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Posted by ブクログ 2022年01月01日
晏子の言行録から得られる人となりを、まごころを通じて体現した小説。宋の公子として生まれたために亡命を余儀なくされた晏子。斉では不遇であったが戦略眼で国難に立ち向かう、といったところでしょう。ここでいう晏子は晏弱です。宋は殷の子孫なので子弱、晏に領地をもらったため晏氏となりました。全てを失った男の決死...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月29日
<文庫全4巻を通してのレビュー>
強国晋を中心に大小いくつもの国が乱立した古代中国春秋期。
気儘な君公に奸佞驕慢な高官たちが群れ従う斉の政情下、ただ一人晏弱のみは廟下にあっては毅然として礼を実践し、戦下においては稀代の智謀を揮った。
緊迫する国際関係、宿敵晋との激突、血ぬられた政変・・・・・度重な...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月06日
人は自分では到底敵わない行ないを為す者に対して尊敬の念を抱くもので、辛い修行を行なった僧に対して敬虔な気持ちを抱くのもそれである。その伝で行くと晏嬰という人物は聖人である。現代日本人は、どうも富貴を善しとし、成功者への志向が強く、自己喧伝に巧みであろうとする。これは先の大戦後にアメリカ的な物の考えが...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月18日
社稷を主とす-この時代には新しい思想を実行したことが興味深かった。君主が神ではなくなり、民の新しいよりどころが必要となったのが、晏嬰の生きた時代だったのだろうか。そして最も魅力を感じたのは崔杼。宮城谷氏の作品を読むと、悪人とされている人物でも実は歴史の敗者で、本来は魅力ある人物だったのではないか、と...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月25日
何度も読み返してボロボロになり、何度も買いました。それだけ面白く、感動します。
<2015年3月25日追記>
何度目かの再読。断道の会に出席するまでのスリリングな展開は、何度読んでも面白くドキドキする。そして結末は判っていても崔杼の魅力的なこと...。
デジタル文庫に入れたので、いつでも読めるのが...続きを読む
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