黒崎視音のレビュー一覧

  • マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

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    ものすごい読み応え。
    臨場感とリアリティ。
    さすがの黒崎作品クオリティ。

    時系列的には、1作目以降が再構築されたということでよろしいか。

    個人的には、署の同僚たちももう少し見たかったなー。
    個性豊かな魅力的キャラが揃ってそうなので。

    あと、アルトワークスの活躍も特筆すべき。
    (どの型のワークスだろう?)

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    2023年09月25日
  • マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

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    黒崎視音『マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官』講談社文庫。

    『警視庁心理捜査官シリーズ』が徳間文庫から講談社文庫に移籍。書下ろしの最新作で、630ページというシリーズ最大のボリューム。

    シリーズが最初に刊行されたおよそ20年前と現在とでは様々な事情が異なるのだが、全く違和感は感じない。

    結末には少し不満が残るものの、全体を通じて読み応えがあった。ひと昔前にブームになった猟奇殺人事件を扱うミステリーとプロファイリングの組合せを黒崎視音がリバイバルさせようと挑んだ意欲を感じる。


    『プロローグ』と『エピローグ』、『間奏曲』と題されたインターミッションを挟み、三章構成の連作小説かと思って

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    2023年09月16日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUT<新装版>

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    ネタバレ

    警視庁心理捜査官シリーズ2・・・順番は守ろうw
    主人公の吉村爽子はこの手の作品にそぐわず、欠点
    は前作にあったようだがなかなかの出来物
    任命されたプロファイラー(警視庁初心理捜査官)
    の役割をはみ出した単独行動で左遷されたようです
    (連続猟奇殺人事件を解決したが手柄にならない)
    短編だが所轄の捜査員としての能力は秀逸で、しか
    も自身の疵(幼い時の性的被害者)もあり特定犯罪
    には信念からの徹底捜査を行う、事件が進むにつれ
    て強くなっていく捜査官の姿に応援する(´・ω・`)

    ラストの手紙・・・心理捜査官復活は近いな

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    2023年06月26日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUTII現着<新装版>

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    黒崎視音『警視庁心理捜査官 KEEP OUT II 現着』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので、5年ぶりに再読。中短編3編収録のシリーズ第5弾。

    シリーズ第1作は警視庁捜査一課に初めて誕生した女性心理捜査官の吉村爽子が主役の物語で、柳原明日香は吉村が尊敬する上司という役回りであった。第2作でも吉村爽子が主役を務めるが、第3作、第4作の主役は柳原明日香に代わり、この第5作では二人がダブルヒロインという設定になのだが、やはり元公安の女狐と呼ばれた柳原明日香の方が吉村爽子より遥かに上手のようだ。

    『嗤う女狐』。時代的には『警視庁心理捜査官』のシリーズ第1作の前になる。柳原明日香の元に27歳の吉村

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    2021年06月11日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUT<新装版>

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    黒崎視音『警視庁心理捜査官 KEEP OUT』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので、11年ぶりに再読。前作で活躍した吉村爽子のその後を描くシリーズ第2弾。9編収録の連作短編集。

    警視庁初の心理捜査官として任命された吉村爽子は、無謀な単独行動による連続猟奇殺人事件の解決と引き換えに多摩中央署に左遷されていた。所轄の一癖も二癖もある刑事たちに揉まれながら、再び心理捜査官としての自信を取り戻していく吉村爽子。

    『第一話 所轄署刑事』。年の離れた夫婦の夫が突然死し、吉村爽子らが臨場する。夫の死は元看護婦だった若い妻による保険金目的の殺人なのか……

    『第二話 二二五』。タイトルの『二二五』は誘拐事

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    2021年06月10日
  • 警視庁心理捜査官下<新装版>

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    黒崎視音『警視庁心理捜査官 下』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので約17年ぶりに再読。下巻に突入。

    異常快楽殺人がブームだった頃の傑作。

    エスカレートする快楽殺人犯による犯行は第3の被害者を産み出す。組織の中で孤立する女性心理捜査官の吉村爽子とそんな爽子を支える上司の柳沢明日香……捜査本部の男性捜査官の罠にはまり、謹慎処分を受けた爽子は相棒の藤島と共に極秘に執念の継続する。そして、見えてきた犯人の姿。

    柳沢明日香の女狐ぶりと吉村爽子が過去の自分と対決する姿に注目だ。

    本体価格720円
    ★★★★★

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    2021年03月21日
  • 警視庁心理捜査官上<新装版>

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    黒崎視音『警視庁心理捜査官 上』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので約17年ぶりに再読。

    警視庁捜査一課に初めて誕生した女性心理捜査官である吉村爽子と上司の柳沢明日香の物語はここから始まる。組織に於ける女性の地位が著しく低く、まだプロファイリングの技術が認知される前の時代。吉村爽子が男社会の警察組織の中で自らの信念を曲げずに姿を見せぬ恐るべき犯人に迫る。

    被害者は女子短大生。下半身の着衣は乱れ、頭部から夥しい血を流した死体は意図的にポーズを取らされたかのようにうつ伏せに倒れていた。腹部には『ジャック・ナイト』の文字が……臨場した27歳の心理応用特別捜査官の吉村爽子は犯人のプロファイリングを

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    2021年03月19日
  • 警視庁心理捜査官 純粋なる殺人

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    黒崎作品、待望の新作。

    1冊まるっとの長編かと思いきや、長め・中くらい・短めの3話になってました。
    1話目・2話目を経ての最終話が、本全体のしめくくりで効いているなーと。なんだか安心して(?)本を閉じました。

    次回作を気長に待とう。

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    2020年04月21日
  • 警視庁心理捜査官 純粋なる殺人

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    黒崎視音『警視庁心理捜査官 純粋なる殺人』徳間文庫。

    何年か振りの『警視庁心理捜査官』シリーズの続編。表題作の中編1編と『蒼い闇』『クリスマスイブの出来事』の短編2編を収録。

    『純粋なる殺人』。シリーズ初期の原点に回帰したかのような読み応えのあるストレートな作品だった。東京町田市で2人の女子大生がマンションで襲われ、1人が絞殺された揚げ句に頭部を切断された状態で発見される。もう1人は目隠しと猿轡をされ、結束バンドで縛られた状態で事件現場に残されていた。事件の捜査を指揮するかつて公安の女狐と呼ばれた柳原明日香は多摩中央署から心理捜査官の吉村爽子を召集する。爽子は同期の日高冴子とコンビを組み、

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    2020年04月11日
  • 緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴 下

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    新徴組が「初めての“警察”のようなもの」とするなら、本作のヒロインである中沢琴は「初めての女性警察官」ということになるであろう。その「初めての女性警察官」の青春、奮戦という本作…非常に愉しい!!

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    2019年09月06日
  • 緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴 上

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    魅力的な主人公が頑張り、悩み、戦い、温かく迎えてくれる人達と触れ合い、別れの哀しみを潜り抜け、成長し、激動した時代を駆ける…非常に愉しい!“時代モノ”の小説は「斯く在りたい…」と思うような、非常に気に入った作品である。最近はやや本数が少ないが「“時代劇ドラマ”の原案に好適?!」とも思った…本作を広く御薦めしたい!

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    2019年09月06日
  • 緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴 下

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    黒崎センセ初の時代物。

    綿密な取材と膨大な参考文献があり、その上に、物語として昇華させるための過不足ない脚色が加わっている。こりゃ読み応え十分。

    また、主人公ほかキャラクター各々の書き込まれ具合も申し分なし。
    ヒロインの脇を固める、気骨あふれる漢たちが良い。
    黒崎作品は、サブキャラに魅力的なヒトたちが多いのだ。

    時代や立場は異なるが、「市井の人々を護るプロフェッショナルな面々とその矜持」という見方をすれば、これまでの作品の延長線から進化を遂げた作品ともいえる気がする。
    (というエラそうな批評)

    黒崎作品のこれまで唯一の不満点が、何しろ新作がなかなか出ずに待ち遠しい日々を過ごさなければな

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    2019年08月19日
  • 緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴 上

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    黒崎センセの久々の新作。

    ・・・なんとまさかの時代物。
    しかも上下巻。
    しかも分厚い。

    ぬぬぬぬぬ・・・。
    これはナカナカの猛者と見た。
    されど、拙者とて本読みのハシクレ。
    いざ、存分に勝負いたそう。
    ・・・参る!
    (↑作品に感化されたアホ読者)

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    2019年08月13日
  • 交戦規則 ROE〈新装版〉

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     日本周辺の情勢を巧みに取り入れたポリティカル・サスペンスの緊迫感もさることながら、アクション小説としても抜群に面白い。
     中盤から後半に掛けての戦闘は戦場の過酷さを描写しつつ、戦略・戦術のぶつかり合いを専門用語を用いながらリアルに描き出す。

     10年ひと昔とよく言うが、本作は20年前に書かれたにも関わらず、今尚色褪せないリアリティを持って迫って来た。寧ろ、現実がフィクションに追いついて来ている感がある。荒唐無稽と簡単に言えない状況が、目の前にあるような気がする。今こそ読まれるべきシミュレーション小説かもしれない。

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    2025年10月20日
  • 警視庁心理捜査官 KEEP OUTII現着<新装版>

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    三篇め、嵐のなかで
    久しぶりに外出した真犯人を大勢の刑事が尾行する場面は緊張感があってハラハラした。
    犯人に気付かれないように尾行しつつ、現状を伝える現場の捜査員もすごいし、各々の報告を聞いて即座に次の指示を出す指揮官もすごい。
    指揮官の明日香さんは勝手に天海祐希さんをイメージしてました。爽子さんは誰かなぁ。

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    2025年06月18日
  • 警視庁心理捜査官 純粋なる殺人

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    東京町田市で女子大生の仲良し二人組が拉致誘拐され、一人が殺されバラバラにされたうえでマンションのバスタブに浮かべられた。そしてもう一人は、目隠し猿轡をされたまま現場に生きて残されていた。どうやら友人が殺される過程をすべて耳にしていたらしい。物的証拠も少なく、変質者に絞った捜査が敢行されたのだったが…操作を仕切る柳原は管轄違いの多摩中央署から心理捜査官吉村爽子を特別招集する。早速爽子はある違和感を抱き…。

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    2025年02月05日
  • マインド・チェンバー 警視庁心理捜査官

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    黒崎視音さん初挑戦。

        警視庁心理捜査官の最新刊、最初に見たとき厚い(文庫630ページ)と思ったが、非常によみやすく進んでいった。後輩の女性捜査官とのコンビがバランスよかったし、主人公、爽子の個性が面白い。プロファイリングによって犯人像を特定するという手法も興味深かった。

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    2024年06月15日
  • 警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香 女狐

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    裏表紙裏の記載から2作目が一作目だと思って読む順序が逆になってしまいました。
    内容は2作目より良かったですね。逆に言えば2作目でパワーダウンしてるので3作目で作品評価が決まるかなぁ。

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    2023年12月26日
  • 警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香〈新装版〉

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    明日香が公安部から刑事部に移動するきっかけとなった事件。ページ数が少ないながらも明日香の魅力をしっかり表現していて面白かった。

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    2022年08月17日
  • 警視庁心理捜査官 純粋なる殺人

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    爽子が持つ類稀なる分析力や推理力と、対象的な過去のトラウマによる人間的不安定さのバランスに目が離せない。
    特にタイトル作である純粋なる殺人は、最初は予想できなかった展開や冴子との微妙な緊張感が良い感じでした。
    能力も色気も強過ぎる明日香が主役を張るよりも、こっちの方が好みです。

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    2022年04月29日