鎌田敏夫のレビュー一覧

  • クロスロード

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    同じ橋の上で同級生9人で毎年1回会う約束をした10年にわたるお話。
    舞台は橋の上しかでてこない。

    9人の色んな視線や想いが絡まって、
    大人になるにつれてみんな色々な事情を抱えだすけれど、
    友達を察しながら、予想しながら、寄り添いながらも
    会うのは年に一回。
    中にはその年に一度に来れない人もいる。

    印象的なのは、主人公の言う
    「世の中には二種類の人間がいる。幸せだけで生きていける人間と、幸せだけでは生きていけない人間。 」というフレーズ。

    幸せが続くと窒息しそうになって、激しいものを求める人間と、
    多少つまらなくとも平凡な幸せの時間を送っていける人間。

    これに自分はこっちですってはっきり

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    2011年09月05日
  • クロスロード

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    ネタバレ

    9人の同級生が、あることをきっかけに、高校時代に通っていた橋の上で毎年1回だけ会うという設定の小説です。これが10年間続くのですが、そこには、恋愛、不倫、仕事、夢など、さまざまな思惑の揺れ動きが描かれています。

    24歳から34歳までの、彼、彼女らの軌跡が、淡々と描かれていて、いま32歳の僕としては、すごく感慨深いものがありました。

    社会にもまれて、変わっていく彼らの姿が、すごく等身大で良かった。でも、実際に変わっていくのは自分の見せ方なんだなーって思いました。中身は変わっていない(良い意味で)。

    人はみんな歳をとるごとに仮面のようなものをかぶっていくのかもしれませんが、本当はみんな「仮面

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    2011年09月17日
  • フランティック

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    出版社/著者からの内容紹介
    生と死の境目は本当はあいまいなものかもしれない

    「私は実の親に殺されたの」人気ミステリー作家、丹野は妻からの一言をきっかけに、33年前のバス事故が巻き起こした謎に巻き込まれていく。生と死の境界線を描く連作短編



    内容(「BOOK」データベースより)
    「私は母に殺されたの」ミステリー作家の丹野は妻・怜子から奇妙な事を言われる。死ぬ間際に育ての親が怜子に言い残したという謎の言葉の意味を探るうちに33年前のバス事故にたどりつく。触れてはいけない過去。そして最後に彼が見つけた衝撃の真実とは―!?死者を見る能力をもつ不思議な男が結ぶ4つの物語。生者と死者の憎しみとエロス

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    2009年10月04日
  • クロスロード

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    高校時代の好きだった人を思い出しました。気持ちを伝えることは出来なかったけど・・・
    すべての物語が橋の上で行われている。それぞれが1年であったことを報告しあい、そして本当の自分の姿を見せ分かり合っていく。
    幸せだけで生きていける人間と幸せだけでは生きていけない人間。僕はどちらに属しているのだろうか。
    友人お勧めの本。主人公が僕だそうな

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    2009年10月04日
  • 新・里見八犬伝 上

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    ネタバレ

    懐かしい角川映画の原作。
    若く美しい女が登場すればすぐ脱がされるというエロと悪の血なまぐささで大胆に脚色されているが、思ったより話の流れが元祖『里見八犬伝』をふまえていた。芳流閣の決闘や庚申山の妖怪など、うろ覚えの元祖の記憶がよみがえるワードや名前が次々出てきて気持ちが高揚していく。
    わかりやすい善と悪の構図。
    映画では圧倒的存在感だった夏木マリさん演じる玉梓は過去の話の中に登場するきり。
    映画版もだいぶアレンジされているようなので、下巻は8人目のキーパーソンである親兵衛を混じえてどんな展開を見せるのか楽しみ。

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    2022年07月23日
  • 恋しても

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    鎌田さんの本は、独特の世界観があり、それが読んでいる自分自身も想像しながら読め、

    想像は映像に勝ることも多々あるななんて自分自身で考えながら読んだりもする。


    本作は、お化けの亜由子、普通の人間、正道が展開するお話

    亜由子は、男に未練を、食べ物にくいを残してこの世を去った女性
    方や、正道は、浮気性ではあるものの一途でもある男性

    この2人の生活が始まる。

    受け身な愛情から自発的、自分から愛情を与える側への立ち位置の変化

    2人の行く末は・・

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    2018年10月28日
  • 柔らかい心

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    生まれた時に病院でとり違えられた二人。彼女たちがその事実を知った後の大浦という男性を巡っての行動には不自然さを感じる。この二人もその両親も納得できないものを抱えながら一生生きていくのだと思うとたった一瞬の間違いの罪の深さを感じる

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    2016年07月31日
  • 柔らかい心

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    産婦人科のミスで取り違えられた美弥と律子は28年後、美弥からの接触で出会います。
    親に厳しく育てられた律子。
    母親が男にだらしなく、その血を強く受け継いでいるのだと信じている美弥。
    その二人が三浦という男をはさんで、自分の心を解放していく話です。

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    2009年10月04日
  • フランティック

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    両親が結束して息子を殺して、隣の奥さんとの無理心中に仕立てる話が一番いやーな感じでした。(2002.10.10)

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    2009年10月04日