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用心棒が赴くところにドラマがある――。故あって人を斬り脱藩。己れの命を危険にさらし、様々な人の楯となって生きる浪人青江又八郎の苛烈な青春。江戸は元禄、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれ、請け負う仕事はなぜか浅野・吉良両家の争いの周辺に……。凄まじい殺陣の迫力と市井の哀歓あふれる十話。
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Posted by ブクログ
私はこの作品が凄く気に入った。その時代に生きた人の息遣いを感じた。 江戸時代の人情と助け合いの良さをうまく表現していると思う。 とある事情を抱える浪人が悪事を懲らしめ、依頼人を助ける用心棒の勧善懲悪もの。 その用心棒を中立の立場で、忠臣蔵での各陣営の動きを絡ませたのが面白い。 個人的には立ち合い(...続きを読む決闘)のシーンが分かりやすく、読んでてよかったと思った。 時代小説を読みなれていないと、役職と各人の名前や用語は取っつき辛いけれども 短編集に近いので、主要人物の名前を押さえておけば大丈夫だと思う。 500ページを超えるが、割とサクサク読めたので、是非お勧めしたい。
久しぶりの藤沢作品。藩の家老の不正を知り、それに加担していた許嫁の父を斬って脱藩した主人公。江戸でひっそり用心棒稼業で食い繋ぎ、藩から送られてくる刺客を倒してなんとか生き延びる。口入屋から紹介される仕事をこなしながら、浅野家と吉良家の争いに少しずつ巻き込まれ、ひょんなことから吉良方の用心棒となってし...続きを読むまい、いよいよ討ち入り前日となる。江戸の生活、武士や浪人の生活、人相などがとてもリアルに描かれている。続編もあるようなので楽しみ。
これはおもしろい。短編ものとしてもおもしろかったが、次第に赤穂浪士と吉良の対立という一筋の話が見えてき始め、又八郎の国元のお家騒動も展開を見せていくので、徐々にページを捲る手がはやまっていった。キャラクターもそれぞれがたっていたのが、さらに良い。 さて、二つの大きな筋の話が完結したあと、さらにどう話...続きを読むを展開させるのか、次作が楽しみ。
拙者、還暦直前でございますが、この歳になって生まれてはじめて藤沢周平さんの作品を手に取りました。そしていま最初の作品、「用心棒日月抄・犬を飼う女」を読み終わったところです。 率直にいって『もっと早くに出会いたかった!』 この作品はもちろん、今後も藤沢周平さんの作品を読み進めようと思います。(20...続きを読む23/12/12)
コロナ禍で、仕事と子育てだけの日々が続くなか、 現実逃避がしたく、昔の日本を味わいたいと思い、この本を読むようになりました。 江戸の生活や季節が細やかに表現されて、読むだけでその時代に行ける感じがし、とても満足です。 4作シリーズになっており、繰り返し読んでは、江戸に逃避した気分を味わっています...続きを読む。
クマさんにお勧め頂いた本作 読み始める前にシリーズ物と知り早まったかなと思いました 早まってなかったです! 連作短編という形態がテレビ時代劇感にあふれていて好きなやつでした そして縦軸に日本人に馴染み深い赤穂浪士のもってくる仕掛けがエグい そして関わりの程度がちょうどいい深さなんよね 赤穂浪士の...続きを読む物語を壊さない程度の踏み込み具合、うまいなぁ~うまい! なんかね、全てにおいてちょうどいいんよね 主人公青江又八郎の剣の腕とか、登場人物とか、江戸の町の悲喜こもごもとか、なんかこうちょうどいいんよね やりすぎ感がないのよ 分かって頂けるだろうか、分かって頂きたいこのちょうどよさを
用心棒日月抄(1978年) 【あらすじ】 『小説新潮』1976年9月号から1978年6月号に掲載。1978年新潮社刊。1984年新潮文庫: ISBN 978-4101247014。 東北の小藩の馬廻り役の青江又八郎は、家老大富丹後の一派が藩主毒殺計画を遂行中との密談を、偶然に耳にしてしまう。許婚の...続きを読む父親に相談したが、その父親は大富一派に与しており、青江に斬りかかってきたため、青江は返り討ちにしてしまった。青江はやむを得ず脱藩し江戸に向かう。江戸では浪人として、人足仕事や用心棒などで糧をえる青江であったが、同時に大富一派からの追っ手に立ち向かうことになる。 青江は、最終話で家老一派と対立する間宮派の要請によって帰藩し、大富丹後を上意討ちにする。許婚と結婚し平和な日々が続くかと思われたのだが、実は帰参の旅の途中に出会った大富静馬(家老大富丹後の甥)と女刺客・佐知の登場が次作への伏線になっている。 本作品は元禄年間の生類憐れみの令や赤穂浪士を背景に用い、赤穂浪士の吉良邸討ち入りを外部から描く趣向を持っている。
江戸での浪人暮らしの糊口をしのぐため、主人公・又八郎が口入屋で紹介される用心棒にまつわる連作短編。時は元禄、又八郎の身辺から遠い所で浅野内匠頭の刃傷事件が起こる。しかし、用心棒を引き受けていくうちに、だんだんと赤穂事件の核心に吸い込まれるように近付いていく様がドラマチックに描かれる。口入屋で偶然会っ...続きを読むた浪人・細谷が、また名脇役としていい味を出している。続編も積読なので、2020年末に向けて楽しみたい。
脱力系時代小説の最高峰か、これは。(^^) 最初の数ページで江戸に連れて行く描写力と、キャラクターの力加減が絶妙なブレンド。 職業、金銭、貞操、全部ゆるめ。斬り合いだけ、真剣。 作品全体で「間」をうまく作ってるんだね。 ファンが多いのも分かる。
浪人の青江がいろんなところで用心棒をする連作短編集。 主人公の青江、ただの脱藩浪人のはずだが異常に強い。立花登か。いやこいつはちゃんと刀持ってるだけマシだが。 青江のストーリーの裏で『忠臣蔵』が進行しているのだが、改めて聞くと無茶苦茶だな忠臣蔵。 浅野内匠頭が急に裏から吉良に切り掛かってきてお家取...続きを読むり潰し、背後から切られた吉良はお咎めなしだから暗殺するぜ! という話なんだけどそりゃそうだろと思ってしまうぜ(いやまぁ当時の文化とかあるんだろうけど)。本作だと実行者のリーダーである大石内蔵助ですら「吉良には気の毒だが」みたいなことを言ってるレベル。 本作の大石のざっくりとした説明だと、 ・浅野内匠頭が急にキレたせいでこうなった ・でもこのままだと浅野の人間全員がダメだと思われる ・吉良暗殺が成功すれば世間でいいかんじに見られるだろう ・お家再興できれば良かったがダメだったので吉良暗殺で行くしか無い ということで、実際そうなっているのだからいやぁ〜江戸。 実際これを聞くと「一方的に切り掛かったのに失敗するなよ」という感想が最初に出てくるので、たぶん当時の人々もそう思ったのだろうなぁ。確かにそれは情けない。 忠臣蔵まわりはともかくとして、貧乏脱藩浪人の青江の生活感があって良かった。続きもあるので読みたいが、主人公が変わるんだろうか?
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