鎌田敏夫の一覧
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ユーザーレビュー
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同じ橋の上で同級生9人で毎年1回会う約束をした10年にわたるお話。
舞台は橋の上しかでてこない。
9人の色んな視線や想いが絡まって、
大人になるにつれてみんな色々な事情を抱えだすけれど、
友達を察しながら、予想しながら、寄り添いながらも
会うのは年に一回。
中にはその年に一度に来れない人もいる。
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印象的なのは、主人公の言う
「世の中には二種類の人間がいる。幸せだけで生きていける人間と、幸せだけでは生きていけない人間。 」というフレーズ。
幸せが続くと窒息しそうになって、激しいものを求める人間と、
多少つまらなくとも平凡な幸せの時間を送っていける人間。
これに自分はこっちですってはっきりと言える人って
きっとそう多くはいないはずで、
そんなアンバランスな振り子を心に持ちながら
誰かの存在や、誰かの言葉に影響されて、
大きくあっちに揺れたりこっちに揺れたりするのかなと思う
まだまだ未熟な31の夏の感想。
本そのものは、とても読みやすくて一気に読める。
Posted by ブクログ
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9人の同級生が、あることをきっかけに、高校時代に通っていた橋の上で毎年1回だけ会うという設定の小説です。これが10年間続くのですが、そこには、恋愛、不倫、仕事、夢など、さまざまな思惑の揺れ動きが描かれています。
24歳から34歳までの、彼、彼女らの軌跡が、淡々と描かれていて、いま32歳の僕としては
...続きを読む、すごく感慨深いものがありました。
社会にもまれて、変わっていく彼らの姿が、すごく等身大で良かった。でも、実際に変わっていくのは自分の見せ方なんだなーって思いました。中身は変わっていない(良い意味で)。
人はみんな歳をとるごとに仮面のようなものをかぶっていくのかもしれませんが、本当はみんな「仮面の下の俺(私)を見て」って思っているのではないでしょうか?
それにしてもラストシーンは切なかったです。でもこの小説のラストとして、あれで良かったんですね。
9人の登場人物がいるので、きっと「あなた」に似た人もそこにいると思いますよ。
Posted by ブクログ
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出版社/著者からの内容紹介
生と死の境目は本当はあいまいなものかもしれない
「私は実の親に殺されたの」人気ミステリー作家、丹野は妻からの一言をきっかけに、33年前のバス事故が巻き起こした謎に巻き込まれていく。生と死の境界線を描く連作短編
内容(「BOOK」データベースより)
「私は母に殺され
...続きを読むたの」ミステリー作家の丹野は妻・怜子から奇妙な事を言われる。死ぬ間際に育ての親が怜子に言い残したという謎の言葉の意味を探るうちに33年前のバス事故にたどりつく。触れてはいけない過去。そして最後に彼が見つけた衝撃の真実とは―!?死者を見る能力をもつ不思議な男が結ぶ4つの物語。生者と死者の憎しみとエロスを描いた血迷う人々の連作短篇集。
Posted by ブクログ
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高校時代の好きだった人を思い出しました。気持ちを伝えることは出来なかったけど・・・
すべての物語が橋の上で行われている。それぞれが1年であったことを報告しあい、そして本当の自分の姿を見せ分かり合っていく。
幸せだけで生きていける人間と幸せだけでは生きていけない人間。僕はどちらに属しているのだろうか。
...続きを読む
友人お勧めの本。主人公が僕だそうな
Posted by ブクログ
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鎌田さんの本は、独特の世界観があり、それが読んでいる自分自身も想像しながら読め、
想像は映像に勝ることも多々あるななんて自分自身で考えながら読んだりもする。
本作は、お化けの亜由子、普通の人間、正道が展開するお話
亜由子は、男に未練を、食べ物にくいを残してこの世を去った女性
方や、正道は、浮
...続きを読む気性ではあるものの一途でもある男性
この2人の生活が始まる。
受け身な愛情から自発的、自分から愛情を与える側への立ち位置の変化
2人の行く末は・・
Posted by ブクログ
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