名人・本因坊算砂の息が止まりかけた。 「信長公の首級は何処にある」 大御所・徳川家康のたった一言で、「炎の記憶」を呼び覚まされた算砂は沈黙せざるを得なくなった。 大坂の陣が勃発する七年ほど前、慶長十二年師走、駿府城で対局中の出来事だった。 日海と名乗っていた若かりし頃の算砂は、戦国の時流に弄ばれ、本能寺の変の渦中に放り込まれていたのだ。 行方知れずの織田信長の亡骸、底知れぬ明智光秀の本意、茶会や連歌の会、安土築城などの不気味な闇。 武将の松永久秀・荒木村重・佐久間信盛・斎藤利三ら、五摂家筆頭・近衛前久、連歌師・里村紹巴、堺商人・小西隆佐、雑賀衆・鈴木孫一と善住房、薬師・曲直瀬道三、神主・吉田兼和、宣教師・オルガンティーノたちは、天下布武という棋譜の碁石に過ぎないのか? 若き法華僧の名棋士が、戦国人の傍らで見た歴史を描く、刮目の長編歴史小説。 本能寺の変の真相を読み解く! ※この作品は単行本版『絶局 本能寺異聞』として配信されていた作品を改題した文庫本版です。 -
帝国本土迎撃戦
昭和16年12月、日本はアメリカが提示したハル・ノートを受諾し、大陸から撤退する。日米開戦は回避されたが、日本は経済環境の悪化から、ドイツに空母二隻を売却するなどして外貨を得ていた。 一方、アメリカは空母売却を口実に日本へ宣戦し、ヨーロッパを席巻していたドイツ戦に挑もうと考えいた。 そして昭和19年3月2日、米特殊潜水艦の横須賀奇襲によって戦いの火蓋が切られる。 硫黄島南方では日米主力艦が衝突し、戦艦「大和」が大破。惨敗を喫し海上兵力を失った日本は、米軍を本土で迎え撃つことを選択し、上陸が予想される九州の要塞化を進めるのだが……。 死闘必至の日本本土決戦が、ついに勃発する! 本書は2000年9月・12月に学習研究社より刊行された『鉄槌(1)(2)』を再編集し、改訂・改題したものです。 -
ガダルカナルを生き抜いた兵士たち 日本軍が初めて知った対米戦の最前線
ほとんどの兵隊は死に、運が良かった者は捕虜となった。日本人の戦い方に米軍兵士は怯えた──飢餓と悪疫の戦場から帰還し歴史に埋もれた人々を取材、その肉声で綴った新たな事実。 -
超次元自衛隊
ついに米中間に戦術核戦争が勃発──! 日本は深刻な放射能汚染を受ける。 さらに、時を同じくして起こった巨大隕石の接近という危機に米中戦争はひとまず停戦となったものの、核ミサイル攻撃で粉砕された隕石の破片が地上に降り注ぎ、地球は未曾有の天変地異に見舞われてしまう。 だがこの天災は、日本近海の上空に大きな亀裂──過去と現在を結ぶ、次元の門を発生させたのだった。 日本政府は、過去を修正することで絶望的な状況を改善すべく、次元の門を通じて自衛隊を太平洋戦争に介入させることを決意。 1944年に派遣された自衛隊は最新鋭兵器を駆使し、米軍を次々に攻撃する。 現代の世界情勢に架空戦史を織り交ぜた時空転移シミュレーションの大傑作! この作品は2010年6月に小社より刊行された『超次元自衛隊』を再編集し、改訂・改題したものです。 -
相楽総三とその同志
歴史は多くの血と涙、怨みによって成り立っている。御一新と「年貢半減」の理想を信じて各地を転戦するも、薩長に「偽官軍」の汚名を着せられて下諏訪に散った相楽総三ひきいる赤報隊。彼ら憐れむべく悼むべき「草莽の志士」はいかなる者たちだったのか。一人ひとりの生死を丹念に追うことで、大衆文学の父は「筆の香華」を手向けた。 (※本書は2015/2/11に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました) -
真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝
海軍機動部隊の精鋭360機を率いハワイ奇襲作戦を陣頭指揮し、ミッドウェー海戦で重傷を負い、原爆投下直後の広島で被害調査に従事し、厚木基地にマッカーサーを迎え、ミズーリ号での降伏調印式に立ち会った淵田美津雄は、戦後キリスト教に回心し仇敵アメリカへ伝道の旅に出る。激動の時代を生き抜いた男の真実とは。 -
兵士に聞け
自衛隊員の生の声に耳を傾けた渾身ルポ。 25万もの兵力を擁し、核兵器以外のあらゆる兵器を有する巨大組織でありながら、軍隊として存在することは許されない自衛隊。戦う相手も見えない中で「日蔭者」として生きることを強いられた隊員たちは、日々何を思い過酷な訓練に従事しているのか。様々な基地を訪ね歩き、訓練にも同行し、彼らの生の声に耳を傾けた渾身のルポ。日本を守る存在ながら、日本人があまりにも知らない自衛隊の実情に深く迫る。‘96年新潮学芸賞受賞作。(2007年発表作品) -
子ども収容所
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間を狂わせるもの、「戦争」。ポーランドで幼い子どもたちが見て、そして味わった惨劇が、いま四十数年を経て初めて語られる。 -
非 忠臣蔵
赤穂浪士最後の脱盟者・毛利小平太は名を変え、他家に仕えることになった。ところが、その小平太の前に、赤穂浪士ただ一人の生き残り・寺坂吉右衛門が現れる。吉右衛門は、赤穂浪士の頭領・大石内蔵助が、裏切り者の小平太を誅するために送った刺客であった。 元禄赤穂事件の裏で、暗躍する将軍・徳川綱吉、側用人・柳沢吉保、浅野・吉良両家の内通者たち。仇討ちという美談に垣間見える人間の悲しい性。 語り尽くされたと思われた忠臣蔵に新たな物語が生まれた。 ※本作は高廣 雅巳の個人誌作品の電子書籍版となります。 -
用心棒血戦記
乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂 この男、ただの用心棒にあらず―― 老中直属の隠密にして剣の達人、葵十三郎 小藩の跡目を巡る策謀を阻止できるか!? 痛快剣戟小説、開幕! 乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂 修行旅の道中、葵十三郎と従者の茂平は刺客に追われる武士の一団を救う。 狙われたのは岩田藩の世継ぎとなる松太郎。国許へ向かう途中のことだった。 凄腕を見込まれ、用心棒を引き受けた十三郎は、松太郎一行を国許まで警固することに。 信濃国三万石の小藩・岩田藩では、藩を二分するお家騒動が起こっていた。 松太郎の擁立を阻む国家老らは、城代家老の片岡を人質に取り、松太郎一行の抹殺を目論む。 敵が次々と仕掛ける罠を打ち破るため、十三郎は単身、漆黒の闇に包まれた敵陣へと斬り込む。 実はこの男、幕政の舵を握る老中、松平伊豆守直属の隠密だった! 冴え渡る田宮流居合の閃光が悪を裁く。 一気読み必至の痛快剣戟時代小説! -
ペリリュー 戦い いまだ終わらず 終戦を知らずに戦い続けた三十四人の兵士たちの物語
この島に来た日本の若者たちは、自分たちが地球上のどこにいるのかもよく知らないまま、祖国のためであることを信じ、至近距離の殺戮を繰り返した。死臭と硝煙に覆われた戦場で、疲労と渇きと餓え、死の恐怖、そして肉親や妻子と会えないまま死に別れる哀しみと戦い、たこつぼに潜み、塹壕を走り、引きがねをひいた。<本文より> -
江戸斬り蘭之介
江戸に類希なる才を持つ若き剣客が現れた。その名は松平蘭之介。 紀州の山里で捨て子として育てられた蘭之介は、養父の遺言に従い深川にある内村道場の門を叩く。師範代の志穂と剣の腕を磨き合う一方、町方や火盗改が手を焼いていた盗賊・鬼火や拐かし集団を討ちとり、女たちとの情交と共に、息つく間もない日々を送る。 そんななか、蘭之介の首に懸賞金がかけられた。蘭之介の出自に関係があるのではと志穂に告げられ、真実を知るため挑戦を受けることに。 餓狼剣の大石英次郎、飛騨高山岩石砕きの稲垣幻獣郎、次々と現れる刺客に、一撃必殺の秘剣・龍昇剣の完成は間に合うのか――。 生まれながら業を背負う蘭之介の修羅の日々が今始まる! -
柳橋の弥平次捕物噺 〈新装版〉
大人気! 人情捕物シリーズ【新装版、第1弾!】 北町同心〈知らん顔の半兵衛〉の助っ人にして、南町与力〈剃刀久蔵〉の懐刀! 江戸で指折りの十手持ち、柳橋の弥平次親分が市井に潜む悪を追う! 柳橋で船宿〈笹舟〉を営む弥平次は、南町奉行所の同心から手札を貰う老練な岡っ引。その弥平次が参拝客で賑わう浅草寺の境内で匕首を抜いた二人組の男に狙われた。旅姿の百姓女おとよの機転で事なきを得た弥平次は、水戸から江戸に出稼ぎに来て行方が分からなくなったおとよの亭主捜しに力を貸すことになったのだが――。江戸の岡っ引たちから一目置かれる存在の弥平次親分と個性豊かな手先たちの活躍を描く人情捕物の傑作。新装版シリーズ第1弾! -
不死身の弦之丞
凄腕の火盗改同心であった火渡弦之丞は、盗賊捕縛の役目中に突然倒れ、不本意な療養生活へと入る。生まれつき心の臓に問題があり、激しい運動には向かない体質であった。 生き甲斐であった仕事を奪われ、日々を落胆して過ごす弦之丞を、女鍼灸師の花英が献身的に看病する。もはや弦之丞の捕方人生は終わったと誰もが思っていたが、鬼の平蔵の配下としてかつては悪党どもから狂犬と恐れられたこの男、こんなところでは終わらない。 犬猿の仲であった八丁堀同心やその手下の岡っ引を仲間として引き入れ、司令塔として江戸の悪事を暴いていく。 やがて浮かびあがってきたのは、因縁の敵である盗賊・夜鴉の不気味な影であった……。 痛快新シリーズ始動! -
江戸切絵図恋暦
切なさに余韻が残る江戸市井の男と女の物語 「よろず相談屋繁盛記」シリーズで大人気の野口卓が、 満を持して書き下ろす、待望の時代小説・新シリーズ! 江戸の町に生きる男と女の、切ない出会いと別れを細やかに紡ぎます。 両国で川開きの花火が上がった夜、料理屋の奉公人・民恵は、初めて船遊山を楽しむ。 その時出会った桔梗屋の若旦那が、三月後に驚くべき申し出をしてくるとは思いもせずに。 (「船遊山」) 元岡っ引の与助は呑み屋「しのぶ」の女将が、二十年前に取り逃がした盗賊の一味ではないか、 と疑い、客として足しげく通う。ある日、ときどき見かける老人が声をかけてきて……。(「悔やむ男」) 浅草寺の四万六千日さまの功徳日に、若い夫婦が子供の小さな手を握りしめながら 語った、十二年前の出来事。 (「四万六千日さま」) 腕はいいが寡黙でしょっちゅう女房に逃げられていた金彫師・伊佐は、頼まれ仕事で根付も造っていたが、それが思わぬ評判を呼び……。(「仏の顔」) 出会い、すれ違い、別れる――。 せつなくも温かい、“運命”を描く四編。 -
大川橋物語
若き鞍之介の技と人情、新シリーズ第1弾 骨をつぐ 人をつなぐ―― 元武士の骨つぎ師・一色鞍之介 豊穣な時代へ誘う物語 大川橋で自害を試みたのはしくじり続きの指物大工。 魔法の指をもつ鞍之介は…。 時代推理の俊英がしっとり描く五つの謎と事件の行方。 大川橋近くで開業したばかりの接骨院「駒形名倉堂」を仕切るのは二十八歳の一色鞍之介だが、苦しい内情で人手も足りない。鞍之介が命を救った指物大工の六蔵は、暴走してきた馬に蹴られ、右手の指先が動かないという。六蔵の将来を奪ったのは「名倉堂」を目の敵にする「氷川堂」の診立て違いらしい。破滅寸前の六蔵を鞍之介は救えるか…。(第一話「最後の一手」) -
密命はみだし新番士
「決して油断はならぬ!」 父の言葉を胸に秘め、見習い新番士が闘う! 若き将軍家斉に募るのは、台頭する松平定信への不信。 家斉からの密命を受けて、探索を始めた壱之介だが、思わぬ事件に遭遇して……。 十八歳の不二倉壱之介は、将軍や世嗣の警護を担う新番組の見習い新番士。家治の逝去によって十五歳で将軍の座に就いた家斉からの信頼は篤く、老中首座に就き権勢を握る松平定信の隠密と闘うことに。市中に放たれた壱之介は定信の政策を見張り、町の治安も守ろうと奔走する。そんななか、田沼家に仕官していた秋川友之進とその妹・紫乃と知り合うが、紫乃を不運が見舞う。 将軍家斉15歳、壱之介18歲 新シリーズ第1弾 -
天下無双の四股 松山屋人情世直し帖
神田須田町の万屋『松山屋』主人にして茶人でもある甲子太郎は、一番弟子の小千代とともに浅草の非人頭・車善七を訪ねた折、甲子太郎と同郷で、『百鬼角力』という見世物に出ている力士・水吉の話を耳にする。翌日、見世物小屋へ出向いた甲子太郎が目にしたのは、病の母と姉のため、日々の稼ぎを必死に得ようと不自由な身体で土俵に立つ男の姿だった。水吉を不幸な境遇から救い出すべく、特別な「相撲興行」を開催しようと奔走する甲子太郎だったが……(「天下無双の四股」)。表題作をはじめ全五編、苦しみにあえぐ人々へ手を差し伸べる甲子太郎の活躍を描く人情時代小説第二弾! -
こころげそう
なぜ、幼なじみの於ふじは死んだのか? 小間物屋「大和屋」の若だんなの千之助・於ふじ兄妹がある日、神田川に浮かんで亡くなっていた。二人の死は事故か事件なのかはっきりしなかった。子どもの頃は仲良く遊んでいた間柄で、密かに於ふじに思いを寄せていた下っ引きの宇多は、真相を突き止めようと決意する。そんな矢先、ある長屋に幽霊が出没するという噂が出回る。親分に命じられて、宇多が調査に訪れたところ、現れたのはなんと於ふじの幽霊だった。しかし於ふじは自分がなぜ死んだかわからないと言う……。ベストセラー「しゃばけ」シリーズの著者による江戸の青春ミステリー! -
首ざむらい 江戸妖かし綺譚
オール讀物新人賞受賞の怪作が文庫化! 第99回オール讀物新人賞受賞作「首侍」を含む デビュー作品集が待望の文庫化! (単行本『首ざむらい 世にも怪奇な江戸物語』を改題) 叔父を訪ねて江戸から大坂へ向かった池山小平太の前に、 突如空飛ぶ生首が現れる! この生首、名を斎之介(ときのすけ)といい、 武士として功名を立てたがったかと思えば、 縋る目で酒をねだる。 いつしか二人は戦のただ中に――。 風変りすぎる友情と若者の成長を描いた オール讀物新人賞受賞作ほか、 「よもぎの心」孤蝶の夢」「ねこまた」の 全四篇を収録。 怪異あり人情あり、笑いと涙が止まらない傑作集。 カバー画・三木謙次 文庫解説・大矢博子 単行本 2022年11月 文藝春秋刊 文庫版 2026年5月 文春文庫刊(文庫化にあたり改題) この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
松山屋人情世直し帖
下谷山崎町の三軒長屋の住人たちがこつこつ積み立てた金が盗まれた。みな、健康や生計にさまざまな悩みを持つものの、悪事をはたらきそうな者など誰ひとりない長屋で起きた盗難の真相とは──(「消えた薬代」)。生国・備中松山の名産品を扱う神田須田町『松山屋』主人にして、子供や貧しい者でもたしなむことのできる、格式張らない茶道の宗匠としての顔も持つ松山屋甲子太郎。人情に篤く、男女身分の分け隔てなく接する甲子太郎が、自身のもとに寄せられる悩み事や事件を、門人の少女・小千代とともに解決していく! 温かなまなざしと江戸情緒に包まれた、実力派時代作家による新シリーズ開幕! -
朝星夜星
朝は朝星、夜は夜星をいただくまで懸命に働き、幕末の長崎で日本初の洋食屋を始めた草野丈吉とゆき夫婦。出店の後押しをしたのは、薩摩藩の重鎮・五代才助(友厚)である。最初は自宅で始めた小さな店は、少しずつ大きくなっていった。そこへ陸奥宗光、後藤象二郎、坂本龍馬らもやって来たが、材料も満足に揃わないなか、経営は窮地に陥る。やがて明治の世になり、一家は新天地を求め、発展著しい大阪へ。そこで新たに「自由亭」を開業した二人だったが……。激動の時代に、幾多の困難を乗り越え、夢をつかみ取るまでの夫婦を活き活きと描いた傑作長編。 ※本書は、2023年2月に刊行された作品に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。 -
盗っ人から盗む盗っ人
町を騒がす盗賊一味を狐面の四人の男たちが音もなく眠らせる! 屈指の廻船問屋《井筒屋》が、盗賊に皆殺しの目に遭う。 一人息子と手代が生き延び、目立たぬ小間物屋を開くが、闇に紛れる彼らの正体は? 見事な連携で金箱を積んだ荷車を引く黒装東の男たちが、不意にバタバタと倒れ込んだ。一瞬後、同じ黒装束に夜市で売られる狐の面をつけた四人の男たちが現れ、引き手のいない荷車を誘導しつつ闇に消えていった。《唐狐》の仕業だった。盗賊に両親と奉公人を皆殺しにされ、生き残った廻船問屋の一人息子と手代が、小間物屋を表稼業に、新手の盗っ人稼業に手を染めたのだ。 -
深川おせっかい長屋 花芽吹き、福来たる
伴侶の見つけ方、仕事の辞めどき、夫婦円満の秘訣-- 生きるヒントは、長屋にあり! おせっかいは福を呼ぶ!!! 心がほっこりする、江戸人情物語 おせっかいはやめられない! 純情同心、恋のゆくえは!? お花、初めてのお見合いは桜の下で。その結末は--。 仲睦まじいご隠居夫婦、時納め箱に仕舞ったそれぞれの秘密。 絵師の辰信は、奥州街道で人助け。江戸の女衒から娘を救えるのか。 女盗人・夜桜お七、絶体絶命のピンチ。 日本橋へ里帰りしたお比呂、夫との冷めた関係は……。 おせっかい長屋の面々に、本当の春は来るのか。 人気シリーズ第三弾! 【目次】 第一話 思い出酒 第二話 北国の春 第三話 夜桜お七 第四話 花も嵐も、阿部も
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