酔芙蓉

酔芙蓉

1,771円 (税込)

8pt

4.5

武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。守るべきは心か、家か--ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい悲しい仮面を被った。

    平安時代後期。
    藤原隆季は、類い稀なる美貌を持つ公達。
    その美貌ゆえに、権力者の我欲に翻弄されながら、我が家の存続、我が息子の安泰のため、権力者の寵愛を受け、下級公家でありながら「保元の乱」「平治の乱」を経て、出世を

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一番辛いのは、視点の揺れ。忠雅視点が常盤視点になり、忠雅視点に戻って第1部終わり。第2部は隆季視点。家成の回想シーンは当然だけど家成視点。常盤視点に呈子視点と目が回る〜

    忠雅と頼長の関わりは純粋と言えば聞こえはいいが、このご時世に浮世離れ過ぎ。なんで忠雅が頼長と隆季の間を取り持つのかもさっぱりわか

    0
    2021年02月28日

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