【感想・ネタバレ】一睡の夢 家康と淀殿のレビュー

あらすじ

【電子書籍特典】
北國新聞に掲載されていた中編『夢路はかなき』を、電子版のみ特典として収録。

先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。
まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説!

時は「大坂の陣」の数年前――。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。

父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かす――。
己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大坂 冬の陣夏の陣を時を遡りながら描いた小説。
家康と淀君は並び書かれている本はこれまであまりなかったけれどこういう視点もあり。

充実した読書タイム。
大河ドラマの面々の顔が浮かぶけれど、ふ~む。
違うなぁやっぱり。

0
2023年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家康は信長・秀吉が無しえなかった権力の継承を
願い、あらゆる知恵を注いできた(´・ω・`)
本書では親の想い・子の束縛を逃れたい考えなど
随所に差込まれ、私のしらない淀殿の清々しさも
あいまって新鮮な印象の本となった
タイトルどおり家康と淀殿の揺れ動く感情を時々
の立場を踏まえた丁寧な描き方である

日本人なら知り尽くしている時代背景もあるので
細かく挟み込まれる過去の情景も、心情描写に役
立っている・・・オリジナル小説なら煩雑で複雑
怪奇となり読者は現在地を見失うだろう(´・ω・`)

0
2023年06月12日

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