作品一覧

  • マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

    マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,188円 (税込)
    多摩中央署に、警視庁本部捜査一課から一人の女性刑事が配属されてきた。吉村爽子。彼女は、いまだ経験と勘に基づく捜査手法に重きを置く日本の警察において、異端視されがちな「心理捜査官」だった。 多摩中央署の新たな同僚たちに心を開く様子を見せない吉村だったが、管内で、女性が殺害される事件が発生。犯人は快楽殺人者の可能性がある。新たな被害者を出さないために、懸命の捜査が始まる――。 吉村爽子の悲しき過去。そのトラウマは新たな舞台で克服されるのか。大人気「警視庁心理捜査官」シリーズが講談社文庫に登場。
  • 交戦規則 ROE〈新装版〉

    交戦規則 ROE〈新装版〉

    小説・文芸

    4.0
    1巻990円 (税込)
    北朝鮮からのミサイル試射が日常茶飯事になった昨今、誰しもの胸をよぎるのは「もしあの国と戦う事になったら…」という事であろう。 本作は、2005年に気鋭の作家であった黒崎視音がそのifを圧倒的な知識と筆力で描いた長篇傑作である。 20年近く前に描かれたというのに、この臨場感はなんだろう! 新潟市内に三十数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入! 拉致情報機関員の奪還を端緒として“戦争”が偶発したのだ。 初めての実戦を経験する陸上自衛隊の激闘。 防衛庁対遊撃検討専任班の桂川は対策に追われるが、彼の狙いは他にもあった。それは…。 息をもつかせぬ急転また急転。そして、衝撃の結末!
  • 六機の特殊 蒼白の仮面 〈新装版〉

    六機の特殊 蒼白の仮面 〈新装版〉

    小説・文芸

    3.0
    1巻803円 (税込)
    社会に対する鬱屈を抱えた者たちを巧みに煽り、テロ犯罪へと向かわせる闇サイトの謎の住人〈蒼白の仮面〉。名門女子高人質立て籠り、石油タンクローリー強奪首都高暴走、元傭兵池袋乱射、都内各所連続爆破……と、事件は連発。対テロ要員として選抜された警視庁特殊部隊――土岐悟隊長以下、即応性と機動力を持つ精鋭8名。緻密な作戦と大胆な直感で、犯人を殺さず逮捕することを目指す。
  • 六機の特殊 警視庁特殊部隊 〈新装版〉

    六機の特殊 警視庁特殊部隊 〈新装版〉

    小説・文芸

    -
    1巻913円 (税込)
    相手は銃器で武装。現場には多数の人質がいる模様。これより特殊治安出動装備にて臨場する! 警視庁警備部第六機動隊、通称六機。対テロ対策を主とする特殊部隊だが、出動要請は様々だ。厚いベールに包まれた特殊部隊を描く傑作アクション。 警視庁対テロ部隊SATの土岐悟警視は、キャリアでありながらあえて最前線で命を賭けて戦う特殊部隊の小隊長。人並みはずれたストイックさで常に正しい職務のあり方に心を砕く28歳。部下は一癖も二癖もある百戦錬磨の隊士たち。彼らと共に、ドイツのGSG-9中佐に実践さながらの過酷な訓練を課され日々鍛錬の毎日だが、ある日、銀行の立て篭もり事件に出動を要請される。刑事部の特殊部隊SITとの確執、その有用性が警察組織内でも疑問視される中、彼らの真の実力が試される時が来た……。リアルなアクションシーンとタクティクスを存分にお楽しみあれ!
  • 警視庁心理捜査官 捜査一課係長 柳原明日香〈新装版〉

    警視庁心理捜査官 捜査一課係長 柳原明日香〈新装版〉

    小説・文芸

    3.0
    1巻737円 (税込)
    斬りおとされた首は膝の上に乗せられていた。警察手帳を咥えさせられて―。都内高級住宅地の公園で発見された警察官の惨殺死体。捜査主任は捜査一課第二特殊犯捜査第五係の柳原明日香。公安時代は女狐と恐れられた警部だ。犠牲者が身内ということもあり、上層部からのプレッシャーは凄まじい。手詰まりとなった明日香は多摩中央署に左遷された心理捜査官吉村爽子の特別招集を決断する。正確かつ大胆なプロファイリングで事件の真相に迫る明日香と爽子。
  • 警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香〈新装版〉

    警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香〈新装版〉

    小説・文芸

    3.5
    1巻693円 (税込)
    警視庁心理捜査官吉村爽子の最大の理解者柳原明日香。公安部第一課で“公一の女狐”の異名で恐れられていた頃のえぐい活躍を描く 視察、秘撮、秘聴…とりわけ追尾能力に異能を発揮する公安部第一課の柳原明日香は呆然としていた…。居並ぶ幹部の目の前で聴かされたのは、自身のあられもない喘ぎ声。ハニートラップ!? 一体誰が何のために…? 心理捜査官シリーズのヒロイン・吉村爽子のよき先輩である柳原明日香。公安捜査官時代、彼女が担当した戦慄のテロ事件は思わぬ方向に展開。それは公安のみならず警察組織全体の腐敗の構図とあいまって、彼女自身の身にも恐ろしい危機が迫るものだった。蜥蜴の尻尾切りよろしく全ての責任を押し付けられて公安を追われることになった彼女は、身内に向かって牙を剥く。公安を追われる日までのカウントダウンとともに明日香の「組織」への「復讐」が始まる。
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUT<新装版>

    警視庁心理捜査官 KEEP OUT<新装版>

    小説・文芸

    4.0
    1巻748円 (税込)
    花の警視庁から多摩中央署に左遷。けれど、心理捜査官は地道な捜査活動でも凄いんです! アクの強い所轄刑事も目を剥く活躍。 警視庁初の心理捜査官として任命された吉村爽子。連続猟奇殺人事件を見事解決へと導いたが、職務の性質と爽子自身の性格のためか周囲との軋轢も深く、理不尽に責任を取らされて、所轄(多摩中央署)へと配置転換になった。左遷同様の異動である。爽子本領発揮の劇場型事件など起こるはずもなく、本庁以上にアクの強い叩き上げの刑事たちとの地道な捜査活動。それはそれで平穏な日々を送れるかに見えたが…。過去に因縁のある上司、うるさ型の守旧派刑事、つかみどころのない同僚、爽子に憧れる新人女性刑事らと「日常的な事件」に関わりながら、心理捜査官として手腕を発揮。平凡に見える事件の思いもよらない深層を見抜く爽子の捜査眼にさすがの猛者たちも…。そうこうするうち、爽子にもある変化が…。 人間不信、自らの出自に対する不安、捜査官としての自信喪失…あらゆる負を背負い込んで傷ついていた爽子は人間らしさと自信を取り戻してゆく。
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUTII現着<新装版>

    警視庁心理捜査官 KEEP OUTII現着<新装版>

    小説・文芸

    4.0
    1巻792円 (税込)
    警察組織_この男社会の牙城で、女であるがゆえに事件以外のものとも闘いながら大活躍する吉村爽子と柳原明日香。胸のすく捜査! 男社会の牙城ともいえる警察組織。何かというと、女はすっこんでろ! とドスを利かせた台詞が飛び交ったりするものだが、どっこい、この二人にはそんなものは蛙の面にションベン、右から左への吹き流し。下手すりゃ、言ったほうが大ヤケドを食らってしまう。警視庁心理捜査官シリーズの名コンビ、柳原明日香と吉村爽子。部内の権力闘争の結果、公安部から捜査一課に異動した明日香(『公安捜査官 柳原明日香』)。ある事件での規律違反を問われ警視庁捜査一課から所轄の多摩中央署に都落ちした爽子(『警視庁心理捜査官』『Keep Out』)。二人あるところに難事件あり。硬直した頭脳の持ち主の男刑事たちを尻目に、しなやかにしたたかに事件を解決に導く。ネオ警察小説の旗手が送る全三篇の事件簿。こんなに正々堂々と本筋で女が大活躍する警察小説、ほかに見たことがない!
  • 警視庁心理捜査官上<新装版>

    警視庁心理捜査官

    小説・文芸

    3.4
    1~2巻792円 (税込)
    快楽殺人犯vs.心理捜査官 闇の深淵の向こうとこちらからガチで見つめ合う者同士の攻防。このホトケはまるで陳列されているようだ… 抉られた性器をことさら晒すポーズ、粘着テープ、頭部からの夥しい流血。 臨場した捜査一課に所属する心理捜査官・吉村爽子はプロファイリングを進める__。警視庁に誕生した初めての女性心理捜査官である吉村爽子。自身も心に闇を抱えながら、さらに奥深い闇に沈んでしまった猟奇殺人犯の心の深淵を覗く。犯人の了見になろうと、時に傍目には奇矯に映る行動をとりながら、真相に迫ろうとする。女性であるがゆえに組織の中の軋轢にさらされる爽子を、その能力ゆえに高く評価する 上司・柳沢明日香ら、理解を示してくれる同僚らの協力のもと狂気の犯人を追い詰めて行く。しかし、そんな爽子に思いもかけぬ危難が迫る!
  • 警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香 女狐

    警視庁心理捜査官

    小説・文芸

    3.5
    4~7巻649~781円 (税込)
    視察、秘撮、秘聴……とりわけ追尾能力に異能を発揮する公安部第一課の柳原明日香は、その冷徹な仕事ぶりから“公一の女狐”と畏れられていた。しかし、居並ぶ幹部の前で一本の秘聴テープを聴かされ愕然とする。自身の情事のあられもない喘ぎ声だった。ハニートラップ!? 一体だれが何のために? 降格され汚辱と屈辱にまみれた明日香は、自分を貶めた者たちへの復讐を沈着冷徹に遂行する!
  • 緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴 上

    緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴

    小説・文芸

    4.7
    1~2巻880~902円 (税込)
    (上下共通)あの土方歳三も一目置いた美人剣士、中沢琴! 「おまわりさん」の語源は、新徴組にあり。 浪士組募集の檄文に応じ、法神流をひっさげて臨んだ伝通院での立ち合い。女と侮る男どもを徹底的に叩きのめして名をあげた琴。清河八郎らが立ち上げた新徴組に加わり、幕末の動乱期、幕府方の有力武闘集団として京、江戸、奥州で激闘を繰り広げる。 お国のためにという少女の純粋な思いは、やがて時代の激流に飲み込まれ、正義の在り方を問う苦いものに変わってゆく。いつの間にか自分たちが朝敵となって追いつめられる理不尽さとも闘いながら、目の前の敵を斬り伏せていく琴。その姿は健気で美しい。 赤城山の麓、利根郡穴原村に生まれ育った中沢琴。法神流を受け継ぐ家に生れ自身も研鑽に励み、身に着けた剣術は豪放にして苛烈。男でも敵うものは少ない。腕を買われ異例の抜擢をされた琴だったが、立ち上がったばかりの新徴組での勢力争いなどに翻弄される。そんな彼女は、ひそかに慕う土方歳三とともにあることを喜びとしながら、組士としての任務に精を出す。しかし、新徴組の存在自体が時代の鬼っ子となりつつあるとき、土方は京に新選組として残ることになり、琴の淡い恋は消える。江戸に戻って市中見廻りに精勤する琴たちは、いつしか江戸の庶民たちに「おまわりさん」と呼ばれ頼りにされるようになる。そんな琴らを悩ませていたのが、薩摩藩士たちによる狼藉だった。 彼らは江戸を騒乱状態にするために罪もない民衆から略奪し殺戮を繰り返す。ある日、琴が親しくしていた町家に押し込みが入り家族が惨殺された。その首謀者は討幕の大義とは縁の薄いただの異常殺人鬼・弓張重兵衛と判明。新徴組による三田薩摩屋敷襲撃の際に弓張を取り逃がした琴は、どこまでも追い詰めることを誓う。しかし、錦の御旗を掲げる薩長討幕軍の勢いは物凄く、新徴組も江戸から奥州へと落ちてゆく。庄内藩として戊辰戦争を戦うことになった新徴組は各地で無敵を誇るが、いかんせん多勢に無勢。しかもいまや朝敵。明日をも見えぬ戦いの中、琴は宿敵弓張とついに剣を交えることになる。果たして復讐は成就するのか⁉ 第一章 浪士組(伝通院での武勇伝) 第二章 上洛(土方歳三との交流) 第三章 策謀、そして瓦解(清河八郎暗殺) 第四章 新徴組誕生(暴れインド象を抑えて喝采) 第五章 新徴組士、中沢琴(松平権十郎との出会い) 第六章 鎮静(江戸市中の信頼を得る) 第七章 恋華(土方との別れ) 第八章 神田明神外(狼藉旗本を斬り捨てる)

ユーザーレビュー

  • マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

    Posted by ブクログ

    ものすごい読み応え。
    臨場感とリアリティ。
    さすがの黒崎作品クオリティ。

    時系列的には、1作目以降が再構築されたということでよろしいか。

    個人的には、署の同僚たちももう少し見たかったなー。
    個性豊かな魅力的キャラが揃ってそうなので。

    あと、アルトワークスの活躍も特筆すべき。
    (どの型のワークスだろう?)

    0
    2023年09月25日
  • マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

    Posted by ブクログ

    黒崎視音『マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官』講談社文庫。

    『警視庁心理捜査官シリーズ』が徳間文庫から講談社文庫に移籍。書下ろしの最新作で、630ページというシリーズ最大のボリューム。

    シリーズが最初に刊行されたおよそ20年前と現在とでは様々な事情が異なるのだが、全く違和感は感じない。

    結末には少し不満が残るものの、全体を通じて読み応えがあった。ひと昔前にブームになった猟奇殺人事件を扱うミステリーとプロファイリングの組合せを黒崎視音がリバイバルさせようと挑んだ意欲を感じる。


    『プロローグ』と『エピローグ』、『間奏曲』と題されたインターミッションを挟み、三章構成の連作小説かと思っていたのだが、全編を通して大きな仕掛けが仕込まれていた。

    注目すべきは第二章で、主人公の吉村爽子に加えて、公安の女狐と呼ばれた柳原明日香が登場するや物語は俄然面白くなる。


    『プロローグ』。昔流行った久保田早紀の『異邦人』を歌う白い顔の女は何者か。

    『第一章 血塗られた翼』。組織捜査という壁に挑む特別心理捜査官である吉村爽子のプロファイリング。背中に傷を負いながら、警視庁本部捜査一課を追われた吉村爽子の身に一体何が起きたのか。警視庁本部捜査一課から多摩中央署に左遷されて来た特別心理捜査官の吉村爽子。新たな同僚たちに心を開くこともなく、まるでセルロイド人形のような無表情を貫く吉村だった。そんな吉村も同僚の支倉だけには僅かに心を開く。そんな中、管内で看護師の女性が自室で殺害される事件が発生する。犯行現場であるアパートの部屋の壁は被害者の出血で汚れ、さらには犯人が意図的に被害者の血で何かを描いたような跡があった。

    『間奏曲』。吉村爽子が幼い頃に経験した事件のトラウマに苛まれる姿が描かれる。そして、次なる猟奇殺人事件が……

    『第二章 暗い森』。吉村爽子のかつての上司である公安の女狐と呼ばれた柳原明日香が登場する。『間奏曲』で起きた酒鬼薔薇聖斗事件を彷彿とさせる事件の捜査が描かれる。犯人の14歳の少年は意外にもあっさり捕まり、柳原が聴取を行う。しかし、自供により明らかになった凶器も犯行現場に残された物証も少年の犯行を示していなかった。その理由に気付いた吉村がそれを柳原に告げると柳原は豹変するところが読みどころ。

    『第三章 正気の仮面』。第一章と第二章に描かれた2件の殺人事件の犯人を治療していた精神科医の奥津城美鈴に吉村爽子が対峙する。奥津城を追い詰めようとする吉村だったが、思いもよらぬ事態が起きる。

    『エピローグ』。予想とは異なり、再び吉村爽子だけが責任を取らされるという、何とも煮えきらぬ結末には少し不満が残る。

    定価1,188円
    ★★★★★

    0
    2023年09月16日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUT<新装版>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    警視庁心理捜査官シリーズ2・・・順番は守ろうw
    主人公の吉村爽子はこの手の作品にそぐわず、欠点
    は前作にあったようだがなかなかの出来物
    任命されたプロファイラー(警視庁初心理捜査官)
    の役割をはみ出した単独行動で左遷されたようです
    (連続猟奇殺人事件を解決したが手柄にならない)
    短編だが所轄の捜査員としての能力は秀逸で、しか
    も自身の疵(幼い時の性的被害者)もあり特定犯罪
    には信念からの徹底捜査を行う、事件が進むにつれ
    て強くなっていく捜査官の姿に応援する(´・ω・`)

    ラストの手紙・・・心理捜査官復活は近いな

    0
    2023年06月26日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUTII現着<新装版>

    Posted by ブクログ

    黒崎視音『警視庁心理捜査官 KEEP OUT II 現着』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので、5年ぶりに再読。中短編3編収録のシリーズ第5弾。

    シリーズ第1作は警視庁捜査一課に初めて誕生した女性心理捜査官の吉村爽子が主役の物語で、柳原明日香は吉村が尊敬する上司という役回りであった。第2作でも吉村爽子が主役を務めるが、第3作、第4作の主役は柳原明日香に代わり、この第5作では二人がダブルヒロインという設定になのだが、やはり元公安の女狐と呼ばれた柳原明日香の方が吉村爽子より遥かに上手のようだ。

    『嗤う女狐』。時代的には『警視庁心理捜査官』のシリーズ第1作の前になる。柳原明日香の元に27歳の吉村爽子が転任するところから物語が始まる。元公安の女狐と呼ばれた柳原明日香が特殊詐欺グループのメンバーを手玉に取る。

    『寝台刑事』。吉村爽子が捜査一課から所轄に左遷されてからの物語。一種の安楽椅子探偵物。マンションの五階から投身自殺を図ったと思われる不動産投資会社の男性経営者。しかし、男性の着衣や部屋の様子に不可解な点が見付かる。吉村爽子は風邪で寝込み、実際の捜査にあたるのは部下の支倉。ベッドで熱にうなされながらも、吉村は支倉に事件解決の的確なヒントを与える。

    『嵐のなかで』。こちらも吉村爽子が所轄に左遷されてからの物語。若い女性が自宅の玄関で心臓を刺された状態で発見させる。捜査方針に異を唱えたことから所轄の中で孤立無援となった吉村爽子の前に現れた柳原明日香。警察の誤認逮捕も自らのチャンスに変えてしまう柳原明日香は生まれながらの女狐だ。

    本体価格720円
    ★★★★★

    0
    2021年06月11日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUT<新装版>

    Posted by ブクログ

    黒崎視音『警視庁心理捜査官 KEEP OUT』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので、11年ぶりに再読。前作で活躍した吉村爽子のその後を描くシリーズ第2弾。9編収録の連作短編集。

    警視庁初の心理捜査官として任命された吉村爽子は、無謀な単独行動による連続猟奇殺人事件の解決と引き換えに多摩中央署に左遷されていた。所轄の一癖も二癖もある刑事たちに揉まれながら、再び心理捜査官としての自信を取り戻していく吉村爽子。

    『第一話 所轄署刑事』。年の離れた夫婦の夫が突然死し、吉村爽子らが臨場する。夫の死は元看護婦だった若い妻による保険金目的の殺人なのか……

    『第二話 二二五』。タイトルの『二二五』は誘拐事件を表す警察の符丁。中学2年生の少年の身代金誘拐事件の背後にあるのは……

    『第三話 筋読み』。自宅の二階で急死した24歳の女性。心理捜査官としての自信を失いかけていた吉村爽子が検死官に促され、検死を担当し、抜群の推理力を発揮する。

    『第四話 ノビ師』。タイトルの『ノビ師』とは、忍び込み専門の常習窃盗犯のこと。女子中学生が被害にあった性犯罪事案と『ノビ師』がどう関わって来るのか。

    『第五話 ニューナンブ』。交番の警官を襲い、拳銃を強奪しようとした事案。実際の捜査から外された吉村爽子は独自の分析により犯人像を描く。そして、明かされる爽子の恩人との過去の出会い……

    『第六話 動機』。若い母親と同居する男が母親の前夫に刺されるという事案が発生。単純な愛憎事件と思われたのだが、幼い娘を警察署内に保護した吉村爽子は前夫の傷害に至った動機を解き明かす。

    『第七話 相勤者』。会社の上司がコンビニに買い出しに行った少しの間に起きた部下の男女の強姦事件。吉村爽子と部下の佐々木が事件を調査するが、佐々木は意外な人物を真犯人と推理する。その理由は……

    『第八話 地蔵背負い』。過去の事件で不起訴になった男の妻が自宅で縊死を遂げる。自殺か、他殺か……吉村爽子の推理が再び署内に波紋を投げ掛ける。

    『第九話 至急報』。幼い少女により吉村爽子にもたらされたシーズー犬の失踪事件はやがて、主婦が被害者となる傷害事件とも関連する。いよいよ過去の自身と決別する爽子……

    本体価格680円
    ★★★★★

    0
    2021年06月10日

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