柳蒼二郎のレビュー一覧

  • 慶応水滸伝

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    ネタバレ

    侠客の在りざまを描いた作品で、これでもかという感で登場する有名人たちのほか、市井の名もなき爽やかな侠達を描き、わかっちゃいるけどやめられない好きな人にはたまらない話となっている。かくゆう自分ものせられて、一気読みしてしまった。また、解説にもあるが、時代に翻弄された凡庸な最後の将軍の人となりについて、こういう解釈もあるのかというのは新鮮であった。

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    2014年09月10日
  • 天保水滸伝

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    ”笹川の繁蔵”と”飯岡の助五郎”の縄張りを争う確執に関八州取締方の幕府が絡んでの出入りを描いた天保水滸伝。
    本書は繁蔵の用心棒となった平手造酒、助五郎の子分となった座頭の一、関八州取締方となった桑山圭介を軸に、この三人が若かりし頃、江戸の玄武館道場で千葉周作から「竜虎、そして研鑽を積めばそれを飲み込む鯨にもなろう」と言われ三人が辿った人生をじっくりと描く物語。
    序章で3人を描き、1章を平手造酒、2章を座頭の一、3章を桑山圭介と一人ひとりに宛て、4章から本格的に物語が動くという贅沢な構成。

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    2015年11月25日
  • 天保水滸伝

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    ネタバレ

    タイトルを変えた話であり、結局は再読。座頭市が自作の書下ろしの水滸伝シリーズに登場するということで連作的なタイトルとなっているが、本来は全く別の話である。

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    2014年09月27日