歴史・時代の検索結果

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  • 口出し屋お貫

    口出し屋お貫

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    「口入れ屋は商売だけど、口出しするのは性分なんで」 若き女主人と元花魁が、人にからまる糸を解く! 著者好評の江戸人情話、最新作! 二十七にして三度目の奉公先から暇を取ったおれんは、昔馴染みの口入れ屋を訪ねた。帳場には見慣れぬ小娘。 口入れ屋の主人と言えば、酸いも甘いも噛み分けた食えない年寄りが相場である。ただの留守番に違いない――が。 「あたしは先代時三の孫で、貫と申します。二年前にこの店を継ぎまして、今年二十二になります」 それぞれの奉公先を辞めた経緯を語らせるお貫に反発して、おれんは店を飛び出す。別の口入れ屋に断わられ、通りで再会した元の主人には不義理をなじられ、疲れ果てて戻った部屋には、お貫が待ちかまえていた……。
  • 歴史に葬られた特攻隊長 故郷・石垣島から出撃した伊舎堂用久中佐

    歴史に葬られた特攻隊長 故郷・石垣島から出撃した伊舎堂用久中佐

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    門田隆将氏絶賛! 「知られざる沖縄戦。24歳で散華した特攻隊長は今、私達に何を問うのか」 伊舎堂用久(いしゃどう・ようきゅう)中佐、24歳 石垣島生まれの特攻隊長にして、沖縄戦最初の戦死者。 沖縄の英雄である。 だが彼の名は歴史の陰に消えてしまった――。 「死ぬことは何とも思わない。祖国日本はどうなるか。それだけが心残りだ」 昭和20年3月26日、石垣島・白保飛行場を飛び立つ。 目指すは慶良間諸島沖、米大艦隊。 「いまより我、突入す――」 誇り高き、哀切なる、壮絶ノンフィクション! 令和7年、沖縄戦終結から80年。 祖国を案じた伊舎堂の言葉に、いまの日本は応えられているのだろうか? ■目次 序 沖縄戦最初の戦死者 ・なぜ沖縄の英雄は歴史から消えたのか ・伊舎堂用久――今前進スル途中 第1章 伊舎堂率いる、特攻隊「誠第17飛行隊」結成 ・誠第17飛行隊11名、生還者なし ・かなわぬ結婚を夢見る婚約者 ・最後の手紙「あなたを思う心はいつも変わりません」 第2章 特攻隊員たちの青春 ・いまはただ明鏡止水の心境です ・故郷の絆 ・文武両道と友愛の伊舎堂 ・無用に生き残ることは望まぬ ・人間の限界 ・伊舎堂の運命の分かれ目 第3章 生の証し ・お星様の仲間になって見守っています――安原少尉 ・決して心配くださるな――石垣中尉 ・心優しき川瀬少尉 ・部下の致命的失態を笑い飛ばす伊舎堂 ・郷土防衛につく“蓑笠”部隊 ・石垣島での最後の37日間 ・伊舎堂の右腕・石垣中尉、無念の戦死 ・7年ぶりの親子再会 第4章 昭和20年3月26日、誠第17飛行隊出撃 ・26日午前5時50分「いまより我、突入す」 ・各新聞が一斉報道 ・歌われなくなった「伊舎堂隊の歌」 ・薄れゆく記憶。68年後に顕彰碑
  • いつかの朔日

    いつかの朔日

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    竹千代は今に天下を掌中に入れおるぞ――。 室町幕府の権威が低下し、各地で戦乱が巻き起こっていた激動の時代。 松平家が城を構える三河、周辺国である尾張、遠江、美濃、駿河、信濃らが絡む東海地方の覇権争いは熾烈を極めていた。 そんな争いのなかで、織田家ついで今川家の質物として囚われていた松平家の竹千代――後の徳川家康。 数奇な運命を辿った幼少期から天下人へ。 直木賞候補『まいまいつぶろ』の著者が、天下統一を果たした男を鮮やかに浮かび上がらせる十の物語。
  • 海賊忍者

    海賊忍者

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    【第15回 小説 野性時代 新人賞受賞作】 選考委員・冲方丁賞賛! 「書き手の心をとらえて離さない面白い何かを、 渾身の力で形にしようとする熱量に圧倒されました」 伊賀忍者・向井正綱は、甲賀衆に襲われている市女笠の少女を助ける。少女――雪姫は伊勢の戦国大名・北畠具教の愛娘。織田信長の子・茶筅丸への輿入れが決まっていたが、不本意な婚礼を嫌い、織田家の非道を京の幕府に訴え出ようとして狙われたのだった。 「北畠を、伊勢を、お助けください!」 姫君の懇願を聞き入れた正綱。山野を駆け滄海を渡り、甲斐の武田を引き入れ熊野水軍をも動かす。敵は信長。織田の大軍との大勝負が、はじまる……!
  • 最後の甲賀忍者

    最後の甲賀忍者

    小説・文芸
    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    幕末・ミッション・インポッシブル! MISSION 『幕末最後の戦いで見事活躍し、甲賀忍者ここにありと知らしめ、武士の地位を獲得せよ!』 幕末、江戸幕府が大政奉還をし、旧幕府と薩摩・長州の間で大きな戦が起ころうとしているその時、〝元〟忍びの里・甲賀は揺れていた。忍びとして戦国では大いに活躍したにもかかわらず、戦がなくなると時の権力者たちは難癖をつけて身分と領地を没収。気づけば忍びの術は失われ、百姓として困窮するまでになっていた。そんな折の大戦。忍びの技を再び世に示し、甲賀忍者ここにありと知らしめれば、武士の身分につけるのでは――。そんな願いのもと、集められた甲賀の里の若者たち。その中でも、鬼っ子・山中了司、宮司見習い・安井金左衛門、箱入り息子・大原伴三郎、誇り高き血筋・鵜飼当作、少々年の行った薬術師・間瀬勘解由の五人組は喧嘩ばかりのはちゃめちゃで!? 幕末を駆け抜けた「最後の忍者」の活躍を描くノンストップ・エンターテインメント時代小説!
  • 歴屍物語集成 畏怖

    歴屍物語集成 畏怖

    歴史小説家たちが紡ぐ時代の違う5つの物語が、あるひとつの「怪異」で繋がる。 読後に訪れるこの震えは、恐怖か、驚愕か――? 異端にして傑作の歴史小説集、ここに誕生。 5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える 矢野 隆 有我 ――鎌倉時代、壱岐。元寇に抗う男に訪れたある異常。 天野純希 死霊の山 ――室町時代、近江比叡山。霊峰に現れた狐憑きの正体は。 西條奈加 土筆の指 ――江戸時代初期 中部地方。墓の土饅頭から土筆が生え……。 蝉谷めぐ実 肉当て京伝 ――江戸時代後期、江戸市中。山東京伝の妻は、自らを「人魚」だという。 澤田瞳子 ねむり猫 ――江戸時代末期、大奥。城内に現れる不可思議な病。
  • 気散じ北斎

    気散じ北斎

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    希代の絵師・葛飾北斎とその娘・お栄。 数十年にわたる奇妙な親子の絆。 そして蔦重や写楽、歌麿らとの 交わりのなかで浮かび上がる、驚愕の真実とは? 25年大河ドラマ主人公・蔦屋重三郎も登場の傑作時代小説! あんたは私で私はあんた―― 絵師・葛飾北斎は後妻の連れ子であるお栄(後の葛飾応為)と初めて出会ったとき、 手本と寸分たがわぬ線で蛇の絵を見事に描く姿に驚く。 お栄が酒癖の悪い実の父親から虐待を受けていたことを告白すると、 北斎は一生をかけてお栄を守ると誓うが… 合わせ鏡のような北斎とお栄の奇妙な親子関係と版元の蔦屋重三郎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、渓斎英泉ら絵師との交わりのなかで、 ある驚愕の真実が浮かび上がる――綿密な時代考証と斬新な着想で描く傑作長編小説! 「「狂」を生きる北斎の知られざる豊かなエピソードを活写した傑作」 菊池仁(文芸評論家)
  • 王の綽名

    王の綽名

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    禿頭王、肥満帝、青歯王、合羽王、長脛王、金袋大公、ドラキュラ公、助平ジジイ……今も伝わる55の王の綽名から、近代ヨーロッパのなりたちがわかる。ゴシップとスキャンダルに彩られた、華麗で野蛮な中世・近世欧州史! 『小説フランス革命』や『ナポレオン』をはじめ、スケールの大きな歴史小説で多くのファンを持つ直木賞作家・佐藤賢一氏が、中世から近世にかけてのヨーロッパの王の「綽名」にまつわる逸話を在位の時代順にひもといていく歴史エッセイ。1話=4ページのエスプリの効いたコラム集という趣きで、寄席の謎解きのように軽妙な語りが時空をまたいで逸話と逸話をつないでく。読んでいるとはっと掌を打ったり、思わず吹き出したり。 本書に登場するのは、9世紀のフランス・ドイツ・イタリアの元となったフランク王国の王から19世紀の二月革命で廃位されるフランスの「市民王」まで56人。北欧のヴァイキングや戦乱やまぬイベリア半島の王も登場し、星雲状態だった中世ヨーロッパがほぼ現在の国々の勢力図になっていくまでの1000年が活写される。残虐非道な謀略、親子兄弟の骨肉の争い、結婚や世継ぎを巡る醜聞、そこにカトリック教会など宗教がからみ、時に100年も続く戦争に発展する。まさに血で血を洗う歴史である。
  • なんにもなかった 戦中・戦後の暮しの記録 拾遺集 戦後編

    なんにもなかった

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『暮しの手帖』創刊70周年記念出版  「戦中・戦後の暮しの記録」第3集 シリーズ完結編 いまはもう「戦前」かもしれない。 『暮しの手帖』で原稿募集行い、庶民の体験を書籍化するプロジェクトのシリーズ完結編。1945年8月15日「玉音放送」の前後に、何があったか? 何を思ったか? あの日々を生きた体験者から、現代を生きる私たちに届いた、愛あふれる警告、全49編。 「嗚呼、そこには暮らしがあった。 さあ、タイムマシンに乗って…。」 ――千原ジュニア/芸人
  • 戦争が立っていた 戦中・戦後の暮しの記録 拾遺集 戦中編

    戦争が立っていた

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『暮しの手帖』創刊70周年記念出版 「戦中・戦後の暮しの記録」シリーズ第2集 あの日々を忘れず、伝えてゆきたい。 2017年に、『暮しの手帖』誌上で行った戦争体験の原稿募集に応じて届いた自筆と聞き書き、全2390通の投稿より選ばれた、庶民の記録。昨夏刊行の第1集『君と、これから生まれてくる君へ』に次ぐものとして、本書では手記、手紙、絵、写真――44点に、1967年募集時の未公開応募作10編を付しています。あたりまえに生きられなかった「あの日々」のこと――。ひとつひとつの投稿が、戦時下の「出来事」を教えてくれています。
  • 御家の大事

    御家の大事

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    信長最大の危機を助けたが裏切られ、辛酸を舐めつつも家訓を貫いた朽木元綱。兄信長に斬られた謀反人、信勝の嫡男として苦闘した織田信澄。父に疎まれ祖父幽斎の教えを糧にした細川興秋。亡き夫に伝授された戦法で女城主として家康に挑む遠江の椿姫。伊達政宗に翻弄されながらも御家再興を画策する和賀忠親。知られざる興亡を描く傑作五篇。
  • ヘルンとセツ

    ヘルンとセツ

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    小泉八雲とセツ。2人の奇跡の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生みだした。 ギリシア生まれのジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンと上士の血を引くセツ。2人の宿縁の出会いと文学作品に結実するまでをドラマチックに描く。日本に憧れ東京に上陸したハーンは、英語教師として松江に赴任、誤解からヘルン先生と呼ばれるようになる。版籍奉還により生家は財産を失い、働く場も失ったセツは旅館に滞在中の異国人の女中として奉公する。はじめは会話にも不自由するが、ハーンの日本男性にはない優しさ、セツの武士の娘である毅然とした佇まいに互いに惹かれあうようになる。あるときセツの語る説話にハーンが高い関心を示した…。こうして奇跡的に出会った二人が愛を育み障害を乗り越え、『怪談』を世界に発表する。
  • 湯の道よ永久に岩間温泉物語

    湯の道よ永久に 岩間温泉物語

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    崖を超えてやっとたどり着ける山奥の秘境に高温の温泉が豊富に湧き出ていました。廃れ行く地域を観光で盛り立てるために、私費を投じて、全く道のなかった切り立った山肌に道を切り開き、その温泉を日本で最長級の10キロもの配湯管で引き出すことを成し遂げた一人の破天荒な男の物語です。当時の写真も含め、223枚もの写真を掲載した異色のノンフィクションストーリーです。
  • やわ肌くらべ

    やわ肌くらべ

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    「別れた女に金の無心までして、あの人が目指すのは何なのでしょう――」 明治に浪漫主義運動の旗頭「明星」を創刊し、数多の才能を育てた与謝野鉄幹。その人生には、彼に身も心も翻弄された女性たちがいた。「明星」の草創期を支え、子をなすも裏切られ続けた滝野、歌の才を愛されながら夭折した登美子、鉄幹の妻となり歌人として大成した晶子。それぞれに訪れる鉄幹との修羅場、女たちのふしぎな連帯、そして鉄幹を凌ぐ歌人となった晶子の壮絶な運命とは――。心も金も才能も燃やし、自らの足で歩み始めた明治女性たちの不屈の歴史恋愛長篇。
  • 余烈

    余烈

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    土方歳三、中村半次郎、小栗忠順、武市半平太……。博物館学芸員資格を持つ歴史好きタレントとして活動中しているほか、歴史番組・イベント・講演会等で講演やMCとして多数出演している著者が、愛してやまない幕末の侍たちを、実際にその地を巡り、見て聞いて感じたことなどをもとに渾身の力で描いた連作短編集。
  • 小説 戦国北条記―伊豆箱根天嶮・関八州の王者

    小説 戦国北条記―伊豆箱根天嶮・関八州の王者

    北条氏を取り巻く歴史の流れと、社内的背景、地下(農民や庶民)の暮らし、 人間の運命、各地の地勢・地形を包括に捉え、 北条氏領時代の修正の江戸を表現した第一部 天正十八年(1590年)の小田原の役を中心に、小田原城や伊豆箱根・関八州の百五十余りの支城の戦線を描いた第二部 膨大な史料を索探し、戦場となった現地を取材して制作された、著者デビュー作の歴史小説 (※本書は2009/11/1に発売し、2021/11/11に電子化をいたしました)
  • 鷗外青春診療録控 千住に吹く風

    鷗外青春診療録控 千住に吹く風

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    橘井堂(きっせいどう)医院には今日も子細ありげな患者が訪れる――。東大医学部を卒業後、父の診療所を手伝う森林太郎(鷗外)。ドイツ留学を熱望し、みずからの進路について煩悶しつつも、市井の一医者である父に「理想の生」のあり方を見出してゆく。明治14年、「青年医」の人間的成長を描く連作短篇集。 著者紹介 山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年、福井市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。85年『安楽処方箋』で小説現代新人賞、98年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞を受賞。小説に『北里柴三郎 雷(ドンネル)と呼ばれた男』『殿、それでは戦国武将のお話をいたしましょう 貝原益軒の歴史夜話』など。医学・薬学関係に造詣が深い。
  • OKI-囚われの国

    OKI-囚われの国

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    「面白い展開、斬新です」 伊藤祐靖氏(海上自衛隊「特別警備隊」創設者) 島根県隠岐の島に謎の武装集団が上陸。“静かな支配”を展開する彼らに政府は、自衛隊は? 国防を知り尽くした著者が描く、迫真のドキュメント小説。 謎の武装集団はマスコミを利用し、世論を分断する……これは明日にでも起こりうる、銃弾の飛び交わない「現代戦」だ! 正体不明の武装集団、世論を操作する情報戦、電脳空間で展開されるサイバー戦、ネットに煽られた国会前デモ、どっと押し寄せる半島からの難民、政府中枢に存する内通者……目まぐるしく変わる展開には、フィクションで片付けられない“リアル”がある。 目次 静かな侵略者 難民上陸 「電脳戦争」 秘策 マッカーサーの奸計 漏洩 本鈴十分前 #国会へ突入しよう! D-DAY 脱出 エピローグ
  • 計策師 甲駿相三国同盟異聞

    計策師 甲駿相三国同盟異聞

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    武田晴信(信玄)の下で調略・交渉・謀略など外交にまつわるすべてを請け負う計策師・向山又七郎。彼に下された命が「甲駿相三国同盟を成し遂げよ」。足を引っ張る武田の家臣たち、諸国のくせもの軍師・計策師たち。謀略渦巻くなか、又七郎は同盟を実現できるのか。
  • 酔芙蓉

    酔芙蓉

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。守るべきは心か、家か--ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。
  • 歳三の剣

    歳三の剣

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    「あんたにとって、新選組は何だったんだ」「夢さ。お前と一緒だ、歳」新選組局長近藤勇を支える、「鬼の副長」土方歳三。なぜ彼は「鬼」と呼ばれるようになったのか。『燃えよ剣』から半世紀。新世代の歴史作家による新選組小説最前線。
  • 則天武后(上) 皇后立志篇

    則天武后

    小説・文芸
    4.7
    1~2巻1,870円 (税込)
    中国史上、唯一の女帝に上り詰めた則天武后(武則天)の生涯を描く歴史小説! 稀代の悪女か、それとも叡智に富む賢帝か――。唐代初期、武将で材木商の父のもとに生まれた武照(後の則天武后)は、いかにして後宮から、帝にまで上り詰めたのか。 複雑怪奇な宮廷の権力争いの中で、様々な謀略、知略を駆使して次第に権力を握っていく過程を、鮮やかな筆致で描き出す。
  • 草原の風(上中下合本)

    草原の風(上中下合本)

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    高祖・劉邦の子孫でありながら、鮮明な未来を描くことの出来ぬまま、田を耕す日々を送っていた劉秀。しかし、王莽の圧政に耐えかねて、兄と共に挙兵する。天下に乱立する英傑と鮮やかな戦いを重ね、劉秀はとうとう天子として立つが……。合本で名作一気読み!
  • 韃靼疾風録(上下合本)

    韃靼疾風録(上下合本)

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    上下合本で名作一気読み! 九州平戸島に漂着した韃靼公主アビア。謎多いアビアの故国へ赴く平戸武士桂庄助。二人の前に衰退した明と女真との闘いが待ち受ける。「十七世紀の歴史が裂けてゆく時期」に出会った二人の愛の行方は。様々な人間の織りなす、東アジアの海陸に繰り広げられる壮大な歴史ロマン。第十五回大佛次郎賞受賞作。
  • 日本史10人の女たち

    日本史10人の女たち

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    推古天皇(飛鳥時代)、清少納言(平安時代)、葛飾応為(江戸時代後期)……時代の制約にしばられ反発しながらも懸命に生き抜いてきた10人の女たちが、波乱の人生を自らの言葉で語ります。当時の資料、研究成果に基づき主人公たちのキャラクター、台詞に思いをはせた筆者が現代の言葉に置き換えて描く異色の女性史。時代を超えて語りかける10人の言葉は、今まで見えてこなかった「日本女性の歴史」、さらには「もうひとつの日本の姿」を浮き彫りにします。 [目次] 野の声、森の声   縄文のシャーマン 女王と呼ばないで  台与 日出処のわたし   推古天皇 この平城京の片隅で 笠女郎 おもろい女たち   清少納言 水の音       建礼門院右京大夫 森に溺れる     森女 私たちの戦国    高台院おね 月が私について来る 遊女勝山 世界はこの手の中に 葛飾応為 おわりに [人物紹介と解説] 【著者】佐々木 和歌子(ささき・わかこ) 青森県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。専門分野は日本語日本文学。(株)ジェイアール東海エージェンシーにて歴史文化講座の企画運営に携わりながら、古典文学の世界を、やさしくわかりやすく解き明かす著作を重ねる。著書に『やさしい古典案内』(角川学芸出版)『やさしい信仰史―神と仏の古典文学』(山川出版社)など。『古典名作本の雑誌』(本の雑誌社)では中古文学・中世文学を担当。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『日本史10人の女たち』(2018年9月20日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • 大友落月記

    大友落月記

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    「新人離れしたデビュー作」と各紙誌が絶賛した『大友二階崩れ』のその後を描いた新作が早くも登場。「泣く英雄」を描いた前作に対し、「武に生きる」男たちがやはり「義」をめぐり繰り広げる熱き物語。大友義鎮(のちの大友宗麟)が当主となった「二階崩れの変」の6年後、強大化した大友家に再び熾烈なお家騒動が出来。通称「小原鑑元の乱」を重臣たちを通して描く。 物語を引っ張るのは『大友二階崩れ』の主人公の長男。当主・義鎮が「政」より美と女を重んじた結果、「二階崩れの変」を平定した重臣たちと当主との間に権力の二重構造ができあがり、政変が勃発する 前作で描かれたのは「義と愛」だったが、今作はもうひとまわりスケールが大きく、一寸先は闇の乱世における「義と利」「情と理」のせめぎあいがダイナミックに描かれる。一貫して流れているのは戦国の世とは言え、誰も戦を望んでいないこと。やむなく戦に臨まねばならなくなった時、どこで人としての筋を通さねばならないか、を各人各様に考え抜いている姿が描かれ、現代にも通じる普遍的なテーマが隠されている。
  • 崑崙の玉/漂流 井上靖歴史小説傑作選

    崑崙の玉/漂流 井上靖歴史小説傑作選

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    中国の古代から人々が執心してやまない「玉」の産地として聞こえた、誰も知らない崑崙山を目指して黄河の源流へと遡っていく一行に襲いかかる苦難の行方を描いた「崑崙の玉」。著者の独擅場とも言うべき西域・中国もののみならず、戦乱の世において非運に倒れた武将たちの運命を見据えた戦国もの等も収録。透徹した視線と自在な筆致が冴える傑作短篇集。
  • 太閤私記

    太閤私記

    小説・文芸
    3.0
    1~2巻1,870~2,035円 (税込)
    我、信長を籠絡せり。主君の力量を見極め、弱点を探り、全力で取り入る。猿面の下に隠した野望。太閤秀吉、史上最大出世の秘密。猿に似た醜い容姿。武勇に優れるわけではない。智謀に長けているわけでもない。そんな秀吉が、なぜ信長に重用されたのか。そしてなぜ天下人になり得たのか。信長自身が信長の人生を語る――驚きの着想で好評を博した『信長私記』に続く第二弾。今度は秀吉が自らの謎を明らかにする!
  • 風神の門(上下) 合本版

    風神の門(上下) 合本版

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    関ヶ原の合戦によって豊臣家が大坂城にとじこめられてしまった時期、伊賀の忍者の頭領、霧隠才蔵は人ちがいで何者かに襲われたことから、豊臣・徳川の争いに次第にまき込まれてゆく。生来、いかなる集団にも属することを嫌った才蔵であったが、軍師真田幸村の将器に惹かれ、甲賀の忍者、猿飛佐助とともに、豊臣家のために奮迅の働きをし、ついには徳川家康の首をねらうにいたる。 ※当電子版は『風神の門』(上)(下)の全二巻をまとめた合本版です。
  • 芸三職森川杜園

    芸三職森川杜園

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 幕末の奈良に生まれ、絵と彫刻、狂言の三才に秀で、数々の貴人に愛された芸の人、森川杜園。重厚にして軽快、大胆にして精緻な作品の数々は、どのようにして誕生したのか。大和の異才、森川杜園の生涯をみずみずしく描いた初の伝記小説巨編。

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  • 天翔る旋風 三国志断章

    天翔る旋風 三国志断章

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    呉の国主・孫策とその腹心の部下・周瑜は幼なじみの親友だった。志半ばにして孫策は斃れ、その遺志をついだ周瑜は赤壁の戦いを経て、やがて自らも病を得てしまう。英雄たちの愛と死を描く感動の歴史群像劇!
  • 民岩太閤記 【小田実全集】

    民岩太閤記 【小田実全集】

    小説・文芸
    -
    1巻1,870円 (税込)
    大航海時代の「東アジア大戦争」であった文禄・慶長の役(豊臣秀吉の朝鮮侵略)の全過程を日本の少年トン坊とその妹ミン坊の視線から描いた異色作。秀吉のもと、出世と富貴栄華のために出征する武士の群像、戦争を機にひと儲けを企む破廉恥な商人やバテレンたち、そして、強制的に全国から駆り集められた日本の百姓と朝鮮の義兵たちが七年間、いかに抗ったかを捉えた。この悲惨な総力戦は秀吉の死で幕を下ろす。主人公ミン坊が朝鮮の民と運命を共にする結末で終る「未来の歴史小説」。
  • 天保釣り合戦顛末記

    天保釣り合戦顛末記

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,881円 (税込)
    爆笑!爆釣!エンターテインメント時代長編! 刀や槍ではなく竹竿を手に、庄内侍たちが藩の危機に立ち上がる! いまこそ磨き上げた“釣道”で、幕府の黒幕・水野忠邦を釣りあげろ!! ある日、こっそり城を抜け出し、磯釣りに興じていた庄内藩藩主・酒井忠器の元に驚愕の知らせが届く。それは幕府から出された、あまりにも理不尽な所替えの沙汰だった。実はこの命令の裏には老中・水野忠邦の企みがあり……。 突然訪れた藩の危機に忠器の決断は――「明日より、藩をあげての釣り勝負を行う!」 えっ、もしかして殿ご乱心? 一体どうなる庄内藩!? 『超高速!参勤交代』『幕末まらそん侍』『引っ越し大名三千里』など、映像化作品多数の著者による、爆笑!爆釣!一気読み必至のエンターテインメント時代長編!! 日本中の釣り好きたちよ、嵐の日にはこれを読め。
  • おだまり、ローズ:子爵夫人付きメイドの回想

    おだまり、ローズ:子爵夫人付きメイドの回想

    映画のようにドラマチックな、笑いと涙の35年間 アスター子爵夫人は社交界の花形で英国初の女性下院議員、おまけにエキセントリック! 型破りな貴婦人に仕えた型破りなメイドの回想録。
  • この指がISから街を守った~クルド人スナイパーの手記~

    この指がISから街を守った~クルド人スナイパーの手記~

    2011年に勃発したシリア内戦が拡大し、ISが故郷に迫る中、クルド人青年は自らも同胞たちの抵抗運動に加わるため10年ぶりに帰還。狙撃の腕を買われ、小数精鋭のスナイパー班の一員として掃討作戦を展開する。最新兵器で重武装した12,000の殺人鬼たちに対するのは、40年前の銃を持った2,000の志願兵。敵を一人ずつ仕留めるしか道はない。街奪還までの死闘を、少数民族の歴史とともに綴る。
  • 高野山

    高野山

    小説・文芸
    -
    1巻1,881円 (税込)
    鮮烈の密教小説誕生! 信長の骨、光秀の首―― 霊山に眠る謎の扉が、いま開く。 天正八年、高野山大門がノブナガ配下「黒母衣衆」により火をつけられ炎上する。 高野客僧・木食応其は、比叡山の二の舞になるのを避けるべく、密教秘術を使いこなす修験者ナビキらにノブナガ軍との戦いの準備を始めさせる。 一方、高野の地には、折檻状をつきつけられ、織田家筆頭家老の座を追われた佐久間信盛が流れてくる。 ノブナガの佐久間への非情な仕打ちを知ったミツヒデは、自らの心に溢れ出た主君への不信を次第に抑えられなくなっていく――。 霊山・高野に滾る静かな鼓動。 それはやがてノブナガの野望を打ち砕く“あの事件”を引き起こす。 誰にも描けなかった戦国秘話がここに。 鮮烈の密教小説誕生!!
  • 新選組 試衛館の青春 上巻

    新選組 試衛館の青春

    小説・文芸
    3.0
    1~2巻1,881円 (税込)
    時は万延元年(1860)、のちに新選組三番隊長となる若き日の斎藤一(山口一)は、土方歳三に助けられたのをきっかけに、沖田総司に誘われるがまま、江戸は市谷甲良屋敷、天然理心流道場「試衛館」に顔を出すが…
  • 室町耽美抄 花鏡

    室町耽美抄 花鏡

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    庶民の「申楽」を、「能」という幽玄の域にまで高めた世阿弥。金春禅竹はその娘婿となり、指導を受けて深く結びついていった。そして義父の最期のとき、奥義が記された伝書が遺される。世阿弥が伝えようとした秘法とは……表題作のほかに、能楽を大成した世阿弥を描く『風花』/闇を背負って禅の修行に明け暮れた一休宗純を描く『闇鴉』/わび茶の祖・村田珠光を描いた『詫茶』。求道にかけた互いの宿命が交錯する連作歴史小説。
  • アンジェリク 緋色の旗

    アンジェリク 緋色の旗

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,881円 (税込)
    アルプスに近い国境、城砦司令官の娘アンジェリクは、パリの寄宿学校に通う従弟から革命の話を聞く。美貌の貴族青年との結婚が間近に迫っている時だった。その夜突然、城砦を民衆が襲う。すべてを失ったアンジェリクは、凶悪犯として投獄されていた少年と共にパリを目指した。家も、仕事もないままに犯罪者の仲間に身を落とし、婚約者の行方を探すが……。革命の渦中を生きる人々の愛憎と成長を描き出す傑作長編ロマン。
  • 太閤の巨いなる遺命

    太閤の巨いなる遺命

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,881円 (税込)
    関ヶ原の合戦から十年。大坂の陣を前にして、世は徳川と豊臣との最後の決戦の時を迎えようとしていた。かつて豊臣方の小西家に仕えていた彦九郎は、朱印船による南洋貿易を営む商人となっていたが、シャムの都アユタヤの拠点から行方知れずとなった盟友を探すため、自ら海を渡る。当時の南洋には、海賊船が出没し、大筒を積んだオランダやポルトガルの船が跋扈していたが、彦九郎がそこで見たものとは──。歴史海洋冒険小説大作。
  • 秘恋 日野富子異聞

    秘恋 日野富子異聞

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,881円 (税込)
    老人は峠に立つ墓標に語りかけた。「──真実は、その時代の権力者の思うがままに捏造されてしまいます。後の世の人々は、あたかもそれを事実と信じてしまい、まことに悔しい限りです。御台さまのことも希代の悪女と申す不心得者が出る始末で、何とも腹立たしくてなりませぬ」老人の名は喬之介。日野富子の幼なじみにして、信念に向かってまっすぐに歩んだ彼女の生涯を最後まで見守り続けた侍者だった──。
  • 覇天の歌

    覇天の歌

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,881円 (税込)
    力はなくとも権力に近づけるのが連歌師だ。父の敵・戦国の世への復讐のため、野村紹巴は連歌の道を突き進み、秀吉はじめ名だたる権力者とつながりを持って、天下一の連歌師へと駆け上ったのだが・・・。
  • めぐり逢い 新島八重回想記

    めぐり逢い 新島八重回想記

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    天保14年、新島襄は上州安中藩江戸屋敷詰の祐筆の家に生まれる。尊皇攘夷運動の中、キリスト教精神に触れてアメリカへの密航を決意する。他方、八重は会津藩の砲術指南役の家に生まれる。藩主・松平容保が京都守護職に任ぜられ、鳥羽・伏見の戦いが勃発する。──単身渡米して西洋の精神を学ぼうとする襄。会津城で最後まで戦った八重。後にキリスト教精神の「良心」に基づく大学創設に結実するそれぞれの人生の軌跡とは!
  • 弟切抄 ―鎌倉幕府草創記―

    弟切抄 ―鎌倉幕府草創記―

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,892円 (税込)
    約700年にわたる武士政権の礎を築いた源氏の血脈。だが平家を討ってなお、争いのない世を構築するためには、まだ流さねばならぬ血があった──大変革を支えた源範頼の人生を描く!!
  • 維新を動かした男 小説 尾張藩主・徳川慶勝

    維新を動かした男 小説 尾張藩主・徳川慶勝

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,899円 (税込)
    「無私の心」をもって国難に身を挺し、維新に大きな功績を残したにも関わらず、家を滅ぼした責任をとって新政府の要職につくのを断り、功を誇らず何も語らなかった慶勝。国か、家か――国を憂うがために官軍に加わり徳川幕府を倒し維新の動乱を最小限に食い止めた男の波瀾万丈の生涯を描く。
  • 火定

    火定

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,899円 (税込)
    パンデミックによって浮かび上がる、人間の光と闇。これほどの絶望に、人は立ち向かえるのか。時は天平、若き官人である蜂田名代は、光明皇后の兄・藤原四子(武智麻呂、房前、宇合、麻呂)によって設立された施薬院の仕事に嫌気が差していた。ある日、同輩に連れられて出かけた新羅到来物の市で、房前の家令・猪名部諸男に出会う。施薬院への悪態をつき、医師への憎しみをあらわにする諸男に対して反感を持つ名代だったが、高熱に倒れた遣新羅使の男の面倒をみると連れ帰った行為に興味も抱く。そんな中、施薬院では、ひどい高熱が数日続いたあと、突如熱が下がるという不思議な病が次々と発生。医師である綱手は首をかしげるが、施薬院から早く逃げ出したい名代は気にも留めない。だが、それこそが都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせた、“疫神”豌豆瘡(天然痘)の前兆だったのだ。病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち――。疫病の流行、政治・医療不信、偽神による詐欺……絶望的な状況で露わになる人間の「業」を圧倒的筆力で描き切った歴史長編。
  • レオン氏郷

    レオン氏郷

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,899円 (税込)
    先の見えすぎた男が背負った重き十字架――織田信長が惚れこみ、豊臣秀吉がその器量を畏れた武将・蒲生氏郷の生涯を描く長篇小説。信長に見出されて娘婿となり、その薫陶を受けて武将として成長する蒲生氏郷。世界とわたり合える国をつくるために天下統一を急ぐ信長の志を理解し、その実現をめざして邁進していた氏郷だったが、長島一向一揆での惨劇を目にして、心が大きく揺らぎ始めていた。信長亡き後、その遺志を受け継ぐと思われた秀吉に従い、数々の合戦で功を立てた氏郷は、会津百万石の太守になる。しかし、秀吉が私利私欲にとらわれていた事実を知り、志を遂げるために独自の道を歩むことを決断したのであった……。茶人やキリシタン大名としても知られている蒲生氏郷には、文武に秀でた器量に危機感を覚えた秀吉が毒殺したとの説もある。その謎を解き明かすと共に、著者独自の解釈とグローバルな視点で、蒲生氏郷の人生を骨太の筆致で描いた力作。
  • 誰が首

    誰が首

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,900円 (税込)
    明智光秀、信長相手に“命懸けの隠し事” 秀吉の急伸に焦る織田家重臣・明智光秀。 明智家に帰参した年若い腹心・左馬助。 ある夜、光秀のもとに火急の報が届く。 信長の命令で六条河原に晒していた浅井・朝倉の首級が盗まれたという。 「……すげ替えましょう」 明智家の命運を懸けた隠し事が始まる。 デビュー作『白鷺立つ』が直木賞候補に! 歴史小説界に現れた驚異の新星が放つ、緊迫の戦国エンタメ。
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

    銀嶺のかなた

    小説・文芸
    3.8
    1~3巻1,900~2,600円 (税込)
    信長の命で前田利家・利長父子が能登入国! 歴史時代小説の第一人者・安倍龍太郎の集大成! 戦国末期、前田利家・利長父子の決断こそが日本の流れを決めた――。 織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌で〈上様の近習〉となった利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。 本書の冒頭は、柴田勝家率いる織田勢と上杉勢が激しく争う「手取川の戦い」。そこで手痛い敗北を喫するも、謙信の急死で形勢を挽回した織田勢は加賀ばかりか能登、越中の大半を支配下に組み込んでゆく。信長の馬揃えのため上洛した利家にもたらされたのは、「能登一国を任せるゆえ励め」との言葉だった。さらに利長は信長の近習、さらに娘婿にまで取り立てられる。 しかし、国持大名として能登一国をどう収めるのか? 越中への侵攻の行方は? 数々の難題に立ち向かう前田利家のもとに、まさかの本能寺における信長の訃報が届けられ……。
  • 豆は煮えたか

    豆は煮えたか

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,900円 (税込)
    手を重ねて観える未来が心を癒す時代小説 深川佐賀町の水茶屋「ささげや」の女将・お玉。彼女は、人の掌に触れると、その人の「人生の束の間が観える」という不思議な力を持っています。悩みを抱えた人々が「豆は煮えたか」という符牒を合図に彼女を訪れ、その不思議な力に導かれていきます。お玉自身も、悲しい事故で夫を失っています。お玉をはじめ、人知れず特別な力を持つ者たちが織りなす連作短編集です。 ささげやの女将お玉は、名物の豆餅を売る水茶屋を営んでいます。しかし、彼女にはもう一つの顔がありました。訪れる客の掌に触れることで、その人の未来を垣間見る力。それは本人が望んだものではなく、彼女自身も「あまり気の進む生業ではない」と感じています。 しかし、夫と営んでいたささげやの名物、豆餅をお玉はどうしても上手くつくることができません。女の腕で餅をついても目指すものはできず、小豆を煮ても火加減、塩加減、砂糖の加減までまるで見当違いで、恋しい味にならないのです。客の評判も下がるいっぽうで、どのみち来ない客を待つならと、気が進まないながらも求められると占いをしています。 あるとき、親の決めた縁談と想い人との間で悩む娘、おこうが店を訪れます(「豆は煮えたか」)。お玉の力は、ただ未来を告げるだけでなく、相談者が自らの足で幸せな道を選ぶための、ささやかな道標となっていきます。 本作の魅力は、お玉だけにとどまりません。物語が進むにつれて、それぞれ異なる不思議な力を持つ人物たちが登場し、彼らの運命が交錯していきます。不思議な力を通して描かれるのは、懸命に生きる人々の姿であり、彼らを支える温かな人の縁。登場人物たちが紡ぐ優しさに触れるたび、心がじんわりと温かくなる。読み終えた後、ささげやの豆餅が食べたくなるような、滋味深い一冊です。
  • 木霊の声 武田勝頼の設楽原

    木霊の声 武田勝頼の設楽原

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,900円 (税込)
    勝頼はなぜ圧倒的不利な戦いに挑んだのか? 果たして史上稀なる“愚将”だったのか? 令和の新解釈で再現する長篠・設楽原の戦い。武田軍敗北の知られざる真実とは――。 愚将・勝頼による旧式の騎馬戦術 対 天才・信長による新式の鉄砲戦術。 戦国史上最も有名な合戦のひとつ“長篠・設楽原の戦い”から、伝説と虚飾を廃し、ドキュメンタリー・タッチで、この戦いを問い直す。 合戦のリアルと、暗愚と嗤われた勝頼の真の素顔を描き出す渾身の歴史長篇。
  • 憧れ写楽

    憧れ写楽

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,900円 (税込)
    蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは? 多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。 この謎多き絵師にふたたび筆をとらせたい老舗版元の主・鶴屋喜右衛門は、「写楽の正体」だと噂される猿楽師、斎藤十郎兵衛のもとを訪れる。 だが、斎藤の口から語られたのは、「東洲斎写楽の名で出た絵のうち、幾枚かは某の絵ではない」「(自分は)本物の写楽には及ばない」という驚愕の事実。さらに斎藤が「描いていない」絵のなかには、写楽の代表作とされる「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」も含まれていた。 写楽はふたりいた――。そう知った喜右衛門は、喜多川歌麿とともにもう一人の写楽探しに乗り出す。しかし、写楽を売り出した張本人である蔦屋重三郎が妨害しはじめ……。果たして、本物の写楽の正体とは。そして、蔦屋重三郎と写楽との関係とは。 大田南畝、山東京伝、歌川豊国など、この時代の文化人たちも次々と登場! 蔦屋重三郎を主人公とする2025年大河ドラマ「べらぼう」と共通する世界で繰り広げられる時代ミステリです。
  • まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖

    まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,900円 (税込)
    本格ミステリ×捕物帖! 大胆トリックの意欲作 本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。 「相生町の親分」と呼ばれた亡き父の人徳で、周囲の人々に顔を立ててもらってはいるが、いまだ自分の生業に自信が持てずにいる。 ある朝、大川で若い女の死体があがった。裸に剥かれ、真新しいあざと傷だらけ。顔は腫れあがり髪まで剃られているという惨たらしい有様だった。 佐吉はさっそく女の身元を調べ始めるが、いくら聞きまわっても杳として知れない。 下手人は誰か。それ以前に、殺された女はいったい誰なのか? 町医者の秋高とタッグを組み、突き止めた事件の真相とは―― 新婚早々に殺された妻と消えた夫。 死体のそばに二十四文銭を残す辻斬り。 寿命が尽きる寸前に殺された男…… 男たちの意地。女たちの覚悟。執念と因縁が渦を巻く。 江戸を舞台に仕掛ける大胆不敵なトリック。 著者渾身の時代物本格ミステリ連作集。
  • 緋あざみ舞う

    緋あざみ舞う

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,900円 (税込)
    謎と恋とアクションで綴る大江戸版「キャッツ・アイ」! 船宿を営むは世を忍ぶ仮の姿、お路とお律姉妹の正体は盗人・緋薊。幼い頃に失明した妹お夕を守り、亡父の無念を晴らすべく奮闘する。
  • 火の神の砦

    火の神の砦

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,900円 (税込)
    愛と裏切りと、衝撃の真実! ときは戦国。陰流の祖・愛洲久忠(移香斎)は、神々の国・出雲で「この世にないはず」の刀剣と出会います。 「とうに滅びた備中青江鍛冶の新作に見えた……」 この刀こそ、若き剣豪の理想を体現していました。 久忠は又四郎という陽気な若侍と、山奥をさまよいます。ようやくたどり着いたのは、年寄から赤子まで、女だけで暮らしている隠れ里。そこで出会うのは、女たちの驚くべき風習、いのちを脅かすものたち、雪舟という奇妙な老人……。 なんとしても生きのびようとする誇り高き女たちは、久忠の求める刀をつくることを条件に、「私たちを守ってほしい」と、次から次へと難題を持ち込みます。 久忠たちの運命や、いかに?
  • 首ざむらい 世にも快奇な江戸物語

    首ざむらい 世にも快奇な江戸物語

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,900円 (税込)
    第99回オール讀物新人賞受賞作! 「全篇にわたって楽しい」有栖川有栖 「無条件に楽しんで読むことが出来た。ああ、面白かった」乃南アサ ニヤリ、クスリ、ホロリ…… 選考委員も癒された、新・癒し系時代奇譚。 叔父を訪ねて大坂へ向かった男の道ずれは、首だけのサムライだった!?(受賞作「首ざむらい」) とある若侍が死体で発見された。下手人は河童らしく……。(書下ろし「よもぎの心」) 現代人の疲れた心と疲れた身体に、 ただただ楽しく、チャーミング(&時々すっとぼけ)な時代小説をご用意しました!
  • ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場

    ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場

    現地での撮影写真、多数収録! 数々のスクープ写真で知られる報道カメラマンの不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹さん。 2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、日本メディアのほとんどが現地入りを躊躇していた3月5日、ポーランドから陸路でウクライナ入り。 3月12日にはロシア軍が13キロまで迫っていたキーウへ。以降4月17日に出国するまで、ブチャ、イルピンなど各地で取材を続ける。 5月中旬には再びウクライナへ。東部ハルキウを取材。 激戦地の取材から見えてきた「戦争の真実」とは? ※本書には、遺体を含む戦争のショッキングな写真が掲載されています。ご了承の上、御覧下さい。
  • 武王の門(上下合本)

    武王の門

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,914円 (税込)
    儂は九州をひとつの国にする ――読み継がれる北方歴史文学の原点 叡山を出て六年余、一三四二年のその日、後醍醐天皇の皇子にして十四歳の征西将軍・懐良は、ついに九州の地を踏む。 それは九州全土を南朝の旗の下に統べるという途轍もない戦いの始まりであった。 薩南で島津と対峙していた時、菊池武光という若者が訪ねてきたことから、 懐良の運命は加速する……。 自分の星を追う男たちの生を、壮大なスケールで描いた不朽の一作。
  • 慶応四年、江戸炎上

    慶応四年、江戸炎上

    幕末の動乱に揺れる江戸。新門辰五郎親方率いる町火消「を組」の若頭・零次は、早鐘の音に先導立って今日も火事場へ駆けつける。しかし、ある出来事で父と幼い妹を失い、孤児となった生い立ちを持つ零次は、命懸けで猛火に立ち向かいながらも、江戸を燃やしつくしたいという火消としての相剋を抱えていた。新政府軍と旧幕府軍の対立が深まるなか、将軍慶喜の警固のため、零次は大坂へ向かう新門親方に同行することに。そんなとき、江戸で薩摩御用盗が火付けをしているという噂が流れ「を組」の長屋に火が放たれた。大坂に上がった零次は、そこで他人の諍いのために死んでいく人々や、凄惨な戦場を目の当たりにし、江戸に戻るころには自分でも分からない心境の変化に気づきはじめる。名もなき火消たちの矜持を描く、時代活劇。 【著者略歴】 神尾水無子(かみお・みなこ) 東京都出身。2023年「我拶もん」で第36回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に『我拶もん』『鴉揚羽の仕業』(文庫書下ろし)がある。
  • 戦争とデータ―死者はいかに数値となったか

    戦争とデータ―死者はいかに数値となったか

    戦争全体の把握にはデータが肝要だ。特に死者数のデータは、戦争の規模、相手との優劣比較で最も説得力を持つ。ただ発表されるデータが正しいのかは常に疑念があるだろう。ウクライナ戦争での戦死者数についても、ウクライナ、ロシア双方から発表される数字は異なる。では、そうしたデータはどのように集められてきたのか。  戦場での死者数は、総力戦となった第1次世界大戦以降、国家による将兵だけの把握では難しくなり、赤十字国際委員会、国際連盟といった国際機関が介在していく。しかし第2次世界大戦後、特定地域での内戦・紛争・ゲリラ戦が頻発。政府側・反政府側で異なる数字が発表されていく。大国間対立で国連が機能不全に陥るなか、国際的な人道ネットワークが、先進各国や国連の支持を受け、死者数の調査・精査を行い発表していく。  本書では、特に1960年代以降のベトナム戦争、ビアフラ内戦、エルサルバドル内戦から、第3次中東戦争、イラン・イラク戦争、旧ユーゴ紛争、そして21世紀のシリア内戦、ウクライナ戦争を辿る。その過程で国際的な人道ネットワークが、統計学や法医学の知見を取り入れ、どのように戦争データを算出するようになったか、特に民間人死者数に注目する。また、データをめぐる人々の苦闘にも光を当てる。
  • 絵師金蔵 赤色浄土

    絵師金蔵 赤色浄土

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,925円 (税込)
    「血の色は厄払いじゃ。万民の不安を払い落とすのじゃ」幕末の土佐に生まれ「絵金」と呼ばれた男、艶やかな色彩で見る者を虜にした異才、激動の生涯。――幕末の動乱は土佐国も大きなうねりで呑み込んだ。様々な思想と身分の差から生じる軋轢は、人々の命を奪っていった。金蔵はそんな時代に貧しい髪結いの家に生まれた。類まれなる絵の才能を認められ、江戸で狩野派に学び「林洞意美高」の名を授かり凱旋。国元絵師となる。しかし、時代は金蔵を翻弄する。人々に「絵金」と親しまれながらも、冤罪による投獄、弟子の武市半平太の切腹、そして、土佐を襲う大地震……。金蔵は絵師として人々の幸せをいかに描くかに懊悩する。やがて、絵金が辿り着いた平和を願う究極の表現とは――。作家生活20周年記念作品
  • 第六天の魔王なり

    第六天の魔王なり

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,925円 (税込)
    荒れ狂う時代を怒涛のごとく駆け抜け、夢半ばで業火の中にその役割を終えた稀代の武将・織田信長。果たして彼は、反抗するものを根絶やしに追い込んだ魔性の権化だったのか、それとも、民のため、理想の世を切り拓くために命を賭した名将だったのか。没後四百年を経た今、日本史上最も謎多き男の内面的核心に、気鋭の歴史作家が横溢する気迫で挑んだ傑作長篇書き下ろし。
  • 絢爛たる奔流

    絢爛たる奔流

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,925円 (税込)
    戦国から江戸へ時代が移り変わる慶長年間、京都に「水運の父」と呼ばれた男がいた。豪商・角倉了以は金融業や海外貿易で得た莫大な資金を投じ、京の都をさらなる繁栄に導くため、大堰川や高瀬川を開削する大プロジェクトに挑み、江戸幕府の命により、さらに大規模な富士川や天竜川にも手を広げる。偉大な了以を支えながらも、自らは書や文芸に親しむ生活に魅力を感じる息子・与一。角倉親子の挑戦の年月を描く、長編歴史時代小説。
  • 日米開戦の正体 なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか

    日米開戦の正体

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,925円 (税込)
    それは日露戦争勝利の時から運命付けられていた?!……。なぜ、日本は勝てる見込みのない戦いを仕掛けたのか? 「史上最悪の愚策」―真珠湾攻撃はどのように決断されたのか? いつ、開戦回避が不可能となったのか? ベストセラー『戦後史の正体』の著者(元外務省国際情報局長)が、膨大な資料と当時の人々の証言から解き明かした歴史の真相!この教訓が岐路に立つ現代日本に何をもたらすのか。戦後70年特別企画、話題の書を同時電子化!
  • 亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ

    亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,929円 (税込)
    物語の舞台は、歴史ファンの間でも注目度の高い清代末期の光緒25 年(1899 年)。 中国大陸に進出したイギリス、ドイツ、フランスをはじめとする西洋列強は、中国各地で分割支配を強めていた。 そんな列強諸国に対抗すべく、「扶清滅洋(清を扶け西洋を滅ぼす)」のスローガンを掲げた「義和団」を名乗る集団が、 山東省での暴動をきっかけに各地に広がり、社会は不安定な状況であった。 そんななか、杭州・西湖のほとりにある孤山に暮らす数え年で二十一歳の丁仁は、 金石学者である父・丁立誠の後を継ぎ、学究に勤しんでいた。 ある日、生薬である「竜骨」に神秘的な図形や文字のようなものが刻まれていて、北京で騒動になっていることを耳にした丁仁は、 丁家にかねてから出入りする北京在住の雑貨商人・元突聘に、その子細を尋ねようとする──。
  • 泣きの銀次 全3巻合本版

    泣きの銀次 全3巻合本版

    小説・文芸
    -
    1巻1,936円 (税込)
    最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。若き岡っ引きは、物言わぬ死体の声を聞いて涙する。お侠(きゃん)な娘、お芳の健気な想いを背に受けて、めざす敵は果たして討てるのか?  鮮やかな筆が冴えわたる女流時代小説作家の人情捕物帳。『泣きの銀次』『晩鐘 続・泣きの銀次』『虚ろ舟 泣きの銀次参之章』全3冊合本版。
  • 安吾史譚

    安吾史譚

    小説・文芸
    -
    1巻1,943円 (税込)
    窮すれば誰しもミジメになるもので、それは見てやらぬ方がよい――。人麿、道鏡、頼朝、小西行長、直江兼続、天草四郎、勝夢酔。七人の日本男子を安吾独自の人間理解で談ずる。歴史の面白さに心弾む傑作講釈。1952年作品。
  • 【合本版】道連れ彦輔 居直り道中

    【合本版】道連れ彦輔 居直り道中

    小説・文芸
    -
    1巻1,947円 (税込)
    「道連れ稼業は、冗談抜きの命懸けの仕事でござんすよ」 江戸の旅情あふれる傑作時代小説! この娘はもめごとの種になる―― 素性も分からぬ美少女の道連れ(付き添い)で中山道を旅する彦輔を数々の難関が待ち受ける。 この電子書籍は「道連れ彦輔 居直り道中」上下巻の合本版となります。重複購入にご注意ください。 電子書籍限定!連載時の挿絵を収録。

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  • 水滸伝 (一)

    水滸伝

    小説・文芸
    3.0
    1~5巻1,958~3,190円 (税込)
    中国武侠小説の最大傑作。「中国四大奇書」の一つ。北宋末期の不正と汚職が支配する乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を思う存分に発揮して、好漢百八人が、戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結。その後、招安されて、国家軍となり壊滅するまでの物語。窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。人間の善と悪が渾然一体となって進行する物語世界を躍動感あふれる世界を、よみやすく、勢いのある文体で、新訳!
  • 風塵の剣【全7冊 合本版】
    値引きあり

    風塵の剣【全7冊 合本版】

    小説・文芸
    -
    1巻1,969円 (税込)
    「どえらい新シリーズが始まったものだ」 ――文芸評論家・細谷正充氏 浅間山が大噴火した天明3年、ひとりの男児が生まれた。名は小早川彦蔵。 幼いころ藩の謀略により両親を目前で殺されて以来、彦蔵は数奇な運命を辿ることとなる。 藩への復讐を誓い、剣の腕を磨く彦蔵は、ある事件を契機に江戸へ赴くが、そこには数々の試練が待ち受けていた。 宿命というべき自らの人生と真摯に向きあい苦しみ、だが懸命に生き抜く侍の姿を痛快に描く、著者新境地の書き下ろし時代小説! 全7巻が合本版で登場!
  • 指輪物語 倭国の指輪 第1巻
    続巻入荷

    指輪物語 倭国の指輪

    小説・文芸
    -
    1~8巻1,980円 (税込)
    古代神話から卑弥呼の時代へ。ファンタジー大河、ここに開幕!! さあ、旅に出よう。旅といってもそれは、時間を超えて行くものだ。案内してくれるのは大きな霊威を秘めた指輪だ。多くの小国が立ち並び、せめぎ合っていた群雄割拠の時代。二人の女子が生まれ、指輪が託された──。やがて、倭国の運命を握ることになる二人の行く末や、いかに!?
  • 大岡裁き再吟味シリーズ 3冊合本版

    大岡裁き再吟味シリーズ 3冊合本版

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    大岡裁きで勇名を馳せた大岡越前は還暦を迎え、江戸町奉行(南御番所)から寺社奉行に転出していた。閑職ではないものの、大岡は事あるごとに江戸町奉行職の記録を捲って振り返る。本当に裁きが正しかったのかどうか気になってならない事件があるのだ。大岡は鷹狩で知り合った若い餌差・十一を使い過去の事件の捜索を始める。事件の鍵は意外なところにあった。その驚愕の真相とは?味わい豊か、情感あふれる異色の事件帖。
  • 富嶽を駆けよ

    富嶽を駆けよ

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    直木賞作家・今村翔吾氏推薦! 「心が震える物語。霊峰、富士に挑む。世間の声、常識をくつがえす女性の姿に共感。」 『日本ドラフト文学賞』最多指名作品! 全ての女達の願いを抱いて、私は登る―― 江戸時代、女人禁制の地として知られる富士山に初めて登頂した女性――高山辰。 大志を胸に頂を目指す彼女の挑戦は人々の心を動かし、先駆けとして道を切り拓く。 天保三年(1832年)。身の丈五尺七寸(約172センチ)という長身ゆえに行き遅れていた辰も、ようやく嫁ぎ先が決まった。 しかし辰には諦めきれない夢がある。それは、「富士の頂に立つ」こと。 当時の富士は、女が登れば災いを呼ぶとされる女人禁足の地。叶えようもない大望を抱く娘に呆れながらも、養父は、「挑戦の期限は一年」という条件で辰を送り出す。 許婚の万次郎に引き合わされた富士講の大先達・小谷三志に、想いの強さを買われた辰は、登拝団の一員となることに成功。農民たちの反対に晒されながらも、女たちの未来を拓く先駆けとして、逆風吹き荒ぶ霊山に辰は足を踏み入れる――。
  • その糸を文字と成し

    その糸を文字と成し

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    高校生時に『ちとせ』でデビューした、現役大学生による待望の小説第二作目。不況や政治改革に揺れる激動の明治初期を舞台に、運命に引き裂かれた少年たちの葛藤と成長を描く感動作。
  • ねねと秀吉 上下合本版

    ねねと秀吉 上下合本版

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    出世街道をひた走る豊臣秀吉を支え続け、ついには天下一の女性となる北政所・ねね。加藤清正、福島正則ら多くの武将に母と慕われたゴッドマザーの生涯を、NHK大河ドラマの脚本家が描く! ※本電子書籍は、「ねねと秀吉 上・下」の合本版です。
  • 武家女人記

    武家女人記

    江戸時代、さまざまな身の上を生きる武家の女性たちを、山本周五郎賞作家があざやかな筆致で描く、傑作時代小説集。 馬廻りを務める高梨家の娘・織江は、縁談の話が来てもおかしくない年齢になっている。あるとき彼女は、城下のはずれで行われる荒神さまの祭礼に出かけるのだが、思わぬ事態になり・・・・・・(「ぬばたま」)。 茅乃の夫・保科定八は勘定方の下役頭を務めているが、このところ顔色が冴えない。ある日彼女は夫から、藩政に関わる一大事を知らされて・・・・・・(「背中合わせ」)。 中老を務める小野寺家に嫁いだ雪絵は、兄から若い長身の男を小者として抱えるよう頼まれる。この男の出現が、彼女に思いがけぬ影響を与えていく(「嵐」)ほか全七話。  収録作品:ぬばたま/背中合わせ/嵐/緑雲の陰/深雪花/縄綯い/あねおとうと 【著者略歴】 砂原浩太朗(すなはら・こうたろう) 1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞。21年『高瀬庄左衛門御留書』で第9回野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。22年『黛家の兄弟』で第35回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『藩邸差配役日日控』『霜月記』『夜露がたり』『浅草寺子屋よろず暦』『雫峠』『烈風を斬れ』『冬と瓦礫』など。
  • 陽炎の旅人

    陽炎の旅人

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    大政奉還を経て明治の世へ。 近代の幕開けを雄渾かつ緻密に描く。 「青嵐の旅人」に続く、壮大な歴史エンターテインメント 慶応4(1868)年夏。前年に大政奉還が行われた江戸の町で、ついに新たな粋さが始まった。戦を誰より厭いながら同郷伊予松山(愛媛)の士原田左之助を連れ戻すべく上野の山に向かったヒスイ、彼女を追う弟の救吉、家老の娘嵐花を追って同じく駆けつけた藩士青海辰之進。かつて戦を通じて絆を深めた三人の若者は、はからずも再び戦の渦に巻き込まれる。一方、遠く離れた伊予松山では、死んだと思われていた〈ある男〉が町外れで目撃されて......。壮大なスケールで幕末の一幕を鮮やかに描いた『青嵐の旅人』に続く、シリーズ第二弾!
  • 始皇帝と徐福

    始皇帝と徐福

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    この小説は古代中国、春秋戦国時代の戦乱を終わらせた秦の始皇帝と、始皇帝を欺き遥か東方の海に旅立った斉の徐福の物語。 戦国時代末期、戦国七雄(秦・韓・魏・趙・燕・斉・楚)が覇権を争った。秦は孝公以来明君が続き、秦王政のときすでに政治力・軍事力は最強で、秦以外の六国に有能な君主が現われなかった。秦王政が中国を統一し始皇帝を称し、古来の封建制を根底から覆し、皇帝を頂点とする中央集権国家を作り上げ、法を厳しくして苛酷な刑罰で人民を酷使していた。 第二回巡幸のとき始皇帝は泰山で封禅の儀式をおこなった後、生まれて初めて大海(渤海)を見る。そこで多くの方士が海の彼方に蓬莱があって、僊人が住み不老不死の薬を持っている、と説く。不老不死に憧れを持った始皇帝は、蓬莱に行ったことがあるという安期先生を捜しだすが、行き方が分からない。しばらくすると徐福が上書して、「童男童女数千人を連れ蓬莱に行き、僊人に会って不老不死の薬を貰ってきます」と奏上する。始皇帝は東渡を命じた。徐福らは蓬莱の場所確認からはじめ、朝鮮半島を南下して蓬莱に着き、また蓬莱山に不老不死の薬草があることを知る。東シナ海を大船団で渡るには、蓬莱の地理を知る人を育てなればならない、と気づき、帰国するや急いで五十人を集め杭州湾から再度東渡した。蓬莱では有明、南九州、伊勢へと順調な航海だったが、中国への還り、嵐に遭い遭難してしまう・・・。
  • まろ丸伊勢参り

    まろ丸伊勢参り

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    六十年に一度、皆が伊勢神宮へ向かう、おかげ参りの年。六つになる姪の結に、大坂の大店の跡取りになる養子話が舞い込んだ。しかし、本家からの迎えは来ず、なぜか伊勢まで結を連れて来て欲しいと文が届く。うまい話に乗っていいのか見極めるため、両替商の三男坊・九郎は、姉夫婦から頼まれて結を送ることに。拾ったばかりの仔犬のまろ丸をお供に旅に出たものの、行く先々で困った事に遭遇し、九郎はそのたびに良い考えを求められ……。 己の居場所が見つからない九郎と、大店の財を継ごうとしている結が、明日を懸けて東海道を西へ行く!
  • おふうさま

    おふうさま

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    江戸時代初期、加賀前田家利常公四女・富姫(おふうさま)が、京・桂離宮を造営したことで有名な八条宮家へ嫁ぐことに。それは徳川将軍家の顔色をうかがいつつも、朝廷と良好な関係を築くための政略結婚。入輿に際して「おふうさま」付きの侍女となった小蝶は、女主人を守っていくことを決心し奔走します。加賀前田家を快く思わない公家衆の陰謀や予期せぬ災難を乗り越えながらも、「おふうさま」は妃としての使命と秘めた恋に揺れ動いていました――侍女だけが知る「おふうさま」の心の内、その悲願とは。
  • 浮世女房洒落日記

    浮世女房洒落日記

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    名手による快作が復刊! 今こそ読みたい【泣いて笑ってお江戸体感小説】 神田で小間物屋を営むお葛(かつ)は、 お気楽亭主とわんぱく盛りの子らと、季節に添った長屋暮らし。 珍妙な若返り薬を売り出したり、 ひとの恋路に首を突っ込んだりのある日、 頼みの綱の奉公人・清さんに移籍話が持ち上がり……!?  \乗り越えるんじゃない、やり過ごすんだよ/
  • 戦ぎらいの無敗大名

    戦ぎらいの無敗大名

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,980円 (税込)
    戦国筑後の盟主・柳川の蒲池家。嫡男の鎮漣はその気弱な性質から姫若と揶揄されて育った。永禄元年(一五五八)毛利元就の豊前侵攻により北部九州は乱れ、大友家からの離反者が続出。だが、佐嘉の龍造寺が毛利と画策した「大友包囲網」は大友に仕える鎮漣の活躍によって崩れた。結果、大友・龍造寺・島津の勢力争いはあたかも大陸の三国時代かのように拮抗し、裏切りも横行するなか、領主・鎮漣の戦いはひたすらに柳川の民を守るためにあり。殺戮増やすまじ。弱肉強食の時代に一筋の光を放つ名君の、知られざる感動の一生。
  • 烈風を斬れ

    烈風を斬れ

    小説・文芸
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    「神山藩シリーズ」で人気の著者による戦国歴史ロマン小説。豊臣秀次の遺児である孫七郎は、「大坂の陣」前夜、大坂方の密使として全国に散らばる牢人たちを説得する役目を受ける。家臣の源蔵、そして大坂方からの目付である左門とともに、最初に向かったのは紀州・九度山に蟄居する真田幸村のもとだった――。なぜ父や兄弟たちは無残な死を遂げたのか、己は何者なのか。若者は旅を通して自らに向き合い、そして成長していく。戦国の烈風にさらされながらも、前を向き歩く若者たちの物語。
  • 日英開戦への道 イギリスのシンガポール戦略と日本の南進策の真実

    日英開戦への道 イギリスのシンガポール戦略と日本の南進策の真実

    「大東亜戦争(太平洋戦争)」については主に「日米開戦」に至る過程に焦点があてられ、真珠湾攻撃より早く始まった日本とイギリスの開戦への経緯は等閑視されている。 本書は、まず、イギリスがシンガポール海軍基地建設し、ワシントン軍縮条約、日英同盟が破棄された1920年代以降の、日英の南洋における利権の対立を分析する。 英連邦(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア)では、日本によるシンガポール陥落や東洋艦隊の壊滅は、イギリス帝国史上最大級の恥辱的出来事とされ、「失敗の原因」を探るという観点から「イギリス『シンガポール戦略』の失敗」に関して大きな関心が、戦後直後から現在にいたるまで、持たれている。 本書は、イギリスの南洋政略と当時の日英のシーパワーのバランス、日本の南進策の実態、陸海軍の対英米観の相異の変質を明らかにしながら、日英開戦に至った経緯をグランド・ストラテジー(大戦略)の観点から検証する 目次 序章 「シンガポール戦略」 「ジェリコ・リポート」 「シンガポール戦略」の起源 シンガポール基地建設案の採用とその後 センバーワン海軍基地 縮小される基地計画 政権交代とシンガポール海軍基地 建設開始と引き伸ばされる建設期間 対自治領政策から対日戦略へ 帝国両端での脅威 シンガポール海軍基地の開港 「シンガポール要塞」の実情 約束の履行 開戦 「プリンス・オブ・ウェールズ」撃沈 シンガポール陥落 第一章 太平洋のバランス・オブ・パワー ワシントン会議に向けた海軍の準備 ワシントン会議に向けた陸軍の準備 ワシントン会議に向けた日英の基本方針 ワシントン海軍軍縮条約第一九条 陸軍の反対 新たなるバランス・オブ・パワーの成立 帝国国防方針 帝国国防方針改定 ジュネーヴ会議 ロンドン軍縮会議に向けて ロンドン会議への基本姿勢 おわりに――「シンガポール戦略」と日本海軍 第二章 海軍軍縮体制の終焉 ロンドン会議と統帥権干犯問題 満洲事変と第一次上海事変 海軍軍縮の終焉と第一九条 おわりに 第三章 世論の受け止め――一九二〇年代 基地との最初の遭遇 関東大震災とその後 労働党による一時休止 シンガポール海軍基地をめぐる日英の外交協力 シンガポール海軍基地と一九二〇年代の論客たち おわりに――一九二〇年代の言論空間におけるシンガポール海軍基地 第四章 世論の受け止め――一九三〇年代 「一九三五~六年の危機」 未来戦記とシンガポール海軍基地 反英論の盛り上がりとシンガポール海軍基地 頂点を迎える反英論 池崎忠孝『新嘉坡根拠地』 おわりに――一九三〇年代の言論空間におけるシンガポール海軍基地 第五章 一九三六年の南進策の再検討 南進策の浮上 「帝国国防方針」の改定 南進策の主唱者たち おわりに――一九三六年の南進論 第六章 マレー・シンガポール攻略「作戦計画」の起源と進化 作戦計画なき「作戦計画」 マレー・シンガポール攻略作戦の起源 井本熊男の南洋視察旅行 「マレー・シンガポール攻略作戦」作戦計画の進化 おわりに――「作戦計画」の持つ意味とは? 第七章 欧州戦争の衝撃と南進 欧州戦争と日本 おわりに――一九四〇年の南進論 第八章 大戦略なき開戦 戦争への躊躇――一九四一年春 独ソ戦開戦前夜の状況 独ソ戦の衝撃 戦争への道 おわりに――対英戦争から対米戦争への拡大 第九章 シンガポール攻略に向けた準備の完成 シンガポール攻略に向けた準備 おわりに
  • 満州スパイ戦秘史 関東軍将校らの証言で迫るノモンハン事件から日ソ戦争まで

    満州スパイ戦秘史 関東軍将校らの証言で迫るノモンハン事件から日ソ戦争まで

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    ソ連に侵攻の意向なし──。偽情報にだまされた日ソ諜報(ちょうほう)戦の失敗の真相に迫るノンフィクション。米国人歴史家が関東軍元将校らにインタビューした録音記録を朝日新聞記者が入手。ノモンハン事件、日ソ戦争の舞台裏を初出事実とともに描く。
  • 鳥刺同心 遅い春

    鳥刺同心 遅い春

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    定町廻同心・小鳥遊篤右衛門は息子に家督を譲って俳諧三昧の日々。宝永五年師走、煙管屋市兵衛の店に来た押し売りが猫殺しを企む。立て続けに篤右衛門の旧友・喜田屋庄兵衛が誘拐される――。生類憐れみ令を背景に策謀する犬目付・深見の真の狙いとは?
  • 日露戦争と雪原の騎兵隊

    日露戦争と雪原の騎兵隊

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    本書は日露戦争の勝利という明治期になしえた日本の奇蹟の物語であり、秋山好古が率いた騎兵たちの胸躍るドラマである。明治38年1月、騎兵旅団長の秋山が戦線に送り出した三つの挺進隊の奮闘を丹念に追った書。
  • たわけ本屋一代記 蔦屋重三郎

    たわけ本屋一代記 蔦屋重三郎

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    遊廓街・吉原で育ち、小さな貸本屋を開業……。やがて歌麿、北斎、写楽、曲亭馬琴、十返舎一九らを発掘し超人気作家に育て上げる。文化の担い手を「武士や豪商」などの富裕層から「庶民」へとひっくり返し、幕府による弾圧にも「笑い」で対抗。江戸庶民は彼を「蔦(つた)重(じゅう)」と呼び、喝采を浴びせた。その鋭敏な感性、書き手を虜にする人間性、したたかな反骨精神を描く蔦重本の決定版! 江戸を文化的に豊かにしただけでなく、今のポップカルチャーの基礎をつくった人だと思っています。 ―――NHK大河ドラマ『べらぼう 蔦重栄華乃夢噺』主演・横浜流星(日刊ゲンダイ2025年新春特別号インタビューより) 〈寛政の改革の嵐は蔦重の家財半分をさらう、そのときお江戸は——〉  日本橋と吉原の耕書堂は雨戸を固く閉ざしている。大戸には「負けるな」「一日も早い再開を」「戯家(たわけ)の灯を消すな」と励ましの落書の数々。雨風が叩きつけても消えそうにない。  本屋の裏口、長身の老人が身を滑らせるように入っていく。叔父の利兵衛だ。 「お前という子は幼い頃から偉そうな御仁が大嫌い」  初志貫徹は立派なこと。ヘンな褒め方をしてから叔父は真顔になった。 「奉公人や彫師、摺師に迷惑をかけられない。銭なら融通するからいっておくれ」  蔦重、ゆっくり首を振る。横のとせが背筋を伸ばした。 「お舅(とう)とうさん心配をおかけします。でも、あたしの蓄えが少々」  夫婦が見交わす眼と眼、舅(しゅうと)は頼もしそうにいった。 「ずいぶんと綜(へ)麻(そ)繰(く)ったもんだ。さすがはおとせ、感心感心」  叔父は店の落書のことをひとくさり。そして重三郎、とせを見据えた。 「こんなことで負けちゃいけない。戯家の本屋が変じて反骨の本屋。江戸の期待は大きいよ」 (第七章「不惑」より) 出版王の反骨精神はいかにして生まれ、散っていったのか。生き別れた両親、花魁への初恋、波乱万丈の人生を支えた妻・とせによる内助の功など、稀代の本屋の知られざる一面を描き出す感動の長編小説。
  • しらゆきの果て

    しらゆきの果て

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    仏画、絵巻、浮世絵――美に魅了された人々の営みを描いた歴史小説集 六十路を越した老境の絵師・喜平治(宮川一笑)は、肉筆美人画の名手・菱川師宣の曾孫である姉弟と知り合う。絵描きを志す弟の伊平の面倒を見ることになった喜平治は、幼いながらも確かな筋の良さに感嘆するが、折しも町絵師の宮川一門と表絵師の狩野家の間で諍いが起きてしまい……。(表題作「しらゆきの果て」) 鎌倉、戦国、江戸、幕末 時代と歴史を超えて、 人々を狂わせ、神仏さえも惑わせる、 あらゆる「美」の真髄を描く5つの物語 装画/原裕菜 装幀/長崎綾(next door design)
  • ウクライナ わたしのことも思いだして ~戦地からの証言~

    ウクライナ わたしのことも思いだして ~戦地からの証言~

    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 今なお続く現実から、目を背けるな。 2022年2月に始まった、ロシアによるウクライナ侵攻。 ジョージ・バトラーは渦中のウクライナにおもむき、 市井に生きる老若男女の声に耳を傾けた。 体中に銃弾をあびた元兵士、 息子を虐殺された母、 砲声の中で遊ぶ幼い兄弟――。 彼らはなぜ、勇気と決意を奮いおこせたのか? 現代の大きな悲劇についての証言を、 フルカラーのスケッチとともにお届けする。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2025年1月発売作品)
  • サイレント・コア ガイドブック 兵器篇 【電子限定特典付】

    サイレント・コア ガイドブック 兵器篇 【電子限定特典付】

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【電子限定特典】 〈サイレント・コア〉シリーズ既刊カバーイラスト60点特別収録! 大石英司〈サイレント・コア〉シリーズを徹底解析する ガイドブック、待望の〈兵器篇〉登場! 陸海空の兵器や隊員の個人装備など、 安田忠幸によるイラスト400点をオールカラーで完全収録。 精密なイラストと詳細なデータ満載で、ファン必携の一冊。 〈サイレント・コア〉メンバーが登場する書き下ろし短篇 「オメガと呼ばれた男」も必読です! 【目次】 〈サイレント・コア〉隊員装備&隊舎ガイド 陸上装備一覧 海上装備一覧 航空装備一覧 個人装備一覧 大石英司書き下ろし小説「オメガと呼ばれた男」 『台湾侵攻』&『アメリカ陥落』作品地図
  • 雫峠

    雫峠

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    神山藩が舞台の『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』『霜月記』に連なる最新作。 国を棄てるかもしれぬ。 だが俺が知らぬ顔したら、義妹は死ぬ。 武士の理にあらがった二人の逃避行を描く表題作を含む、 四季薫る神山の原風景と、そこに生きる人々の気品が漂う作品集。 山本周五郎賞作家が織りなす、色とりどりの神山のすがた。 「半夏生」 国の堤を支える父と弟。彼らの背中は清く大きかった。 「江戸紫」 藩主の病が招く騒擾を防ぐ妙案はいかに。 「華の面」 能を通じて思い知る、同い年の藩主の覚悟。 「白い檻」 神山の厳冬。流刑先での斬り合いに漂う哀愁。 「柳しぐれ」 町を駆ける盗人の、一世一代の大仕事。 「雫峠」 神山を出ると決めた、二人の間に芽生えた思い。 ~「神山藩シリーズ」とは~ 架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された世界観で物語が紡がれる。
  • 梅の実るまで―茅野淳之介幕末日乗―

    梅の実るまで―茅野淳之介幕末日乗―

    小説・文芸
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    お役目がなく学問で身を立てることもできない淳之介は、幼なじみの同心から頼まれたある娘の見張りをきっかけに、攘夷の渦中へと呑み込まれてゆく。徳川の世しか知らないながらも、武士という身分に疑問を抱き始めた青年がようやく見つけた、次代につながる道とは。生へのひたむきな問いが胸を打つ、人間味溢れる時代小説。
  • 華の蔦重

    華の蔦重

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,980円 (税込)
    大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎の粋でいなせな一代記!! 山東京伝、曲亭馬琴、喜多川歌麿、東洲斎写楽……江戸っ子たちを熱狂させた大勝負、とくとご覧あれ。 豪華絢爛の吉原が業火の海に包まれた明和九年。多くの人が落胆する中で、江戸をふたたび元気にしようと心に決めた男がいた。蔦屋重三郎。通称蔦重と呼ばれたその男は、貸本屋では飽き足らず、地本問屋の株を買って自ら版元として様々な勝負に打って出る。「楽しんで生きられたら、憂さなんて感じないで済むんです」面白い書物や美しい浮世絵は、きっと世の中を明るくしてくれる――。彼の熱意が、山東京伝、喜多川歌麿などの心を動かし、江戸を熱狂に包んで行くのだった。しかし、そこに立ちはだかったのは……。エンターテインメント歴史小説!! 世の中は酒と書肆が敵なり どうにか敵にめぐり会いたい
  • 娘剣士守りて候

    娘剣士守りて候

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    神之木流を教える道場の娘・いずみは父と二人暮らし。その父が自分に再び剣術を始めてほしいと言い残し、急に旅に出る。門弟たちと道場を守るいずみだが、不審な人物が次々と訪れ、いつしか謀反人らの拠点に——。 娘剣士いずみがよもやの謀略に立ち向
  • 世尊寺殿の猫

    世尊寺殿の猫

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    鎌倉時代末期、十六歳の足利高国(のちの直義)は名人・世尊寺殿の書を入手するよう母に命じられる。目当ての猫と引き換えに娘の遺筆を渡すと約束する世尊寺殿。高国は彼が鎌倉に来た真相を探るべく京に旅立つ。書をめぐる謎と静かな権力闘争の中、若き日の足利直義が野望に覚醒する!
  • 海風

    海風

    小説・文芸
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    迫られる攘夷か、開国か――。嘉永六年(一八五三年)六月、浦賀にその姿を現した四隻のアメリカ軍艦。幕府は強大な武力をもって開国を求める艦隊司令長官・ペリーの対応に苦慮していた。清国がイギリスとの戦争に敗れ、世界の勢力図が大きく変わろうとするなか、小姓組番士・永井尚志は、老中首座・阿部伊勢守正弘により、昌平坂学問所で教授方を務める岩瀬忠震、一足先に目付になっていた岩瀬の従兄弟・堀利煕とともに、幕府の対外政策を担う海防掛に抜擢される――。迫り来る欧米列強を前に、新進の幕臣たちが未曾有の国難に立ち向かう。現代へと繋がる日本の方向性を決定づけた重要な転換期を描く幕末歴史小説! 「隠蔽捜査」シリーズをはじめ警察小説の名手が、“薩長史観”に一石を投じる!
  • 武田の金、毛利の銀

    武田の金、毛利の銀

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    上洛した織田信長に呼び出された明智光秀は、とある任務を下される。数の信奉者である信長は、敵対する大名の武力を把握する必要があった。中でも武田と毛利の資金源である湯之奥金山と石見銀山の見定めは不可欠である。ただし、そのためには敵地の中枢に潜り込み、金銀の産出量を示した台帳を確認しなくてはならない。見つかれば命の保証はない危険な道中である。光秀は盟友の新九郎と愚息を伴って隠密裏に甲州へ向う。駿河湾の港・田子の浦にたどり着いた三人は、そこで土屋長安と名乗る奇天烈な男に出会い――。  『光秀の定理』『信長の原理』に連なる、直木賞受賞第一作!
  • 雪渡の黒つぐみ

    雪渡の黒つぐみ

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    【第18回小説現代長編新人賞受賞作】 「一読して、抜きんでている印象を受けました」(中島京子) 「エンターテインメントのツボをきちんとおさえた力作」(薬丸岳) 「物語が進むにつれて状況が二転三転し、先が気になって仕方がない」(塩田武士) ――選考委員、大絶賛! 日本文学史上、最も「優しくて強い」武器を持つ忍びがおくる、驚愕必至の時代・エンターテインメント! 「この忍者、手裏剣も吹き矢も使わない!?」 伴天連教迫害が進む1625年。 東北では過激な新興宗教・大眼宗の台頭に、隣国との領地争いと、いくつもの火種が燻っていた。 南部藩の若き忍者・景信は、この世でただ一人の“声色使い”。 どんな声も完璧に真似できる唯一無二の喉を使えば、 無数の敵も指一本触れず制圧することができる。 隣国・伊達藩の動向を探る命を受け、諜報活動に挑む景信が目にしたのは 信仰にすがる声なき人々と、闇に身を潜める邪教の黒い陰謀。 背負わされた十字架、お上の掌返し、見ぬふりをされる人々の思い。 いま、この時代にこそ突き刺さる、驚愕の時代エンターテインメント!
  • 鬼の舌震い

    鬼の舌震い

    小説・文芸
    -
    1巻1,980円 (税込)
    盲目の娘鍼医・桃春とお供の千代を護る用心棒・如月十兵衛は、思いがけず記憶喪失の男を預かることに。そこへ一膳めしやで働くおつまの失踪が知らされ、三人は驚愕の事件へと引き込まれていく。捨てたはずの家中から刺客の影が。十兵衛の過去も明らかに!

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