歴史・時代作品一覧

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  • 兄思い 風烈廻り与力・青柳剣一郎[68] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
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    最愛の人を殺された。 男はその罪を被った。 大店を勘当されるも立ち直ったはずの罪人は、 剣一郎たちに強く優しい嘘をつく――。 深川万年橋の下で料理屋女中・お仲の亡骸が見つかった。喉を斬られた姿に、将来を誓い合った行商人の政次は慟哭。だが小間物商の仲間の死を知るや、政次はお仲殺しを自供する。 経緯に不審を覚えた青柳剣一郎が竹馬の友の吟味方与力・橋尾左門らと再探索を進めると、政次が大店の木綿問屋から勘当された過去や、美しい妹の存在が浮かぶ。与力たちの優しさが光る物語。
  • お内儀さんこそ、心に鬼を飼ってます おけいの戯作手帖
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    おけいは戯作者見習い。幼い頃火事で両親を亡くし、戯作者の祖父の所に身を寄せる。 「見えないものが見える」弟幸太郎と「見えない人の心」を戯作で表したいおけい。だが祖父の原稿の清書を手伝うだけで、肝心の戯作はまだ書けていない。一方奇談や幽霊譚を得意とした祖父の絵師を「見える」幸太郎が務め、妙に生々しいと大評判だ。 ある日、大店夫婦の心中事件が起き、その後、夜な夜な幽霊が出ると噂になる。戯作のネタになるかもよと親友に言われるがままに、執筆意欲に火がついたおけいは事件を探ることに……。 女の幽霊が「見えた」弟と共に、おけいは果敢なくなった人、口を噤んだ人の言葉を物語に紡ぐ――。 人の業を乗り越えた人の優しさが染みる時代小説。
  • 皆ごろしの城 謙信を狙う姫
    3.0
    軍神を討て! 関東の覇権争いに巻き込まれた騎西城。 難攻不落の城が落ちた時、城主の娘の運命は――。 謙信の蛮行に復讐を誓う姫の生涯を描いた、歴史エンターテインメント! 武州騎西城は四方を沼に囲まれた、難攻不落の城――。この地は関東における上杉・北条の勢力境界線だった。 永禄六年(一五六三)、城主の小田家国が北条方に与し、激怒した上杉輝虎(謙信)が大軍を差し向けてきた。 奇策で沼を突破した輝虎は、籠城する六百名を次々と斬り捨てる。城主の娘月乃は、燃え盛る城を背に槍の名手五郎太と落ち延びる。 やがて月乃に復讐心が芽生え……。
  • 風を紡ぐ
    3.8
    消えた花嫁衣裳と竹刀 不可解な盗人の正体とは―― 深川の縫箔(刺繍)屋・丸仙の娘、おちえの竹刀が盗まれた。 おちえの父が、ある大店のため縫い上げた花嫁衣裳にも不穏な影が忍び寄る。 剣の達人であった職人・一居でさえも、その気配に気づくことができなかった賊の意外な正体とは。 一方、おちえにも突然求婚者が現れて――大人気時代青春ミステリー〈針と剣〉、風雲急を告げるシリーズ第3弾!
  • 上杉かぶき衆 新装版
    4.0
    “義”の傾奇者(かぶきもの) 前田慶次郎、見参! 直江兼続の下に集った武将の戦いを描く 代表作「天地人」外伝! 火坂雅志さん 没後10年 直江兼続の下に集まった かぶき者たちの豪快な生き様! 知将・直江兼続に請われ、上杉家に仕えることとなった、天下御免のかぶき者・前田慶次郎、兄・兼続への憧れを終生抱きつつ、 最後に叛旗を翻した大国実頼、謙信に直々に戦を学んだ正真正銘のいくさ人・水原親憲……兼続の下に集まり、 上杉景勝を盛り立てた「もののふ」たちの生きざまを描き切った「天地人」外伝。著者没後十年、待望の新装版! 目次 「大ふへん者 前田慶次郎」 「弟(おじ) 大国実頼」 「生き過ぎたりや 上杉三郎景虎」 「甲斐御料人 上杉景勝の妻」 「剣の漢(おとこ) 上泉主水泰綱」 「百戦百勝 本多政重」 「ぬくもり 水原親憲」 あとがき 解説・末國善己
  • 核大国ニッポン(小学館新書)
    3.1
    ※この作品は過去に文庫版として配信された『もうひとつの核なき世界』と同内容の新書版となります。 日本人が知るべき真実の書、待望の新書化! 米国政府の軍事費拡大、劣化ウランで被爆したイラク帰還兵の存在など、オバマ前大統領の「核なき世界」演説の裏にあった「核」をめぐる事実の数々を、唯一の被爆国であり、未曾有の原発事故を経験した日本人に示した名著が、新章を加えて待望の新書化。  オバマ演説から8年。トランプ政権となった今、「核なき世界」は葬られるのか。さらに政府が憲法改正へと突き進む今、日本人は何を注視し、何をするべきか。『ルポ 貧困大国アメリカ』『沈みゆく大国アメリカ』など、ベストセラーを生み続ける国際ジャーナリスト堤未果氏による警告の書。 (底本 2017年8月発売作品)
  • 品川宿仇討ち稼業
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    稼業は食うや食わず、情にほだされやすい優男・乾勝之助 だが、剣は強し! 廻国修行と薪割りで鍛えた剣技が光る快作時代小説 仇討ち助太刀仕り候――浪人乾勝之助の稼業は頼まれて仇を探し、討つ手伝いをすること。実は勝之助自らも仇を探していた。 勘定所の役人だった父太兵衛は、公金横領の汚名を着せられ殺害されたのだ。勝之助は稼業の傍ら下手人らしき元岸和田藩士志摩源次郎を追う。 ある日、幼い姉妹の依頼に勝之助は動揺する。姉妹の仇は志摩その人で……。情に厚い快男児の活躍を描く!
  • 仙左とお勢 裏裁き 辻斬り始末
    -
    あだな芸者といなせな職人 「仕置人姉弟」が悪を成敗! 江戸を騒がす辻斬りの裏に改革の悪弊あり! 私欲にまみれた無道な切り捨てが何の咎めも受けない!? 悪逆旗本の裏成敗を果たした仙左とお勢が、今度は江戸にはびこる辻斬り事件を追う。ふたりは実は、いまをときめく老中首座・水野忠邦に仕え諫死した江戸筆頭家老・二本松義廉の遺児たちであった。連累を逃れるため市井で密かに別々に育てられたふたりは再会を果たし、忠邦配下に命を狙われながらも自分たちの信じる正義を貫く! 書下し時代小説。 目次 一 辻斬りの裏 二 殺しの決断 三 失敗の故に 四 不意討ち
  • 吉宗の星
    5.0
    八代将軍吉宗は いかにして生まれたのか 権謀術数で摑んだ天下の先に見た〈星〉とは!? 「畢竟、これは『人は何のために生きるのか』 を問う物語なのである」大矢博子(書評家・解説より) 瞬く星となり 見守っております 紀州藩主・徳川光貞の三男として生まれながら、生母・紋の身分の低さゆえに、虐げられた扱いを受けた新之助。 しかし、五代将軍綱吉から「高みに登れ」と声を掛けられ、運命は激しく動き出す。 新之助の思いと野心に応え、乳兄弟の星野伊織と鉄海和尚は秘密裡に工作を重ねる。 やがて、新之助は紀州藩主、将軍の座を摑むが、そこには新たな試練が。
  • 平安京は眠らない わかむらさきの事件記
    -
    元式部丞・藤原為時の娘で二十歳の小姫(のちの紫式部)は、創作の腕を評価され、左大臣源雅信の娘・倫子に「物語の女房」として仕えていた。小姫の書いた「光る君」を主人公とする短編は、貴族社会の一部で評判を取り、回し読みされている。倫子の要望に従い次々と執筆しているうちに創作の「種」に詰まってしまった小姫は、ある日、隣家の中流貴族の娘で幼馴染みの月乃に「取材」へ誘われる。女房たちの間で噂になっている七の宮の恋の真相を知るため、宮が女と逢瀬を重ねているという廃院に行ってみようというのだ。月乃の父の荘園を治める荘官の子・鶴丸を供に、廃院に向かった三人だったが……。 若き日の紫式部が、相棒とともに都大路の「謎」に迫る! 【目次】 第一話 六条の廃院 第二話 尋ねゆく幻術士 第三話 あこがれの草子 第四話 車争い 第五話 鳴滝参り
  • 陽炎の旗 続・武王の門
    3.0
    南北合一前夜、男たちの宿運が火花を散らす! ロマンあふれるもう一つの北方太平記 いまや並ぶ者なき力を手にした三代将軍・義満。しかし、海からやってきたある男の出現で、風雲急を告げる。男は、九州に大きな旗を打ち立てた征西将軍・懐良親王の血を継ぐ水師。さらに世を忍び剣で生きる足利直冬の一子が絡んだことから、三つ巴の宿運が時代のうねりを巻き起こすことに……。『武王の門』次世代による南北朝統一をめぐる壮大なドラマ。
  • 最強不沈空母「飛龍」(上)
    -
    地政学的な意味合いから戦力増強をして防衛力を高めつつあるウェーク島。そんな中、1941年12月22日、山口多聞率いる第二航空戦隊は、ウェーク島奪還のために出撃し、見事、目標攻撃に成功する。 ウェーク島を撃破されたハルゼー米空母艦隊は、索敵によって日本空母艦隊を補足。米軍の急降下爆撃機ドーントレスから迫りくる爆弾は、空母「飛龍」に向かっていく…。 反撃を試みる山口は、すぐさま残存する攻撃隊を発艦。4機の戦闘機と、12機の雷撃機が米空母「エンタープライズ」に襲い掛かるのであった―。 山口多聞vsウィリアム・ハルゼーの因縁の戦いが、ついに幕を開ける。 この作品は2004年8月から2004年12月に実業之日本社より刊行された『空母艦隊血風録(1)(2)』を改題し、再編集したものです。
  • 風燃ゆる
    4.0
    争乱の続く時代、小館の領主・佐双顕猛の砦が風嶽党に襲われ、側室のお蓮の方が攫われた。顕猛は、この不始末に対し、正室の子である壬四郎に、側室奪還を命じる。無理難題を押しつけられ、孤立無援の壬四郎に助け船を出したのは、客将の福坂幹是軒だった。だが、供をするのは、襲撃時役立たずだった足軽頭のみ。領主の思惑が見えぬなか、幹是軒は、奪還へ向けて仲間を集めはじめるが――。痛快無比の書き下ろし長篇時代小説。
  • 憂き夜に花を 花火師・六代目鍵屋弥兵衛
    -
    「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。 男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。 時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――! 弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。
  • 時空最強自衛隊【上】第三次大戦勃発!
    -
    中韓に対する戦力の誇示と、武力侵攻の抑止効果を狙い、日本は陸海空自衛隊による大規模な合同演習を硫黄島で行なっていた。 だがそこで、実験運用された新型核兵器の炸裂が、予想だにしない驚愕の事態を招く。なんと演習中の自衛隊を、硫黄島ごと70年前の日本へと時空移動させてしまったのだ。 自衛隊が飛ばされた世界──それは、大日本帝国が第二次世界大戦に勝利し、唯一の超大国として君臨するパラレルワールドであった。 日本の世界進出を阻むべく、ソ連や欧州各国と結んだアメリカは日本に宣戦布告。ここに、日本VS全世界という未曾有の第三次世界大戦が勃発する。 そして最新鋭兵器を持つ自衛隊は、この戦いに否応なしに巻き込まれていくのだった! 斬新な設定で描く架空戦記の傑作!! 本書は2011年6月に小社より刊行された『異時空自衛隊』を再編集し、改定・改題したものです。
  • 謀聖 尼子経久伝 青雲の章
    3.9
    戦国初期に活躍した山陰の雄、尼子経久。「謀聖」と言われるほど計略に優れた人物でありながら、「天性無欲正直の人」と評された得体のしれない個性。そして、東の北条早雲とともに、下剋上大名の代名詞的存在である経久が、旧秩序の破壊を志した本当の狙いとは? 一時は城を追われ、流浪の身となりながらも、山陰、山陽11ヵ国の大大名となった尼子経久の生涯を描く大河歴史小説スタート。 「妖草師」シリーズの武内涼が描く、大河歴史小説シリーズが講談社文庫書下ろしで登場!
  • 満洲コンフィデンシャル
    4.0
    幻の理想郷・満州国 大陸を舞台に繰り広げられる ノンストップ特務冒険活劇! 昭和十五年、元士官候補生・湊春雄は大連港に到着した。憲兵を殴って海軍を追われ、満鉄調査部に飛ばされてきたのだ。 彼に与えられた秘密任務は、あの甘粕正彦を内偵することだった。 大連の町中で春雄を煙に巻いた謎の男・西風。新京に向かい疾走する〈あじあ号〉の車内に再び姿を現した大陸浪人は、春雄の運命を翻弄してゆく――。 幻の理想郷・満洲国を舞台に、鉄道、映画、阿片、諜報、革命運動など、華やかな夢と権謀術数が渦巻くノンストップ冒険特務活劇! 目次 開幕 第一話 夕陽と大陸浪人 第二話 恋と革命 第三話 皇帝の護衛者 第四話 夢の瓦礫 閉幕 参考資料一覧
  • てらこや青義堂 師匠、走る
    4.1
    格別の思いがこもる、作家今村翔吾の原点!  明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。  学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。  年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。  哀しみに満ちた妻との出会いと別れ、筆子たちとの絆の美しさ、そして手に汗握る結末――「本書は無冠だが、無冠の傑作として永く文学史に残るであろう」そう文芸評論家・縄田一男氏が絶賛し、作家自身が「最も自分自身を剥き出しにして書いたかもしれない」と語った、今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説の傑作! ※この作品は単行本版『てらこや青義堂 師匠、走る』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 第二次大戦 残存艦船の戦後 生き残った150隻の行方
    4.0
    大平洋戦争を乗り越えた日本艦船たちの運命とは! 終戦時、大半が失われていた帝国海軍の主力艦や日本の商船。難を逃れた一握りの船たちのその後の結末はいかなるものだったのか。戦争終結後の姿を描くノンフィクション。写真多数。
  • 氏真、寂たり
    4.5
    駿河の智将、今川義元の嫡男氏真は十七歳の若さで妻を迎えた。北条家の姫である志寿はわずか八歳。仲睦まじく穏やかな日々を過ごしていた。だが、桶狭間の戦いで留守将として駿府にとどまっていた氏真は、父の死と未曽有の敗退を知る。勝利方の織田信長と同盟を結んだ盟友徳川家康の裏切り、国人領主たちの離反。数々の試練を乗り越え、武田、北条、足利、織田、果ては豊臣の滅亡までを見届けた氏真。「戦国一の愚将」とされる氏真像を覆す歴史長篇。
  • 虎の牙
    3.5
    武田信玄の父・信虎の謎の弟、勝沼信友。「山の民」として育てられたその男は、自らに流れる血の運命にのみ込まれていく。一方、罪を犯して流浪の末武田家に仕官した足軽大将の原虎胤は、その武勇から「鬼美濃」と恐れられ、外様ながら家中で重きをなしていく。乱国甲斐の統一を目指す武田信虎を挟んで、二人の男がある「呪」を背負いながら戦場を駆け巡る。最強武田のルーツを描く、女流ヒストリーテラーのデビュー長編、待望の文庫化。〔解説〕平山優。
  • 青山に在り
    -
    学問と剣術、いずれにも長けた川越藩国家老の息子、小河原左京。彼はある日、城下の村にある道場で自分と瓜二つな農民の少年、時蔵に出会う。一度は互いの出自を疑うが、次第に身分の差を超えた友情を育み、平穏な青春を過ごす2人。しかし世間は世直し一揆や農兵の導入に揺れ、激動の時代を迎えつつあった。そんな中ある武士が2人の眼前に現れ、彼らの出自を疑い、その姿を執拗に追うようになる。彼の狙いはいったい何なのか――。美しい川越を舞台に、幕末の人々の生き様を鮮やかに描き出した傑作時代長編。
  • 夢のまた夢 人が、命をかけて守りたいものは、何か。
    完結
    -
    天正時代、ローマに派遣されることになった原マルティーノ、中浦ジュリアン、千々石ミゲル、伊東祐益の四人の少年は、フロイスと、ヴァリニャーノに連れられ、安土城へ向かった。織田信長は宣教師の言うことを信じていないという祐益に、「愛というものがどういうものか。自分を信じ、まっすぐに生きるとはどういうことか、帰ってきてわしに語って聞かせろ」と問いかける。ドラマ「MAGI 天正遣欧少年使節」の脚本(鎌田敏夫)を元に、戦国の世を描いた描き下ろし小説。
  • 襲来 上
    3.2
    安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。
  • 最後の雷撃機-生き残った艦上攻撃機操縦員の証言
    5.0
    三度雷撃して生還した者はいない―と言われた雷撃隊員として八百キロ魚雷を抱いた艦上攻撃機を操り、太平洋戦争を戦い抜いたパイロットの熾烈な戦場体験。ソロモンのサメの海を泳ぎ、台湾沖では十七機編隊中のただ一機の生還。翔鶴の艦攻隊に配置以来、ソロモン、北千島、比島、沖縄と転戦した海軍搭乗員の証言。
  • 己惚れの記
    5.0
    「俺は見境をなくすほどに己惚れている」。侍の世も終わりに近づいた天保年間。たとえ愚か者と罵られようとも、己の信じた道を貫き通す男がいた。誰よりも武士らしくあろうとした男の、手に汗握る一代記!
  • 武商諜人
    4.0
    明智光秀、本能寺にて織田信長を討つ! 明智軍に追われ、絶体絶命の徳川家康を無事、領国へ脱出させ、後の飛躍へと導いた商人・茶屋四郎次郎。その生涯を爽やかに描いた表題作「武商諜人」を始め、特別書き下ろし「幽鬼御所」など、珠玉の十作品を収録。歴史時代伝奇小説の第一人者による、ファン待望の文庫オリジナル作品集。
  • 現代語訳 雑兵物語
    4.0
    武器運び、馬の世話、土木作業、衣類・食糧運び、戦が始まれば最前線で敵と向き合い、集団で槍、鉄砲を扱う。そんな戦場の現場人の役割ごとの声を収録し、多くの武士が戦場心得の参考とした『雑兵物語』。江戸前期に成立し後期の1846年に刊行され一般にも流布した古典を、わかりやすい現代語訳とリアルな挿画で送る。現在の最前線ではたらく人々も切実に読める一冊。
  • 竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編
    5.0
    仙台藩下級藩士の婿養子だった玉虫左太夫は、学問を究めるため江戸に出奔した。昌平坂学問所の林復斎に認められ、仙台藩江戸藩邸の儒学者・大槻磐渓に邂逅する。世は、黒船騒動から安政の大獄の時代。蘭学を学ぼうとした左太夫は、日米修好通商条約のために渡米する外国奉行・新見豊前守の従者となる機会をつかむ。安政七年、咸臨丸の勝海舟を追うように、左太夫の乗った船は品川沖を旅立った。左太夫にアメリカはどう映ったのか?
  • 嶽神伝 死地
    5.0
    山の民〈南稜七ツ家〉の二ツは、秀吉軍に敗色濃厚な柴田勝家より、御方様を城より無事助けるよう、依頼を受けた。それは、二ツと秀吉を守る森の民・錣一族及び謎の老婆久米との、長く壮絶な戦いの幕開けであった。「荒唐にして無稽、しかしながら息もつがせぬ興奮の連続、こは山田風太郎奇跡の復活か」と、浅田次郎氏絶賛の、戦国の闇を舞台に縦横無尽にくり拡げられる長篇時代小説の傑作。
  • 嶽神伝 血路
    4.5
    武田晴信(後の武田信玄)は芦田氏の龍神岳城を武田の陣営としようと画策していた。甲斐から諏訪に出るには龍神岳城を通らなければならないのであった。山の者「七ツ家」と武田の最凶暗殺殺人集団「かまきり」との死闘をが始まった。
  • 決戦!本能寺
    3.8
    天正十年六月二日(1958年6月21日)──戦国時代でいちばん長い夜だった。すなわち本能寺の変。天下人目前の信長を、討った男と守った男。野心と業にまみれた男たちのそれぞれの生きざまとは……。歴史の流れを変えた「瞬間」に、名手7人が集結。累計18万部突破の大好評「決戦!」シリーズ第3弾!
  • 志士の峠
    4.0
    文久三年(一八六三)、帝の行幸の先ぶれを命じられた公家・中山忠光は、勤王志士らと大和で挙兵した。五条の代官所を襲撃し新政府樹立を宣言するが、親幕派の公家や薩摩藩などにより一転、朝敵とされ討伐軍を差し向けられる。満身創痍で深き山々を駆ける志士たちの運命は!? 名手が描く、天誅組の志の輝きと四十日間の光跡。
  • 悪道 五右衛門の復讐
    4.0
    名君の道を歩む影将軍を護衛する、伊賀忍者の末裔・流英次郎とその一統には、安寧は許されない。将軍の城外微行の途上、大道芸人の「叩かれ屋」が客に首を斬り落とされる。大店が襲われ、大川に骸が浮かび、凄腕の剣客が跳梁する。そして浮かび上がる石川五右衛門の影。徳川の世になって百年、豊臣一派の大名の多くは改易され、遺臣らは浪々の身を余儀なくされている。怨嗟の矛先は影将軍に向かうのか。英次郎たちの死闘が始まる。【解説入り】
  • おらんだ忍者・医師了潤 御役目は影働き
    -
    伊賀の隠れ里から江戸へ出て、正体を隠し町医者となった上忍・笹川了潤。長身・白皙・頭脳明晰と、一見完璧なこの男の難点(?)はただ一つ、「三度の飯より死者が好き」――。怪事件に挑み、謎の蘭学者の影を追い、見えない「敵」と相まみえるまでの、大江戸ふしぎ事件帖。 『御役目は影働き――忍び医者了潤参る』改題。
  • 明石掃部
    4.0
    戦国備前(岡山県)に生まれた明石掃部頭守重は、豊臣秀吉や黒田官兵衛からその才智を期待され大きく成長していく。やがてキリスト教の洗礼を受けた彼は宇喜多家の当主・秀家を補佐し、家臣や領民をいたわり善政をしく…。「関ヶ原の戦い」「大坂の陣」で精強鉄砲隊を率い、強い信念で戦国の世を火のように戦い、風のように奔りぬけたキリシタン武将の生涯を描いた傑作小説。
  • 新納忠元
    -
    「戦さというものは、魂のぶつけ合いであるぞ!どんな戦さでも、常に死ぬ気で戦えば、死なずに済ませようと思っている者に負けるはずがない」時には先鋒として鬼神のように戦い、時には参謀として戦索を巡らせ、民を思いやり、詩歌を愛した新納忠元。島津貴久・義久・義弘・歳久・家久ら島津一族の栄光に己の全てをかけた文武両道の豪将の壮烈な生き様を描く。
  • 嶽神(上) 白銀渡り
    4.1
    山の者の集団から追放されて<ひとり渡り>をする多十に、滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代の幼い命が託された。莫大な武田の御遺金(ごいきん)のありかを探るべく遣わされた真田、伊賀の忍者集団と、圧倒的な劣勢の中で血みどろの死闘を繰り広げる多十たち。知る人ぞ知る戦国忍者活劇のあの大傑作が、待望の文庫化!
  • 彷徨える英霊たち 戦争の怪異譚
    5.0
    戦場で命を落とした者たちはなぜ、霊魂となってもなお祖国へと帰ろうとするのか。ガダルカナル、ニューギニア、フィリピン、硫黄島、朝鮮半島、そして沖縄。さまざまな場所で、戦死者たちを、その家族たちを長年にわたり取材してきた著者が〈怪異譚〉を通して綴る鎮魂の記。
  • 新装版 箱根の坂(上)
    3.7
    応仁ノ乱で荒れる京都、室町幕府の官吏、伊勢氏一門の末席に、伊勢新九郎、後の北条早雲がいた。家伝の鞍作りに明け暮れる、毒にも薬にもならぬ人間で生涯をことなく送るのが望み、と考えていた。だが、妹分の美しい娘、千萱(ちがや)の出現が、彼の今までの生き方を激変させる契機となり覇者への道を歩み出した。
  • 天皇の軍隊
    -
    日本人にとって「軍隊」とはなんだったのか。大日本帝国軍隊は、天皇に直隷するまさに「天皇の軍隊」であった。天皇は軍人の「頭首」として、斃れた将兵の魂魄を守る者としても存在した。しかし、天皇の名による軍隊生活の実態とは…。徴兵の恐怖感、凄惨な私的制裁、兵士たちの性生活と花柳病、遺された家族の貞操…。戦争が長期化するなかで、軍隊は大衆化し、軍官僚は肥大化して「天皇の軍隊」は大きく変質していった。(講談社学術文庫)
  • 明暦水滸伝
    -
    時は明暦。家康がもたらした太平の世が次第に息苦しさを増す中、幕府の将来を憂慮した知恵伊豆こと老中・松平信綱は、江戸全体を陥れる、無謀かつ非情な陰謀を企てた。一方、信綱と因縁浅からぬ旗本奴・水野十郎左衛門は日々に倦んでいた。しかし、この陰謀を知り動き出す……。江戸水滸伝三部作、第二弾。『無頼の剣』を改題。
  • かげろう忍法帖 ――山田風太郎忍法帖短篇全集(1)
    3.7
    「どんなきっかけで時代錯誤な忍術物語を書きはじめたのか、じぶんでも忘れてしまったが、いまくびをひねって思い出してみると、どうやら「水滸伝」を私流に書いてみないかとすすめられたことが端緒となったような気がする」(「『今昔物語集』の忍者」より)。風太郎忍法帖の多彩さの極みは短篇にある。長らく読めなかった短篇を多数収録するシリーズ第一弾。
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)
    4.1
    織田信長が天下布武(てんかふぶ)を掲げた頃、陸奥(みちのく)の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党の棟梁・政実(まさざね)は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。著者が故郷を舞台に熱き思いを込めた歴史巨編「陸奥3部作」の最終章、待望の文庫化。(講談社文庫)
  • 漱石の妻
    3.5
    悪妻として知られる夏目漱石の妻・鏡子。潔癖症の漱石と、おおらかだが大雑把な鏡子の夫婦生活は、船出から食い違い、英国留学を経て重度の神経症を得た漱石との暮らしは大波に揺れる。鏡子はなぜ悪妻と呼ばれたのか? 二人はどうして別れなかったのか? 余人には窺い知れない夫婦の絆を妻の視点で描く。(講談社文庫)
  • 風雲海南記
    3.7
    四国西条藩主の家系でありながら双子の弟に生まれた英三郎は、七歳で浅草の寺に預けられる。英三郎は市井の浪人として成長するが、思いがけない偶然の重なりから、知らず知らずのうちに西条藩の御家騒動に巻き込まれる。その中で英三郎は己の出自を知り、騒動を操る藤巻右京と大老・酒井雅楽頭に闘いを挑んでゆく。戦時中に刊行され、戦後長く埋もれたままとなっていた幻の大作。

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  • 栄花物語
    3.9
    徳川中期、時の先覚者として政治改革を理想に、非難と悪罵の怒号のなか、頑なまでに己れの意志を貫き通す老中田沼意次――従来、賄賂政治の代名詞のような存在であった田沼親子は、商業資本の擡頭を見通した進取の政治家であったという、新しい視点から、絶望の淵にあって、孤独に耐え、改革を押し進めんとする不屈の人間像を、時流に翻弄される男女の諸相を通して描く歴史長編。

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  • 忍びの旗
    3.6
    戦乱の渦がいやおうなく忍びの世界をも巻きこんだ豊臣秀吉の治世――甲賀忍者・上田源五郎は、亡父の敵とは知らず、その娘を愛した。彼の運命を変えたのは、実にこの時であった。“忍びの生死は闇から闇へ消えるもの。だが俺は……”組織の非情の掟にそむき、執拗な追跡をうけつつも、人間の熱い血と忍者の苛酷な使命とを、見事に溶け合わせて生きぬいた男の流転の生涯。
  • 源頼朝(一)
    3.0
    新聞連載「宮本武蔵」の圧倒的な好評を受けて、著者は次作の題材を吟味した。そして朝日新聞紙上を飾ったのが「源頼朝」である。これには“小説日本外史”の副題がついていた。歴史を闊歩した代表的日本人を次々に登場させる構想で、その第一に、源頼朝が選ばれた。まさに頼朝こそ、源平抗争の英雄であり、七百年の武家社会を築いた巨擘である。第1巻は、保元の乱に破れてから、挙兵の直前までを、義経の生い立ちとともに描く。
  • 特攻の真意 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか
    3.5
    神風特攻隊から70年。大西瀧治郎中将は、なぜ「特攻」を命じたのか。「特攻隊の英霊に曰す 善く戦ひたり深謝す」。昭和20年8月16日、大西瀧治郎中将はそう書き遺して自刃した。自ら企図した特攻を「統率の外道」と称しながら、なぜ数多の若者に死を命じなければならなかったのか。生存者の証言をもとに、特攻の父と呼ばれた男の謎に迫る衝撃のノンフィクション!
  • 維新の虎 島津久光
    NEW
    -
    幕末、鹿児島島津家。側室お由羅の子として生まれた久光。両親の愛情を受け、学業に勤しみ、出世欲なく育ち、藩主となった聡明な兄・斉彬を敬愛し、誠心誠意支えようと誓う。だが、斉彬は幕府に開国等を正すための挙兵を計画しているさなかに急死。斉彬は息子の茂久を藩主とし、久光に後見役として自分を継ぐように遺言。政治の矢面に立つことに。久光は開国迫る諸外国から、日本を護るため軍備を増強し上洛するが・・・・・・。明治維新のリーダーを抜擢し、開国の動乱を御した唯一無二の立役者の知られざる真の姿を描く歴史小説。
  • 地図と拳 上
    3.9
    日本からの密偵に通訳として帯同した細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空。地図に描かれた存在しないはずの島を探し、海を渡った須野。日露戦争前夜、満洲の名もなき都市に呼び寄せられた人々は、「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる。広大な白紙の地図を握りしめ、彼らがそこに思い描いた夢とは・・・・・・。第13回山田風太郎賞受賞作。第168回直木三十五賞受賞作。
  • さざなみの彼方
    4.0
    時は戦国。茶々(淀殿)は幼い頃、住んでいた城を信長に落とされた。父が自害に追いやられるも、生まれた時から共に育ってきた大野治長に守られ、逃げることができた。治長は茶々を一生守ると誓い、茶々も彼にそばに居てもらいたいと願う。その後、ふたりは柴田勝家の元に身を寄せたが、今度は秀吉に城を攻められ、茶々の母が自害する。そして二度目の落城を経験した茶々は、秀吉に側室になれと言われてしまい・・・・・・。二度の落城。許されぬ裏切り。家康の脅威。運命に翻弄されながらも、互いを思い合う茶々と大野治長の姿を描く、歴史恋愛小説!
  • 番神の梅〈新装版〉
    -
    いつの世も、貧困に苦しみながら懸命に生きる女性はいた 貧しくとも、凜として生きよ―― 梅の木に帰郷の望みを託し、夫とわが子のために命を尽くした下級武士の妻の生涯を描く 何と美しく〈凛として〉切ない物語であることか。 生きることの哀歓漂い、抒情性に溢れた彫りの深い人物造形に定評がある作家による作品である……(中略) 藤原緋沙子が史料を渉猟し、独自の解釈と着想で、“時代小説”の衣裳を着せつつ、史実を超えた物語を立ち上げていくことを小説作法としている歴史小説作家であることがお分かりかと思う。 ――雨宮由希夫氏(解説より) 桑名藩の飛び地・越後柏崎。 海鳴りと吹きすさぶ風、冬は雪に囲まれる僻遠の地に赴任を命じられた者は、島流しとも噂され、二度と桑名に帰れることはないと言われていた。 渡部鉄之助と妻の紀久は、跡取りの長男を故郷の両親に預け、幼子を抱えて勘定人としてこの地に赴いた。 だが陣屋暮らしは、着物一枚買う余裕もないほど困窮した。 夫と子どものため日々の暮らしを守る紀久の心の拠りどころは、日蓮上人ゆかりの番神堂に植えた、桑名から持参した梅の苗木。 この花が咲いたら故郷に帰れる――そう信じ、ひたむきに生きる紀久だったが……。 下級武士の妻として懸命に生きた女の一生を描いた傑作時代小説。
  • おらんだ左近
    5.0
    息詰まる時代を照らす快活なヒーロー左近、見参!――幌馬車を駈って街道を爆走。おらんだ左近を自称する破天荒な浪人者が長崎から江戸を目指す。対馬で剣の奥義を習得し、長崎で医術を修めた左近。行く先々で起こる奇怪な事件を、彼を慕う元夜盗の素走り佐平次、天涯孤独な少年春太らと共に解決していく。どんな時も前向き、腕はあるが殺生を嫌う心優しきヒーローを描く痛快活劇。閉塞感ある今の時代にこそ顧みられるべき、柴田錬三郎、円熟期の名作が新版で登場!!
  • 山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
    5.0
    次代の連合艦隊司令長官と目された逸材山口多聞少将―米国駐在武官としての見識を持つ航空隊司令官として、太平洋戦争緒戦の勝利からターニング・ポイントといわれるミッドウェー海戦で敢然と敵に立ち向かい海に果てるまで、卓越した戦闘指揮ぶりを発揮しつづけた名将の生きざまと海戦の実相をえがく感動作。
  • 最後の紫電改パイロット 不屈の空の男の空戦記録
    5.0
    令和に生きるサムライが私たちに贈る言葉──墜とすか墜とされるか。究極の大空の戦いに際し、空戦奥義を発揮して敵機をつぎつぎと屠った戦闘機搭乗員の沈着冷静、闘魂あふれる激闘の日々。
  • 福袋
    4.2
    今、いちばん勢いのある時代小説作家・朝井まかてが、こよなく愛する江戸の町を舞台に、歌舞伎役者や職人、商売人など様々な生業の人々の姿を、中身の詰まった8編の人情話に仕立てた傑作短編集。 1編目の「ぞっこん」では、「筆」が語り手になる。看板書きだったあるじと「筆」との出会いや情の深まりを、緩急をつけた落語調の文体で読ませる。2編目の「千両役者」は、ぱっとしない歌舞伎役者に千載一遇のチャンスが巡ってくる。もう後がない役者の焦りと、破滅と背中合わせの功名心が生々しく伝わる。3編目の「晴れ湯」は、湯屋(銭湯)を営む家に生まれた少女が主人公。客の戯作者や長屋のおかみさんたちのふるまい、子どもなりの家業への意気込み、江戸で恐れられた火事……。少女は大小のドラマに遭遇しながら、道楽者の父と働きづめの母という夫婦を、一つの男女の形として受け入れていく。続いて、自分のやりたいことを見つけた古着屋の少女が巻き込まれた揉め事に、愉快なオチを付けた4編目「莫連あやめ」。離縁された大喰らいの姉と、彼女を馬鹿にしながら利用する弟の、それぞれの顛末を活写した5編目「福袋」。さらに、女絵師が描いた枕絵が、昔の恋を照らす6編目「暮れ花火」。堅物の家主が、神田祭のお祭掛になってしまった7編目「後の祭」。その日暮らしの遊び人、卯吉と寅次の二人が助けた男からお礼にもらった品で商売を始める8編目「ひってん」。と、まさに福袋のように、何が入っているかわからないワクワク感とお得感。直木賞作家・朝井まかて初の短編集にして、第11回舟橋聖一文学賞を受賞した傑作!
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか
    4.6
    太平洋戦争末期に実施された"特別攻撃隊"により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏に鴻上尚史氏がインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、絶対命令から免れ、命の尊厳を守りぬけたのか。命を消費する日本型組織から抜け出すには。
  • 早雲立志伝
    -
    応仁の大乱の余燼消えやらぬ室町期。弱冠21歳で駿河・今川家の家督争い仲裁に乗り込んだ伊勢新九郎盛時。彼こそがのちの伊勢早雲庵宗瑞その人である。管領職・細川政元の助力を得て内紛を収めた盛時は、公方の側近にまで登りつめる。だが政争に敗れ、駿河に下向。これにより波瀾の宿命は、彼を小田原城奪取、伊豆平定へと導いてゆく――「乱世の梟雄」と呼ばれた早雲像を覆す超絶怒涛の歴史巨編。
  • 戊辰繚乱
    4.1
    激動の幕末。江戸で暮らす会津藩士の山浦鉄四郎は、質実剛健な会津士魂に馴染めず、天下国家を論じることもなく、ただ平穏な人生を望んでいた。そんなある日、家中の美しき薙刀の達人・中野竹子と出会う。互いを思いながらも、新撰組隊士となった鉄四郎は内乱の渦に呑まれていく。友が死に、自身が傷を負っても刀を振るうのは、竹子の元に生きて帰るため――。魂を震わす歴史長編。
  • 華、散りゆけど 真田幸村 連戦記
    4.0
    時は慶長、大坂の陣。眼下には大地を埋め尽くさんばかりに徳川勢の旗幟がはためく。真田幸村は己の造った出丸に立ち、苛烈な戦場を見据えていた。身に纒うは朱一色の戦装束。狙うは家康の首級ただひとつ。武士に生まれし者の宿命、見事に命の華を咲かせ、武名の芳香を遺そうぞ――たったふたつの戦にすべてを賭けた、稀代の智将の壮烈な生きざまを、濃密かつ流麗な筆致で描ききる戦国歴史巨編。
  • 中国完全包囲作戦
    3.0
    中露国境の満州里で勃発した紛争は、一気に両国の全面戦争へと発展した。ロシア政府の要請を受けて日本はシベリア派遣軍団を編成、米軍の支援を受け日本海からウラジオ揚陸を目指すが、中国人民海軍が日本海に展開する潜水艦と衝突、熾烈な戦闘が始まった!
  • 2018尖閣決戦 中国空母打撃群を撃滅せよ!
    -
    2018年、香港から漁船を装った大船団が尖閣に向かい、中国は青島基地所属の空母の大演習を発表した。日本政府は予てからの計画のもとに沖縄に前線を移し、中国人が尖閣に上陸するのを待ったが……。尖閣をめぐる対中国リアル大戦シミュレーション。
  • だましゑ歌麿
    4.2
    江戸の町を高波が襲った夜、当代の人気絵師・喜多川歌麿の恋女房が惨殺された。歌麿の幕府風刺を憎む上からの圧力に抗いつつ、事件の真相を追う南町奉行所の同心・仙波。仙波の前に、やがて明らかとなる黒幕の正体と、歌麿のもう一つの顔とは!? 時代はまさに「鬼平」こと長谷川平蔵が火附盗賊改(ひつけとうぞくあらため)の重職を担っていた当時で、鬼平もたっぷり登場します。浮世絵を愛する著者が、江戸の町が見えるように生き生きと語る、恋あり仁義ありの傑作時代ミステリー!
  • 泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部
    4.4
    奇怪な衣装で宇宙哲学を語り、あの手この手で自分の臥竜伝説を作ろうとする 諸葛孔明はそんなアブなくてセコい男だった! 口喧嘩無敗を誇り、いじめた相手には得意の火計(放火)で恨みを晴らす―― なんともイヤな子供だった諸葛孔明。 奇怪な衣装に身を包み、宇宙の神秘を滔々と説いて人を煙に巻くアブナイ男に、 どうしてあの劉備玄徳がわざわざ「三顧の礼」を尽くしたのか? 新解釈にあふれ無類に面白い酒見版「三国志」第一弾!
  • 江 ――波瀾と愛憎の生涯――

    -
    近江の浅井長政とお市の方の三女として生まれた江。生後まもなく伯父・織田信長が長政を討ち、母と三人の娘(姉は淀、初)は小谷を出る。後に母の再婚で北ノ庄の柴田勝家のもとに。その勝家も秀吉に敗れ、母は勝家と共に自刃してしまう。秀吉のもとから佐治一成に嫁いだ江だが、秀吉により離縁の憂き目に。秀吉の甥・羽柴秀勝と再婚するも、夫は朝鮮で病死。天下をとった秀吉は、徳川家康の息子・秀忠と江の三婚を決めてしまう…。戦国乱世の時代に翻弄されながらも、女としての幸せをつかむために懸命に生き抜き、徳川三代将軍・家光など秀忠との間に子女七人を儲けた御台所・江の半生を描く。

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  • 新装版 柴錬捕物帖 岡っ引どぶ
    4.0
    難事件を小気味よくさばく痛快柴錬捕物帳。どぶは飲む、打つ、買うの3拍子そろったとんでもない岡っ引。でも、度胸と推理と行動力は江戸で一番。盲目の与力、町小路左門とともに、続発する事件を追う。
  • 戯史三國志 我が糸は誰を操る
    4.0
    董卓(とうたく)に想い人を奪われた若き日の陳宮。己の無力に打ちひしがれていた時「俺の臣になれ」と言う男・曹操が現れ、彼の人生を変えた。名将に重用されながら、呂布(りょふ)に寝返った謀将。その愚行の裏には知られざる熱い友情と真心の物語があった。「小説現代長編新人賞」奨励賞受賞作。(講談社文庫)
  • 江戸の検屍官 闇女
    -
    「悪事を見落とさぬように、兎に帽子を被せぬように」。真相を求め、冤罪を嫌う、北町奉行所の同心にして検屍官、北沢彦太郎の前に、不可解な死体が続々現れる。自殺か他殺か、どちらとも取れる状況の中、女好きだが有能な医師の玄海、女絵師のお月らと共に、地道な探索の果て、辿り着いた驚愕の真実とは!? (講談社文庫)
  • おたふく
    3.9
    冷え込んだ江戸の景気を救ったのは、一商人が始めた弁当屋――未曾有の不景気に見舞われた寛政の江戸。大店「特撰堂」の次男・裕治郎は実家を離れ、弁当屋を始める。客を思い、取引相手に真を尽くす裕治郎の商いは普請場の職人の評判をとり、火消しを走らせ、武家と町人を結び、やがて途方もなく大きく育ってゆく……。安くて美味いもので人は元気になる! 経済エンタテインメント小説。2008年10月~2009年11月、「日本経済新聞」夕刊に連載。
  • 紫電改の六機
    4.2
    本土防空の尖兵となって散った六人の若者たちの姿を活写し、その真情を赤裸々に綴った感動のノンフィクション!
  • 末世炎上
    3.8
    豊かな髪を持つ美貌の娘、髪奈女。記憶を失った髪奈女を拾い上げた、うだつの上がらぬ役人、橘音近。名門に生まれながら、無為に遊び暮らす在原風見。付け火に怯え、末法思想の蔓延る平安京で、大掛かりな政治的陰謀に巻き込まれるなか、三人は、ぎこちなくも、自らの生きる道を選び出す。傑作時代青春小説!
  • 私はラバウルの撃墜王だった
    3.0
    食うか食われるか、空戦場裡に自らの全精力を傾注して戦った“零戦野郎”たちの記録。ゼロファイターの神話に隠された搭乗員の苦悩の日々と零戦の真実を伝える一冊!表題作のほか四篇収録。

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  • 双調平家物語1 序の巻 飛鳥の巻
    3.5
    1~16巻921~1,152円 (税込)
    これは、「栄華」という幻想に憑かれた男達の物語である。話は、平清盛から始まらず、その栄華の原型を作った藤原氏、更には、本朝が範とした中国の叛臣伝から始まる。秦の趙高、漢の王莽、粱の朱い、唐の安禄山。彼等は真実、叛臣なのか。そして、万世一系の我が朝に、果たして真実、叛臣はあるのか。
  • 奇妙な侍たち
    -
    鯛の寸法計り、風呂桶運び、書物の揺さぶり……奇妙な仕事に従事して戦国から江戸にかけての世を生き抜いた男たち。決して派手な活躍はしなかった歴史の中の無名者たちの哀歓をつづった異色の時代小説集。『定本 おかしな侍たち』から八編を選り抜いて改題
  • 兄弟天下 豊臣秀長の覚悟
    NEW
    -
    敵が誰でも、俺はあんたを支えるだけだ。 兄・秀吉を支えた“天下の補佐役”豊臣秀長。 彼が見た戦乱と泰平を、気鋭の歴史小説家が描く。 越前・朝倉軍からの撤退を続ける織田軍の殿に二人の兄弟がいた。大軍が迫る中、言葉巧みに兵の士気を上げる兄・秀吉を、弟・秀長は冷静に見つめ、覚悟を新にする。 この兄を信じ、村を出た。敵が誰でも俺は兄について行くだけだ。信長が倒れ、柴田勝家、徳川家康を下すと、兄弟の前には天下への道が拓かれてゆく。 “天下の執政”豊臣秀長の生涯を描く歴史小説!
  • 梅一輪 風烈廻り与力・青柳剣一郎[69] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    NEW
    -
    捕まるわけにはいかぬ―― 一味の頭の執念の因とは?  偽の噂、嘘の手掛り、身代わりの盗賊まで仕立てる“天狗小僧”一味。 剣一郎の鋭利な読みと真摯な言葉が、賊の頭を追い詰める!  武士率いる押込み一味“天狗小僧”が箱根の関を越えた! 東海道を荒らす賊の報せを受けた風烈廻り与力青柳剣一郎だが、虚報を掴まされ、入念な仕込みで悪名高い一味の手玉に取られてしまう。 そんな折、剣一郎は浪人塩崎弥十郎と出会う。破落戸の足蹴を黙って受ける温順な男だった。塩崎の下宿する道具屋が相場の倍で買い取られていたと知り、剣一郎はある疑惑を抱く。
  • 行列のできる時代小説 男の料理
    -
    成り行きで新選組に入隊した菅沼鉢四郎が、料理に詳しいというだけで過激派拠点のぜんざい屋に潜入捜査する「ぜんざい屋事件」。 北政所と秀吉の側室の淀君が醍醐の花見の席で料理勝負をすることになり、料理人に選ばれた男が命がけで懐石料理をつくる「包丁奥義」。 大坂の篆刻師が版元から請われ豆腐料理の本を書く、実在の料理本の誕生秘話「夏の日の結び豆腐」。 文禄の役で朝鮮に渡り、キムチを作ることにのめり込んでしまった男の悲喜劇「辛うござる」。 行くあてもなく死のうとしていた娘に味見として葉桜茶漬けを食べさせる小料理屋の心温まる話「わかれ雪」。 時代小説の名手(男性作家)による、男性主人公の食の短編傑作集。五味五色の”男の料理”に舌鼓をうってください。
  • 名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー
    5.0
    源氏の栄枯盛衰と、北条政子の恋が交錯する(朝井まかて「恋ぞ荒ぶる」)。憂いを帯びた姫に、帝の仕掛けた戯れとは(諸田玲子「人も愛し」)。さる女性から壁絵の依頼を受け、画師の人生が動き出す(澤田瞳子「さくり姫」)。闘うことを運命づけられた坂東武者和田一門の最期を描く(武川佑「誰が悪」)。頼朝亡き後、政子は苛烈なる政戦に挑んだ(葉室麟「女人入眼」)。鎌倉を舞台に、野望、陰謀、そして恋を描いた歴史小説アンソロジー。
  • 完本 二十六夜待
    -
    罪を追う者、背負う者。 後ろ暗い過去を抱えて市井に隠れ住む人々と 使命に生きる岡っ引きの、 ほろ苦く温かい七つの物語。 七月二十六日の夜、岡っ引きの市兵衛は、人気のない神社で話し込む二人の男を見つめていた。鉋職人の勘助と紙屑買いの十蔵だ。 久方ぶりの再会を果たす二人だが、市兵衛には、その縁を断ち切らねばならない理由がある。十六年前、ある太物商で起きた火事に二人は関わっていた。 事件は、勘助が抱える亡き妻や一人娘に言えなかった秘密に繋がっており……。(「二十六夜待」) じんわり沁みてほろっと泣ける人情捕物帳! ※本書は『二十六夜待』に著者が加筆・修正を施した「完本」です
  • 完本 白頭巾 月華の剣
    -
    権力に阿る輩を許さない――白装束の剣士参上! 賄賂を狙う義賊 「白頭巾」。その正体は、浪人・隼新三郎。 すべては、亡き父の無念を晴らすため―― 迫力満点の剣戟と江戸の人情を描く傑作時代小説 江戸の浪人・隼新三郎にはもう一つの顔がある。 大名の賄賂を狙う義賊「白頭巾」だ。栄達を望み民を蔑ろにする藩主に死をもって諫言した父の無念を晴らすためだった。 ある夜、新三郎は辻斬りの現場に遭遇する。逃げた下手人の手がかりを握るのは、同じく現場に居合わせた大名家家臣・磯村伝八郎。新三郎は、殺された番頭の息子に自分の姿を重ね真相を追うが……。 ※本書は『白頭巾――月華の剣』に著者が加筆・修正を施した「完本」です
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 絵草紙と隠金
    4.0
    物だけでなく知恵も貸す江戸のレンタルショップには、 口は悪いが情に厚い娘店主を頼って 今日も訳ありのお客がやってくる── 読み心地満点の書き下ろし時代小説 第6弾! 「試してみな。駄目だったら相談に乗るぜ」 江戸庶民の暮らしを支える貸し物屋・湊屋両国出店の娘店主お庸は、 口は悪いが気性は真っ直ぐで、厄介事を丸く収めると評判の江戸娘。 そんな湊屋の暖簾を、今日も事情を抱えたお客がくぐる──。 軽業を披露する旅回りの童が全財産を損料にして借りた物とは? 深夜の店に忍び込み、何も盗らずに出て行く賊の正体は? 絵草紙に描かれた隠金の言い伝えの虚実は? 庸の家に現れた赤子の化け物が家人を脅す目的は? お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、大人気書き下ろし時代小説、待望の第6弾! <目次> 十六文の貸し物 風鈴を三十 絵草紙と隠金 名残雪の別れ
  • 父よ子よ 風烈廻り与力・青柳剣一郎[67] 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    剣一郎、父子の業を断ち、縁をつなぐ! その行脚僧は、満月の夜に起きる不審火を予言した。 五年余りも江戸をさまよう僧の真の狙いは―― 「月に魂を奪われた者が凶事をなす」五年前、胡乱な行脚僧の言葉に、風烈廻り与力・青柳剣一郎は戦慄した。 直後、百数十町を焼く大火が起きたのだ。そして今また、満月の夜に不審な火事が! 火盗改の強引な探索が進む中、剣一郎は行脚僧を捜すことに。そんな折、深川で小間物を商う男が刺殺される。 定廻り同心・植村の探索は、やがて剣一郎が追う事件と重なり……。
  • 日本海海戦の証言 聯合艦隊将兵が見た日露艦隊決戦
    -
    『坂の上の雲』の秋山真之の貴重な講演録を新たに収録!「運命の一戦」に身を投じた男たちの肉声!! 体験した者だけが語りうる大海戦の真実--幹部士官から四等水兵まで、『坂の上の雲』にも描かれなかった歴史的大海戦の実相と明治人の気概を伝える珠玉の証言集。
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 夏至の日の客
    3.6
    江戸のレンタルショップを舞台に 口は悪いが情に厚い美形の娘店主が謎捌き! 読み心地満点の書き下ろし時代小説 第5弾! 「放っておけねえ。これはいつものおせっかいとは違うんだ」 「無い物はない」の看板を掲げる江戸の貸し物屋・湊屋両国出店の娘店主お庸は、 物だけでなく力も知恵も貸してくれる── そんな噂を聞きつけて、今日も訳ありのお客が暖簾をくぐる。 夏至の日にギヤマンの杯を借りに来た男の真の目的は? 吉原の女郎が「赤ん坊を貸してくれ」と揚屋町出店を訪ねた理由は? 住み慣れた家に「幽霊が出る」ようになったことにまつわる秘密とは? お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、 大人気書き下ろし時代小説、待望の第5弾! <目次> 花の宴 炬燵の中 夏至の日の客 揚屋町の貸し物 宿替え始末
  • 戦史における小失敗の研究 二つの世界大戦から現代戦まで
    -
    戦場の失敗から学ぶ強力な決断力! 太平洋戦争、ベトナム戦争、中東戦争などを俎上に、全力を注ぎつつも敗北者となった各国の戦いを研究、成功への手がかりを読み解く。
  • 貸し物屋お庸謎解き帖 髪結いの亭主
    3.5
    江戸の貸し物屋を舞台に娘店主が痛快謎捌き! 大人気! 読み心地満点の書き下ろし時代小説! 物のみならず知恵も貸すと評判の江戸のレンタルショップの娘店主のもとには、 今日も秘密と事情を抱えたお客たちが訪れて──。 「面白れぇ謎に行き当ったら、首を突っ込んでみたくなるんだよ」 ──江戸っ子の暮らしを支える貸し物屋・湊屋両国出店の主は、真っ直ぐな気性と人情と口の悪さで知られる江戸娘。 「無い物はない」うえに知恵も力も貸してくれると評判の店の暖簾を、今日も訳ありのお客がくぐる──。 借りた釣り竿を持たずに毎日釣りに出かける男の目的は? 大火鉢と夜具十組が運込まれた仕舞屋に集う者たちの正体は? お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、大人気書き下ろし時代小説、待望の第四弾! <目次> 髪結いの亭主 割れた鼈甲櫛 六尺の釣り竿 火の用心さっしゃりやしょう 凶刃と大火鉢
  • 豊臣家の人々 新装版
    4.0
    貧農の家に生まれ、関白にまで昇りつめた豊臣秀吉の奇蹟は、彼の縁者たちを異常な運命に巻き込んだ。平凡な彼らに与えられた非凡な栄達は、凋落の予兆となる悲劇をもたらす。豊臣衰亡を浮き彫りにする連作長編。
  • 主君押込 城なき殿の闘い
    4.0
    信濃国飯山藩の郡方の大竹五郎左衛門は、新年の御城への出仕を家老から禁じられていた。藩主本多重元は、それに対し主君に忠誠あるものを新年に招集するのだった。だが、家老派の用意は周到で──。
  • 知覧からの手紙 新版
    4.9
    あなたの幸を希う以外に何物もない――。鹿児島県知覧の特攻隊基地から飛び立った穴沢利夫少尉。二十三歳で散った法学徒が婚約者・智恵子へ宛てた便りには愛する者への一途な思いと純粋な真情が綴られていた。戦後六十年以上を経て、婚約者が語り尽くした、あの時代の現実とある愛のかたちとは。全面改稿を施したロングセラーの新版。 【目次】 まえがき 第一章 出会い 図書館から戦場へ 第二章 覚 悟 マフラーになりたい 第三章 婚 約 たった一晩の子守唄 第四章 特 攻 あなたをたどる旅 生きる時代は選べない――新潮文庫版あとがき 新版あとがき
  • 超重爆撃「富嶽」大編隊【上】
    -
    昭和16年2月、中島飛行機は一三試陸攻の初飛行に成功した。その2日後、大社長の中島知久平は、日米関係の緊張が高まる中、米本土を爆撃し得る超重攻撃機の開発を命じ、「Z機計画」がスタートする。 同年12月8日、真珠湾を攻撃した日本は、ついに太平洋戦争へと突入。アメリカが底力を発揮してくれば日本は太刀打ちできないと考えた中島飛行機は、「富嶽」完成に全力をそそぐ。 そして翌年10月、ついにBT発動機を搭載した富嶽1号機が待望の初飛行の日を迎えるのであった。 しかし、喜びもつかの間、日本軍は米国の原子爆弾開発計画の情報を入手。一刻も早く米大陸へ鉄槌を下すべく、富嶽編隊を柱にした新たな計画に挑むのだが…。 本書は2016年1月・5月に電波社より刊行された『興国の鉄槌(1)(2)』を改題し、再編集したものです。
  • 彩雲のかなたへ 海軍偵察隊戦記 新装版
    -
    孤高の翼、海軍偵察機の死闘──洋上の敵地へと単機で飛行し、その最期を見届ける者なし。九四式水偵、零式水偵、二式艦偵、彗星、彩雲と高性能機を駆り、幾多の挺身偵察を成功させて生還したベテラン搭乗員の実戦記。
  • 荒城に白百合ありて
    3.9
    森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。 薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。 しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。 手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。 ――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。 薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。 そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。 「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。 それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。 この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。 稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。
  • 立花三将伝
    3.5
    戦国最強と言われた立花宗茂が当主になる前、筑前に感動の青春群像ストーリーがあった。大国に翻弄された若き武将らを描く歴史長編! 関ヶ原の戦いに参戦せずとも、当時最強の武将と謳われた立花宗茂。だがその一世代前、宗茂活躍の礎ともなった若き武将や姫たちがいた。──時を遡ること40年、筑前国の要衝を占める立花家は、「西の大友」と呼ばれる名門であった。大友宗家から立花入りした15歳の三左衛門は、四つ年上の勇将・和泉、三つ上の軍師・弥十郎らと出会う。腕に覚えのあった三左衛門は和泉に打ち負かさられるも、すぐに弟子入り。寡兵で大軍を退けた弥十郎の知略にも驚かされる。また、当主の娘・皐月姫や和泉の妹・佳月らの恋心も絡み、三将の絆は深まっていく。8年が過ぎる。筑前では毛利の調略が進み、諸将が次々に大友を離反。立花家は孤立していく中で家中も毛利派と大友派に分裂する。そしてついに、三将の運命を変える大きな政変が……。
  • 恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版
    3.5
    争いごとは世の常、人の常。江戸の世でその争いの相談を受けるのが恵比寿屋のような公事宿だ。 今日も、恵比寿屋に自分の兄が見知らぬ男に金を返せと訴えられていると、若い男が相談に来た。 その訴えを聞いた、主の喜兵衛は怪しいにおいを感じとる。事件の真相は如何に?  江戸の街に生きる市井の人々を、愛情込めて描く長編時代小説。第110回直木賞受賞作。
  • 平城京
    3.7
    遣唐大使の命に背き罰を受けていた阿倍船人は、突如兄から重大任務を命じられる。立ち退き交渉、政敵との闘い……。数多の困難を乗り越え、青年は任務を完遂できるのか。直木賞作家が描く、渾身の歴史長編!
  • なぜ日本陸海軍は共に戦えなかったのか 確執の根源に迫る
    -
    陸軍と海軍とのいがみあいは、どの国でも語られている。平時は予算の争奪戦、戦時は手柄の取りあい、責任のなすりあいとなる。縄張り意識が強い日本人の民族性だけでは説明がつかない、対立の成り立ちを解明する。
  • 駄犬道中おかげ参り
    3.8
    日本アカデミー賞作家が描く愉快痛快珍道中。 時は文政十三年(天保元年)、おかげ年。民衆は六十年に一度の「おかげ参り」に熱狂していた。 博徒である辰五郎は、深川の賭場で多額の借金を背負った夜、お伊勢講のくじに当たり長屋代表として伊勢参りの旅へと出発する。 途中で出会った代参犬の翁丸、奉公先を抜け出してきた子供の三吉、訳ありな美女・沙夜と家族のふりをしながら旅を続けるなか、ダメ男・辰五郎の心にも変化があらわれて……。 借金を回収しようと追いかけてくる殺し屋・菊佐から逃げ回り、ひしゃくとガマの油で路銀を稼ぎ、地元の名産品には舌鼓。笑いあり、涙あり、美味(グルメ)ありの愉快痛快珍道中。 『超高速!参勤交代』『引っ越し大名!』の著者による傑作時代長編! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『駄犬道中おかげ参り』 の文庫版となります。
  • ノモンハンの真実 日ソ戦車戦の実相
    -
    ソ連軍の被害は、日本軍よりも大きかった! グラスノスチ(情報公開)後に明らかになった戦闘車両500両を撃破されたソ連側の大損失。日本軍の惨敗という従来の定説を覆す問題作。

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