柳生宗矩の策により、風の6代と十兵衛が正面を切って戦うことになる。それにしても、なぜ、柳生宗矩は、どんな作家でも非情で策略家として描かれるのは何故だろう。
ストーリーとしては序曲的なもので、裏柳生のキャラが立っていないが、それはこれからだろう。
それにしても、シリーズものは、どんどん忍法を派手にして
...続きを読むしていかなければならないので、エスカレートしすぎると興ざめとなる。山田風太郎の時代から、忍法は理屈で語る必要はなくなったが、物語を逸脱しない範囲で、目新しいものを提示するのが作家の力量だろう。