逢坂の油問屋の子として生まれた「きよ」は、とある事情から屋敷の奥でひっそりと暮らしていた。そんなある日、弟の清五郎が問題を起こし、逢坂にいられなくなってしまう。両親は清五郎を江戸にやることにしたが、きよも弟の世話係として共に行くことに。ふたりが向かう先は、父の知人が営む料理屋『千川』。そこで清五郎は配膳係として、きよは下働きとして働くことになったのだが、ひょんなことからきよが作った料理が店で出されることになり……。「居酒屋ぼったくり」著者の新境地、ここに開幕!
Posted by ブクログ 2021年10月31日
全くと言って良いほど読んだことがない「時代小説」を私が手に取ったのは、好きな作家秋川滝美さんだったから。
料理の才能があるのに自己肯定感の低い主人公のおきよ。
秋川さんらしいなとクスッとしながら、
江戸時代の分からない単語が出てくるたびにググりながら読み進める(笑)
この時代の女性の社会進出の難...続きを読む
男女の双子に産まれて、居ない子とされて、家の奥で育てられ、問題を起こした弟に付けられて、江戸に厄介払いされた。(とは、本人が、思っていただけだったが….….)
料理屋の裏方の仕事から、才を認められ、料理人へ。
おきよ、頑張れ!一生懸命な、おきよを応援したくなる。
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