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【電子書籍特典】
北國新聞に掲載されていた中編『夢路はかなき』を、電子版のみ特典として収録。
先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。
まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説!
時は「大坂の陣」の数年前――。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。
父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かす――。
己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか?
Posted by ブクログ 2023年04月11日
史実を元にしたフィクションということだろうが、非常に丁寧でわかりやすい。この種の歴史小説の中では大変レベルが高いものとして評価されるのではないだろうか。これまでの他の小説や教科書で取り上げられる史実が縦糸であるなら、この作品は横糸で、双方を読むことで歴史がリアルに立体的に浮かび上がってくるというイメ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月12日
家康は信長・秀吉が無しえなかった権力の継承を
願い、あらゆる知恵を注いできた(´・ω・`)
本書では親の想い・子の束縛を逃れたい考えなど
随所に差込まれ、私のしらない淀殿の清々しさも
あいまって新鮮な印象の本となった
タイトルどおり家康と淀殿の揺れ動く感情を時々
の立場を踏まえた丁寧な描き方である
...続きを読む
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