強力な統率力と強靭な抵抗精神でイギリス国民を指導し、第二次世界大戦を勝利に導いた歴史的な政治家チャーチル。本書は、歴史の舞台に直接参加した彼の手による、最も信頼すべき最高の第二次世界大戦の記録だ。深い歴史観に基づく著作活動によってノーベル文学賞を受賞した彼の歴史物語を堪能できる。第1巻は、一九一九年から第二次世界大戦勃発の翌年までを描く。
Posted by ブクログ 2015年08月07日
[世界を決めた男の言]第二次世界大戦中のほとんどを英国の首相として過ごし、卓越したリーダーシップと戦略眼で連合国を勝利に導いたウィンストン・チャーチル。その激動に次ぐ激動の大戦期を自ら振り返った作品です。当時の国際情勢を知る上での超一級的著作であると同時に、チャーチルの人間像がくっきりと浮かび上がる...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月30日
イギリス首相を退いたチャーチルが唯一要求したものは大戦中を含む公文書を自由に見られることだけだった。そのチャーチルが書き残した「第二次世界大戦」全6巻を改変したのが本書で、第1巻は第一次大戦後の軍縮が進む中、ヒトラーが政権を握り軍備を拡張し戦争を始める間の英仏両国の動きを描いている。そして政界に復帰...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月24日
思わず「平和とは何か」を考えてしまいました。
平和を享受しようと現実を直視せずただひたすら衝突を回避しようとする英国の姿勢、これは今の日本に通じるものがないか?
そして戦後の国連やその安全保障理事会は、第2次世界大戦への道筋を二度とたどるまいという、人類の反省のもとに創設されたことが現実的なものと...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月18日
第一次世界大戦が終わり、ヒトラーが台頭し、オーストリア併合、チェコへの進出、ポーランドに侵略し、チャーチルが首相になるまで。ヨーロッパ側から見る第二次世界大戦に関する本を読むのは初めて。確かに翻訳は気になるが、全体的な流れが分かって良い。チャーチルは貴族なんだね。ノブリスオブリージュなんだね。そう言...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月04日
第二次世界大戦において大きな役割を果たした英国首相ウィンストン・チャーチルが後年当時の情勢を振り返って書いた伝記。第1巻は開戦前からチャーチルが首相の任に着くまでが記されている。
あくまでチャーチルの主観で書かれているものであるものの、第二次世界大戦が起こる経緯が、関係する諸国の政治家との交流の記録...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月01日
第二次世界大戦を英国首相として闘ったチャーチル。時局を的確に把握する眼力に秀でていたのでしょうか。第一次世界大戦敗戦後に課せられた過酷な賠償により疲弊したドイツから勃興するナチス主義、ヒットラーの本質を早くから見抜いていたことが、第一巻に記されています。ドイツに対する宥和政策の気分が高まっていた英国...続きを読む
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