光のしるべ えにし屋春秋

光のしるべ えにし屋春秋

1,870円 (税込)

9pt

3.6

身寄りの子どもたち十五、六人と暮らす孤児・信太。物乞い稼業で糊口をしのぐ毎日だ。だが、どうしても実入りのなかった日、信太は一緒に物乞いをするおみきさんに連れられ、〈えにし屋〉を訪ねる。信太たちを出迎えたのは、お初という妖しくも美しい女。一方同じ頃、三十路を過ぎと見える、やけに疲れ果てた夫婦もお初を訪ねていた。五年前行方知れずとなった一人息子を探してほしいという。今になって何故。二組の客になぜか心を揺さぶられるお初。つなぐも切るも容易ではない縁(えにし)。真剣に扱うならなおのこと――。人生の光と影を描く、身も心も震える傑作時代長篇サスペンス!

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光のしるべ えにし屋春秋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月26日

    過ぎ去った歴史、近世の価値観を今さらどうこうならぬものの、どうやらこのシリーズでは物語として当時の男女差別の風潮に灸を据える意がこもっている。相変わらず裏に隠された真相を解明する過程が、いかにもまだるっこいのだけれど、細かで数多な不条理を紐解いて行く面白さ。お初の推察と洞察の鋭さは相変わらず。それで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月14日

     1作目よりキャラクターがハッキリしてきたシリーズ2作目。人と人との縁を結ぶ「えにし屋」、ミステリーの要素が強いので一気読みした。
    時代小説はあまり読まないが、あさのあつこと宮部みゆきは別格。
    江戸時代は、現代と違い、身分も職業
    も来し方も様々、だからはるかに人間模様がおもしろいと、、、。2人の時代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月10日

    この度えにしやに持ち込まれたのは五年前に行く方知れずになった幼い息子を探して欲しいというもの。藁をも掴むようなその話を引き受けたえにしやのお初は、両親の周りから探り始めるのだが、そこには思いもよらない事実があった。
    謎めいたお初や才蔵などのえにしやの面々の活躍と並行して物乞いの少年の成長も描かれてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月27日

    シリーズ第2弾。

    物乞いの信太と、5年前に行方知らずになった子を探す夫婦。2つの縁が交差していく中、明らかにされていく真実が…。
    明らかにされた真実は想定内な感じ。スッキリしたような、物足りないような。もう一ひねり欲しかった。

    信太と太郎丸との掛け合いは微笑ましい。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年12月11日

    結局子供ができなかったのは摂津屋さんの方が原因だったのでは?子供には罪はないよなって読みながら思った。お常と平太が再会できたことは良かったです。

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