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南海燃ゆ1
ヒトラー座乗の戦艦ビスマルクに戦艦大和の主砲弾が炸裂し、世界は平和を取り戻したかに見えた。だが、日独が接近する一方、アメリカが不気味な策動を……。戦記巨篇、新シリーズ開幕!! -
朝鮮半島を隔離せよ
中朝国境を越えた脱北者に天然痘の症状が確認された。北朝鮮国内では汚染エリアが刻々拡大との報に、世界保健機構は緊急警告を発する。中国経由で平壌からの援助要請を受け取った日本は、医療チームを編成、武装自衛官の同行を条件に派遣を決定した。しかし、北朝鮮軍部に不穏な動きがあり、日本海を渡ろうとする彼らを手荒い歓迎が待ち受ける。――人道的そして職業的使命感を抱き非常事態に立ち向かうスペシャリストたちの活躍を描くクライシス・ノベル -
対馬奪還戦争
独島(竹島)の韓国守備隊が何ものかの攻撃によって壊滅。日本の仕業と決めつけた韓国軍は直ちに軍隊を派遣、対馬に上陸した。対馬市役所に翻る太極旗――。陸海空、そして海保の面々が動く! -
戦艦ミズーリを奪取せよ
ハワイ島のジャングルで米副大統領令嬢が拉致され、オアフ島では「戦艦ミズーリ」が乗っ取られた。巻き込まれたのは観光気分でハワイ研修中だった陸自の特殊部隊「サイレント・コア」! -
巡洋戦艦「浅間」 北米決戦
アイスランド撤退、パナマ運河閉塞――本土に閉じ籠もったかにみえた米軍は、超長距離重爆B36を投入し反攻、ロンドンと東京に大空襲を。追いつめられた同盟軍はついに米本土強襲へ! -
巡洋戦艦「浅間」 閃光のパナマ
全世界対米国!!――欧州と同盟した日本は太平洋で米国と激突。高速巡戦「浅間」を擁する挺身攻撃隊がパナマ西岸沖に肉迫、新鋭機「雷光」が出撃した。一方、伊五四潜は運河を閉塞すべく甲標的を放つ! -
巡洋戦艦「浅間」 激浪の太平洋
米国の専横に対抗し、日本は欧州と同盟、太平洋で対峙した。フィリピン救援を目論む米軍はパラオに再侵攻。初陣の「浅間」が迎え撃つ。 -
首相専用機を追え! 蝶紋島極秘指令
陸自の特殊部隊「サイレント・コア」のスナイパー・田口に特命指令が下った。目的は首相の救出、場所はトカラ列島の片隅に存在する”呪われた島”。隊長・音無の謎に満ちた過去が明らかに! -
合衆国再興
治安回復のためマンハッタンに上陸したドイツ機甲師団を襲ったのは、さらに強力化した死のウイルスだった。NATO軍は後退、合衆国政府は打つ手を持たず、東海岸の困窮と荒廃は進む。一方、西海岸には日本はじめ太平洋諸国からの援助物資が集積。西アメリカ同盟が発足し、加盟各州への輸送が始まっていた。しかし民兵を率いWAA軍司令官となったアッカーマン将軍は、中部域への補給の安全確保にコロラド州のNORAD攻略が不可欠と主張。幹部の反対を強硬に押し切り、核システムが眠るシャイアンマウンテン山中に戦車部隊を進めた。NORADには合衆国国防長官が籠もり徹底抗戦の構え。オブザーバーとしてWAA軍に同行を強いられた自衛隊員の目の前で、とうとう内戦の火蓋は切って落とされた。 -
鋼鉄の海嘯 南洋争覇戦
南方資源地帯の守りを固める日本軍に対し、米艦隊はトラック、そしてフィリピンへと侵出。太平洋の覇権を賭け、日米の死闘が始まる!! 戦記巨編、遂に対米戦突入! -
鋼鉄の海嘯 台湾沖決戦
台湾を不沈空母と化し、国家存亡をかけた一戦に備える日本軍に、闘将ハルゼー率いる空前の大部隊が迫る。最新鋭戦艦5隻、空母16隻、艦載機千機あまりを結集した、合衆国最強の艦隊だ。満を持して迎え撃つ巨艦「大和」「信濃」、そして大東亜決戦機「黄龍」! 果たして、総力を挙げた最終決戦の帰趨は? 太平洋の覇権を巡る日米の激闘、遂に決着!! -
鋼鉄の海嘯 樺太沖海戦
昭和16年、緊張の続く北緯50度線で日ソ国境紛争が勃発。南樺太に火砲弾が降り注ぎ、快速戦車BT7が満州を蹂躙する。防戦に追われる日本軍に反攻の機はあるか!? 戦記巨篇、開幕!! -
鋼鉄の海嘯 欧州解放
英本土を奪還した日米英連合軍は「史上最大の作戦」で大陸反攻に打って出た。だが敵戦車部隊は頑強に抵抗を続け、独大海艦隊も出撃。迎え撃つ「大和」「信濃」――果たして世界大戦の決着は!? -
鋼鉄の海嘯 英本土奪還
米軍と英亡命政府軍の総力を挙げた英本土奪還作戦が発動。グレート・ブリテン島に上陸した連合軍はロンドン解放を目指し東進する。さらに、英王室の要請に応え日本の遣英艦隊がドーバーへ! -
鋼鉄の海嘯 マリアナ攻防戦
マリアナが落ちれば本土が爆撃される──B29の脅威を察知した日本は、激戦の末に守り抜いたトラック環礁の放棄を決断。マリアナ諸島に布陣し、絶対国防圏の死守に徹する。一方、欧州情勢の急変により対日戦の決着を急ぐ米軍は、空前の渡洋進行作戦を発動。圧倒的物量で日本をねじ伏せ、遂にサイパン上陸を果たした。押し寄せるM4中戦車! 精鋭「呂式戦車」が迎え撃つが……。密林を揺るがす死闘の決着は!? -
海鳴り果つるとき
日本海軍軍令部は、米豪分断を企図する「FS作戦」を発動させた。南雲忠一率いる第一航空艦隊は、真珠湾の奇襲を免れた米機動部隊と南太平洋ニューカレドニア沖で遂に激突! -
海の牙城
蘭印資源地帯を巡る攻防で日本軍は米太平洋艦隊を撃破した。互いに戦力の拡充を図り、戦線は膠着する。だが、昭和18年11月、ついに米軍は“フリントロック”作戦を発動し、本格的なマーシャル諸島侵攻を開始。迎え撃つ新鋭防空巡洋艦「阿賀野」に米艦爆が急降下爆撃を敢行し、米海軍史上最大最強の戦艦「モンタナ」は艦砲で飛行場を粉砕する。壊滅寸前のマーシャルを救うべく新鋭空母「武蔵」が猛進!! -
沖ノ鳥島爆破指令
経済水域問題に頭を悩ます政府。話題作りのため沖ノ鳥島移住を命じられた都庁職員一家が、日本最南端の島をめぐる攻防に巻き込まれ……陸自特殊部隊サイレント・コア大活躍の一巻読切! -
英雄大戦 豊臣秀吉対ヴァレンシュタイン
三日月兄弟が手に入れた不思議なチェスセット。次なる英雄激突は、戦国の天下人・豊臣秀吉と、三十年戦争の名将・ヴァレンシュタインだ! はたして勝利を掴むのは? 好評シリーズ第三弾! -
英雄大戦 曹操対ハンニバル
現実ではありえない英雄たちの激突。不思議なチェス盤が選んだ今度の英雄たちは、三国志の梟雄・曹操と、第二次ポエニ戦争のカルタゴの名将・ハンニバル! 勝利を掴むのはどっちだ!? 「英雄大戦」シリーズ第四弾! -
英雄大戦 織田信長対チンギスハン
駒に刻まれた英雄たちが時空を越え現実に激突する不思議なチェス盤により、織田信長とチンギスハンが朝鮮半島で対決!――はたして真の英雄はどちらなのか!? 「英雄大戦」シリーズ開幕!! -
英雄大戦 織田信長対サラディン
三日月兄弟が五回目の「夢の対決」に選んだ英雄は、あの「蒼き狼」チンギスハンを破った魔王・織田信長、そして最強の第三回十字軍を破って、敵味方から「真の王者」と絶賛された、英雄サラディンだ! -
英雄大戦 カエサル対アレクサンドロス大王
不思議なチェス・セットに導かれ、信長、チンギスハン両陣営で激突した三日月兄弟。今度は、アレクサンドロス大王とカエサルで勝負だ! はたして歴史上あり得ない「夢の対決」の勝敗は!? -
旭日の鉄十字 日米開戦
欧州ではヒトラーの誠意力が拡大。日米開戦の跫音が聞こえる中、山本五十六連合艦隊長官はふたりの少壮佐官に日本の未来を託し、ドイツ第三帝国へと送り込んだ! 遂に日本は米国に宣戦布告。緒戦を勝利するが、背後にはハルゼー率いる米機動部隊が……。架空戦記巨編、開幕! -
旭日の鉄十字 インド洋大海戦
英米軍との激闘をくぐり抜け、マダガスカル島にて無事、戦艦大和以下、連合艦隊と合流したドイツ水上艦隊。ここに日独枢軸最強艦隊が誕生した! 架空戦記巨編上下巻同時発売!! -
ダーティ・ボマー
米大統領来日目前、未知のアルカイダ・ネットワークによる全世界同時多発テロ情報が日本にもたらされる。――迫真のポリティカル・テクノ・サスペンス。 -
サハリン争奪戦
膨大な資源が眠るサハリン。利権を独占しようとたくらむロシア政府は軍隊を派遣、労働者の居住施設を制圧! 自治を唱え、迎え撃とうとするサハリン側……世界が注目する「内戦」の行方は!? -
クリムゾンバーニング カナダ侵攻
日英連合と赤化米国の主戦場は、豊富な鉱物資源を埋蔵するカナダへと移った。カナダから連合国を駆逐し、支配権を確立したい米国は侵攻を開始。ここに泥沼の戦闘が始まった……! -
クリムゾンバーニング エトロフ強襲
荒天を衝き米機動部隊が日本軍重要拠点・エトロフに強襲をかけた。戦艦大和をはじめとする戦艦群をもって、迎撃作戦を展開した帝国日本軍の運命は!? シリーズ第二シーズン、スタート!! -
アメリカ分断
崩壊寸前の米国に冬が訪れた。欧州からの救援物資をあてにできない東部の住民達は、日本からの物資に満ちた西海岸を目指す。それは過酷な旅路だった。 -
上杉謙信
謙信を語るとき、好敵手信玄を無視することはできない。精悍孤高の謙信と千軍万馬の手だれの信玄。川中島の決戦で、戦国最強の甲軍と龍攘虎搏の激闘を演じ得る越軍も、いささかもこれに劣るものではない。その統率者謙信と彼の行動半径は? 英雄の心事は英雄のみが知る。作者が得意とする小説体の武将列伝の一つであり、その清冽な響きは、千曲・犀川の川音にも似ている。 -
スクランブル 要撃の妖精
尖閣諸島を、イージス艦を、謎の国籍不明機(スホーイ24)が襲う! 風谷修を撃墜した謎のスホーイ24が、今度は尖閣諸島に出現。平和憲法を逆手に取った巧妙な襲撃に、緊急発進した自衛隊F15は手も足も出ない。目の前で次々に沈められる海保巡視船、海自イージス艦! 「日本本土襲撃」の危機が高まる中、空自新人女性F15パイロット・漆沢美砂生は、スホーイと遭遇……!(『僕はイーグル[2]』改題) -
もっこすの城 熊本築城始末【電子特典付】
熊本城に生涯を賭した築城家の一代記、感涙必至の戦国ロマン! 藤九郎、わしと一緒に日本一の城を築いてみないか――。 織田信長の家臣・木村忠範は本能寺の変後の戦いで、自らが造った安土城を枕に壮絶な討ち死にを遂げた。遺された嫡男の藤九郎は家族を養うため、肥後半国の領主となった加藤清正のもとに仕官を願い出る。父が残した城取りの秘伝書と己の才知を駆使し、清正の無理な命令に応え続ける藤九郎――。戦乱の世に翻弄されながらも、次から次に持ちあがる難題に立ち向かう藤九郎は、日本一の城を築くことができるのか。 【電子書籍特典】 過去500以上の城跡を訪れた歴史作家・伊東潤による ラジオ番組の人気コーナー「城歩きのすすめ」の原稿を電子書籍化した 『歴史作家の城めぐり 2』(熊本城 / 名古屋城 / 江戸城)を同時収録。 (マイクロコンテンツとしても別途好評発売中です) -
茶聖【電子特典付】
利休と秀吉、真の勝者はどちらだったのか 「茶の湯」という安土桃山時代を代表する一大文化を完成させ、天下人・豊臣秀吉の側近くに仕えた千利休。 茶の湯が、能、連歌、書画、奏楽といった競合する文化を圧倒し、戦国動乱期の武将たちを魅了した理由はどこにあったのか。 利休は何を目指し、何を企んでいたのか。秀吉とはいかなる関係で、いかなる確執が生まれていったのか。 戦場は二畳の茶室、そこで繰り広げられる天下をも左右する緊迫の心理戦 信長、秀吉、家康……死と隣り合わせで生きる者たちとの熱き人間ドラマ 利休の正体は、真の芸術家か、戦国期最大のフィクサーか <電子書籍特典> 茶人 木村宗慎さん・伊東潤対談 -
日米英蘭開戦への道: 「日米戦争」の真実
「米国を敵国としていた日本海軍は、資源獲得のためにこれらの国に侵攻すれば必ず米国は参戦してくると確信して、アメリカの軍備が整わないうちに潰滅しておこうと、東南アジア諸国への侵攻と同時に行ったのが山本五十六大将のハワイ「真珠湾攻撃」であり、これが「太平洋戦争」または「日米戦争」である。そこに至る道筋が本作の題名である「日米英蘭開戦への道」と言うことになる。」(本文より)各国の首脳会議の様子、東條内閣が誕生した経緯、幻となった日米首脳会談、そして真珠湾攻撃の詳細など、日米戦争に至る道筋を膨大な資料をもとに提示。現在、当然のように思われている〈平和〉の有難みを、今一度認識するために読んでおくべき一冊。 -
織田信忠
「『本能寺の変』で歴史は変わった」とはよく言われることだが、信長のみならず、信忠が死んだことも見据えて、そう言っている人は少ないだろう。本能寺の変が起こった時、信忠は26歳。武田攻め、雑賀討伐などで戦功を重ね、後継者としての力量と判断がようやく信長に認められ始めた矢先の出来事だった。戦場では決して死を恐れない勇将ながら、素顔はなんとかして父に認められようと悩みもがき、そして背伸びをしていた普通の青年。しかし著者は「あとがき」でこう記している。「信長が死んでも信忠が死なずに安土に戻り、軍勢を立て直して惟任光秀に向かったならば秀吉も豊臣姓を名乗らず、家康も神君などと崇められなかったのではないでしょうか。織田幕府は充分に開ける人材だったと思います」。本書は、天才・信長との葛藤、そして弟たちとの後継者争いに悩みながらも、たくましく成長していく信忠の生涯を描いた長編歴史小説である。 -
真田信綱
川中島、上野、小田原、三方原合戦……。三尺三寸の「青江の太刀」を馬上から操り、信玄の快進撃を支えて智将の父・幸隆とともに武田家中で確固たる地位を築いた剛将・真田信綱――。初陣となった天文二十年の砥石城攻めから、五回にわたる川中島の戦いをはじめとする上杉景虎(謙信)との因縁の戦い。その後は息つく間もなく、岩櫃城・嶽山城を落とし上野の吾妻郡を制圧するなど各地を転戦していく。さらに幸隆から家督を引き継ぐと、北条氏政との小田原城攻め、武田の西上に伴う徳川家康との戦にも参陣し、目覚ましい功績を挙げた。そして信玄亡き後は、設楽原の血戦で勝頼をかばい壮烈な討死を遂げる……。本書は、謀将で名高い弟の昌幸が「兄上が生きておれば、真田家も変わっていた」と心より尊敬し、甥の勇将・幸村が終生「己の目標」と憧れ続けた男の激闘の生涯を描いた歴史人物小説。この男を抜きにして“真田の武威”は語れない! -
徳川家康
七十年にわたる複雑な事績が、史料を踏まえてこれだけの長さの小説に集約されたのはめずらしく、なみなみならぬ労作といえよう――寺田博(文芸評論家、解説より) 徳川家康は、言わずと知れた戦国時代の最終勝者。しかしその生涯は、実は負け通しであった。武田信玄の術中にはまって三方原で大敗、盟友・信長には息子・信康を弑するよう命じられて従い、秀吉には局地戦で勝ちながらも、卓越した外交手腕の前に膝を屈した。なぜ、かような男が天下人となりえたのか。そして、この男の本音とは――。独白体で家康の秘められた胸中に迫る歴史長編。『家康』を改題。(以下、本文より抜粋)周知のとおり、某(それがし)は数えきれないほどの戦さもした。そのほとんどすべてに勝ったように見えるかもしれぬがのう、じつは負け戦さのほうが多いんじゃ。(中略)負けて逃げて、負けて逃げて……そのくりかえしじゃよ。じゃがな、某は逃げるたびに大きゅうなった。ひとまわりも、ふたまわりものう。 -
裂果
中国春秋末期。かつて春秋五覇の一国として隆盛を誇った晋は、趙・韓・魏・知・范・中行という六勢力の微妙な均衡のもとに成り立っていた。その頃、六卿のひとつである趙氏では、当主である趙鞅(ちょうおう)によって次期総領を決めるための試験が行われた。厳しい課題に脱落者が出る中、選ばれたのは異民族の婢の子である趙毋じゅつ(ちょうむじゅつ)であった。期せずして六卿の力関係に変化が起きようとしていた。趙・韓・魏・知ら四氏と范・中行の二氏との間に対立軸が生まれたのだ。そんな中、趙氏を罠に嵌めようとする范・中行氏。ところが趙氏はその罠を逆手に取り、両氏を追い落とすことに成功する。争いのない日々も束の間、今度は最大派閥である知氏が趙氏を付け狙う。韓氏・魏氏らを糾合し趙毋じゅつに襲い掛かる知氏の連合軍。押し寄せる大軍を前に、果たして趙毋じゅつに勝算はあるのか? 晋陽において大逆転を演じた趙毋じゅつとその時代を描いた力作長編。 -
未来記の番人
天下を揺るがす書として封印されてきた、聖徳太子の予言の書『未来記』。その書が納められている大坂の古刹・四天王寺には、“番人”がいた。将軍・家光の影で暗躍する怪僧・天海から、幻の書を奪取せよとの密命を帯びた“千里眼”の異能を持つ忍び・千里丸は、不思議な能力を持つ少女と出逢い、自分の生き方に疑問を持ち始める。秘宝をめぐる、異能者たちに公儀隠密、南蛮絞りの秘術を操る豪商も絡んだ壮絶な闘い。そして、『未来記』の正体とは? 戦国の余燼さめやらぬ寛永年間の大坂を舞台に、恋あり、涙あり、固い絆で結ばれた友情あり、裏切りありの痛快時代エンタテイメント! -
徳川四天王
表情を少しあらためて家康は言った。「憚りながら、徳川家には、いざとなれば、水火を厭わぬ五百ほどの勇士がおります。これが、わが家の宝といえば宝かと……」秀吉の表情は曇った――終生、豊臣秀吉が羨んだ徳川家康の家臣団。その筆頭ともいえるのが「徳川四天王」である。家康に采配を教えた酒井忠次、武勇で戦局を一変させた本多忠勝と榊原康政、そして、赤備えを率いた井伊直政……。本書は、そんな名臣たちの知略と武勇のほどを、新解釈を交えて活写した力作長編である。はたして四天王は、今川家に翻弄された草創期、強敵・武田家との死闘、信長・秀吉政権下の苦境、そして天下分け目の関ヶ原に至るまで、いかに家康を支えたのか……。 -
幕末・男たちの名言
幕末時代は第二の戦国時代だ――筆者は言う。多くの人間の行動によって歴史が変わり、時代を開いた。しかし、この時代の特徴は何といっても「ことばによって時代を変えた時代」ということであった。この時代に活躍した男たちはいかに強く日本のことを想っていたのか。その「魂」がこもった言葉がこの本には凝縮されている。「米百俵は教育費にあてよう――小林虎三郎」「世間は生きている、理屈は死んでいる――勝海舟」「「骨肉の愛情で国家を捨てられない――孝明天皇」「外国の侮りを受けながら交際するのは独立国家として衒気を失っている――藤田東吾」「いま外国と和親もせず、戦争もしない独立国家など世界に一国もない――岩瀬忠震」「身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂――吉田松陰」……。現代人の心にいまなお響く「大和魂」があふれた名言集。言葉の生まれた背景や状況の解説も盛り込んだ感動の一冊! -
柚子の花咲く
先生の死は、不面目なものだったのか? ひとはなぜ傷つけあうのだろう。 どうしてなのですか。先生──。 一人の武士の遺骸が河岸で発見された。 殺されたのは村塾の教師・梶与五郎。 村塾とは、武士、町人、農民が一緒に勉強する、郷学と言われる場。 与五郎は貧しい子どもに自分の弁当を与えて、いつも自分はお腹を鳴らしているような男だった。 しかし、無惨な遺体で発見された後、なぜか急に梶にまつわる悪い噂がささやかれるようになり、汚名を着せられてしまう。 恩師の死は、本当に不面目なものだったのか? かつての教え子、日坂藩士の筒井恭平は、死の真相を探るべく鵜ノ島藩に決死の潜入を試みる。 胸震わせる傑作時代小説! 解説・江上剛 「先生がよく言っておられたことを覚えているか」 「なんだ」 「桃栗三年、柿八年──」 「柚子は九年で花が咲く、か」 「梨の大馬鹿十八年とも言われたぞ」 ──本文より 単行本 2010年6月 朝日新聞出版刊 一次文庫 2013年10月 朝日文庫刊 この電子書籍は2026年6月刊 文春文庫版を底本としています。 -
奏鳴曲 北里と鷗外【電子特典付き】
感染症と戦う北里と鷗外、その栄光と蹉跌! 民の命を守るため「医療の軍隊」を夢見た北里と鷗外は、なぜ道を違えて対立したか。医師でもある海堂尊が描くライバル物語! 明治時代のニッポンに、感染症との終わりなき闘いに挑んだ男たちがいた。「細菌学の父」北里柴三郎と、陸軍の軍医総監にして文豪の森鷗外。ふたりは同時期にドイツで学び、「感染症から国民の命を守る」という同じ目標に突き進んだ。それなのになぜ道を違え、対立したのか。誰も描かなかったライバル物語。解説・本郷和人 ※この電子書籍は2022年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本とし、「作品相関図」などの電子版特典を付したものです。 -
海神の子
明の海賊と日本人の間に生まれた少年は海へ――。 「国性爺合戦(こくせいやかっせん)」のモデル・鄭成功を描く 闘いと冒険の物語。 鎖国時代の平戸。孤独な少年・福松を迎えに来た母は、 台湾を根城にする大海賊の頭だった―― 明に渡った福松はやがて鄭成功となり、清と闘う道を選ぶ。 日本と中国の血を持つ男が台湾の民族的英雄に、 後に「国性爺合戦」主人公として江戸の人々を熱狂させる。 生きる場所を求め闘う魂を描く大スペクタクル長編! 解説=仲野徹 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
白光
日本初のイコン画家・山下りん その情熱と波瀾の生涯! 明治13年にロシアに留学しイコンを学ぶ。一途さゆえ周囲と衝突し芸術と信仰のはざまでもがきながら生きた女性を描く感動長編。 「絵師になりたき一念どうにも抑え難く」茨城県笠間を飛び出した15歳の山下りん。東京で工部美術学校に入学を果たし、西洋画の道を究めようと決意する。ロシヤ正教の宣教師ニコライに導かれ、明治13年、聖像画制作を学ぶため帝政ロシヤに渡るのだが――情熱に従って生きた日本初のイコン画家を描く圧巻長編。解説・酒井順子 ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
戴天
天に臆せず胸を張って生きる男たちを描く 唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。 時は玄宗皇帝下の唐、陽物を欠いた名家の貴公子・崔子龍(さいしりゅう)は、辺境民族の征伐に赴く唐軍に従軍し、宦官・辺令誠(へんれいせい)の策略にはまる。心酔する上官・高仙芝(こうせんし)を陥れた辺への復讐を誓う崔の前に現れた僧侶・真智(しんち)。権力闘争に翻弄される男達と、虐げられても強かに生きる女達が安史の乱を機に躍動する歴史大河小説。解説・瀧井朝世 ※この電子書籍は2022年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
激烈! 日英同盟艦隊
北アフリカの植民地を巡り、イギリスとフランスの緊張は限界に達していた。 いち早くフランスの支援を決めたアメリカに対抗し、イギリスの首相チャーチルは、極東の国・日本と、再び日英同盟を復活させるといった奇策を打つ。 手始めとしてチャーチルは、最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズを旗艦とする東洋艦隊を太平洋へ送り込む。 強力な助っ人を迎えた日本聯合艦隊は、イギリスと共同して、ジャワ海に展開する米アジア艦隊、オランダ艦隊と対峙。 闘いの火蓋が切られるのだった。 世界各国を巻き込むことになる日英同盟vs超大国アメリカの戦い。大洋の覇権をかけた世界三大海軍の死闘がついに始まる! 本書は1994年7月・1996年5月に学習研究社より刊行された『帝国大海戦(1)(2)』を再編集し、改訂・改題したものです。 -
無条約戦艦「大和」
一九二一年に開かれたワシントン海軍軍縮会議において、主力艦の比率が対米六割に抑えられた日本は、これを呑めば国防が成り立たない、と断固拒否。交渉は決裂し、日米英は“無条約時代”を迎えた。 当然の如く、戦艦増産を進める米海軍。対する帝国海軍も、五一センチ砲九門を有する超弩級戦艦「大和」をはじめ、四隻の新戦艦を建造し、質で対抗する。 あの会議から20年、ついに対米戦を決意した日本は、フィリピン・キャビテ軍港に奇襲攻撃を敢行、碇泊中の主力戦艦四隻を撃破する。 反撃を期すアメリカは、キンメル太平洋艦隊主力を派遣。トラックを出撃した連合艦隊を待ち伏せた! 未曾有の巨砲はこの危機を救えるのか。世界最強戦艦が躍動する戦記シミュレーションの快作がいま甦る!! 本書は2014年3月に小社より刊行されたものです。 -
島津三国志
西郷隆盛ら幕末の薩摩藩士たちが尊敬・崇拝していただけでなく、今も尚、鹿児島の人たちに愛される戦国時代の猛将として名高い島津義弘。 信長、秀吉、家康たちが台頭していくなか、鎌倉時代から続く島津家を存続させるだけでなく、広い視野で九州を平定しようとした島津義弘と兄弟たちを描く長篇歴史小説。 序 第一話 敵中突破 第二話 遥かな海 第三話 鉄砲の城 第四話 万里の波 第五話 急ぐなよ 第六話 花の宗麟 第七話 肥前の熊 第八話 闘将と愚将 第九話 おのれ秀吉 第十話 三顧の礼 第十一話 鬼石曼子(グイシーマンズ) 第十二話 燃ゆる桜島 解説 細谷正充 -
遺恨の刃:番外紅白試合【電子書籍版】
「うめはあれ以来、自室に閉じこもったままだった。たまに廊下ですれ違っても、俯いたままで、しゃべることはない。食事も喉を通らないらしく、ふっくらした頬の肉は落ち、胸も肩も薄くなった。隼人にはうめのつらさが身に染みた。慰めの言葉もない。なんと残酷な。このままでは絶対に済まさぬ、と決意を固くした。」(本文より) 江戸時代末期。早世した兄に代わって家督を継ぎ、宮仕えの身となった粟宮藩の若き剣士・中村隼人。彼は上司であり、出世街道を駆け上がる能吏にして豪剣の遣い手・桑田甚兵衛から屈辱を受けながら、藩政の裏にうごめく怪しい影を感じていた。そんなある日、妹・うめの婚約者が斬殺死体で発見される——犯人は、一体だれなのか? 重厚な筆致で描く、ミステリー仕立ての時代小説! 【著者プロフィール】 秋草 圭介(あきくさ・けいすけ) 1949年 栃木県佐野市生まれ、宇都宮市在住。 元新聞記者。 武産(たけむす)合氣道会八段師範。 居合道無双直伝英信流三段。 Eメール:akikusakeisuke@snow.ucatv.ne.jp -
遺恨の刃:義に奔る剣
この物語は前作「遺恨の刃 番外紅白試合」の続編だが、時代背景は変わり、前作とはかなり趣の異なる作品になった。ただ、前作をご存じない方のために、ここに至る経緯を盛り込んだので、独立した作品としてお読みいただいても差支えはないと思う。 前作で武士の一分を立てた主人公は、戊辰戦争が始まると、徳川方として藩兵を率い、旧幕軍と合流して戦塵の中を駆け巡る。錦旗を押し立てた新政府軍に外様大名はおろか親藩、譜代大名まで続々と恭順する中で、藩兵を外征させてまで徳川家を守ろうとした藩など史実にはない。諸藩の大多数はお家大事だった。 過去に天下を争った源平の合戦も関ヶ原の合戦も二大勢力の激突だった。それに比べると、戊辰戦争の勢力不均衡は目を覆うばかりだ。徳川幕府二百六十年の太平に慣れ、武士の多くがサラリーマン化し、潔さ、廉恥という魂が薄れたこと、鎖国によって国際情勢にほとんど無知だったこと、貨幣経済の隆盛を横目に米穀経済を中心に据えたままだったこと、などが徳川幕府衰退の原因であろう。(あとがきより) 【著者プロフィール】 秋草 圭介(あきくさ・けいすけ) 1949年 栃木県佐野市生まれ 宇都宮市在住 元新聞記者 武産合氣道会師範八段 居合道無双直伝英信流三段 Eメール:akikusakeisuke@snow.ucatv.ne.jp -
銀しゃり 新装版
鮨職人の心意気と江戸の人情、ここにあり! 天明から元号が寛政へと改元された一月下旬、鮨職人の新吉は、深川・亀久橋のたもとに「三ツ木鮨」の看板を掲げた。「吉野家」の親方から受け継いだのは、酢に砂糖を用いたほどよい甘さが人気の鮨だ。伝統の味を守るため、日々精進を重ねる新吉だったが、土地に馴染みのないこともあり開業早々から苦戦してしまう。さらに、公儀が武家の借金を棒引きにする「棄損令」を発布したことにより、江戸にはたちまち不景気風が吹き荒れだす。大きな痛手を負う新吉だが、ふとしたきっかけで旗本勘定方祐筆・小西秋之助と出会い、かきの皮を使った合わせ酢を教わる。それを活かそうと試行錯誤を重ねた新吉のかき鮨は、徐々に町方からの評判を生んでいく。「棄損令」に思い悩んでいた秋之助も、新吉の商いが軌道にのることで世のために役に立つことができたと喜びを噛みしめていった。生きる世界が違えども、互いの生き様を通して信頼し合っていく新吉と秋之助。そこには男たちの仕事にかける熱い心意気があった。職人の誇りをかけ日々奮闘する新吉と、長屋に暮らす仲間たちとが織りなす感涙の人情時代小説。解説は末國善巳氏。 ※この作品は文庫版『銀しゃり』として配信されていた作品の新装版です。 -
わかりやすいベトナム戦争 アメリカを揺るがせた15年戦争の全貌
超大国アメリカが初めて経験した最悪の戦争。インドシナの地で繰り広げられた、東西冷戦時代最大規模の戦い―2度の現地取材と豊富な資料で検証するベトナム戦史研究の集大成! -
陽炎型駆逐艦
排水量2500トン、全長118メートル、速力35ノット、航続力18ノット5000浬、魚雷16本。護衛に輸送に獅子奮迅。ただ一隻、太平洋戦争を生きぬいた雪風に代表される艦隊型駆逐艦、激闘の記録! -
スクランブル イーグルは泣いている
平和憲法の制約により〈軍隊〉ではないわが自衛隊。その現場指揮官には、外敵から攻撃された場合に自分の判断で反撃をする権限は与えられていない。航空自衛隊スクランブル機も同じだ。空自F15は、領空侵犯機に対して警告射撃は出来ても、撃墜することは許されていないのだ。F15(イーグル)を駆る空自の青春群像ドラマ!(『僕はイーグル[1]』改題) -
新生最強戦艦「大和」
「戦艦大和を、ミッドウェー島に向けて前進させよ!」──山本五十六司令長官は厳命した。 昭和17年6月、ミッドウェーに向け出撃した連合艦隊第一航空艦隊は、サンド島基地爆撃に成功するが、米空母部隊に発見されてしまう。 それを知った山本は、航空機と戦うなら大和しかない、と決断。本隊から離し急進させたのである。大和は、B17爆撃機の先制攻撃、さらに急降下爆撃機の集中攻撃を受けるも、空母をおびき出すという策略は成功し、砲撃によって太平洋艦隊に打撃を与える。 呉に戻った大和は無線通信の設備を増強。ガダルカナル島に航空基地を建設し、ソロモン方面に主軸を移動する米軍に対し、進撃を再開する! 生まれ変わった不沈戦艦が新たな任務を全うする傑作戦記シミュレーション!! -
ともえ
大津にある近江義仲寺で、運命的な出会いをした松尾芭蕉と智月尼。歌という共通の興味を通じて、二人はゆっくりと惹かれあっていく。その二人の関係に、500年前の木曽義仲と巴御前の壮絶な愛の物語が重なり合っていく――。大津市膳所にある近江義仲寺で、義仲と芭蕉の墓、巴御前を供養する巴塚がひっそり並んでいる。なぜここに芭蕉の墓があるのかという謎に絡めて、女性でありながら武将として愛する人を守った巴御前と、運命を受け入れつつも新たな出会いにより忘れかけていた「自分」を取り戻した智月尼。激動の時代に、自分らしく生きようとした女性たちの姿を描く、心震える歴史物語。 -
雷桜 新装版
何ものにも縛られない自由な娘・遊と将軍家斉の息子・斉道の運命の恋――。 江戸から西へ、三日ほど歩いたところにある瀬田村。そこの庄屋の愛娘・遊は、乳飲み子の頃にさらわれた。15年の時を経て、遊は狼女となって帰還する。一方、家斉の息子・斉道は、身体も弱く、癇癪持ちということもあり、気難しい性格をしていた。ある日、転地療養ということで瀬田村が選ばれ、斉道一行が訪れる。庄屋を訪ねていた斉道が出会ったのは、自由に生きる遊だった。やがて、二人は惹かれ合っていくが――。数奇な運命を辿った遊の凛とした生涯を描く、時代劇版ロミオとジュリエット。 -
新装版 ゲッベルスとナチ宣伝戦 一般市民を扇動する恐るべき野望
宣伝省の中に政府がある・・・・・・ 全てのメディアを掌握したプロパガンダの怪物の正体! 15000人の職員を擁した世界最初にして、最大の「国民啓蒙宣伝省」 ヒトラー、ナチ幹部、国防軍、そして市民を従属させた、その全貌を描く。 -
夢介千両みやげ
宝塚歌劇 雪組公演 原作! 宝塚大劇場 2022年3月19日(土)~4月18日(月) 東京宝塚劇場 2022年5月7日(土)~6月12日(日) 主演:彩風咲奈、朝月希和 痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化! 大枚千両を使い江戸で道楽してこい。小田原の豪農である父親から途方もない宿題を与えられ、若き夢介は旅立った。図体は大きいが底抜けのお人好し。懐中を狙った名うての美女道中師・お銀も、そのとぼけた温かさに、いつしかベタ惚れに。前非を悔い、よき女房になろうと、ともに江戸に入ったのはよかったが……。明朗木訥なヒーローの善意あふれる言動を描き、戦後日本の心を潤した大衆小説の代表的傑作! -
ちえもん
歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし! 単行本発売時、各紙誌が大絶賛した傑作歴史長編! 寛政十年(1798)十月、長崎湾の沖合で巨大オランダ船が座礁した。 船は底部を大きく 損壊して浸水。 浜近くへ曳航したが再び座礁、沈船となった。 オランダ商館は長崎奉行所に積み荷の陸揚げを要請。 奉行所は町方村方にまで浮かし方の工夫を募った。 そこへ名乗りを上げたのは、周防の小村で生まれ、友とともに「自由」を追い求めたかつての少年の一人だった。 「浜でのささやかな幸せなど、浦から離れられん跡取りたちに呉れてやれ。俺たちげな食み出し者は、この浦でろくな生き方ができんぞ。もっと欲張れ! 和主を誘うたのは、跡取りでなかったからじゃ。浦のくびきから自由じゃけ誘うた。いずれ、漁場を得る。櫛ヶ浜よりもっと大きな漁場じゃ。もっともっと稼げる浦の網元になれ」 歴史作家・飯嶋和一氏は、本書に特別に寄せた推薦文でこう語った。 「中心人物はいずれも海村の次三男である。家を継ぐ長男以外は『余計者』であり、穀潰しでしかない。‥‥既存の頑迷な社会システムに屈従して生きるのか。あるいはそれをくつがえすのか。‥‥くつがえそうとすれば、かなりの圧力が社会から加えられることになる。が、必要なのは勇気と知力だとこの小説家は語る。はかなく脆い夢や希望ではない、と」 そしてまた、 「この小説家は初めて過去の歴史的な素材を描くに当たって、あえて無名の、しかも地方の庶民を選択した。‥‥むろん負荷も、また力負けする危険も高い」 日本初、巨大沈船引き揚げに成功した男の生涯! 歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし! ※この作品は単行本版として配信されていた『ちえもん』の文庫本版です。 -
海軍応用戦術/海軍戦務
「自分が最も奉公したのは戦略・戦術ではなくロジスチックス(戦務)である」。海軍という巨大組織を十分かつ効率的に運用するためのマニュアルの全貌が明らかに。前巻に続き、戦略と戦闘の関係、勝敗と戦果について述べた「海軍応用戦術」、艦隊の令達、通信、偵察警戒といった任務の規範を示した「海軍戦務」、演習の手順を示した「同別科」を収録。 目次 海軍応用戦術 緒 言 第一章 総 説 第一節 戦略と戦闘の関係 第二節 戦闘の目的及種別 第三節 戦闘の勝敗及戦果 第四節 戦闘に於ける攻撃の正及虚実 海軍戦務 緒 言 第一章 令 達 第一節 令達の種別 第二節 令達の要義 第三節 令達の文法 第二章 報告及通報 第一節 報告及通報の種別 第二節 報告及通報の要義並文法 第三章 通 信 第一節 通信法の種類 第二節 通信線の系統 第四章 航 行 第一節 航行の種別及要義 第二節 航行の方法 第五章 碇 泊 第一節 碇泊の種別及要義 第二節 碇泊の方法 第六章 捜索及偵察 第一節 捜索及偵察の要義 第二節 捜索の種別及方法 第三節 偵察の種別及方法 第七章 警 戒 第一節 警戒の要義 第二節 航行中の警戒法 第三節 碇泊中の警戒法 第八章 封 鎖 第一節 封鎖の種別及要義 第二節 封鎖中の警戒法 第九章 陸軍の護送及揚陸掩護 第一節 護送及揚陸掩護の要義 第二節 護送の方法 第三節 揚陸掩護の方法 第十章 給 与 第一節 給与の要義及品目 第二節 給与の種別及方法 (附録) 艦隊戦務用図書の分類 海軍戦務 別科 演 習 第一節 演習の目的及要義 第二節 演習の階級及其範囲 第三節 演習の計画及実施 第四節 演習の審判及講評 -
飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道
なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……。日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、戦前、戦中の現実を描く。 -
北海の堕天使
1939年、帝国海軍の軽巡洋艦『石狩』は、日本の海洋同盟国であるトスルテイン公国を親善訪問するためにノルウェー沖を北上していた。ところがその『石狩』が、謎の巨大戦艦からの砲撃を受け、撃沈されてしまう。生き残った海軍大尉・樫村城児と帝都日報記者・高垣進策は、『石狩』を沈めた敵艦に捕虜として捕まってしまうのだが、その艦こそ世界最強の戦艦『ヨツンハイム』だった! -
平の将門
将門は著者の最も食指を動かした人物の一人である。反逆者としての歴史の刻印を除きたい気持ちもあったが、純粋で虚飾のない原始人の血を将門にみたからだ。都にあっては貴族に愚弄され、故郷では大叔父国香に父の遺領を掠められ、将門はやり場のない怒りを周囲に爆発させる。それは天慶の乱に発展し、都人を震撼させる。富士はまだ火を噴き、武蔵野は原野そのままの時代だった。 -
青き波濤
西暦2000年9月26日、直径1キロほどの小惑星「トータチス」が地球に迫っていた。当初は、地球と月の間を通過するはずだったが、重力などの影響から2つに割れ、一方が赤道方面から東京南方の海上に落下。 衝突の際、放たれた膨大なエネルギーは、時間と空間の壁を破壊し、東京を中心とした関東圏を、昭和17年4月10日、太平洋戦争の真っただ中に時空転移させてしまう。 大日本帝国政府や大本営、陸海軍司令部が消滅する代わりに、突如出現した平成時代の政府と関東地方の自衛隊は、国内外に展開していた旧帝国海軍と連合艦隊を結成。無敵と思われた未来兵器で太平洋戦争の激戦に挑むのだが……。 -
蒼茫の艦隊【文庫版】
日米開戦やむなしと思われた昭和16年10月、御前会議は開戦回避を決定した。 日本はアメリカとの交渉のすえ修正ハル・ノートを受諾。この結果、日本軍は中国大陸から撤収、さらに戦艦大和・武蔵、空母赤城・加賀を中心とする連合艦隊のほとんどが、ハワイに設置される国際合同艦隊に編入させられることになった。 だが翌年、東条英機はソ連・満州・中国と組み、軍事クーデターを決行。軍令部総長の米内は、辛くも天皇を脱出させ、大日本帝国はハワイに海軍を中心とした亡命政府を設立した。 再び迫る戦雲。だが今度戦いの矢面に立つのは日本人同士。東条は真珠湾を攻めるのか。自らが立案した作戦を迎え撃つ山本の運命は? 長編戦記シミュレーション・ノベル。 この作品は、2002年7月~12月に有楽出版社より刊行された『蒼茫の海①②』を文庫化にあたって改題したものです。
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