沈黙の王

沈黙の王

866円 (税込)

4pt

4.6

夏、商、周といった古代王朝を舞台にした傑作短編集。

商王朝の王子・丁は、言葉が不自由なため、父王から追放された。しかし苦難の旅の末に、目に見える言葉――文字を創造した。
己のハンディを跳ね返し、普遍的な価値を生み出した高宗武帝を描く表題作「沈黙の王」ほか、四つの短編を収録。

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沈黙の王 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月16日

    宮城谷昌光『沈黙の王』
    伝説の夏王朝や、商(殷)、周、そして春秋時代の晋の王や名臣を題材にした短編集。
    表題作の『沈黙の王』は現在の漢字に連なる、中国最初の文字を創った王の物語。他にも、弓矢を創った者やそれに対抗して盾を創った者の話など、どの短編も非常に満足のいくものでした。
    夏王朝の話で登場した...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月02日

    短編集なのだがどれも味わい深い。
    特に表題作の『沈黙の王』が好きである。
    ラストはまさしく王が神聖な存在である、ということを示していると思う。

    0

    Posted by ブクログ 2019年03月29日

    黙せる王は、苦難のすえ万世不変の言葉、すなわち文字を得る。
    古代中国で初めて文字を創造した商の高宗武丁を描く表題作。
    夏王朝初期、天下覇業の男達の権謀術数を記す「地中の火」。周王朝の興亡をたどる「妖異記」「豊饒の門」など。美姫の姿も艶めかしい壮大なロマン。

    乱世、人はいかに生きるかを問う。


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    0

    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    中国の数千年前の古代を題材にした短編集

    なかなかイメージがわかないほどの古い時代の人々を驚くほど生き生きと描いています。
    歴史書では文字としてしか感じられないことを、私たちと同じように生きた人間として手触りを与えてくれて、とても嬉しくワクワクしました

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月28日

    「言葉を形に表す」
    現在、当たり前のように用いている「文字」はなぜ作られたのか……。

    表題作の「沈黙の王」では、うまく言葉を発することができない商(殷)王武丁が「文字」を作るまでの物語を、主人公の生き方に光を当てて描く。

    歴史小説家が研究者ではない訳は、「事実」や「考察」「推測」をもとに、さらに...続きを読む

    0
    購入済み

    面白い

    2017年07月14日

    楽しくハラハラしながら読み終えました。

    0

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