歴史・時代作品一覧

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  • 桑港特急
    4.0
    清水湊から父島、そしてアメリカへ! アメリカに憧れ、アメリカを旅した時代小説作家・山本一力のウェスタン小説登場 江戸末期の文政年間、小笠原の父島に漂着した娘とアメリカ人の元捕鯨船乗りの間に生まれた兄弟、丈二と子音。 彼らはアメリカの捕鯨船フンラクリン号の副長だった若き日本人ジョン・マンと出会ったことで、大航海への夢を募らせていく。 当時、海の向こうのアメリカ西部はゴールドラッシュに沸き、一攫千金を夢見る人々が殺到。 シャンハイの大富豪チャンタオも事業拡大を狙ってサンフランシスコへ向かう。 途中立ち寄った父島で、丈二と子音の兄弟を船に乗せ、たどり着いた新天地で作業着店を開業。 そこにやって来たのが、妻を殺したサントス一味への復讐を誓うリバティー・ジョーだった。 日米中を股に掛けた、男たちの死闘必至の大作戦が始まった――。 週刊文春に一年以上をかけて連載された、山本一力版の大西部劇。超弩級の作品がついに文庫化! 解説・縄田一男
  • ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ
    4.0
    旧幕府軍とともに戊辰戦争を戦い、映画「ラストサムライ」のモデルになった男・ブリュネ! 幕末、日本に軍事顧問としてやってきていたフランス陸軍士官、ジュール・ブリュネ。いわゆるお雇い外国人だった彼は、徳川幕府の精鋭部隊、伝習隊の指導にあたっていた。 大政奉還が行われ、江戸幕府の終焉とともにブリュネらも解任されるが、このあと明治新政府軍と旧幕府軍の衝突があることを知った彼は、日本に残り、自らが育てた伝習隊を指揮して新政府軍と戦うことを決心する。 陸軍士官を辞任するという手紙を残し、土方歳三、榎本武揚、大鳥圭介らとともに箱館に向かうブリュネ。彼を動かしたのは、土方歳三や伝習隊の教え子に教えられた、士道(エスプリ)だった。 後年、フランス陸軍官房長まで務め、日清戦争時の日本への貢献を認められて勲二等旭日瑞宝章を授けられた希代の軍人の精神を描いた感動大作。 解説:本郷和人
  • 黒衣の宰相
    3.8
    家康に取り入り、幕府三百年の土台を作った男 黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝は、墨染めの衣を身にまとった禅僧でありながら、徳川家康の懐刀として政治に参画した。豊臣家滅亡の切掛となった方広寺鐘銘事件を画策し、武家諸法度、禁中並公家諸法度などの基本法典を起草して徳川二百七十年の平和の礎を築き上げた希代の怪僧の生涯を描いた長篇歴史小説。解説・島内景二
  • 「戦争」を語る
    3.0
    「知の巨人」、はじめての戦争本。 「長崎という街に自分が生まれ、そこが世界で二番目に原爆を落とされた という事実は、僕の人生に大きな影響をもたらしました」 被爆の記憶を後世に残すために、日本人は何をすべきか? 北京からの引揚体験、原水禁運動に打ち込んだ若き日・・・。 ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツを通して、いま伝えておきたいこと。 【目次】 <第一章 少年・立花隆の記憶> 焼け跡の残骸が遊び場だった/DDTと給食の脱脂粉乳/あのころのリアルな日本 など <第二章 「戦争」を語る、「戦争」を聞く> カンパを募ってイギリスへ/なぜ「運動」をやめたのか/戦争体験を語り継ぐ/ 戦争非体験者とのギャップをどう埋めるか など <第三章 おばあちゃん引き揚げ体験記> <第四章 敗戦・私たちはこうして中国を脱出した> いま戦争を語ることについて/母、太平洋戦争開戦の報を聞く/ 玉音放送を聞いた日/窓から見た広島は焼け野原 など
  • 合本 壬生義士伝【文春e-Books】
    5.0
    小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。 浅田文学の金字塔にして新選組三部作の第一作、待望の合本!
  • 海狼伝
    3.9
    【第97回(1987年)直木賞受賞作】 ときは戦国。海と船への憧れを抱いて対馬で育った少年笛太郎は、航海中、瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕まり、その手下となって、やがて“海の狼”へと成長していく。日本の海賊の生態をいきいきと描いた、夢とロマンが香る海洋冒険時代小説の最高傑作。「海を舞台にした小説は外国には多い。海洋冒険小説という一つのジャンルが確立しているほどである。四面環海の日本にそれがないというのは、ふしぎな現象だ。(略)日本の海洋小説の一里塚を築けたとすれば、私としては本当にうれしい」(「著者のことば」より)
  • 家康の血筋
    NEW
    -
    父の名は、 徳川家康。 松平信康 結城秀康 徳川秀忠 松平忠吉 松平忠輝 〈天下人の息子〉宿命の戦い! 傑作歴史巨編 父の背を見て、 子は悩み、闘った―― 父の名は、徳川家康――天下人の息子たちは如何なる運命を辿ったのか。 嫁姑、夫婦関係が悲劇を生んだ長男・松平信康。太閤秀吉の養子となった次男・結城秀康。関ヶ原の戦いに遅参し、面会を拒まれた三男・徳川秀忠。 関ヶ原で一番槍の功を上げた四男・松平忠吉。謀反の罪を背負わされた六男・松平忠輝――偉大すぎる父に挑んだ武将たちの激烈な生涯!
  • 戦国剣銃伝
    3.5
    無私の剣と貪欲の銃、天才同士が一騎打ち! 時は戦国時代。京の都から遠く離れ、合戦の気配もない紀州有本で田畑を耕して暮らす、兄の孫四郎と弟の源五。 仲のよい兄弟は、陰の流を遣う父・誠三郎から剣を学んでいた。 孫四郎はほとんど剣を持たず、鍬を振り下ろしているだけの日々を過ごしているのに、恐るべき天稟を持っていた。 剣を極めるべく修業に励む源五はやがて、兄の才に戦慄して姿をくらますと、鉄砲撃ちの天才・鈴木孫一率いる雑賀衆に加わり、傭兵となって地獄に堕ちていく。 時を経て、政治とは無縁であったはずの有本までもが合戦に巻き込まれ、孫四郎が生きる土地で、源五の剣が宙に閃き、孫一の弾が空を穿つようになる……。 天地を疎んじ、驕り高ぶる者たちに、孫四郎の怒りと悲しみの剣が唸りを上げる! 孤高の天才剣士の一撃は、有本の郷に何を生むのか? 思わず目頭が熱くなる長編剣豪小説!
  • 公儀鬼役御膳帳 外待雨〈新装版〉
    -
    シリーズ、ついに完結! 〈鬼の舌〉で、愛する者と天下を守れ! 父・多聞の死、許嫁である水嶋波留の失踪――悲しみに沈みつつ、それでも隼之助は気持ちは前を向いていた。父の薫陶、波留の慈しみを支えに鬼役としての責務を果たさんとする隼之助であった。 新たな潜入先は、茶問屋〈山菱屋〉。店の主が点てた茶からは、妻への深い愛の味がした。山菱屋は幕府に仇なす薩摩藩に与する存在なのか……? そして隼之助は〈鬼の舌〉で、大切なものを守れるのか?
  • 始祖鳥記
    4.1
    全日本人必読!数多の書評家が唸った稀代の歴史巨編 空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かった――。 構想十三年、執筆二年。伝説の著者が心血を注いで書き上げ、発表当時には、朝日・読売・毎日・共同通信・週刊文春ほか、40にも上る媒体で大絶賛された傑作中の傑作が、遂に電子版で登場! 「本書の素晴らしさには感服しました。 このような本に出会えて幸せです。」 直木賞作家・山本一力

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  • 九十九航空艦隊【上】
    完結
    -
    太平洋戦争の開戦劈頭、“大艦巨砲主義”に異を唱える山本五十六連合艦隊司令長官は、起工予定の大和級三番艦を空母に変更することを強硬に提言。念願の超弩級戦空母「高天原」を新造させるに至った。 さらに山本はこれを旗艦とし、航空母艦5隻+巡洋艦4隻の計9隻、それに駆逐艦9隻を加えた航空艦隊を組織し、司令長官に九十九重志郎中将を任命する。 その名と艦数をかけて「九十九航空艦隊」と命名された新艦隊は、米─豪補給ライン遮断のため、南太平洋に出撃。新型艦載機「神閃」が第17部隊を殲滅させた。 次なる戦地はミッドウエー沖──。連合艦隊第三艦隊の危機を救うべく、ここに驚愕の急襲作戦を敢行する!! 史上最大戦空母と世界最強艦隊の活躍を描く傑作架空戦記、上巻! この作品は2004年1月~3月に白石書店より刊行された『最強戦闘群団「九十九航空艦隊」』『最強戦闘群団「九十九航空艦隊」Ⅱ』を加筆訂正のうえ改題したものです。
  • 超機密自衛隊
    完結
    -
    同時多発テロに続くロシアの不穏な動き……。2020年、脅威に晒される日本は、超機密自衛隊ことEGSDF(自衛隊試験評価群)をサハリンに派遣する。だが突然、超科学的現象による時空移動が彼らを襲った! そこは1944年──。敗戦後、米ソによって南北に分断され内戦状態の日本であった。ステルス戦闘機F-3や一〇式戦車を有するEGSDFは、南日本軍に加担。強大なソ連軍の後押しがある北日本軍に本州侵略を許すも、乾坤一擲の上陸作戦で戦況は一転、敵を北海道へ追いつめる。 最終決戦を挑む両軍は、それぞれの至宝「大和」と「武蔵」による巨艦同士の超弩級砲撃戦へ突入!その壮絶な結末によって、日本の再統一は目前と思われたが……!! 迫真極まる戦記シミュレーションの傑作。 ※この作品は2010年4月~8月に小社より刊行された『超機密自衛隊』①~③を訂正したものです。
  • 帝国本土決戦1946(上)
    完結
    -
    終戦目前だった昭和20年8月14日、陸軍の徹底主戦派が皇居へ強行突入、天皇を拉致した。彼らは近衛師団とともに天皇を松代大本営に移送、日本は国体を護持すべく大東亜戦争継続への道を歩み始める。 一方、米軍は大艦隊を擁して日本本土を目指していた。『オリンピック作戦』の発動である。かたや日本は『決号作戦』を発令。民族存亡を賭けた本土防衛の最終決戦が始まったのだ。 10月30日、戦艦ニュージャージーの砲声を皮切りに動きだした史上最大の上陸作戦。だが、日本軍の想定外の抵抗は米軍に甚大な被害を与える。怒濤のごとき上陸部隊に襲いかかる『桜花』『回天』『震洋』。特攻兵器の総力を挙げた決戦の行方は!? 迫真の架空戦記、上巻! この作品は2007年11月~2008年3月に小社より刊行された「帝国本土決戦①②」を加筆訂正のうえ改題したものです。
  • 超空戦艦大和
    完結
    -
    昭和二〇年四月六日。沖縄特攻作戦に出撃する戦艦「大和」の眼前に突如、神兵艦隊が出現する。しかもそれは、真珠湾奇襲を終えた南雲艦隊であった!彼らはある遡時効力の影響で三年半後へ漂着したのだ。 空母六隻、艦載機三五〇機強の精鋭部隊で敵を撃退した日本は、混乱の元凶となった米駆逐艦「エルドリッジ」を拿捕。その遡時機能を戦艦「大和」に移設して最強の時空遡航戦艦として蘇生させる。 本土上陸を許し、戦況はすでに敗戦濃厚だったが、山本五十六海軍大将は起死回生の仰天計画を画策。決戦準備のため、「大和」は四〇年前の日本海へ向かった。目的はバルチック艦隊の大量捕獲! そしてついにハルゼー提督艦隊迎撃を敢行する。壮大な展開で魅了する時空戦記ノベルの傑作!! この作品は2002年9月~2003年2月に小社より刊行された「超空の神兵」「続・超空の神兵」を改題したものです。
  • 烈将の艦隊
    完結
    -
    昭和18年、聯合艦隊司令長官・山本五十六はブーゲンビル島の上空に散った。 絶対的なカリスマを失った日本軍は、圧倒的国力を誇る米国を相手に絶望的な戦いへ突き進むことを余儀なくされる。 だが、山本は不死鳥だった。敗戦必至の戦局を覆すべく、死の淵から甦ったのだ。 翌19年、絶対国防圏死守に活路を見い出す日本軍は、マリアナ諸島に出撃。一方、天皇から陸海軍の統帥権を託された山本も自ら最前線に赴き、鬼謀を巡らせてアメリカ軍に対峙する。 軍神のもとに集う名だたる知将、勇将、闘将たち。死をもいとわず危地に身を晒す山本の執念に、提督たちの熱き思いは結実するのか? 日米の総力を挙げた激闘が奇跡の結末をもたらす、本格派架空戦記の傑作! この作品は2011年3月~7月に小社より刊行された『軍神の艦隊』①~③を大幅に加筆訂正のうえ改題したものです。
  • 尖閣戦争勃発!
    完結
    5.0
    東シナ海に浮かぶ沖縄県尖閣諸島──。日本、中国、台湾が領海を主張するこの海域で、アメリカの多国籍石油企業体・GP社が、海底油田の開発に乗り出した。 新たな石油資源の確保を目論む中国は、陸軍の特殊部隊を尖閣沖の採掘リグに潜入させ、これを瞬く間に占拠する。 だが、これを機に日中関係は極度に緊張。海上保安庁の巡視船に中国のロケット弾が着弾する事態に、総理大臣はついに三自衛隊に防衛出動を発令する。 第一護衛群「あまぎ」を旗艦とする日本は、迫り来る中国空軍Su27、江衛級フリゲートの迎撃へ、SH60Jシーホーク、F15J飛行隊を発艦。そしてリグ奪還へ向けて、あのV22「オスプレイ」が出動した!! 今日のリアルな外交危急を予測した架空戦記ノベル、緊急復刊! この作品は2001年5月に小社より刊行された「中国の野望」を改題したものです。
  • 極東大戦  日中激突!
    完結
    -
    昭和19年、太平洋戦争は日米両国による核の応酬によってその幕を閉じた。 それから六年、中ソの援助を得た北朝鮮が南進を開始。独立成った朝鮮半島は再び戦火に見舞われる。在韓日本陸軍は防戦に努めるが、ソウルはあえなく陥落。日韓軍は後退を余儀なくされた。 国際連合は北への武力制裁を決議。その総司令官に抜擢された山下奉文将軍は釜山要塞に総司令部を設置し、新兵器の投入で戦線崩壊阻止を図った。 陸には四式中戦車が疾駆し、空にはジェット戦闘機“震電改”が乱舞。海上では戦艦“大和”が巨砲を轟かせる。そして、ついに発動した仁川上陸作戦。 だが、その乾坤一擲の大作戦の背後には、同盟国アメリカと潜在敵国中ソの野望が蠢いていた。 この作品は2011年1月~3月に小社より刊行された「極東大戦①②」を改題したものです。
  • 超時空世界大戦  第三帝国撃滅!
    完結
    -
    突如起こった地磁気の「異変」によって2022年から80年前に時空移動してしまった日本列島。 そこはナチス・ドイツが英米ソを蹂躙、世界制覇を目前とした戦慄の時代だった。日本は唯一残る敵国として、鉤十字が描かれた爆撃機や弾道ミサイルの襲来に脅かされ、存亡の危機にさらされていたのだ。 服従か交戦か、決断を迫られる日本政府。だが、混乱する政府にドイツ迎撃を決意させたのは、小笠原沖に出現した戦艦「大和」を旗艦とする帝国連合艦隊だった。 Uボートを迎え撃つ新鋭護衛艦、レシプロ機の大群を撃滅するステルス機編隊―旧日本軍と共闘する自衛隊の攻勢が、いま始まる! 史実を超えた斬新な世界大戦を描く本格戦記。 この作品は2011年7月~11月に小社より刊行された「超時空世界大戦①~③」を改題したものです。
  • 中共軍暴発! 新日中戦争
    完結
    -
    経済の急成長によって石油が枯渇した中国は、周辺大陸棚の海底に眠る膨大な地下資源の独占を画策。しかも、韓国、台湾、そして日本との国際紛争を覚悟しての謀略であった。 これを見抜いたアメリカは、合同軍事演習リムパックを黄海で行おうと太平洋第七艦隊を派遣。日本の海上自衛隊第一護衛隊群も同行し、海軍力で中国の押さえ込みにかかる。 これに対し中国は、最強と自負する北海艦隊を出動させ、空爆を開始。沿岸基地からは地対艦ミサイルも大量に発射した。 アメリカは空母ブッシュが被弾し、イージス艦にも被害が続出するが、原子力潜水艦からトマホーク巡航ミサイルを連射して応戦する! 果たして第七艦隊、さらに自衛隊の運命は…!?近未来の危機を予測する傑作シミュレーション戦記。 この作品は2003年10月~12月に小社より刊行された「大東亜大戦2014①②」を加筆訂正のうえ改題したものです。
  • 新選組血風録 〈改版〉
    4.5
    近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一から妖しい前髪の美剣士や薩摩の間者……。混沌たる状況を切り、斃れていった隊士一人一人の哀歓を冴え冴えと浮彫りにする名作。
  • 赤き心を おんな勤王志士・松尾多勢子
    5.0
    もし彼女の働きがなかったら、日本の歴史が少し違ったことになっていたかもしれない(著者) 52歳で志を立て、信州飯田から京へのぼった歌人・多勢子は、 岩倉具視の命を助け、孝明天皇暗殺の幕府方の密謀を探り出すなど 若き男性志士たちと共に命がけで国事に奔走する。 「武士(もののふ)の 赤き心を語りつつ 明くるや惜しき、春の夜の夢」(松尾多勢子) 随所にちりばめられる多勢子の和歌。その歌に込められた想いとは――。 明治維新の渦中、国ために戦った女性勤王志士の物語! 著者による「文庫版に寄せて」を加筆! 巻末には文芸評論家の縄田一男氏による「解説」を掲載!
  • 家康の養女 満天姫の戦い
    4.5
    「おなごはいくさの役には立たぬかもしれぬ。 だが、もっと大きな働きで陰の役割を担うこともできるのじゃ」(徳川家康) 関ケ原後、いまだ不穏な動きを見せる奥州。 家康の画策で津軽藩主・信枚に嫁いだ満天姫。 慣れない最果ての地での正室としての暮らし。 前夫である福島家の息子の存在。 襲い来る飢饉。 信枚への想い―― そして大切な人たちの死。 すべては江戸と津軽のために。 これは――女の関ヶ原! 「争うよりも、相手の真心を引き出し、いかようにして味方につけていくか。そこに思いをいたさねばならぬ。相手ではない。自らの生き方にかかわることじゃ」(満天姫) 波乱に満ちた家康の養女の生涯! 巻末には、直木賞候補でいま大注目の作家・永井紗耶子氏による特別解説を掲載!
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録<文庫版>
    4.0
    天保九年。佐賀城下にひとりの男子が誕生した。幼名を八太郎、後の大隈重信である。藩主鍋島直正に、その才能を見いだされ、同じく熱い志を持つ仲間たちと、激動の幕末へ乗り出した重信。西郷隆盛や坂本龍馬をはじめ、錚々たる志士たちと巡り会い、佐賀、そして日本の未来のために奔走する! 近代国家日本の礎を築いた偉人の生涯を描く歴史巨篇。
  • 潜水空母Z艦隊
    完結
    3.0
    日米戦わば、空母機動部隊を用いて敵艦隊を撃滅すべし――。 航空攻撃による短期決着、それが山本五十六の持論だった。だが一方で、空母の脆さも知る山本は、その優勢を保つべく、潜水空母艦隊・秘匿名『Z艦隊』を設立し、太平洋の制覇に乗り出す。 開戦から半年、広大な制海権を手にした海軍は、次なる最終決戦を決意する。そして、その前哨戦となるミッドウェイにおける連合艦隊への支援が『Z艦隊』の初任務だった。 隠密行動、欺瞞通信、囮作戦――あの手この手で合衆国艦隊を翻弄する『Z艦隊』。連合艦隊のお株を奪う神出鬼没の活躍に、合衆国艦隊は大混乱に陥った! 奇想天外の傑作長編戦記シミュレーション、待望の文庫化! この作品は2010年11月~2013年3月に小社より刊行されたものです。
  • 先駆けの勘兵衛
    3.0
    一番乗りは儂のもの、武功は誰にも渡さぬ! 渡辺勘兵衛は血路に迷っていた。 織田信長が弑された本能寺の変に巻き込まれ、明智光秀への味方を選んだ主君・阿閉貞征が山崎の合戦で敗れたのだ。 北近江の大名・浅井長政の重臣・阿閉家に仕え、精鋭の母衣衆のひとり、「鑓の勘兵衛」と呼ばれるほど武功を挙げてきた勘兵衛だったが、さすがにもういけなかった。 命からがら逃げ延びた落ち武者の勘兵衛は、しばらく世情を窺うべく、近江と美濃の国境にそびえる伊吹山に身を潜めることに。 だが、逃亡生活は長くは続かなかった。食い扶持を得なくては、妻も家臣も食わせていけないからだ。 勘兵衛は腹を固めざるをえなかった。 以前、引き抜きの声をかけてくれた、今は敵将の羽柴秀吉に頭を下げ、拾ってもらうしかないと。山を降り、どうにか秀吉との面会に漕ぎ着けた勘兵衛は、加藤虎之介や福島市松、加藤孫六にきつい洗礼を浴びながらも、羽柴秀勝のお付きを手に入れる。 ようやく食い扶持を得、さらに秀勝の武徳に惚れ込んだ勘兵衛は、名誉挽回とばかりに、秀吉と天下人を争う柴田勝家の軍勢を賤ケ岳で迎え撃つ。 戦国から江戸まで軽輩武士に絶大な人気を集め、一大勢力を誇った渡辺勘兵衛を描いた長編武将活劇!
  • 新太平洋戦争 大和出撃
    完結
    -
    1941年12月、連合艦隊の真珠湾奇襲作戦は米軍の迎撃に遭い失敗。第一航空艦隊の主力空母『赤城』『加賀』『蒼龍』を喪失し、司令長官・山本五十六を喪った日本海軍は、この敗戦をきっかけに大艦巨砲主義の道を進むことになった。 圧倒的な戦力でマーシャル諸島に殺到するアメリカ太平洋艦隊によって、劣勢に立たされる日本軍。だが翌年6月、遂に反撃の時は訪れた。 未曾有の戦艦『大和』が、満を持してトラックを出撃したのだ。襲いくる米艦隊を完膚なきまでに撃破する世界最大の巨砲。 艦砲戦、雷撃戦、航空戦――全編息もつかせぬ戦闘シーンの連続が、読者を魅了する!架空戦記の気鋭が贈る迫真のデビュー作、初文庫化! この作品は、2002年2月~3月に白石書店より刊行された「修羅の戦艦『大和』」を改題したものです。
  • それからの四十七士
    3.5
    実に怪しからぬ元禄の御代。命運を握るは死をも厭わぬ男の中の漢たち。“火の子”と恐れられた新井白石と、“眠牛”と謗られた大石内蔵助。大人気シリーズ「取次屋栄三」著者の真骨頂!――六代将軍の有力候補である徳川綱豊は、吉良家との刃傷沙汰に対する赤穂藩への厳罰に関心を示した。そして、筆頭家老の大石内蔵助に魅かれる。元禄の御世に憤慨する侍講の新井白石とともに、仁の心を持つ武士を求めていたのである。二人は紀伊國屋文左衛門らを巻き込み浅野家再興に尽力する。しかし、運命は綱吉と柳沢吉保の陰謀から、討ち入りへと転がり落ち……。
  • 戦火のオートクチュール
    4.3
    江戸川乱歩賞作家の渾身作! 圧倒的リアルで描く、極上の歴史ミステリー! 祖母の形見は血塗られたシャネルスーツ ココ・シャネル、エヴァ・ブラウン、アドルフ・ヒトラー、そしてひとりの日本人女性―― 占領下のパリに秘された謀略とは? 祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。 遺品の謎を解くため、フリーライターの結城真理は疎遠だった母とフランスに赴く。祖母は第二次世界大戦中、外務省一等書記官の娘としてナチ占領下のパリにいた。その足跡を辿ると、驚愕の事実が。歴史上のある人物を巡る謀略が浮かび上がったのだ。 約80年の時を経て、祖母が胸に秘めていた秘密が明らかに! 【『マドモアゼル』(島村匠名義)改題作品】
  • 按針【あんじん】
    4.0
    新航路発見の野心に燃える英国の航海士ウィリアム・アダムスは、荒れ狂う海原に呑まれた。 船は日本国の豊後に漂着。やがて徳川家康への接見を契機に、関ヶ原の合戦に駆り出される。 死地を生き延びたアダムスは、家康から日本名・三浦按針を授けられる。 それは祖国と決別し、妻子を捨てて日本につくせという命令であった。按針がくだした決断とは?  日本を愛し、平和のために家康を支えた、「青い目の侍」の冒険浪漫。
  • 治部の礎
    4.0
    大義、嫉妬、敵愾心。押しつぶされそうな時もある。 この三成は、屈さない。 あの嫌われ者は、何のために闘い続けたのか――。 豊臣家への「義」か、はたまた自らの「野心」からなのか。 覇王信長の死後、天下人を目指す秀吉のもと、綺羅星の如く登場し活躍する武将たちを差し置いて、最も栄達した男、石田三成。彼の「眼」は戦国を優に超えていた――。 歴史の細部を丁寧に掬う作家、吉川永青が現代人に問う、政治家石田三成の志。渾身の書き下ろし長編小説。
  • フィリピン新人民軍従軍記
    -
    いまなお活動を続ける共産ゲリラ「フィリピン新人民軍」。宗教、民族、階級闘争……、テロリズムを生む様々な問題を内包したこのゲリラに従軍し、その実態を克明に記録した衝撃作! 80年代前半、マルコス政権下で虐げられる住民たちの素顔に接し、その喜怒哀楽に潜むナショナリズムを鮮明に描く。戦後の東南アジアにおける対日感情の真実と、その微妙な変貌をも浮き彫りにした著者渾身のデビュー作。
  • 風来忍法帖 山田風太郎ベストコレクション
    3.8
    豊臣秀吉の小田原攻めに対し忍城を守るは美貌の麻也姫。彼女に惚れ込んだ七人の香具師が姫を裏切った風摩党を敵に死闘を挑む。機知と詐術で、圧倒的強敵に打ち勝つことは出来るのか。痛快奇抜な忍法帖!
  • おんな牢秘抄 山田風太郎ベストコレクション
    4.5
    小伝馬町の女牢に入ってきた風変わりな新入り、竜君お竜。彼女は女囚たちから身の上話を聞き出し始め……心ならずも犯罪に巻き込まれ、入牢した女囚たちの冤罪を晴らすお竜の活躍が痛快な時代小説!
  • 石川茂雄従軍紀
    -
    『みちのく植物図鑑』(津軽書房)や『青森の自然』(北方新社)などの著書がある石川茂雄氏が、日中戦争下で召集された際に記録した従軍手帖や多数のメモ、写真(ネガ)などをもとに、当時の軍の様子や市民の暮らしをまとめた一冊。 長年歴史を探究してきた子息の検証により、一兵士のきわめて精緻な記録が、70年の歳月を経て、当時の写真と文面で蘇る。 近年の戦争記録において希少な史料性の高さも特徴。
  • 梅里先生行状記
    3.0
    梅里先生とは徳川光圀のこと。政務を離れ、西山に隠棲する光圀を称ぶにふさわしい。だが光圀、けっして閑日月ではなかった。終生の事業、大日本史の修史をつづける一方、炯々たる眼光をもって世情を睨む。浮華な元禄の世、その上に立つ将軍綱吉、寵臣柳沢吉保。光圀にとって苦々しいのは、その柳沢と藩老藤井紋太夫とが手を結んでいることだった。光圀の周辺には、不気味な動きがある。黄門漫遊記からはうかがい知れぬ水戸光圀の実像を描く秀作。
  • 日中十五年戦争史 なぜ戦争は長期化したか
    3.8
    蘆溝橋事件を引金に日中の戦いは軍部主導のかたちで、ついには泥沼の太平洋戦争に突入していった。しかし、すべての日本人が武力行使の拡大を望み、戦火を座視していたわけではなかった。戦争はあくまで和平工作の最終手段として考え、たえず平和的解決、そのための交渉の努力が模索されていた事実もあった。もし平和的、自主的解決が実現していたなら――歴史におけるイフのタブー視域から、日中の動き、戦争の経過を見据える。
  • キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち<上>
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    生き生きと躍動していた仲間の記者、カメラマンたちが、突然骸(むくろ)になる。沢田教一、一ノ瀬泰造、盟友テリー・クー……。戦場という極限状況の中で、出会い、競い、励まし合いながら成長した若者たち。戦争の真の姿を伝えようとした、著者と仲間たちの、血と涙の従軍記。第40回大宅荘一ノンフィクション賞受賞作。 (講談社文庫)
  • 太平洋食堂
    4.0
    消された歴史に命を宿す傑作歴史長編! こんなに魂に沁みる小説はめったにない! 今こそ、読むべき物語だ。(作家・藤沢周) 一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。 「太平洋食堂」と名付けられたその店の主人は「ひげのドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ彼は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。 やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めていく中、“主義者”として国家から監視されるようになった誠之助に待ち受ける運命とは――。 歴史の闇に埋もれた傑士の半生を描く傑作長編小説。
  • 超時空AI戦艦「大和」【1】南洋沸騰! 奇跡の連続勝利
    -
    1~4巻1,045~1,100円 (税込)
    令和日本の科学研究員、田伏由佳は、初歩的な電子計算機の知識や図面、タブレットを、時空間送信機によって昭和十五年の由佳の曾祖母、田伏雪乃に送る……すべては、雪乃とその恋人である鷹岳省吾を救わんとする窮余の一策であった。 二人の運命を変えるということは、必定、太平洋戦争における日本の敗戦を避けることを意味する。雪乃と省吾は未来知識を武器に軍部での地位を固め、革新的な軍事兵器……人工知能による戦況予測を確立させる。 未来技術により日本は米太平洋艦隊を手玉に取り、のみならず国家間の戦略すら優位に進めていくのだが……。 令和の最新技術により、大和が無敵艦へと生まれ変わる!
  • 逆襲の自衛隊【1】台湾有事
    -
    1~3巻1,045~1,100円 (税込)
    総統選挙をきっかけに動揺する台湾に、中国が軍事介入を宣言、軍を台湾周辺に展開させた。日本の国連工作は不発に終わり、輸入が途絶えて物価は急騰、日本経済は麻痺してしまう。 核EMP攻撃で機先を制した中国軍は、ついに台湾海峡を横断して台湾へ上陸した。 アメリカは台湾関係法に基づいて台湾防衛へのりだすが、在日米軍基地を中国軍のミサイルが襲い、尖閣諸島と与那国島を奪われた日本も、ついに自衛隊に防衛出動を命じる。 先島諸島へ迫る中国北海艦隊に対して、DDH『いずも』『かが』からステルス戦闘機F35Bが飛びたち、たいげい型潜水艦が一撃必殺の攻撃を敢行する。 禁断のリアル・シミュレーション、スタート!
  • 国萌ゆる 小説 原敬
    4.3
    凶刃に斃れた 平民宰相に今こそ学べ! 日本初の政党内閣を率いた 平民宰相、激動の生涯! 南部藩士の子に生まれ、戊辰戦争での藩家老・楢山佐渡の死に際し新しい国造りを志した原健次郎(後の原敬)。 明治維新に際し士族をはなれ平民となった後は、新聞記者、外交官を経て、政治の世界へ転じる。 藩閥政治から政党政治への刷新を掲げるが、総理の座に就くまでには大きな壁が。〈平民宰相〉と呼ばれた政治家の不屈の生涯を描く大河巨編。
  • 装甲空母大国【1】大鳳型を量産せよ!
    -
    1~4巻1,045~1,100円 (税込)
    イギリス海軍によるイラストリアス級空母の建造は、日米両海軍の空母建造に一石を投じた。アメリカ海軍はただちに装甲空母の是非について検討をおこない、帝国海軍も昭和13年初頭には同様の研究を開始した。 搭載機数の減少を良しとしない米海軍は、飛行甲板の装甲化に消極的な態度を取り続け、大量の艦載機を搭載するエセックス級空母の増産に踏み切る。 対する帝国海軍は、軍縮条約明け後に建造する「飛龍」をまず実験艦に指定して装甲化の手ごたえをつかみ、翔鶴型、飛鷹型空母の改造にも着手、米英に先駆けて“装甲空母大国”としての道をあゆみ始めるのだった。
  • 新生! 最強信長軍【上】本能寺で死せず
    -
    1~2巻1,045~1,100円 (税込)
    「皆の者、久しぶりである」──天正十年九月、安土城に死んだはずの織田信長の姿があった。だがその正体は、信長ではなかった。 本能寺の変の直前、異変によって転生した、令和に生きる光明寺一久であった。一久は後世の知識を活かし、明智光秀と和解。今後は共に協力することを誓い、三ヶ月の雲隠れの後、家臣の前に現れたのである。 だがこの間、織田家は北条、上杉、毛利の反攻、三好勢の謀叛に苦しんでいた。劣勢を打開すべく、一久は自ら四国出陣を決意するが、主君の様子に羽柴秀吉が違和感をおぼえ始め……。 生まれ変わった最強軍が、天下取りに邁進する波乱の戦国シミュレーション、開幕!
  • 最強電撃艦隊【1】英東洋艦隊を撃破せよ!
    -
    日米戦が避けられない状況のなか、帝国海軍は苦戦する現状を打開する術を模索し、帝大航空科の大竹教授によって考案された世界初の成層圏偵察機「一四試偵察機」を連合艦隊の目として実用化することを決めた。 潜水艦へのレーダー搭載も決まり、真珠湾攻撃を目前に控えていた海軍だったが、連合艦隊司令長官である山本五十六の急病により、真珠湾攻撃中止という予想外の事態に見舞われる。 真珠湾に代わり東南アジアを標的とした海軍は、一四試偵察機改め「零式陸上偵察機」を艦隊の目とし、最小単位の艦船による電撃的な攻撃を開始した! 果たして連合艦隊は、この歴史的海戦に勝利することができるのか!?
  • 超極級戦艦「八島」【1】強襲! 米本土砲撃
    -
    1942年、航空兵力の活躍により英東洋艦隊との決戦に勝利した日本は、ついに米国との戦いを決意、ミッドウェイ島南西250キロの距離まで艦隊を進出させる。 だがこの戦力は、米軍が予測していた空母艦隊ではなく、あたかも島と見紛うほどの巨大戦艦であった。 排水量128万を超え、全長全幅ともに大和型の三倍近くの大きさを誇る超極級戦艦「八島」は、脅威の64センチ主砲を武器とし、交換可能なコンクリートを建艦資材とすることによって、修復しつつ継戦可能な、まさに絶対的な不沈艦として誕生したのである。 八島を擁する日本海軍は、米太平洋艦隊の要衝を次々と攻略し、いよいよ極秘作戦に着手するのだが……。
  • 新連合艦隊【1】起死回生の再結成!
    -
    「まず連合艦隊を解散せよ!」── 米内光政海相の許しを得て、禅の修行に出た黒島亀人は、霊場・恐山にて神の啓示を授かる。その啓示とは、亡き山本権兵衛大将の慰霊が下したお告げであった。 折しも日中戦争が勃発。支那方面艦隊の増強を迫られた米内は、軍令部の求めに応じて連合艦隊を次第に縮小、ついにはお告げ通りにその解散に踏み切ったのだった! そして日米開戦の直前に“新たな連合艦隊”が結成され、開戦劈頭の「ハワイ奇襲」は勇壮な作戦に拡大。空母9隻を従えた戦艦「大和」が、ハワイからミッドウェイへと進撃し、キンメル太平洋艦隊を追い詰めてゆく──!!
  • 覇王の神殿
    3.0
    蘇我馬子、推古天皇、聖徳太子――古代史を彩った傑物たちの愛憎劇 政敵との死闘、推古大王・聖徳太子との愛憎の果てに馬子が得たものとは。 かつて日本の中心地であった飛鳥(現在の奈良県明日香村)を舞台に、 蘇我馬子の国づくりにかけた生涯を描く。 時は570年、病床に臥す父・蘇我稲目から強大な豪族・蘇我一族の頭目の座を受け継ぎいだ馬子。 以来、大王に次ぐ大臣として、日本に渡ったばかりの仏教に根差した国家を目指して邁進していく。 しかし、理想のためには謀略や暗殺も辞さず、馬子は血塗られた覇道を歩んでいくのであった――。 宿敵・物部守屋との争い、日本最古の女性天皇・推古との知られざる関係、 天才・聖徳太子への嫉妬と恐れなど功罪相半ばする日本最古の〝悪役〟の実像とは。 古代史浪漫小説、待望の文庫化。
  • 不沈艦誕生 ヤマトに賭けた男たち【1】
    -
    二〇世紀半ば、複雑な国際情勢下で、日本の地位と繁栄は脅かされていた。国の安全を確保しようともがけばもがくほど、平和と安定が蝕まれていく矛盾。 その中で男たちは一隻の戦艦に国の未来を託そうと考えた。その艦の名は『大和』。 追い込まれるように独伊と同盟を結んだ日本は対米英戦に突入する。それは無謀な戦いだったのか?
  • 最強戦爆艦隊【1】死闘! マレー攻略戦
    -
    昭和12年、日本海軍は世界最大の大型戦艦建造を起工する。その一方、海軍軍縮条約をかいくぐるため、有事の際に商船を短期間で戦力化する商船改造空母構想も練られていた。 しかし雷撃機も搭載できず、収容できる機数も少ないなど大きな制約が課せられていた。そうした中、艦上戦闘機を必要に応じて爆装し急降下爆撃機とする方法を考案。さらに航空魚雷までも搭載する改造まで開発された。 こうして昭和16年12月、日本海軍は新たな戦力を手にした小型改造空母「雪鷹」を完成させ、マレー半島侵攻作戦を実行に移す。 日本海軍の進撃に英海軍が立ち塞がるも、新生戦闘爆撃機が襲い掛かる!
  • 死闘! 孤島防衛戦 ミッドウェー要塞1941【上】
    -
    数奇な運命によって日本領となった水無月島(ミッドウェー)。 一九四一年、闘将ハルゼー率いる機動部隊はパールハーバーを出撃。宣戦布告のないまま突如、水無月島を奇襲する。 ハワイを狙える日本の重要軍事拠点を奪取すべく、米国は虎視眈々と機会をうかがい続けていたのだ。 事態を知った日本軍は、第二航空戦隊を急行させるとともに、要塞化していた水無月島の守備軍へ決死の防衛を命じる。 激しい攻防が繰り広げられるなか、ついには米太平洋艦隊の主力戦艦部隊が到着。 圧倒的不利な状況を打破すべく、秘策の列車砲で迎え撃つこととなるが、そこに空前絶後の巨砲が轟いて……!?
  • 戦闘制空母艦「帝龍」【1】巨大制空母艦の初陣!
    -
    海兵51期は先見の明にあふれた俊傑の宝庫だった。 51期卒業の大井篤、木阪義胤、樋端久利雄が知恵を出し合って画期的な新空母「制空母艦」を生み出し、帝国海軍の建造計画は大きく改定される。 その結果、大和型三、四番艦の建造は中止となり、制空母艦をふくむ大型空母4隻が起工される。 そして一番艦「帝龍」が昭和17年6月12日に竣工、いよいよソロモン海へ出撃してゆくが、そこでは暗号解読に成功した米海軍の空母が5隻も待ち伏せしていた。 制空母艦「帝龍」は、はたして味方の窮地を救えるのか!? 大量の零戦がその広大な飛行甲板を蹴って、今、飛び立つ!
  • 戦艦「大和」撃沈指令 超艦上戦闘機「烈風」【1】
    -
    対米国力差から真に日本のことを考えるならば、大和型戦艦の建造計画は絶対に葬らねばならない! 日本海軍リベラル派は、避けられぬ対米戦へ向け、大胆な航空主兵主義を打ち出した。 その中心は、零戦および超零戦「烈風」へとつながる高性能戦闘機の開発と、装甲空母「信濃」らで構成する機動部隊の創設であった。 しかし、造船、航空設計、海軍中枢で恩讐を忘れぬ国内の敵が牙を剥く。 一方、日増しに緊張感の高まる日米関係。度重なる米海軍の挑発に耐え抜いていた日本に対し、しびれを切らしたルーズベルトは、ついに宣戦布告。台湾の日本軍基地に奇襲をしかけるのであった!
  • 日中尖閣大戦【1】開戦前夜
    5.0
    202X年春、日中外相会議開催の四日前、尖閣諸島水域で石垣島の漁船二隻が、領海侵犯した中国海警船三隻に追い払われる事件が発生。 そんな中、米インド太平洋軍司令部から、SLBM搭載可能の原子力潜水艦を含む三隻の中国潜水艦が所在不明との一報が入る。 さらに中国艦隊が南沙諸島にある太平島領海に急接近しているというのだ。 次々と軍事行動を起こす中国。日本国内でも尖閣諸島を護れとの声が高まるのだが、政府は軍事衝突に発展するのを恐れ具体的に対処しなかった。 国の対応に業を煮やしたある民間人らが尖閣諸島への上陸を企て、作戦を実行に移した。 尖閣をめぐる日中戦争、ついに勃発か!?
  • 新生最強戦艦「大和」【1】超弩級艦、進撃!
    -
    昭和17年6月、ミッドウェー島に向け出撃した連合艦隊第一航空艦隊は、サンド島米軍基地爆撃に成功するも、米空母部隊に発見されてしまう。その報せを聞いた山本五十六大将は、第一航空艦隊援護のため、戦艦「大和」を本隊から離し急進させる。ところが、不沈戦艦といわれた「大和」は、B17爆撃機の先制攻撃、さらに米空母部隊攻撃機による集中爆撃を受け、戦線離脱。作戦は中止に追い込まれた。一方、ミッドウェー島防衛を果たした米太平洋艦隊は、一気に攻勢へ出るため、ソロモン方面に主軸を移動。ガダルカナル島に航空基地を建設し、ラバウル攻略作戦を実行に移そうとするのだが……。
  • 第二次太平洋戦争【1】誕生! 夜襲機動部隊
    -
    昭和17年10月。山本五十六の率いる連合艦隊が「布哇沖海戦」で勝利、オアフ島上陸の構えをみせると、ルーズベルト大統領は武力によるハワイ防衛をあきらめて日本政府に急遽、停戦を申し入れた(『山本五十六の野望』シリーズ)。東條内閣はそれを受諾、日米間に休戦協定が成立するが、大統領四選をもくろむルーズベルトは失地回復、対日再戦の機会を虎視眈々とうかがっていた。1944年初頭に待望の高速空母15隻(エセックス級7隻、インディペンデンス級8隻)が出そろうや、ルーズベルトは休戦協定の破棄をひそかに決意、チェスター・W・ニミッツに対して“逆奇襲"による、マーシャル占領を厳命する!
  • 八八自衛艦隊【1】 動乱の東アジア
    -
    令和も十年以上が過ぎたころ、世界は大きく変貌していた。アメリカの財政難と米中緊張緩和は在日米軍の段階的縮小を招き、ついに日米同盟は解消された。日本は新たな国家像を模索していくなか、東アジアが激震する。台湾でクーデターが勃発し、その首謀者が引き込む格好で、新たに樹立された中華連邦なる組織に、中国軍の精鋭が組み込まれた。中華連邦は自らの地位確立と安定確保を目的として、日本やフィリピンへ触手を伸ばす。世界のパワー・バランスが崩れ、東アジアに戦火があがる。日本は、空母型護衛艦八隻、イージス護衛艦八隻から成る令和の八八艦隊を発足し、この危機に立ち向かうのだが……。
  • 中国崩壊 尖閣決断の日
    -
    202X年、午前零時30分、中国東海艦隊寧波基地から、一隻の潜水艦が出航した。第一報を聞いた防衛省は、すぐに海上自衛隊の対潜哨戒機を放ち、同日午後、日中中間線を日本側に侵入する元級潜水艦を発見する。一方、永田町の首相官邸には、尖閣諸島接続水域に中国海警局の公船と漁船が碇泊中との報せが入る。そんな中、侵入した中国潜水艦が尖閣諸島の沖合で急浮上。近くを航行していた日本の小型漁船を沈没させてしまう。一触即発の尖閣諸島近海。専守防衛の日本は領海侵犯する中国海軍を阻止できるのか⁉ 日中開戦の危機が迫る中、日本はついに行動を起こすのだが……。
  • 逆襲の帝国艦隊【1】日米一年戦争
    -
    昭和16年12月の開戦から約1年9か月、苦しい戦争がつづいていたが、ここまで大きな被害を受けたことはなかった。 アメリカは圧力を強めて日本を国際的孤立に追い込む一方で、貿易を断ちきって経済環境も悪化するように策を講じていた。 そんな中、昭和18年9月、日本は短い戦いの結果、日本はパラオ諸島を喪失。政府も軍部も、この時が来ることを想定しており、南方の資源地帯から断ち切られることも想定していた。 日本は開戦後の最初の三年間を捨て、政府、軍部、さらには民間団体と協議して、反攻作戦の準備を整えることを決定。 一年間は燃料、武器、弾薬を気にすることなく戦争ができる状況を目指した。 そして昭和19年10月、超短期決戦でしか勝ち目がないと考える帝国軍は、米艦隊群との最終決戦に突入するのであった――。 圧倒的なアメリカ陸海軍に対して、己の存亡を賭けて日本海軍が挑む姿を描く戦略シミュレーション。
  • 山本五十六の野望【1】ハワイ作戦を直率す!
    4.0
    伏見宮博恭王・元帥から厳命され、連合艦隊司令長官を続けることになった山本五十六は、井上成美の“苦言"に蒙をひらかれて「ハワイ作戦」の陣頭指揮を決意する。それは、開戦劈頭、連合艦隊麾下、主力空母の大多数を率いてハワイ近海まで押し出し、米海軍艦艇の居並ぶ真珠湾に“航空波状攻撃"を敢行するというものだった。徹底攻撃を決意した山本は、最先端兵器・対空レーダーを搭載する「大和」に座乗、空母7隻を擁するハワイ空襲部隊を編成する。そして昭和16年12月3日、米国民の戦意を徹底的にくじくべく、真珠湾へ向けて巨大戦艦「大和」が出撃する!
  • 新・米中開戦(1) 台湾独立の闇
    3.0
    米中関係が貿易関税戦争により悪化する中、一隻の米イージス駆逐艦「ラングート」が、航行の自由作戦として、台湾海峡を縦断しようとしていた。, しかし、二機の中国軍戦闘機「殲20」と、海上に現れた無数の中国船団によって行く手を遮られ、急遽、同艦は台湾領の金門島へ針路を変更する。, 一方、中国からの独立の是非を問う住民投票の前日だった台湾では、各地で同時多発的に爆破テロが勃発する。, 米中両国の緊張状態がいっきに高まる中、米艦隊は南シナ海に造られた中国の人工島破壊作戦を開始し、戦いの火蓋が切られるのであった…。
  • 萌がさね 藤原道長室明子相聞
    4.0
    「己が時を汚すことなく生きていきたい」……左大臣家に生まれながら、心ならずも政敵・藤原道長へ嫁いだ、美貌の女・明子(めいし)。優しく儚(はかな)げながら、凛乎(りんこ)たる心を持つ彼女こそ、権勢を恣(ほしいまま)にした道長が、愛を得ることに苦悩した唯一の女だった。正妻・倫子(りんし)とともに「二人妻」として記憶される、明子の生涯を綴る、絢爛たる歴史絵巻。道長を懊悩(おうのう)させた美貌の女!
  • 龍を見た女
    -
    那古野城の大たわけと呆れられていた少年城主は、夏の河原で手強い美少女と出会った。甲賀の忍びの技を持つ彼女は、以来、城主の影として生涯つき従うが、彼女は、恐るべき猛将・織田信長が、ただひとり心を許した女性でもあった。 驚くべき軍略で乱世を統一し「白雲深きところ、金龍躍る」を体現した非情な稀有の武将を、影として支え続けた女の視点で鮮烈に描いた傑作。
  • 証言 零戦 大空で戦った最後のサムライたち
    -
    連合軍戦闘機を圧倒し、「無敵零戦」神話の立役者の一人となり、戦後、郷里の群馬県上野村村長として、村内の御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機の救難活動にあたったことでも知られる黒澤丈夫さん。零戦初空戦に参加し、教え子たちから「零戦の神様」と呼ばれた岩井勉さん。海軍戦闘機隊指折りの名パイロットながら、米軍捕虜となって生涯そのことを背負って生きた中島三教さん他、7名の零戦搭乗員の生々しくも貴重な証言集。
  • 剣客瓦版つれづれ日誌
    -
    藩を二分する暗闘に巻き込まれ、斬殺された妻の志保が最後に残した言葉「え……ど」に導かれ、弓削玄之助は江戸をめざした。瓦版屋に身を寄せて事件の原稿を書きながら、妻の死の真相を探る玄之助のもとに、国元から次々と謎の刺客が送り込まれる。秘剣「鍔落(つばおと)し」が冴え渡り、命がけの戦いの果て、玄之助が掴んだ真実とは。
  • 零戦 搭乗員たちが見つめた太平洋戦争
    5.0
    あの戦争を生き残った零戦搭乗員は、終戦時に約三七〇〇名を数えたが、現在ではわずか約二〇〇名となった。生存者の高齢化が進む中、NHK取材班は四年の歳月を費やしインタビューを重ね、後世に語り継ぐべき番組として結実させた。戦争とはいかなるものか、死線を越えた男たちの「最後の証言」がここにある。NHK『零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争』(2013年放映)を書籍化。
  • 妖異金瓶梅 山田風太郎ベストコレクション
    4.7
    性欲絶倫の豪商・西門慶は8人の美女と2人の美童を侍らせ酒池肉林の日々を送っていた。彼の寵をめぐって妻と妾が激しく争う中、両足を切断された第七夫人の屍体が……超絶技巧の伝奇ミステリ!
  • 慶長・元和大津波 奥州相馬戦記
    4.0
    400年前、同じ東北に大津波が!「何があっても俺たちは故郷を捨てない」。小国ながらも伊達政宗の南下を阻止し、秀吉・家康の圧力をかわし、二度の大津波の被害からも立ち直った平将門以来の名門・相馬家の奇跡の物語。
  • 還らぬ鴉
    -
    「くやしいといって死んだと伝えてくれ」行き倒れの老人から呪いの遺言を託された三次郎。与力の子息ながら今は流浪の身に成り果てた三次郎は、やがて敵討ちとお家騒動に巻き込まれていく!

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  • 石川五右衛門(上)
    3.0
    遠州味方ヶ原に住みついた流れ者夫婦に、天啓のごとき子ができた。生まれついての大器量、五、六歳ともなれば独り荒野を駆けて狐や狸を狩る怪童、後の大盗・石川五右衛門である。時は戦国。藤吉郎、家康、信玄らの血なまぐさい天下取りの裏で、野盗の女頭目をも配下におさめ、「人間どもの小賢しさに大砲をぶっ放す」神出鬼没の大暴れ! 奔放な想像力と自在な文体で直木賞を受賞した痛快長編。
  • 前進か死か1 インドシナ
    -
    元帝国陸軍少尉・鷲見友之は終戦を迎えたヴェトナムの地で平穏な生活を送るが、ヴェトミンによるテロで最愛の妻子を奪われてしまう。鷲見は仏軍外人部隊に志願し復讐を誓うのだった。
  • クリムゾンバーニング 五大湖決戦
    4.0
    五大湖の制湖権を巡って激突する日英加連合軍と赤化米軍。この戦いを制した側が、今後の戦局を有利にすることは間違いない。帝国海軍は激戦のさなか、新鋭艦「伊吹」を出撃させるが……!?
  • 虎の城 上
    値引きあり
    4.0
    2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」主人公・豊臣秀長に仕え、戦国を生き抜いた武将 藤堂高虎の波乱の生涯 七度主君を変え、武勇と知略でのし上がった男 戦国の世、近江から立身出世を夢見て浅井氏に仕えた藤堂高虎は、その巨躯と槍働きで活躍するも、正当な評価を得られず悶々とした日々を送っていた。やがて主人を幾度か変えた高虎は、織田信長の台頭で天下の趨勢が見えてきた頃、羽柴秀吉の弟・秀長に見出される。運命の主君に出会った高虎は秀長のもとで算用や築城術を習得、自らを変革し徐々に名声を高めていく。だが頭角を現わしていた秀吉の側近・石田三成と対立を深め……。
  • 戦国幻野
    -
    東海の強国駿河は、守護今川氏親(うじちか)の手で着々と覇道を進んでいた。東に北条、北に武田、大国が激しく牽制しあう戦国の世、氏親とその妻妾の息子たちも、奇しき愛憎の闘いに巻きこまれてゆく。野望のままに、広大な富士の裾野を馳ける武者の修験者たちの凄絶な生と死。今川一族が興亡を描き切った傑作長編。(講談社文庫)
  • 戦場を駆けた婦女子たち 玉砕の島を脱出・祖国までの570日と3000キロ
    -
    知っていますか? 戦争で全てを失い、大きな犠牲を払いながらも戦火の中を駆け抜けて、帰国を果たした逞しい婦女子たちがいたことを。 パラオ戦時引揚者たちが南方の島から島を彷徨い、遭難と飢餓で犠牲者を出しながら進んだ、祖国までの570日、3000キロ。 過酷な少年期を奇跡的に生き残った著者が語る体験記である。

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  • 現代語訳 信長公記
    4.1
    織田信長の生涯を描いた一代記である「信長公記」は、信長の旧臣太田牛一が、実際に見聞きした信長の記録をもとに執筆したもの。そんな一級史料が現代語訳版でスラスラ読める! 信長ファンの必読書。
  • 春の戴冠1
    4.0
    1~4巻1,047~1,152円 (税込)
    メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァ。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく人生の春であることに、まだ気が付いていなかった――壮大にして流麗な歴史絵巻。
  • 蒼空の器
    5.0
    本土防空、松山三四三空の撃墜王・鴛淵孝大尉の戦い。25歳で散った清冽な青春を描く!精鋭二五一空、三四三空で零戦、紫電改を駆り、ソロモン、日本本土上空で戦ったエースの生涯を、海兵同期の直木賞作家が描く感動のベストセラー!
  • 大空のサムライ
    4.3
    人生に勝つ逞しき男のバイブル!零戦と空戦に青春を賭けた強者の記録。世界のエース“サカイ”がおくる100万部突破の超ロングセラー決定版。
  • 龍馬伝 I
    4.0
    幕末の風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視線から描くオリジナル作品。土佐から江戸、そして世界へ。龍馬の行くところ、時代が怒涛のように動き始める。名も無き若者が世界を動かす「龍」へと成長していく姿を、壮大なスケールで描く。

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  • 黎明に叛くもの
    4.3
    ペルシャ由来の暗殺法を伝える山で刺客として育てられた美貌の稚児。志を胸に山を下りた少年は、長じて松永久秀と名乗り、京を手中に収める。織田信長より過激、斎藤道三よりしたたか――戦国一婆娑羅な悪党は、妖しの法を自在にあやつり、信玄、謙信、光秀はじめ群雄たちを翻弄する。虚と実の狭間に屹立する異形の戦国史。
  • 雨の音 子母澤寛幕末維新小説集
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    「只、消え行くのみ──この稿を終わるの日、また窓蕭々雨の音あり」幕末維新の奔流の中で、気概を持ちながらも、時代の波にのみこまれてゆく名もない幕臣達……。作者が出会った夢幻の如き老人が幕臣たちの数奇な運命を語る表題作「雨の音」他、時代を必死に駆け抜けた男たちの生涯を描く七篇。
  • 龍馬と弥太郎
    3.0
    幕末の志士・坂本龍馬と三菱グループを興した実業家・岩崎弥太郎。二人は同じ土佐藩に生まれ、藩の身分制度に苦しみながらも困難を乗り越えていく。広く海外に眼を向けた龍馬の〈言葉〉に弥太郎の詩才が感応するとき一一ふたりの“いごっそう”の邂逅を描く歴史読み物。

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  • 尚、赫々【かくかく】たれ 立花宗茂残照
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    〈戦国武将No.1〉立花宗茂の生きざまに魂が震える 寛永八年、将軍家光に呼ばれた宗茂が語った関ケ原の真実とは? 戦国最強と謳われた男の人生を活写した迫真の時代小説が文庫化!
  • 邪眼
    4.0
    父・宗矩により、幼き頃に封じられし柳生十兵衛の左目。その金色に輝く瞳は、『邪眼』と呼ばれ、魔を滅する力を持つという。そして、寛永3年、十兵衛はついに『邪眼』を開眼させた。父より裏柳生開祖を任され、その豪剣をもって苛烈な戦いに明け暮れる十兵衛であったが、冷酷な宿命が彼に襲いかかる。それは、徳川家光の寵愛を受ける弟・友矩の暗殺指令だった――。柳生一族の命運を賭けた十兵衛の闘いを描く、傑作時代小説。
  • 織田弾正忠家つやの物語
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    織田信長の叔母である「おつやの方」は、戦乱の世の目まぐるしい政略や度重なる戦に翻弄されつつも、織田弾正忠家のために数々の判断をし、激動の生涯を生きた。天文中頃から天正三年の約二十七年間の美濃・尾張を舞台として、つやが法界に至るまでの人間模様と道行きを「華厳教入法界品」から西鶴「好色一代女」につながる系譜で描いた歴史小説。
  • 皇国の最強艦隊【上】昭和維新成就
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    昭和11年2月26日──白銀の帝都東京は皇道派青年将校達のクーデターによって制圧された。「二・二六事件」である。 昭和維新断行、尊皇討奸をスローガンに決起した彼らは、政府の重鎮を誰一人暗殺することなく天皇陛下への直訴に成功。ここに日本は、天皇直接帝政の大日本皇国として生まれ変わる。 そして第二次世界大戦を目前に、陸軍を大幅に縮小し、海軍を大変革。航空機を中心とした世界でも先鋭的な軍隊を整えた。 米国ルーズベルト大統領は、自らの政治的事由で皇国を挑発。ついに日米戦争が勃発する。 巨大国家との一戦に緻密な情報戦略戦で挑む皇国。新生日本の威信をかけた大海戦がいま始まる!! 迫真性あふれる大戦を描く本格架空戦記、前編! ※この作品は2011年12月・2012年1月に小社より刊行された『皇国の艦隊』シリーズを再編集し、改訂・改題したものです。
  • The Vagabond 流浪者たちの肖像#1 カムイの剣
    3.8
    【人気声優、小林親弘さん絶賛】 自分にとって馴染みのある言葉が沢山出てきて、ワクワクしながら読み進めました! たまらないスピード感!! 是非お手に取って読んでみてください! 17世紀末、海賊王キャプテン・キッドが遺した莫大な財宝── 在り処を探る鍵はアイヌと和人の間に生まれた孤児・次郎が握っていた。 義母殺しの汚名を着せられ、怪僧・天海の許、忍者修行を積んだ次郎は、父の遺品カムイの剣を手に、世界を股にかけた放浪の旅へ。 刊行以来半世紀、多くのエンタメ作品に影響を与えた伝説の幕末冒険ロマンが令和に蘇る! トクマの特選! イラスト たけもとあかる 解説 マライ・メントライン
  • 島津豊久 忠義の闘将
    4.5
    絶体絶命の窮地にあり、主君を逃がすため、自らが犠牲となって敵陣に飛び込んだ若き武者。その名は島津豊久。その知られざる半生を、緻密な筆致で描いた書き下ろし長篇歴史小説。
  • 泣いてチャップリン 改訂版
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    1巻1,056円 (税込)
    「チャップリンが突き殺されるところを想像してみたまえ」 戦前に起きた前代未聞のテロ、五・一五事件の暗殺計画はいかにして立てられたのか。 その一部始終を鮮明に描いた物語が改訂。

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  • 大井川連環の譜 近代日本茶物語
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    幕末~明治初期。煎茶の国際化に奔走した 静岡の茶農家と元幕臣たちの奮闘を描く。 1854(安政元)年、開国とともに日本の高品質な生糸と煎茶が外国商に見いだされた。 特に茶は、横浜港開港時より明治初期において第一位の輸出品となる。 この物語は、欧米から先進技術を導入することなく、独自の製法と生産供給網を作り上げて国際流通に参画した駿河志太地方の茶農家たちの取り組みと、支援した元幕臣たちの奮闘を史実をもとに丁寧に描いた歴史小説である。

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  • ふるさとの風
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    大正時代の日本から朝鮮半島へ。そして、太平洋戦争。 歴史の事実を直視し、淡々とした筆致で描き出される家族の姿。 大正の鹿児島に生まれ、家族と支え合い成長した女性・シヅ。嫁ぎ先の一家とともに朝鮮半島に渡ったシヅは、そこで終戦を迎える。取り残された日本人に訪れた悲劇の数々。必死に日本に引き揚げた彼女が目にした「ふるさと」の姿とは――。 戦争は市井の人々にどんな試練をもたらしたのか。 “戦争の波紋”を日本人に深く問いかける。

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  • 完本 妻は、くノ一(一) 妻は、くノ一/星影の女
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    涙が出るほど純であり、 ぶれずに生きる彦馬を愛してください。 ―― 十代目 松本幸四郎 愛した妻は、敏腕くノ一だった!? 狭い江戸ですれ違い続ける二人に目が離せない、 時代小説の金字塔が読みやすく進化した「完全保存版」になって登場! 平戸藩御船手方書物天文係の雙星彦馬は、天体好きの変わり者。 そんな彦馬の下に、織江という嫁がやってきた。 彦馬は、美しく気が合う織江を生涯大切にすると誓うも、わずかひと月で新妻は失踪してしまう――織江は平戸藩の前藩主・松浦静山の密貿易疑惑を探るため、幕府が送り込んだくノ一だったのだ。 そうとは知らない彦馬は、織江の行方を追って江戸へ。 様々な謎を解きながら愛する妻を捜す、彦馬の新たな暮らしが始まった! ★加筆・修正をした“最終版”。 ★第1巻には執筆裏話満載の書き下ろし「あとがき」を収録。
  • 明治を創った男 西園寺公望が生きた時代
    3.0
    近代化の坂を駆け上がった日本。その表舞台にはいつもこの男がいた――穏やかな気候で知られる、静岡県・興津にたたずむ「坐漁荘」。この地で晩年を過ごし、最期の日を迎えた西園寺公望は、日本が西欧列強に肩を並べようと全速力で駆け抜けた明治という時代に、パリ講和会議の全権大使、内閣総理大臣など政府の要職を歴任。国の中枢で活躍した大政治家としてその名が知られる。民を思い、国を憂えた「最後の元老」は、いかにしてその生涯を閉じたのか。「坐漁荘」での西園寺を支えた女中頭、漆葉綾子との交流を軸に、知られざる素顔に迫る。

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  • 加藤清正 豊臣家に捧げた生涯
    3.7
    「賤ケ岳の七本槍」として羽柴秀吉と柴田勝家の決戦で頭角を現し、朝鮮出兵では太閤・秀吉の信任を得んがため鬼神のごとき働きをした加藤清正。だが、秀吉没後は石田三成と激しく対立。秀吉の遺児・秀頼を大切に思いながらも徳川家康に接近していくことになる。そして東軍と西軍が開戦するや東に与するが、関ヶ原ではわずか1日で雌雄が決する。その後露骨になる家康の専横。秀頼を守ることだけを考えていた忠義の将の思惑は……。
  • 第六天魔王 信長
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    誰もが知る戦国武将・織田信長だが、その生涯のすべてがわかっているというわけではない。歴史の陰に隠れ、謎に包まれた部分も少なからずある。もちろん事績のかなりの部分は明らかになっているが、それは政策や合戦などに関するもので、「人間信長」についてはまだ知られざる面があるのである。ところが、純然たる歴史学はいろいろな史料を集め、見えない部分に対して仮説を提起することはできるが、断言することはできない。本書はそこに風穴をあけようとした。歴史家の考えがおよばない想像力が、これまで謎とされてきた信長の人生に新たな光をあて明らかにしようとしているわけで、ここに本書の魅力があるといってよい。そしてもうひとつ。著者は経済人としての自らの考えを盛りこんでおり、これも歴史家の描く信長像とはちがう信長像を浮き彫りにする一員となっている。これもたいへん魅力的なのではないか。序文・小和田哲男(静岡大学名誉教授)

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  • 白雲鬼 江戸の春
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    江戸時代末期。世の中が攘夷か左幕かで揺れ動く中、立身を固く心に誓い、江戸へと向かった常陸の若者・斉谷新造。途中強盗に遭い、「雲」を名乗る不思議な武士に助けられ、江戸への道をともにすることに。その道中で出会ったのは、暴漢に襲われ、死にかけた男。「この差料を、小石川の水戸家にお届け願いたい」――男の願いを叶えるために、二人は水戸家へと向かうが、悪党の手は既に背後まで迫っていた。一振りの差料に込められた秘密とはなにか? 新造と白雲鬼は、名刀をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれてゆく……。

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  • 江戸城心中
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    徳川将軍・吉宗の信任も厚い江戸町奉行・大岡越前守忠相。名奉行と名高い越前は密貿易船を追うが、さらに彼を悩ます怪人が現れた……。絶対的に面白い、吉川英治初期時代伝奇作品、復刊第二弾! ※本書は、昭和五十八年三月に刊行された『吉川英治全集7 牢獄の花嫁 江戸城心中』(講談社)を底本としました。
  • 真紅の人 新説・真田戦記
    4.3
    1614年、大坂の陣。真田信繁の傍らに、真紅の鎧を纏う若武者の姿があった。彼の名は佐助。摂津国の鳶田の集落から大坂の地へやってきた彼には、倒さなければならない仇敵がいた──かつて母親と一族を徳川に惨殺された佐助は、ただひとり生き延び、貧しい集落に流れ着いたのだ。「真田丸」での鍛錬で、強さを身につけた佐助は、信繁とともに徳川との決戦に挑むが……。史実を丹念に紡いだ、新たなる真田戦記。 ※本書は、二〇一五年二月に小社より単行本として刊行された作品を加筆修正し、副題を加えて文庫化したものが底本です。
  • 近江戦国の女たち
    3.0
    北近江を征した浅井家が存亡の危機迫るなか、長政の庶子として生まれた喜八郎。数奇な運命をたどりながらも戦乱の世を生き延び、今、歴史の生き証人として、近江戦国の女性18名を表舞台に登場させた。 著者の心憎い演出が際立ち、戦国の世の女たちが自らの処世術を語る。
  • 始皇帝
    4.3
    「永遠の命」を除く、この世のすべてを手に入れた狂気の王!戦国七雄が割拠する紀元前3世紀。他国へ遣られた人質の子として生まれながら、大商人・呂不韋(りょふい)の深謀遠慮によって、わずか13歳にして秦王に即位。政敵を倒し、3度の暗殺未遂を乗り越え、権謀術数と軍事力によって全中華を制したファースト・エンペラー。権力をほしいままにした男の49年の生涯を描き切る! (講談社文庫)

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