歴史・時代の検索結果
検索のヒント
検索のヒント
■キーワードの変更・再検索
記号を含むキーワードや略称は適切に検索できない場合があります。 略称は正式名称の一部など、異なるキーワードで再検索してみてください。
■ひらがな検索がおすすめ!
ひらがなで入力するとより検索結果に表示されやすくなります。
おすすめ例
まどうし
つまずきやすい例
魔導士
「魔導師」や「魔道士」など、異なる漢字で検索すると結果に表示されない場合があります。
■並び順の変更
人気順や新着順で並び替えると、お探しの作品がより前に表示される場合があります。
■絞り込み検索もおすすめ!
発売状況の「新刊(1ヶ月以内)」にチェックを入れて検索してみてください。
-
「戦艦大和を、ミッドウェー島に向けて前進させよ!」──山本五十六司令長官は厳命した。 昭和17年6月、ミッドウェーに向け出撃した連合艦隊第一航空艦隊は、サンド島基地爆撃に成功するが、米空母部隊に発見されてしまう。 それを知った山本は、航空機と戦うなら大和しかない、と決断。本隊から離し急進させたのである。大和は、B17爆撃機の先制攻撃、さらに急降下爆撃機の集中攻撃を受けるも、空母をおびき出すという策略は成功し、砲撃によって太平洋艦隊に打撃を与える。 呉に戻った大和は無線通信の設備を増強。ガダルカナル島に航空基地を建設し、ソロモン方面に主軸を移動する米軍に対し、進撃を再開する! 生まれ変わった不沈戦艦が新たな任務を全うする傑作戦記シミュレーション!!
-
乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂 この男、ただの用心棒にあらず―― 老中直属の隠密にして剣の達人、葵十三郎 小藩の跡目を巡る策謀を阻止できるか!? 痛快剣戟小説、開幕! 乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂乂 修行旅の道中、葵十三郎と従者の茂平は刺客に追われる武士の一団を救う。 狙われたのは岩田藩の世継ぎとなる松太郎。国許へ向かう途中のことだった。 凄腕を見込まれ、用心棒を引き受けた十三郎は、松太郎一行を国許まで警固することに。 信濃国三万石の小藩・岩田藩では、藩を二分するお家騒動が起こっていた。 松太郎の擁立を阻む国家老らは、城代家老の片岡を人質に取り、松太郎一行の抹殺を目論む。 敵が次々と仕掛ける罠を打ち破るため、十三郎は単身、漆黒の闇に包まれた敵陣へと斬り込む。 実はこの男、幕政の舵を握る老中、松平伊豆守直属の隠密だった! 冴え渡る田宮流居合の閃光が悪を裁く。 一気読み必至の痛快剣戟時代小説!
-
矢吹平八郎は神田明神下の地蔵長屋に住む日雇い暮らしの素浪人。剣は神道無念流の免許皆伝で、お気楽者だが頼りになる。 ある日、口入れ屋『萬屋』の主人の万吉から仕官話が舞い込む。面談を終えて控えの間に行くと、屋敷の門前で出会った浪人が一人だけ座っていた。仕官の募集は一人。後日立ち合いで決まる事に。 しかしその浪人に勝ちを譲ってほしいと懇願され、にべも無く追い返す。だが浪人の無様な姿が己と重なった平八郎は、立ち合いには行かず、仕官を諦めた。ところが数日後、万吉からその浪人が辻斬りの疑いで腹を切ったと聞かされ……。 他人事とは思えず探ると、仕官話の隠された陰謀を知ることに――。義を貫く人情時代小説シリーズ開幕!!
-
四百五十石の旗本・羽鳥弥左衛門利宣(はとりやざえもんとしのぶ)の母、嬉代(きよ)は六十三になる寡婦で、屋敷の離れに住んでいる。 良家の子女に書を教えたり、句会を催したりして過ごしているが、頭の回転が早く、人の機微にも通じ、洞察にも優れているので、様々な人がなにかと相談事を持ち込んで来る。 当主の弥左衛門は、人は好いが優柔不断で、日頃から嬉代に頭が上がらない。妻女の民江(たみえ)は、嬉代の大胆な行動に戸惑いがちだ。嫡男(孫)の俊之輔(しゅんのすけ)は、おとなしく、学問所に通っている。孫娘の那美(なみ)は、旗本の姫としては、活発で、早とちりもあるが聡明。嬉代と波長が合い、時に持ち込まれる相談事の解決の手伝いをしている。 嬉代主催の俳諧の集いに来ていた町名主、三左衛門(さんざえもん)が、大工の棟梁の耕吉(こうきち)が愛用の道具箱を盗まれ、困惑しているという話をする。耕吉は若くして棟梁になって、評判も良く、道具を大事に使っていた。道具箱がなくなっては、仕事にならない。 腕が良くて仕事が早い耕吉は、手間賃も比較的安いので、他の棟梁連中から妬み嫉みを受けることもあった。そういう連中の誰かの嫌がらせだと考えているらしい。だが盗まれたという証拠もない。役人は取り合ってくれない。興味を覚えた嬉代が乗り出したところ、意外な事実が明らかになった。子供たちの親を思う心と、職人気質の大工同士が引き起こした小さな事件が四方丸く収まって、めでたしめでたし。そして、また、新たな相談が嬉代のもとに……。江戸の町で起こる、小さな事件が老女の機転と洞察力で、丸くおさまり、今日も江戸は平和に暮れてゆく。
-
江戸に類希なる才を持つ若き剣客が現れた。その名は松平蘭之介。 紀州の山里で捨て子として育てられた蘭之介は、養父の遺言に従い深川にある内村道場の門を叩く。師範代の志穂と剣の腕を磨き合う一方、町方や火盗改が手を焼いていた盗賊・鬼火や拐かし集団を討ちとり、女たちとの情交と共に、息つく間もない日々を送る。 そんななか、蘭之介の首に懸賞金がかけられた。蘭之介の出自に関係があるのではと志穂に告げられ、真実を知るため挑戦を受けることに。 餓狼剣の大石英次郎、飛騨高山岩石砕きの稲垣幻獣郎、次々と現れる刺客に、一撃必殺の秘剣・龍昇剣の完成は間に合うのか――。 生まれながら業を背負う蘭之介の修羅の日々が今始まる!
-
-
世界史上においてよく知られる、英国対ドイツ帝国のユトランド大海戦。この未曾有の艦隊決戦に、日本遣英艦隊として『金剛』『比叡』などの巡洋戦艦が遣わされていた。 時を経て世界大戦が終結すると、敗戦国のドイツは賠償とともに軍備を放棄。さらに「自衛隊」なる新たな軍事組織を立ち上げることとなった。 そして一九二三年三月、国際連環が提唱した海軍軍縮条約(航空母艦、軍用機、潜水艦の保有と建造、そして研究の全面禁止)により、世界はまさに大艦巨砲主義の時代へと突入する。 海軍から独立した日本空軍の大将、そして第四一代総理大臣となった山本五十六の秘策やいかに!? 果たして戦艦が支配する世界の覇王とは?
-
-
大人気! 人情捕物シリーズ【新装版、第1弾!】 北町同心〈知らん顔の半兵衛〉の助っ人にして、南町与力〈剃刀久蔵〉の懐刀! 江戸で指折りの十手持ち、柳橋の弥平次親分が市井に潜む悪を追う! 柳橋で船宿〈笹舟〉を営む弥平次は、南町奉行所の同心から手札を貰う老練な岡っ引。その弥平次が参拝客で賑わう浅草寺の境内で匕首を抜いた二人組の男に狙われた。旅姿の百姓女おとよの機転で事なきを得た弥平次は、水戸から江戸に出稼ぎに来て行方が分からなくなったおとよの亭主捜しに力を貸すことになったのだが――。江戸の岡っ引たちから一目置かれる存在の弥平次親分と個性豊かな手先たちの活躍を描く人情捕物の傑作。新装版シリーズ第1弾!
-
-
侍を捨てた。 だが、斬らねばならぬ理由がある。 町で人気の煮売屋の主人・小五郎が、人のため剣を振るう! シリーズ累計280万部突破! 「風の市兵衛」の著者が描く、江戸の人情と圧巻の剣戟 八丁堀の女房たちに人気の煮売り屋「天神屋」。その主人・小五郎は、西国の大名に仕えた元武士で剣術の腕も立つと噂されている。 ある日、店の前で騒ぎが。博奕打ちの竹二が妻のおさんを折檻しているのだ。店に出入りする風来坊の徳市とともにおさんを助けた小五郎は、やがて思いもかけぬ騒動に巻き込まれていく。 弱きを救う小五郎の剣に心震える痛快時代小説。
-
母子を残して逃げた男が二四文に託した、悔恨の情。 娘を想う浪人に向けられた悪意と、温かな助け合いの輪…… その裏長屋には、優しい人たちが暮らす。 落語のように笑えてホロリと泣ける人情時代小説! 大店薬種問屋の番頭孝助は、主人の反対を押し切って独立し、本所の裏店に暖簾を掲げた。 「貧しい人を助ける薬舗を開業したい」と願った孝助のもとには、暮らしは貧しくとも明るく情に厚い下町の住人が寄り集まる。 母子を残して逃げた男が再び現われたと知れば母子の味方となり、娘想いの浪人が盗みに遭ったと知れば喜捨を募る。 互助の心が胸を打つ人情時代小説!
-
-
「負けませぬ。殿は、伊達は、負けませぬ」 戦国のラストヒーロー、伊達政宗見参! 敵は秀吉、破竹の勢いから突き落とされた地獄、若き竜の隻眼が見据えるものとは。 伊達史上最大の謎、政宗毒殺未遂、実弟誅殺事件の真相が、いま明らかになる。^ 奥羽の独眼竜と呼ばれた伊達政宗の原点、ここにあり―― 東北最大の合戦「摺上原の戦い」に勝利して、奥羽に覇を唱えた伊達。 いよいよ関東へ乗り出さんと意気込む若き闘将の前に、天下人豊臣秀吉が立ちふさがる。 一転、存亡の危機に瀕した政宗は、いかにこれを乗り越えるのか。 家臣との熱き絆、母との確執、弟の献身。 すべての宿命を背負い、若者よ、竜となれ。
-
-
破壊王・玄奘、見参!黒い西遊記誕生。 唐の時代。地下牢に囚われていた少年・小五は、脱出を試みた刹那、漆黒の巨躯を持つ僧・三蔵法師陳玄奘と出会う。「悟空」の名を与えられ弟子となった小五は、玄奘と西の果ての天竺を目指す。旅の途中、八戒と悟浄も玄奘の人知を超えた強さにひれ伏し仲間になる。怪物のような一行は、立ちはだかる者たちを圧倒的な肉体で蹴散らし、時には文明すら打ち砕きながら、過酷な旅を突き進む。 果たして、玄奘の通ったあとには、瓦礫と不幸しか残らないのかーー。 常識を覆す破壊と救済の旅が、いま始まる。誰も見たことのない、黒い西遊記、刮目せよ。
-
幕末の動乱に揺れる江戸。新門辰五郎親方率いる町火消「を組」の若頭・零次は、早鐘の音に先導立って今日も火事場へ駆けつける。しかし、ある出来事で父と幼い妹を失い、孤児となった生い立ちを持つ零次は、命懸けで猛火に立ち向かいながらも、江戸を燃やしつくしたいという火消としての相剋を抱えていた。新政府軍と旧幕府軍の対立が深まるなか、将軍慶喜の警固のため、零次は大坂へ向かう新門親方に同行することに。そんなとき、江戸で薩摩御用盗が火付けをしているという噂が流れ「を組」の長屋に火が放たれた。大坂に上がった零次は、そこで他人の諍いのために死んでいく人々や、凄惨な戦場を目の当たりにし、江戸に戻るころには自分でも分からない心境の変化に気づきはじめる。名もなき火消たちの矜持を描く、時代活劇。 【著者略歴】 神尾水無子(かみお・みなこ) 東京都出身。2023年「我拶もん」で第36回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に『我拶もん』『鴉揚羽の仕業』(文庫書下ろし)がある。
-
虚構の英雄伝説を斬る衝撃の書! 硫黄島戦は「名将の巧みな戦術と凄まじい敢闘で、米軍の死傷者が日本軍を上回った唯一の戦い」とされる。だが大曲海軍中尉は生前、その栄光の戦史を否定した。 「兵士たちは渇きと衰弱で戦闘などできなかった」と。
-
-
「わしは悪人は嫌いだ、だが罪を憎んで人を憎まずじゃ!!」 すずめ長屋の「となりの閻魔」が江戸に涼風を吹かせる! 元火付盗賊改、いかつい隠居老侍が、浪人志願の若侍とともに大活躍! かつて火付盗賊改に「閣魔の龍巳」ありと、江戸中にその名を知られた遠藤龍巳。今は隠居して町場の長屋でのんびり一人暮らし、のはずだった…。浪人志願の若侍の面倒をみたり、人殺しの下手人にされそうな掏摸を助けたり、かどわかされた子供を捜したりと、江戸の町を木刀片手に奔走することに。顔はいかついが心は優しい老侍の、罪を憎んで人を憎まずの爽やか物語の開幕!
-
-
-
北アルプス・乗鞍岳の麓。幾筋もの清流が山あいを縫うように流れ、深い土の匂いを抱えた小さな集落がある――飛騨和泉村(ひだいずみむら)。その畦道からは今なお縄文土器や石器が掘り起こされ、遥かな昔から人々がこの地に生きてきたことを物語っている。だが、この山里には、もう一つ奇妙な謎が残されていた。村人たちの言葉に、なぜか雅な「公家言葉」が混じるのである。都から遠く隔絶されたこの地に、なぜ宮廷の言葉が息づいているのか――。時は平安末期。平家滅亡の陰で、莫大な秘宝が飛騨へ運び込まれた。和泉村へ住み着いた落人は、財宝を隠し、その在処を示す地図と和歌を真偽二つに分け、さらに巧妙なカラクリ箱へ封じ込めた。以来、秘宝は幾世代にもわたり、血と命を賭して守り継がれてゆく。江戸時代には代官所の策謀により発掘の危機を招くが、一計を案じ難を逃れる。以来、秘匿場所は二通の暗号に秘められた。昭和には未曽有の大水害。幾度も訪れる衰亡の危機のなかで、人々は故郷を守り、秘宝を守り、生き抜いてきた。そして物語は、ついに封印された暗号へ辿り着く。二つに分けられた暗号を合体し、謎を解き明かした時、秘宝の真実と、飛騨の山里に隠され続けた壮大な歴史が姿を現す――。これは、秘宝を巡る謎と冒険の物語であると同時に、名もなき人々の汗と祈りが織り上げた、「土の匂いのする歴史叙事詩」である。
-
明治12年(1879年)。 廃藩置県によって、琉球王国はその歴史に幕を下ろし沖縄県が誕生した。 内務省の若き役人・小野寺正三郎は沖縄県庁への出向を命じられ、南の島へ渡る。そこで出会ったのは、後に「近代空手の祖」と呼ばれる武術家・糸洲安恒だった。 当時、「空手」という名はまだない。琉球に古くから伝わる武術「手(ティー)」は、王国の消滅とともに失われようとしていた。 武術を未来へ残したいと願う安恒。近代国家の官僚として新しい教育制度を築こうとする小野寺。 二人は、伝統を守りながら新たな時代へ受け継ぐ道を模索していく。 国家と地方、近代化と伝統、その狭間で揺れる人々の思いの先に生まれたものとは――。 世界へ広がる「空手」の源流を描く、熱き歴史エンターテインメント。 【著者略歴】 今野敏 (こんの・びん) 1955年北海道生まれ。上智大学文学部在学中の78年に「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞、2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、08年『果断 隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞、17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞、24年第27回日本ミステリー文学大賞を受賞。SF、伝奇アクション、ミステリなど幅広い分野で活躍。著書多数。空手道「今野塾」を主宰する武道家でもある。
-
モノが魂を持って動き出す!怒り狂う怪物、奇跡を起こす妖精。時を超え、姿を変えて現れる不思議のかずかず。オリジナルのファンタジー&ホラー作品を配信する電子絵ものがたり「九十九神曼荼羅(つくもがみまんだら)シリーズ」。そのシリーズ内時代劇シリーズ「百夜・百鬼夜行帖(ももよ・ひゃっきやぎょうちょう)」第一章の壱は「冬の蝶」。 文政年間の江戸。<おばけ長屋>に住む盲目の美少女祈祷師・百夜のもとに、薬種問屋・倉田屋の手代・佐吉が持ち込んだ事件は、「冬なのに倉田屋の裏庭に蝶が飛ぶ」という面妖な話。百夜は、祝詞や真言だけではどうにもならないような強い怨霊を、亡魂の力を借りて祓う御霊使(かむいつかい)でもある。その天賦の力で数々の怪現象や難事件を解決していく百夜。江戸の町に起きた怪異を綴る事件簿「百鬼夜行帖」の第一番に記録された“怪”の正体とは。
-
煉獄島に投獄された老師を脱牢させることができるか……闇を奔り、奸を斬る男たちの暗闘 竜元寺の住職・道順和尚から呆庵に連絡が入った。生まれ故郷である朝鮮国に去った植畠喜平が「辱国の罪」により幽閉の身にある、と。師匠の危急に居ても立っても居られなくなった呆庵は、一統の常吉、小夜吉、耶弥に留守中の指示を出すと、対馬へと旅立った。情報を集めると、喜平が囚われているのは「煉獄島」と称される監獄で、無数の暗礁、切り立った絶壁に囲まれた要害の孤島だという。常識的には収監者の救出など夢のまた夢であるが、呆庵は救出作戦を断行する……。 長篇時代小説「吉宗影御用」シリーズ、第3弾。完結編。 ●磐紀一郎(ばん・きいちろう) 1938年、福島県いわき市生まれ。手塚治虫が設立した「虫プロダクション」の文芸部を経て、作家生活に入る。十年間の休筆期間ののち、満を持して発表された『吉宗影御用』シリーズなど時代小説界に新しい風を送り込んだ。
-
幕府転覆を企む破格の陰陽師が、江戸城に在る将軍・家重以下数千人を操る 前将軍・吉宗の秘命を受けた老隠密・植畠喜平が日本を去って四カ月。喜平の弟子・呆庵は新たな権力者となりつつある田沼意次に召される。呆庵の表顔は、両国にある四ツ目屋(大人の玩具屋)の主人である。「あまりに面妖な話でな」店先にふらりと現れた意次は、城内で起こる変事の数々を語り出した。探りを入れるべく、合胸衆の女差配・耶弥と共に、江戸の闇を疾駆する呆庵。統―幕府転覆を企む謎の陰陽師の正体とは……。 長篇時代小説「吉宗影御用」シリーズ、第2弾。 ●磐紀一郎(ばん・きいちろう) 1938年、福島県いわき市生まれ。手塚治虫が設立した「虫プロダクション」の文芸部を経て、作家生活に入る。十年間の休筆期間ののち、満を持して発表された『吉宗影御用』シリーズなど時代小説界に新しい風を送り込んだ。
-
幕府庭衆十七家の陰技に賭け、断じてその男、野に放ってはならぬ 時代は宝暦の世。前将軍・徳川吉宗の股肱の臣として、三十年あまりにわたり幕閣に連なっていた大岡越前守忠相は、苦しげにうごめいた。こやつはいったい何者ぞ? 越前の前でつくねんと座り込む男。六十とも七十とも見える坊主頭の老人だ。「その才稀有。余が最も信頼する耳目なり」吉宗にそう言わしめた男が、幕府の治世を根底から揺さぶろうとしている。大岡越前が震撼し、田沼意次が仰天した「陰武鑑」とは……。 長篇時代小説「吉宗影御用」シリーズ、第1弾。 ●磐紀一郎(ばん・きいちろう) 1938年、福島県いわき市生まれ。手塚治虫が設立した「虫プロダクション」の文芸部を経て、作家生活に入る。十年間の休筆期間ののち、満を持して発表された『吉宗影御用』シリーズなど時代小説界に新しい風を送り込んだ。
-
-
2027年NHK大河ドラマは「逆賊の幕臣」。 主人公は小栗上野介忠順。 激動の国際情勢に投げ出された落日の幕府を担い、時代と格闘した小栗忠順はじめ幕府官僚たちの姿を余さず描く、直木賞作家による決定版人物評伝! 開国を迫る黒船と攘夷の嵐に揺らぐ徳川政権を、海防・外交に自己の才幹を賭けて必死に支えた俊英たち。 幕末のテクノクラートの苦渋の生涯に、近代日本の胎動を追う。 〈目次〉川路聖謨/堀織部正/岩瀬忠震/条約勅許と幕臣/遣外使節と幕臣/池田筑後守とフランス/栗本鋤雲/西周/小栗上野介/勝海舟と榎本武揚/福地桜痴と成島柳北/ある〈幕臣論〉 〈解説〉砂原浩太朗
-
日本海軍が竣工から二五年を超える金剛型戦艦の後継とするべく計画した新型艦が、機動性をより重視した戦艦と巡洋艦の中間的性格を持つ艦――超甲巡洋艦である。それまでの甲巡洋艦(重巡洋艦)を超える新艦種、超甲巡洋艦「雲仙」はこうして誕生した。 昭和一五年、日本に対し中国大陸から撤兵要求などの圧力をかけるため、米海軍はフィリピンに太平洋艦隊の主力を前進させていた。さらにアメリカの対独参戦を促したいイギリスは、自国の東洋艦隊を米国アジア艦隊に合流させる。 南太平洋の軍事的緊張が高まる中、台湾・沖縄の防衛を担当する第三艦隊に配属された「雲仙」と米英戦艦群との激闘が開始される! 米太平洋艦隊との決戦に際しては、機動力が重要となる。 海軍大臣 米内光政大将
-
-
他人に勝つことなど、どうでもいい。自分の中に、絶対の強さを培え――。松村宗棍(まつむら・そうこん)は13歳の頃、友だちをいじめる少年たちを打ち倒した。それによって高名な武術家・照屋(てるや)に武の才を見出され、彼に弟子入りする。元服を迎えて首里王府の役人となるが、強さが評判を呼んで、国王に御前試合への参加を命じられる。思いがけず琉球屈指の強豪たちに挑むことになり――。国王との交流、「最強」の妻との出会い、好敵手との決闘、猛牛との闘い、弟子の自害・・・・・・様々な出来事に直面しながら、彼は本当の強さを追い求めていく。しかし、琉球王国崩壊の足音が聞こえ始めていた・・・・・・。幕末、琉球王国が滅びゆく時代に、国王の武術指南役を務めた松村宗棍。強さとは何かを追い求め、琉球空手の礎を築いた男の生涯を描く、著者入魂の長編。
-
-
この子たちの瞳の輝きを守りたい――。亡き父の遺志を継いだ笹代は、日本橋の福島町で手習い所の師匠となり、教え子である筆子たちの成長に、日々目を細めていた。ある日、皆で飼っていた兎が忽然と消えた。後日、近所の商家でそっくりの兎が飼われているとの話が耳に入り……「ユメの帳面」。殺しの下手人とされた元教え子への疑惑を晴らすべく奔走する「疑われた元筆子」。笹代とともに暮らす身寄りのない筆子の一人に、養子の話が届く「巣立ちの朝」など、江戸の四季の風物を織り交ぜ描く、風味絶佳の連作短篇時代小説。文庫書き下ろし。
-
ついに沖縄決戦突入! 第九九特殊混成旅団の、そして日本の運命は!? 太平洋戦争終末期。圧倒的な物量を誇る連合軍の前に、敗退を続けていた日本は、「大統一」の号令のもと、ついに帝国陸海軍の統一軍を誕生させた。しかし、その戦力はすでに激減し、統一軍のさきがけである牧中将の「第九九特殊混成旅団」も消耗が激しかった。迫る連合軍を前に「講和」と「本土決戦」の声が錯綜するなか、「天号作戦」すなわち沖縄決戦は開始された。牧たちは沖縄を死守すべく奮戦するが、敵はあまりにも強大だった。そして、旅団飛行隊に所属する高松三太准尉も仲間たちと共に、沖縄の空へ出撃するが……。 架空戦記「統一帝国軍物語」シリーズ、第3弾。完結編。 ●中岡潤一郎(なかおか・じゅんいちろう) 1968年生まれ。獨協大学経済学部修士課程修了後、テクニカルライターに。1996年『決戦!津軽海戦 鋼鉄の嵐 維新篇』で商業デビュー。以降、架空戦記、時代小説を中心に執筆。近作に『同心若さま流星剣』シリーズ、『浪人上様織田信長』シリーズ(いずれもコスミック時代小説文庫)がある。競馬好き。関東圏の競馬場、特に中山競馬場、船橋競馬場によく出向く。
-
レイテ島にて捷号作戦が発動! 未来を賭けた戦いが始まった 太平洋戦争末期。大日本帝国は圧倒的な物量を誇る連合軍の前に敗退を続けていた。陸・海・空各部隊の一元的な運用を目的として設立された「第九九特殊混成旅団」も連日の戦闘に消耗し、ある者は内地で、またある者は南洋で、雌伏の日々を送ることを余儀なくされる。旅団飛行戦隊に所属する高松三太准尉は、そんなある日、療養のため滞在していた東京で、ひとりの女性を知る。果たして彼女との出会いは高松に何をもたらすのか? レイテ島での決戦が迫るなか、彼の心中にひとつの想いが芽生え始めた……。 架空戦記「統一帝国軍物語」シリーズ、第2弾。 ●中岡潤一郎(なかおか・じゅんいちろう) 1968年生まれ。獨協大学経済学部修士課程修了後、テクニカルライターに。1996年『決戦!津軽海戦 鋼鉄の嵐 維新篇』で商業デビュー。以降、架空戦記、時代小説を中心に執筆。近作に『同心若さま流星剣』シリーズ、『浪人上様織田信長』シリーズ(いずれもコスミック時代小説文庫)がある。競馬好き。関東圏の競馬場、特に中山競馬場、船橋競馬場によく出向く。
-
列強に対抗するため陸軍と海軍を統一せよ! その男が見ていたのは半世紀先であった 太平洋戦争中期、ガダルカナル島に多くの将兵が取り残され、飢えで苦しんでいた頃。戦闘機乗り・高松三太軍曹は、誰もその名を聞いたことがない謎の旅団に配属された。どのような機体を使っていて、どのような人間が所属しているのかも不明なまま着任した高松に対し、旅団長・牧中将は語る。この部隊、「第九九特殊混成旅団」とは、陸・海・空の各戦闘部隊を一元的に運用するという、帝国史上初の実験のため設立された、秘密部隊だったのだ。果たしてこの試みは成功するのか? 悩む高松に出撃命令が下る……。 架空戦記「統一帝国軍物語」シリーズ、第1弾。「電子版あとがき」を追加収録。 ●中岡潤一郎(なかおか・じゅんいちろう) 1968年生まれ。獨協大学経済学部修士課程修了後、テクニカルライターに。1996年『決戦!津軽海戦 鋼鉄の嵐 維新篇』で商業デビュー。以降、架空戦記、時代小説を中心に執筆。近作に『同心若さま流星剣』シリーズ、『浪人上様織田信長』シリーズ(いずれもコスミック時代小説文庫)がある。競馬好き。関東圏の競馬場、特に中山競馬場、船橋競馬場によく出向く。
-
空襲・沖縄戦・原爆……直接攻撃にさらされていく中、人々は何を記し、どう生きたのか――。個人の日記・手記・手紙から追体験。大きな反響を呼んだNHKスペシャルを書籍化。 空襲、沖縄戦、原爆、そして戦後…… 人びとは日記・手記・手紙に何を記し、どう生きようとしたのか──。 そこに刻まれた真実とは? 大反響を呼んだ「NHKスペシャル」、待望の書籍化! ::::: 【吉田裕さん(歴史学者/一橋大学名誉教授/『日本軍兵士』著者)推薦!】 「日常と非日常とが重なり合う戦時下における民衆の意識や生活。その複雑な様相を、〈エゴ・ドキュメント〉を手掛かりにして見事に描き出した労作である。日記などの史料を探し出す粘り強い取材力にも圧倒される」 ::::: 【目次】 ■序 章 育児日記の中の戦争 ■第1章 マニラ 戦場の母たち 前線に向かう夫/フィリピンの母親/憎悪と死の街/マニラ市街戦 ■第2章 家族を引き裂く炎 東京を焼き払え/町屋の家族/揃った子供たち/家族を引き裂く炎/変わり果てた家族 ■第3章 沖縄戦 特攻と玉砕 32歳の特攻隊長/我突入ス/特攻に縋(すが)る/国軍に協力すべき時/面妖な噂/義勇隊の豊子/我が身の哀(あわ)り ■第4章 広島の父娘 真面目な娘/父娘の食卓/噂/どんな罰でも受ける/朝の閃光/呻く群衆/死の世界を抜ける ■第5章 届かぬ「玉音」 8月7日 子を埋める/乳の出ない母/研ぎ上げた包丁/身を焼く悲しみ ■第6章 占領と主婦 我は遂に敗れた/〝鬼畜〟がやって来る/ありがたや、マッカーサー/だまされていた私たち/一票を持った主婦/マ元帥が生まれた「天長節」/闇市のランドセル ■第7章 〝未亡人〟たちの戦後 あなたはどこ?/特攻兵の〝未亡人〟/必ず帰ってくる/二百円の夜 ■第8章 沖縄は誰の島か 有刺鉄線に囲まれた戦後/亡骸の島/戻らぬ島 ■第9章 〝原爆一号〟と呼ばれた男 〝名誉〟のケロイド/ハゲタカたちの奇声/神に背く行為/告発する身体 ■終 章 残された戦争 なぜご主人は特攻へ/美化できぬ戦死/〝原爆一号〟のたたかい/果たされぬ思い/爆撃機の影/ひとり抱えた痛み/残ったもの ■エピローグ 7冊の日記
-
波瀾の現代に、古代の浪漫を。 中国戦国時代、気宇壮大なその人生。 累計160万部のベストセラー中国歴史ロマン、大きな活字の名作新装版、第1巻 斉(せい)の君主の子田嬰(でんえい)の妾青欄(せいらん)は、男児文(ぶん)を産んだ。 だが、五月五日生まれのその赤子を、父田嬰は「殺せ」と青欄に命じる。 母が密かに逃がした文は、やがて奇妙な縁で好漢風洪(ふうこう)らに育てられる。 中国戦国時代、のちに盛名を得る田文(でんぶん)・孟嘗君(もうしょうくん)と、侠気あふれる養父の、壮大華麗な人生の幕が上がる。 〈新装版全5巻〉
-
東海道筋を拠点に、エンタメで幕府の圧政に抗い東西文化の懸け橋となった鬼卵(きらん)。そんな自由人の生涯を描く、傑作長編小説! かつては寛政の改革を老中として推し進めた松平定信は、後に地元・白河藩主の座からも引退した。60歳を過ぎたいま、「風月翁」とも「楽翁」とも名乗って旅の途次にある。その定信が東海道は日坂宿(にっさかしゅく)の煙草屋で出会ったのが栗杖亭(りつじょうてい)鬼卵。東海道の名士や文化人を伝える『東海道人物志』や尼子十勇士の物語『勇婦全傳繪本更科草紙』を著した文化人だ。片や規律正しい社会をめざした定信に対し、鬼卵は大坂と江戸の橋渡し役となる自由人であり続けようとした。鬼卵が店先で始めた昔語りは、やがて定信の半生をも照らし出し、大きな決意を促すのだった……。
-
-
慶安三年、江戸の梶尾藩上屋敷を舞台に、犬族の素破・犬丸吾郎と猫一族の娘・寅美による官能的な「淫法」の腕比べが幕を開ける。 三十歳の虚弱な藩主・主膳を益荒男として奮起させるため、寅美は猫のように巧みな舌技でその一物を天衝くほどにし、正室・小春の開門を任された吾郎は、淑やかな姫君の秘処に犬のように鼻を埋め、蜜汁を貪り尽くして絶頂に導く。 さらに吾郎は、剣術自慢の家老の娘・賀夜をも虜にし、主膳の寝所は連夜、快楽の饗宴が繰り広げられていた。 だが淫らな夜の裏で藩邸に忍び寄る影を、鼻利きの吾郎と夜目の利く寅美は見逃さなかったーー。 藩の存続を懸け、相容れぬ二つの一族が挑む、妖艶にして痛快な忍び活劇。著書七百冊目の金字塔!!
-
「は、放せっ」──夜鷹のお遼が三人のやくざ者に乱暴されようとした時、突如現れたのは、立派な顔立ちをした武士だった。 瞬時に三人を叩きのめしたこの男、実は大身旗本の豪木魂之介。江戸城で汚職老中の水野出羽守をぶん殴り、身分も屋敷も捨てたばかりの硬骨漢であった。 素浪人となった魂之介は、高麗鼠の忠吉をお供にして、世のため人のために世間にのさばる害虫どもを退治し、まさに江戸の守り神、〈大江戸豪剣侍〉と呼ばれることに。 強くて男っぷりも良い魂之介の魅力に女賭博師も女賊も女忍三姉妹も、はたまた女幽霊さえも蕩かされてしまう。 美女を救い、比翼流〈みだれ八双〉で無法な敵を叩き斬る豪快無類の新ヒーロー、書下ろし番外篇も収録した痛快艶色エンターテインメント、開幕!!
-
-
御城の本丸が赤々と燃えた夜に、見廻り中の定町廻り同心が殺された。しかも死体には不可解な傷、そばに謎の言葉が残されていた。 上野広小路にある極道一家が生家である定町廻り同心鬼沢準之助は、友の仇を打つ決意をし、犯人捜しに東奔西走するのだが、御城の火災という大事件の前に、人々の記憶は飛んでいて探索は難航する。 折しも、鬼火と名乗る金蔵破りが跋扈し、江戸中の商家を恐怖のどん底に落とし込む。準之助らも探索の時を奪われた。 準之助は、生家の極道一家を使い江戸の隅々の賭場を探索。さらに持ち前の侠気と悪知恵を駆使して、憎き敵を追い詰める。 痛快にして、はちゃめちゃ。暴れ出したら止まらない町同心の見栄と心意気の熱血捕物帖、ご開帳。
-
凄腕の火盗改同心であった火渡弦之丞は、盗賊捕縛の役目中に突然倒れ、不本意な療養生活へと入る。生まれつき心の臓に問題があり、激しい運動には向かない体質であった。 生き甲斐であった仕事を奪われ、日々を落胆して過ごす弦之丞を、女鍼灸師の花英が献身的に看病する。もはや弦之丞の捕方人生は終わったと誰もが思っていたが、鬼の平蔵の配下としてかつては悪党どもから狂犬と恐れられたこの男、こんなところでは終わらない。 犬猿の仲であった八丁堀同心やその手下の岡っ引を仲間として引き入れ、司令塔として江戸の悪事を暴いていく。 やがて浮かびあがってきたのは、因縁の敵である盗賊・夜鴉の不気味な影であった……。 痛快新シリーズ始動!
-
おけいは戯作者見習い。幼い頃火事で両親を亡くし、戯作者の祖父の所に身を寄せる。 「見えないものが見える」弟幸太郎と「見えない人の心」を戯作で表したいおけい。だが祖父の原稿の清書を手伝うだけで、肝心の戯作はまだ書けていない。一方奇談や幽霊譚を得意とした祖父の絵師を「見える」幸太郎が務め、妙に生々しいと大評判だ。 ある日、大店夫婦の心中事件が起き、その後、夜な夜な幽霊が出ると噂になる。戯作のネタになるかもよと親友に言われるがままに、執筆意欲に火がついたおけいは事件を探ることに……。 女の幽霊が「見えた」弟と共に、おけいは果敢なくなった人、口を噤んだ人の言葉を物語に紡ぐ――。 人の業を乗り越えた人の優しさが染みる時代小説。
-
明治半ば、時代に抗うひとりの芸妓がいた―― 名妓・お良は向島に「理想の花街」を築く夢を追う。 「風烈廻り与力・青柳剣一郎」シリーズの小杉健治が 江戸前の誇りを貫く女の粋を、下町の四季とともに鮮やかに描く感動作。 明治半ば、住信銀行頭取の村岡喜平にひかされた名妓・お良は、庭先に現れた謎の男・政二郎と惹かれ合う。密かに逢瀬を重ねる中、元勲・伊藤博文が起こした事件に絡み、村岡が暗殺される。嫌疑をかけられた政二郎に、お良は別れを余儀なくされ……。 断ち切れぬ恋慕を胸に、向島に見世を持ち、理想の花街を築こうとしたひとりの女の愛と哀しみを描く連作集。
-
-
拾われた命が、夜に咲く。 これは、霧の五木村が生んだ或る女の一生だ。 口減らしで売られた十四歳の娘が、日本有数の廓の頂点に立った。 愛した男がいた。ただ一人の男が。 だがその恋は、永遠に報われてはならなかった。 二人の間には知られざる運命が眠っていた。 赤ん坊は、ヒロ子と名づけられた。 売られた命が、芸妓・芳野として廓の頂点に立った。 哀しみを抱えた女たちが、ある夜、日本で初めてストライキを起こした。 芳野は、ただ一度だけ、女になろうとした。 その恋の果てに待つものが、これほど哀切な真実だとは。 霧は、晴れなかった。
-
離縁状を出せ! 縁切り寺に駆けこむ女たち 「あんたとはもう、やっていけない」 江戸の夫婦トラブル、縁切りの宿・桂屋が引き受けます。 江戸時代、夫からしか出せなかった離縁状。 離縁を望む女性たちは、徳川家ゆかりの縁切り寺・満徳寺を頼った。 寺役宿を務める桂屋は、訴えに嘘がないか、示談の道はないか、 関係者を呼び集め、時には夫婦の在所にまで赴いて調べを行う。 すると、男女の間にさまざまな事情が浮かび上がり――。 時代は江戸から明治へ。変わりゆく夫婦の形を描き出す。 直木賞作家による「離縁・離婚」連作短編集! □□こんな夫婦のもめごとが……□□ ・夫の借金のせいで、嫁入り道具を売られそう。 ・妾と一緒になりたい大店の婿。しかし妾はそれを拒否しており……。 ・勝手に年季五年の歩兵となった夫。そんなに待てないので別れたい。 ・遊女屋から身請けされたが、その相手と手を切りたい。 ・夫婦ともに離縁に同意しているのに、舅の反対で離縁できない。
-
真珠湾攻撃をきっかけに、米豪連合軍は太平洋上で怒涛のような反転攻勢に転ずる。すでに艦隊決戦の時代は終わり、航空機が死命を決する。マッカーサーの飛び石作戦にどう勝つか。島々の飛行場攻防に日本の運命がかかる! 陸・海軍の相反、補給不足による飢えーー。激戦の実相を、防衛大学校名誉教授が描き切る。
-
名手・風野真知雄の 落語×捕物帖!が 面白くないわけがない! 若き噺家が事件の真相に「オチ」をつける! 待望の新シリーズ! 「品川心中」に「火焔太鼓」…まるで落語のような事件が! 高輪の海辺に若い男女の遺体が上がった。男は真打ちになったばかりの噺家の霧乃家萬笑で、女は品川宿で働くおいち。 落語『品川心中』を模した光景に誰もが心中と信じるが、駆けつけた萬笑の弟弟子の夢遊亭志ん平は、死体の状況に不審を抱く。 死の真相を暴くため、若き噺家が自慢の芸と機転を武器に調べを始めるが…待望の時代ミステリー開演! 第一話 品川偽心中 第二話 燃える太鼓 第三話 三人旅が二人旅
-
-
-
-
表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕! 第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。 とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身となったおしんは、天賦の才があったのか、達人から教えてもらった武術を乾いた砂が水を吸うようにわがものにしてゆきます。「お前の才能は、お前のように困っている女性のために使うのだ」という師匠の言葉を胸に、師匠の紹介で仕立屋「鶴屋」から仕事をもらうようになります。そしてお竜と名を変えて、女をいたぶる悪人を退治することを決意。そんなある日、因縁の男と再会することになって……。 お竜の庇護者となる仕立屋の主・鶴屋孫兵衛、鶴屋の碁敵で謎のご隠居・文左衛門、そして鶴屋の用心棒で、ちょっととぼけた吉岡流剣術の使い手・井出勝之助など、お竜の脇を固める登場人物たちも魅力たっぷり。そして何よりの読みどころは、お竜の艶やかさと痛快アクションシーンです!
-
-
第六天魔王・信長の首、頂戴つかまつる! 元亀元年(一五七〇)六月二十八日(新暦七月三十日)、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した姉川の合戦が、弓の名人・与一郎の初陣だった。父・遠藤喜右衛門が壮絶な戦死をしてから三年、家督を継いだ与一郎と、郎党の大男・武原弁造は、主君・浅井長政率いる四百の兵とともに巨大な山城・小谷城の小丸に籠っていた。まさに風前の灯だった。長政には、信長の妹で正室の於市との間に、五歳の長女・茶々以下三人の女子があり、於市ら四人を織田方に投降させるという。だが、十歳の万福丸と乳飲み子の万寿丸は、信長とは血の繋がりがない。信長は決して男児を許すまい。万福丸を連れて落ち延びよ。主命とはいえ、浅井家が果てようという時に、自分一人生き残るなど、与一郎には、及びもつかない。だが、死にゆく主人から嫡男を託されて、古風も美意識も矜持も吹き飛んだ。浅井家再興がなるまで守り抜く。与五郎と改名させた万福丸を弟に仕立てて、小谷城脱出を決行する与一郎。供は、元山賊の頭目・武原弁造ただ一人。天正元年(一五七三)旧暦八月二十八日未明、三人は敦賀を目指して出立した。
-
-
大火に襲われたのどか屋が装いも新たに再出発! 悲しみのあとには喜びが、夜のあどには朝が来る。 江戸の人情と味覚が詰まった大好評『小料理のどか屋人情帖』シリーズに続く、新シリーズ第1弾! 江戸の街に火事は付き物だ。のどか屋も炎に呑まれた。泊まり客を逃がそうとした時吉、おちよも犠牲となってしまった……。悲しみの中で途方に暮れる二代目千吉とおかみのおようを支え、励まし、力を与えてれるのは、のどか屋の常連客であり、長年のゆかりの人びとだ。災禍を乗り越え、のどか屋の檜の一枚板や豆腐飯は蘇るのか? 江戸は負けず、だ! 気張れ、千吉!!
-
「痕跡は必ず残る!」 市井の職人の意地に懸けて、悪事は許さない! 鏡台に映る見知らぬ女の顔。 若き指物師と仲間四人は犯罪の臭いを嗅いで探索を始めた。 やがて明らかになるのは、底知れぬ江戸の闇! 指物に使い手の想いが刻まれ――新シリーズ第1弾 長屋の人気者・一太郎は腕は確かな一介の指物職人。指物を通じて人が幸せになれるよう願う毎日だ。だが、彼の指物にはなぜか使い手の想いが刻まれている。殺された宿屋の女将が鏡台の中から睨んでいる――。事件はそこから始まった! 捨ててはおけぬと仲間たちと立ち上がる。師匠が遺した指物に刻まれた文字から浮き彫りにされる女の不幸な生い立ちとは? 胸の空く全四話。
-
苛酷な「第二の人生」を生きた男たちの記録。 「俺たちは何のために戦ったのか――」 敗戦によって突きつけられたのは、あまりにも苛酷な「第二の人生」だった。 BC級戦犯容疑から逃げ延びた海軍少佐 山辺雅男 存在自体を消された「桜花発案者」 大田正一 真珠湾攻撃で捕らえられた「捕虜第一号」 酒巻和男 薬づくりに人生をかけた特攻隊の生き残り 内藤祐次 「牛たん」を仙台名物にした元零戦搭乗員 大川原要 慰霊と巡拝に後半生を捧げたベテラン戦闘機乗り 角田和男 他に源田実、水木泰、福山孝之、湯野川守正の波乱万丈の人生、柳瀬千尋の軍歴、ネイビー会でのこぼれ話も収録。 これまで500人以上の元軍人・遺族にインタビューをしてきたジャーナリストによる、歴史を「正しく知る」ための一助となる貴重な記録集。 戦争をじかに戦った軍人たちがどのように生きたか。それを知ることは、令和を生きるわれわれにとっても、反面教師をふくめた貴重な道標になるだろう。(「はじめに」より) (底本 2026年7月発売作品)
-
-
ザビエルも驚いた、日本最古にして最大の大学―― 戦乱の世に「学び」の灯を守り抜いた師弟を描く、感動の歴史物語 <あらすじ> 16世紀半ば、動乱の戦国時代。全国から学を志す者が集う足利学校に、一人の青年・九益が門を叩く。師と仰ぐ九華のもと、儒学や医学の修行に励む九益だったが、時代の荒波は学び舎を放っておかなかった。 北条氏による恣意的画策、学校を襲う大火災、そして未曾有の大洪水……。度重なる危難に直面しながらも、九華と学徒たちは、知恵と信念を武器に貴重な典籍と「学び」の伝統を守り抜こうと奔走する。 室町幕府の終焉という歴史の転換点を背景に、師弟の交流と別れを情熱的に描いた物語。
-
「これぞ捕物帳の王道。岡本綺堂『半七捕物帳』池波正太郎『鬼平犯科帳』……待ち焦がれていたレジェンドクラスの捕物帳と出逢った」(解説より) 文芸評論家 菊池 仁 元同心の岡っ引き「仏の辰」の活躍を描く新シリーズ! 人形町で十手を預かる岡っ引きの佐々木辰蔵には、他人にはいえぬ過去があった。かつて北町奉行の定町廻り同心として嘱望されていたにもかかわらず、ある事件の責任をとり、身を落としたのだ。だが、その洞察力と名裁きは、「仏の辰」と呼ばれた同心時代と変わらず、むしろ輝きを増していた。ある時、掏摸で辰蔵に捕縛された元大工の平次が更生して江戸に職探しに来たところ、辰蔵と再会し……。これぞ捕物帳の王道、シリーズ第1弾!
-
北朝鮮軍が突如、竹島を占領! 意図不明の攻撃に困惑するサイレント・コアメンバーだったが、 極右の日本初女性総理大臣による強硬な奪還命令、 自衛隊OBらの旧弊な判断により戦闘準備に入る。 一方、竹島・男島(西島)では韓国人巡警の2人が攻撃に巻き込まれ、サバイバルを余儀なくされていた。 潜入部隊を率いて上陸した韓国陸軍とともに脱出を図るが――。 北朝鮮の意図は何なのか。 小さな無人島に旗を立てるのは果たしてどの国なのか? 第三次世界大戦の序章となる戦いは“極東”から始まる。 圧倒的リアリティの新シリーズ開幕! 【安田忠幸描き下ろしカラーイラスト 「韓国軍・第707特殊任務団隊員の装備」掲載!】 <目次> プロローグ 第一章 帰郷 第二章 女性総理 第三章 鬱陵島 第四章 政府参与 第五章 撃沈命令 第六章 シー・ライオン作戦 第七章 反乱 第八章 生け贄 エピローグ
-
★★★推薦 麗澤大学国際学部准教授 ジェイソン・モーガン 明智光秀は叛逆者どころか、ヴィジョナリーでした! 山崎の合戦で明智光秀を滅ぼした豊臣秀吉。 しかし、その後の天下統一の過程で秀吉が真に対峙したのは、 「明智光秀の原像」だった──。 光秀亡き後の歴史をたどりながら、勝者によって塗り替えられた歴史の裏側と、 従来の歴史観では見落とされてきた光秀像を浮かび上がらせる。 大胆な歴史考察により、本能寺の変を新たな視点から読み解く一冊。 ■目次 ●第一章 天正十年の巻 ・第一幕 丹後宮津城の場 幕間 宮津城の館の前 ・第二幕 三戸野の明智陣屋の場 幕間 宮津城の書院の場 ほか ●第二章 天正十一年の巻 ・第一幕 尾張・内海大御堂寺の場 ・第二幕 北の庄城天守閣の場 ほか ●第三章 天正十二年の巻 ・第一幕 三河岡崎城の場 幕間 大和群山城の場 ・第二幕 小牧長久手、秀吉本陣の場 幕間 秀吉、信雄と講和するの場 ほか ●第四章 天正十三年の巻 ・第一幕 大坂城天守閣の場 幕間 丹羽長秀の拠城の奥の間 ・第二幕 たま、宮津城に帰るの場 幕間 天正大地震の場 ほか ●第五章 天正十四年の巻 ・第一幕 大坂城、秀吉と京極高次語らいの場 幕間 丹後城宮津城、幽斎の寝所 ・第二幕 大坂細川屋敷の場 幕間 誠仁親王の死 ほか ●第六章 天正十五年の巻 ・第一幕 九州征伐の場 幕間 コエリョ、大坂城の場 ・第二幕 大坂城細川屋敷、たまの部屋 ●第七章 秀吉の為して来た事 ・第一幕 刀狩の令、海賊禁止令の巻 ・第二幕 大坂細川屋敷、座敷牢の場 幕間 聚楽第行幸の場 ほか ●あとがき ■著者 窪寺伸浩 クボデラ株式会社 代表取締役社長、東京都神棚神具事業協同組合理事長 昭和36年、東京都生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。 クボデラは、昭和21年、創業の老舗木材問屋。 台湾、中国等からの社寺用材の特殊材の輸入卸を行う。 東京証券取引所TOKYO PRO Market上場。東京都神社庁御用達。 一方で、神棚マイスターとして神棚の存在意義を普及する活動を行い、 社寺用材の納入、神棚セットの販売などを行うほか、 企業の朝礼で神棚の祀り方などをアドバイスしている。 子ども向けの神棚ワークショップなどを有名神社で行っている。 著書に『光秀に成り損ねた男たち』『明智光秀の原像』 『なぜ、成功する人は神棚とご先祖様を拝むのか?』(以上あさ出版)、 『すごい神棚 見えない力を味方にして成功する方法』(宝島社)、 『大天狗が教えてくれた本当のスピのこと』(かざひの文庫)などがある。
-
※C★NOVELS「極東発 世界大戦」シリーズ全6巻を合本。既刊電子版と内容に変更はありません。 〈日本初の女性総理・山本妙子と自衛隊OBの暴走、 日本・韓国・北朝鮮の三つ巴の戦争――。 圧倒的リアリティの架空戦記シリーズ!〉 ロシアの援助を受けた北朝鮮軍が突如、竹島を占領! 意図不明の攻撃に困惑する自衛隊だったが、 極右の日本初女性総理大臣・山本妙子による強硬な奪還命令、 自衛隊OBらの旧弊な判断により戦闘準備に入る。 一方、竹島・男島(西島)では韓国人巡警の2人が 攻撃に巻き込まれ、サバイバルを余儀なくされていた。 潜入部隊を率いて上陸した韓国陸軍とともに脱出を図るが――。 小さな無人島をめぐる争いは数日足らずで加速度的にエスカレートし、 双方、多数の民間人の死者をも出す事態に発展。 すべてはロシア・北朝鮮の掌の上なのか? 第三次世界大戦の序章となる戦いは“極東”から始まる。 圧倒的リアリティで描く緊迫のシリーズ! 〈各巻サブタイトル〉 第1巻 竹島占領 第2巻 日韓紛争激化 第3巻 38度線突破 第4巻 対馬戦 第5巻 不沈艦 第6巻 クーデター
-
英で発見された新資料から見えた真実 無謀と言われたあの戦いに、新たな光を当てる――。 日英の文書から浮かび上がる、インパール作戦の誰も知らない真実とは。 2021年に刊行され話題を呼んだ『インパールの戦い ほんとうに「愚戦」だったのか』から5年――。イギリスで発掘した資料を駆使した新章を加えた完全版。 「無謀な作戦」「日本軍による自滅」とされることの多い“インパール作戦” 。しかし、視点を変えると連戦連敗だったイギリス軍が、“常勝”日本軍に初めて大勝した戦いであったともいえます。 日本だけでなく、イギリス側による資料を紐解くと、イギリスは偶然、勝利を得たのではなく、用意周到な準備を重ねていたことがわかってきました。 イギリスにとってインドは、「王冠に輝く宝石」と称されたほど重要な植民地。この地を失うことは大英帝国の完全な失墜を意味します。だからこそ、イギリス側は道路建設や医療体制の構築といった周到な準備を行い、来るべき日本軍の侵攻に備えていたのです。 そして、1944年3月、ついに日本軍が作戦を開始――。 著者は今回、新たにイギリスの博物館や公文書館を調査。イギリスが収集した日本の将兵の日記や手記を発掘します。これらの資料はなぜイギリスに眠り続けていたのか――。 壮絶な激戦の全貌を国際的・多角的な視点から描き直した一冊です。
-
-
-
福岡在住の気鋭の作家による福岡が舞台の「王道」時代小説、最新作!! 「勧善懲悪」時代小説の傑作が誕生! 世の理不尽、ここで断つ――! 逆臣に故郷を追われた若き臆病剣士。 人知れず「正義」を執行する謎の集団。 両者の出会いは…正しきに立ち、民を安んずる天の運命(さだめ)か! 義を見てせざるは勇無きなり 政敵が放った刺客によって剣豪の父を失った青年・天辻三雲。 自らも追われる身となり、親友のいる江戸へ出奔する。 胸に巣食う怒りや憎しみや嫉妬の精神(こころ)と太刀の迷い……。 そんな時に出会った“名無し隊”を名乗る謎の集団の正体とは。 死して誉を求めず―― 死して功を求めず―― 死して位を求めず―― 彼らの生き様に、三雲は次第に自らの振るう刀の意義を見出していく。 渾身の書き下ろし!
-
創られた英雄、偽りの名将。 隠蔽された失敗、糊塗された責任。 戦後、陸海軍は歴史修正(メイキング)を如何にしたのか? 現代史家を代表する三人が事実だけでなく、虚構を生む土壌まで考察する。 珠玉の昭和史検証。 石原莞爾の戦場経験は乏しく、指揮能力は疑わしい。 山本五十六は「戦争に反対」ではなく「負ける戦争に反対」だっただけ。 海軍善玉論に石原莞爾名将論。否定されて久しいが、未だに根強くイメージが残っているものだ。 それらはなぜ誤っているのか?また、なぜ生まれ、流布され、信奉者を生み出し続けるのか? さらに瀬島隆三、源田実、奥宮正武、黒島亀人など、事実の隠蔽や改竄を行った人物を俎上にあげ、 『山本五十六』『坂の上の雲』が触れなかった事柄から虚構を生んだ土壌までも考察する。 旧軍人の証言を直に聞いてきた三人が秘話を語りつくす! ■石原の戦争観や戦争論も留学時代の知識の受け売りだった ■瀬島龍三は保阪正康に買収を仕掛けてきた ■阿川弘之『山本五十六』旧版の絶版は、「事件」と呼ぶのがふさわしい ■「その後の秋山真之」を司馬遼太郎が書かなかった理由 ■特攻の作戦計画を練ったのは源田実と黒島亀人だった ■最初の特攻要員を志願だったことにしたい海軍軍令部が行った詐術 ■辻政信の著作は研究者の参考にならない ■『トラトラトラ』を書いたプランゲも黒島に騙された ■敗北に学んだように見せかけて、敗戦原因をぼかした源田実 【目次】 まえがき 第一章 怪しげな戦史の作者たち 第二章 真相の暴露を恐れる人々 第三章 創られた英雄・山本五十六 第四章 戦史はこうして上書きされる 第五章 「海軍善玉論」 が覆い隠したこと 第六章 平和国家の忘れもの あとがき
-
鶴見俊輔氏(哲学者) 「この本の著者のような誠実な人とひざつきあわせてすわっていると、やりきれないと感じる読者もいるだろう。著者とちがう仕方で戦争をとおった私には、その感じのかけらほどはわかる。だが、新しい時代にはその時代なりの生き方があり、自分の生き方をもって、この本に対してほしい」 小熊英二氏(歴史社会学者) 「ゼロからの模索を記録する稀有のオートエスノグラフィ」 【戦後思想史のゼロ地点】 1945年8月、日本の敗戦はあらゆる価値の崩壊をもたらした。 熱烈な皇国少年として、海軍に志願した渡辺清は“不沈艦” 戦艦武蔵に乗り組み、激烈な軍隊内暴力と同胞たちの死、壮絶な沈没を経験する。故郷に戻った彼が見たのは、戦前・戦中を忘却したかのように日常を取り戻す人々と社会、そしてマッカーサーの隣に写る昭和天皇の姿だった……。自分はいったい何を信じ、何に加担していたのか? 戦争責任という問いに至る思索の旅路を綴った、『戦艦武蔵の最期』『海の城』に連なる最重要作! 鶴見俊輔氏の論考も再録。 新書版解説・小熊英二 【目次】 昭和二十年九月 昭和二十年十月 昭和二十年十一月 昭和二十年十二月 昭和二十一年一月 昭和二十一年二月 昭和二十一年三月 昭和二十一年四月 経済大国の内部で書かれたこの本 鶴見俊輔 稀有のオートエスノグラフィ――ゼロからの模索の記録 小熊英二
-
-
-
波乱に満ちた四十年。 いつも、あなたが傍にいた。 十歳で婿入りした四男坊が強く優しき妻と歩んだ、郡奉行への道。 武士として、父として、夫として。 迷いながらも弛まず辿った軌跡を四季の移ろいと共に描く、感動の時代小説。 四十年の時を経て、あなたに伝えたいことがある。 寛政十二(一八〇〇)年、三十石取りの平侍の四男・十歳の清四郎は、二百石取りの大沼家へ婿入りする。妻となるのは、己よりも背が高く、蛇を素手で掴むほど肝の据わった佳乃。身分違いの縁談に戸惑いながらも、佳乃の温かな心根に触れた清四郎は、農政を担う郡奉行を志し武士として歩みはじめる。 藩内の政争や凶作に苦しむ百姓との対立、家族の死など、幾多の困難も佳乃と共に乗り越え、ひたむきに務めを全うする清四郎。 しかしその先で待ち受けていたのは、長年己を支えてくれた佳乃の異変だった。 人生最大の岐路に立った清四郎が、最後に選んだ道とは――
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。