鯨分限(くじらぶげん)

鯨分限(くじらぶげん)

825円 (税込)

4pt

3.5

幕末から明治へ――。捕鯨集団「太地鯨組」の若き棟梁・太地覚吾を、激変する時代の荒波が襲う。外国船の乱獲による鯨の不漁、南海地震による大津波、村を救うため画策した蝦夷地での操業も頓挫する。そして、巨鯨を追うあまりに引き起こされた海難事故「大背美流れ」では、100名以上の生命が奪われる。時代に抗い、度重なる苦境に、何度も立ち向かい続けた男の物語。

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鯨分限(くじらぶげん) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本作は覚吾という人物が、幕末期から明治期の「大きな時代のうねり」という中で、個人的な事や仕事の様々な問題、時代の動きの中で生じた出来事に「飽くまでも諦めずに、果敢に挑む」という姿が描かれる…覚吾の“後半生”とでも呼ぶべきか、“区切り”とでも呼ぶべきか、或いは“曲がり角”となって行くのが「明治11年の

    0
    2018年09月05日

    Posted by ブクログ

    太地での鯨漁を生業としていた人達の明治維新前後の話。特に史実を元にした大背美流れの話は迫力があった。

    0
    2022年08月14日

    Posted by ブクログ

    伊東さんの本は初めて。
    導入から一気に惹き込まれる。

    鯨の棟梁の物語。
    私も祖父や叔父が伊勢で漁師をやっていたので
    結構共感できるところ多し。
    蝦夷地のくだりは新鮮で面白い。

    しかし最近鯨は食べられなくなりましたね。
    昔給食で「クジラのノルウェー風」とか
    おでんだねで「コロ(くじらの脂)」を

    0
    2022年01月03日

    Posted by ブクログ

    伊東潤『鯨分限』光文社時代小説文庫。

    『巨鯨の海』に続く太地・鯨シリーズの第2弾。江戸時代末期から明治時代までの紀伊半島の漁村・太地で組織捕鯨に携わる若き棟梁・太地覚吾の生き様を描く。

    はっきり言って『巨鯨の海』の方が迫力があり、断然面白かった。

    0
    2018年08月21日

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