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武田晴信(信玄)の下で調略・交渉・謀略など外交にまつわるすべてを請け負う計策師・向山又七郎。彼に下された命が「甲駿相三国同盟を成し遂げよ」。足を引っ張る武田の家臣たち、諸国のくせもの軍師・計策師たち。謀略渦巻くなか、又七郎は同盟を実現できるのか。
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Posted by ブクログ
甲斐の武田晴信(後の信玄)、駿河の今川義元、相模の北条氏康の三者が同盟関係を結んだという出来事を巡って、本作の物語は進展する。 本作の主な視点人物、主人公は向山又七郎という武田家の家臣である。その関係で武田晴信は作中人物として登場するが、今川義元や北条氏康は存在が示唆されている、或いは作中人物達が言...続きを読む及するに留まっている。 戦国大名の家中には、様々な役目を担う人達が在った。或いは家中の人達は各々に様々な役目を担った。 「戦国時代」と言えば、「○○の戦い」というような合戦も重要だが、合戦以外の外交交渉も大切である。また合戦そのものに関しても、戦いの幕引きで刃を交えた相手との交渉という必要が生じる場合も多い。 本作の作中世界では、対外交渉を主要な役目とする“計策師”と呼ばれる人達が在るということになっている。戦国大名の家中では、“取次”と呼ばれる一定以上の地位に在る家中の士が、担当する相手との対外交渉を担う。が、この作中世界では、そういう立場の重い人達の側面で交渉事に知恵を尽くす者達ということになる“計策師”が在る。“計策師”は刀槍を振るって闘うのではない。言葉や知恵で戦う、或いは戦いの帰趨に影響を及ぼすのである…結果的に、戦う相手、戦った相手を騙してしまう場合も少なくない役目でも在る。故に怨恨の原因のようにもなってしまう場合が在る。 本作の主人公である向山又七郎は、その“計策師”である。知行地が与えられている、或いは家臣を擁しているというのでもなく、その身だけで“計策師”として武田晴信に仕え、与えられた課題を解決すべく行動しているのだ。 向山又七郎が与えられた課題は「甲駿相三国同盟」である。武田晴信は「後顧の憂い無く」という状態で信濃を制圧して越後に進出し、日本海側から若狭を経て京を窺うという大戦略を有している。そのためにも駿河の今川、相模の北条と相争わない体制を固めたかったということなのだ。 武田、今川、北条の三大勢力の間には、少し長い間に、相互で様々な経過が在る。各々の陣営には同盟締結に疑義を唱える人達も在る。三国同盟の締結は簡単ではない… そうした中、向山又七郎は何を思うのか?どのように活動するのか?「武田家の家臣」ということである以上、背後に武田の勢威というものは在るが、頼みに出来るのは自身の才覚、様々な知識や技芸、様々な相手と交渉する胆力だけなのである… 多分「時代考証」というような意味で、本作は「多少の飛躍」というのか、「“現代”の色々に引き摺られてしまっている?」ということになるのかもしれない。が、「人々が安寧の中で生きることが叶うように」と主君の思惑をも超えるような考えの下、自身の知恵や知識や技芸や胆力だけを武器に、事態に臨む“計策師”という役目に励む男、向山又七郎の様は痛快だ。 同じ作者の作品が少し愉しく、最近は何作か続けて読んでいる感なのだが、本作も好い!!
飄々と、のらりくらりと。でも、そこには秘められた確固たる決意が。 自分にはちょっとできない生き方だけど、面白かった。 ラストが、また泣けるんですわ。
いやぁ、まず第一声、面白かった!計策師=計略の実現には手段を選ばないネゴシエイターといった役割とすると、主人公の向山又七郎は超一流の計策師でありながら、非情になりきれなかったり、出世欲がなかったり、酒が好きだったりと、人間臭くとても魅力的なキャラクターとなっている。映画化するなら、大泉洋とかが合いそ...続きを読むうな感じかも。 まぁ、そんな魅力的な(そうなるには理由があるのだけど)又七郎が、武田、今川、北条の三家を結ぶ三国同盟をいかにいて実現させたかを描いている。大友家の呪縛?を離れた作者の今後が楽しみです。
武田信玄こと晴信は、戦いと共に調略を好んだ武将でその晴信に仕える計策師、向山又七郎の活躍を描く。 晴信ので命を受け小笠原家に忠義を誓う信濃領主平瀬義兼の調略に敵中出向き義兼の命と引換に和睦の話をつけるも晴信は和睦を決心した平瀬城に夜襲をかけ殺戮を行う、その中に義兼の幼女で又七郎に心通わせた薫も居て死...続きを読むする。この仕打ちに又七郎は計策師の無力を感じ心に傷を負う。 その後、晴信の命を受け甲駿相三国同盟に戦いの無い世を胸に秘めて力を注ぐ姿を描き三国同盟に反対する仇敵勝沼信元と又七郎の師である駒井高白斎と渡り合う。新當流の手練れでもある又七郎は、高白斎と違い物欲は無く酒女好きで近辺を探る千春(くノ一)に幾度裏切られながら危機を乗り越え妻にしようと心を寄せる。三国同盟は先ず穴山家(今川取次)経由で今川義元の宰相大原すうふ(鷲鼻)と交渉して今川の条件として北条氏康の子助五郎と今川の持つ名画交換を引き出す。又七郎は、その条件で小山田家(鼻毛)経由で先ず北条の同盟賛同派の桑原盛正(鼠)と親しくなり北条に身分を偽り助五郎に心通わせる。次に氏康攻略として世捨ての我の強い画人の雪村周継に弟子入りして周継を説得味方に付ける。その後、反対派の松田憲秀(首なし)を交渉攻略し三国同盟の道筋を付けその後、北条、今川其々の賠償金の問題も目処をつけるも金を盗まれ万事休すと思いきや最後の奇策で乗り切る。 武将の影に隠れて調略を生業とした計策師なる人材にスポットを当てた話で特に信玄の調略は有名だったので戦国の戦いとは別の視線で面白かった。
2020.3.17完了 フィクションとはいえなかなかない視点でおもしろかった。 ただ話が難しい。戦国時代の隠密にありがちな話のややこしさ難しさが幾度かあった。
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計策師 甲駿相三国同盟異聞
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