婉という女・正妻

婉という女・正妻

1,650円 (税込)

8pt

5.0

土佐藩執政、父・野中兼山(良継)の失脚後、4歳にして一族とともに幽囚の身となった婉。男子の係累が死に絶えた40年後、赦免が訪れ、自由となったものの、そこで見たのは、再び政争の中で滅びてゆく愛する男の姿であった……。無慙な政治の中を哀しくも勁く生きた女を描き、野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞した名作「婉という女」に、関連作「正妻」「日陰の姉妹」の2篇を付し、完本とする。

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婉という女・正妻 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    江戸時代の学者、野中兼山の娘と妻の話。女性は、強くはなくとも、堪えることの上手な生き物だ。古い時代の情景が浮かぶような描写。婉の風変わりな姿が印象に残る。

    0
    2010年09月27日

    Posted by ブクログ

    「婉という女」では、与えられた境遇の中でじっと耐えることしかできず、己を抑えて生きることしかできなかった女 婉(えん)が、幽閉が解かれたことをきっかけに「生きよう」と決心し、自分の人生を築いていきくお話。ここに登場する女性は強いです。「正妻」は、兼山の妻市(いち)が主人公。正妻でありながら、夫婦の交

    0
    2009年11月10日

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