王者の妻 上 豊臣秀吉の正室おねねの生涯

王者の妻 上 豊臣秀吉の正室おねねの生涯

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

4.5

一介の草履とりから天下人に出世した豊臣秀吉。その秀吉に14歳で嫁いだ妻おねね。仲睦まじい夫婦だったが、地位があがるにつれ、秀吉の浮気の虫と権力欲が頭をもたげ、おねねを苦しめるのだった。戦国の女性を描いた傑作歴史小説。

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王者の妻 上 豊臣秀吉の正室おねねの生涯 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    庶民派でおおらか、器はでっかいが全方位への気配りも見事。本当に天下一の女房だなあ。
    秀吉は戦略家、政治屋としては天才的だしなるべくして出世したのだろうだけどやっぱりおねねのサポートなくしては天下人までは辿りつけなかったのでは?と思う。
    信長の手紙、めっちゃ良い。

    後半、次第に権力欲と色欲と老衰ボケ?にまみれてどんどん狂っていく秀吉(これも諸説あるんだろうけど)の側でどんな風に描かれていくのか楽しみ...。

    0
    2026年02月07日

    Posted by ブクログ

    「ねね」という名は柔らかな響きがする。秀吉の正室おねねは名前のように優しい性格の女性だったのだろう。そして優しいだけでなく、竹のようにしなやかなでありながらも芯の通った強い女性だったのではないだろうか。この本を読んでそんな印象を持った。

    下級武士の娘が、いつしか「御内室」と呼ばれるようになっても驕り高ぶることなく冷静でいて庶民的感覚を失わなかったことが、彼女が味方を増やすことができた理由だと思う。織田信長、おねねの兄・家定、義弟の弥兵衛(浅野長政)、伯父の杉原家次、加藤清正、福島正則、姑である秀吉の母…。おねねが秀吉の女癖に泣かされた時には、女あるじの地位を守るために彼らが支えになってくれた。もしも彼女が物欲の塊で思慮が浅い人だったなら本能寺の変の後、もたもたして明智光秀の軍にとっ捕まえられていたことだろう。情勢を読める賢い女性であったことは間違いない。

    しかしながら、夫が次々と敵を倒し天下統一に近づいた時に妻は新たなる敵(秀吉の側室たち)に囲まれていたとは何とも皮肉である。武器を使わない女の戦いに、おねねがどう挑むのか下巻も楽しみだ。

    0
    2024年02月03日

    Posted by ブクログ

    豊臣秀吉の正妻、おねね(寧々)の生涯。
    庶民的な女性だったおねねの視点から語られるので、わかりやすいです。

    織田信長配下の御弓衆頭・浅野長勝の姪のおねねは14歳。
    美青年の前田又左衛門利家が、縁談の申し込みに来たらしいと、胸をときめかせる。
    ところが、縁談の相手は、木下藤吉郎。草履取りだった男で、「猿」のあだ名で通っている。
    熱心な態度にも全く惹かれなかったおねねだが、縁は異なもの、ふとその気になる。
    陽気で知恵が回る、せっかちでちょっと的外れだが憎めない、そんな男。

    のんびりとした若夫婦のやり取りを交えて、少しずつ出世していく様子が描かれます。
    子が出来ないのを気にしていたら、藤吉郎が浮気で子を作ったと知って動揺し、上様に愚痴をこぼしてしまう。信長は何と、文を寄越して、「そなたほどの女房はあやつにはいない」と味方し、悋気せずにどっしり構えておれと諭した。これは史実。
    よそに出来た子が亡くなった後、信長の四男・於次丸を養子にもらうことにもなった。
    秀吉は城持ちの殿様となり、おねねは御内室に。驚くような出世でも、この頃までは良いおかみさんの延長で、幸せだったのではないだろうか。

    秀勝(於次丸)は早く亡くなってしまう。大河ドラマでは秀長の息子がクローズアップされていましたが。
    有名な秀次以外にも、養子の出入りがあったのですね。
    後の小早川秀秋も、おねねの兄の子で、手元で育てられたが、心配をかけていたとは。…昔は知っていたかもしれないんだけど、すっかり忘れてた?

    豪華な嫁入りをしたお市様の悲運、遠くで進む戦の危険な成り行き、本能寺の変と、妻の身には詳しい事情はわからない。
    秀吉の敵は一人、また一人と減っていく。
    だが、側室は増えていくのだ…
    明るく綺麗で気働きもあったと思われるおねね。信長にも気に入られたほどなのだから。
    無邪気な少女が周りに助けられながら生き抜いて、家族や郎党をまとめ、大人になっていく。

    大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、通説が細かく改変されているのと、主役の小一郎秀長に近い家族は何人も出続けるため、あれ、こういう話だっけ?この人誰だっけ?と気になり出しまして。
    だいぶ前の作品ですが、だから、わかりやすいかと思い、通して描かれている作品を読んでみました。

    おねねさんの本当の気持ちは、書き残されてはいませんが、行動はけっこう記録もあり、人柄はうかがい知ることが出来るかと。
    天下を治めていく一方、実は出自が尊いなどと見え透いた偽りをする秀吉。
    変わっていく夫を見つめる心境は、切ない。
    発表は、1971年。
    当時にはまだ、秀吉は良い面を強調される人気者で、批判的な視点は早かった。
    あまり古さを感じさせないのは、そのあたり先取していたことにも、ありそうです。

    0
    2026年08月03日

    Posted by ブクログ

    夫が周りの敵を倒せば倒すほど、妻の敵が増えていく 順調に周りの敵を倒し、天下を手に入れる秀吉。同時に彼は、人質と称して、多くの女性を側室にしていく。

    秀吉が周りの敵を増やすほど、おねねの敵が増えていくのだ。

    0
    2026年01月18日

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