感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年01月15日
副題の通り、家康と淀殿が交互に語られる。
時間の経過と共に、湧き上がる感情や揺れ動く感情。家康と淀殿だけでなく、秀頼や秀忠など、周囲の人々も鮮やかに描かれる。
静謐、誇り。子孫を思う親の気持ち、死に場所を求める思い、など。何を大事にして生きるのかは、人それぞれ違う。
Posted by ブクログ 2023年01月03日
本書を読む前にどうする家康を読んだ。どうするの方は若かりし頃竹千代から家康の名そして徳川の姓になるまで、本書は年老いての家康の世を静謐ならしめる豊臣家との戦いの今までにあまり語られていない話しだ。淀殿や茶々を入れて4人姉妹の血縁関係も含まれ、昔の浪曲を聴いている様だった。良かった!
Posted by ブクログ 2023年07月31日
大坂 冬の陣夏の陣を時を遡りながら描いた小説。
家康と淀君は並び書かれている本はこれまであまりなかったけれどこういう視点もあり。
充実した読書タイム。
大河ドラマの面々の顔が浮かぶけれど、ふ~む。
違うなぁやっぱり。
Posted by ブクログ 2023年06月12日
家康は信長・秀吉が無しえなかった権力の継承を
願い、あらゆる知恵を注いできた(´・ω・`)
本書では親の想い・子の束縛を逃れたい考えなど
随所に差込まれ、私のしらない淀殿の清々しさも
あいまって新鮮な印象の本となった
タイトルどおり家康と淀殿の揺れ動く感情を時々
の立場を踏まえた丁寧な描き方である
...続きを読む
日本人なら知り尽くしている時代背景もあるので
細かく挟み込まれる過去の情景も、心情描写に役
立っている・・・オリジナル小説なら煩雑で複雑
怪奇となり読者は現在地を見失うだろう(´・ω・`)
Posted by ブクログ 2023年04月11日
史実を元にしたフィクションということだろうが、非常に丁寧でわかりやすい。この種の歴史小説の中では大変レベルが高いものとして評価されるのではないだろうか。これまでの他の小説や教科書で取り上げられる史実が縦糸であるなら、この作品は横糸で、双方を読むことで歴史がリアルに立体的に浮かび上がってくるというイメ...続きを読むージがある。あくまでもフィクションではあるにしても。
また日本の歴史に興味が出てきた。
Posted by ブクログ 2023年01月16日
歴史小説は史実に基づく妄想をどこまで上手く料理できるかにかかっているが、本作の家康と茶々を対比しながら、時を行ったり来たりしながらの、あったであろう会話や解釈の妙味は流石。家康と秀忠、淀殿と秀頼の関係性がすんなり腹落ちする内容は十分楽しめる。