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四十八番目は歴史に名を残した思いがけないあの女性! 愛する磯貝十郎左衛門と浪士達のため、討ち入りを影から助け、その後 浪士の遺族の赦免、赤穂浅野家再興を目指し、将軍家に近づいた実在の女性。 まったく新しい「忠臣蔵」の誕生。 <目次> 牛天神 鉄砲洲上屋敷 あぶれ者 尼ふたり 凶兆 驚天動地 恋の行方 新妻 十女十色 怒濤の日々 討ち入り 生か死か 女だからできること 月光 忠義と恋のはざまでゆれる江戸の一女性の目と五感にこだわることが、 すなわち、「私の忠臣蔵」
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Posted by ブクログ
題材は忠臣蔵。主人公のきよは、のちの月光院。 月光院が赤穂浅野家と関係あるかは、史実としては、はっきりとしていないようではあるが、多少関係ある事は、事実として残っているようである。 歴史の影に隠れてしまっている事を推察し、こんな素晴らしい小説に仕立て上げるとは。 実際に、僕たちのしりようのないドラマ...続きを読むが、そこには、あったのだろう。
女性を主人公にした忠臣蔵異聞。徳川七代将軍の生母が磯貝十郎左衛門の内縁の妻だったとは!小説家の想像力はどこまで史実に迫れるか!
きよ(後の月光院)が、恋仲の十郎左衛門と恋を取るか忠義を取るかを悩みながらも忠臣として貫き通す強い思いに引かれる
昨年6月から1年間、毎日新聞夕刊に連載されたものの単行本化。 江戸時代の男社会をひたむくに生き抜く女性を描く作者が忠臣蔵を書くと、なるほどここうなるのか、という作品。 赤穂浅野家に奧女中奉公した美貌の「きよ」と、内匠頭(たくみのかみ)長矩の寵童から近習に取り立てられていた美青年磯貝十郎左衛門は...続きを読む、かつての幼馴染だったことに気づき恋に落ちるが、ごくたまに人目を忍んで会うことしかできない。 そこに起きたのが松の廊下の刃傷事件で、内匠頭は即日切腹、浅野家5万石は取り潰し。 仇討ちを心に秘めて十郎左衛門は酒屋に身をやつし、きよは一緒に住んで束の間の新婚生活を味わうが、十郎左衛門の母に忠義の心を諭され、本懐を遂げさせるために身を挺して決死の覚悟で吉良家の下女として潜入し、浪士たちに情報を伝える。 決行の日を知らされて屋敷を抜け出し、隠れ家で浪士たちを送り出して、吉良邸の向かいの屋敷で討ち入りを待ち、泉岳寺までの行進に付き従う。 浪士たちは4大名の屋敷に分かれてお預けとなり、切腹の処分となって、泉岳寺に埋葬された。 浪士の遺児や弟も遠島の処分となったため、赦免と浅野家再興の嘆願活動が行われる中、柳沢吉保の裏工作で、きよは嬉世と名を改めて跡継ぎのいない将軍綱吉の甥甲府宰相綱豊の屋敷に女中奉公に上がり、すぐ見初められてお部屋様となる。将軍の養子となった綱豊から男子出産の褒美として遺児たちの赦免を勝ち取る。 綱吉の死により綱豊は6代将軍家宣となり、嬉世も大奥に入って「左京の方」となり、浅野家を旗本として再興させる。 家宣が在位3年で死んだため、左京の方は落飾して月光院となり、幼い将軍の母として権力を握るが、女にしかできない忠義を果たして密かに泉岳寺に詣でる。
武井咲主演でNHKで連ドラ化と云うことで、長い本を読み終わった。討ち入りまでの話が意外に長かった。でも、まあ忠臣蔵の裏話って感じで興味深かった。最後が分かってなかったので、そこまでいくんだと驚いた。ところで、48人目は瀬尾孫左衛門じゃないんだ・・・
赤穂浪士の敵討ちと浅野家再興のため戦う 忠臣蔵の赤穂浪士 磯貝十郎左衛門 に恋する きよの物語 忠臣蔵の話をちゃんと読んだのは初めて 妻、親、子、女の視点から描かれているところが 武士の敵討ちの世界だけどはいりやすい 恋する気持ちをあきらめ 家とかたき討ちのためにチカラを尽くすなんて この時代の...続きを読む女の人の芯の強さを 怖いぐらいに感じます 女たちの忠臣蔵
浅野長矩(匠頭)御正室、阿久里つき奥女中 きよは長矩公、寵臣の 十郎佐衛門と両思いの仲である。 が、お互いの立場上参勤交代の折に人目を忍んでの逢瀬がやっと。 どんなに想いあっていても先の望みは甚だ厳しい。 そんな折、長矩公が殿中にて刃傷沙汰を起こし浅野家はお取りつぶしの危機に合う。 世に言う四十七士...続きを読むが決起に至るまでを支えてきた女性目線の忠臣蔵を 諸田玲子が繊細に描く。 女性としてのきよの働きが後々大きな力となる流れが面白い。
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