碧血の碑

碧血の碑

1,782円 (税込)

8pt

4.0

堂々たる「敗者」たちの、知られざる物語。

三条大橋、養浩館、江戸城、横須賀造船所、碧血碑。
現代にも残る所縁の地に宿る、堂々たる「歴史の敗者」たちの、知られざる物語。
時代を超え、魂震わす傑作小説集。

「総司、三条大橋で京娘と恋をしてこい」
近藤勇の命を受けた沖田は医師の娘と逢瀬を重ねるも、任務の真の目的を前に恋と大義の間で揺れ動く(「七分咲き」)。

「されば、御免!」
福井藩主・松平慶永との初引見で、突如池に飛び込んだ藩士こそ橋本左内。夭折の志士が、養浩館に残した秘密とは(「蛟竜逝キテ」)。

「これは女子(おなご)の戦いであらしゃいます!」
政略結婚のため江戸城に入った和宮。大奥は京風と武家風で激しく対立するも、和宮自身は夫の徳川家茂、そして義母の天璋院篤姫に惹かれていく(「おいやさま」)。

「日本人が、私の期待に応えられるか否かは知らないがね」
立身出世の野望を胸に横須賀へ来た、若きフランス人技師ヴェルニー。一本のネジを後生大事に持ち歩く風変わりなサムライ・小栗上野介との友情の行方は(「セ・シ・ボン」)。

「赤神氏は、隠れた人生の機微を「敗者」の歴史から掘り起こす天才だ」榎木孝明氏(俳優)

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碧血の碑 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、碧血碑というものがあることを初めて知った。
    歴史の敗者であるというだけで、葬られることもなく打ち捨てられた多くの遺体を大切に葬り碑まで立てた侠客がいたというだけでドラマになりそうだが、そこを敢えてエピローグとしてサラっと語っているところに味がある。

    沖田総司、橋本佐内、和宮親子女王

    0
    2025年10月01日

    Posted by ブクログ

    沖田総司、橋本左内、和宮......どの作品も読み応え十分。赤神さんは心理描写が上手で、登場人物と共に何度涙したことか涙

    0
    2025年05月13日

    Posted by ブクログ

    明治時代は篤姫をテレビで観たぐらいの知識しかなかったが名前の知らない武士の生き様やイギリスから技師を呼んで製鉄所をゼロからつくり、人知れず苦労を見せなかった侍など短編ではあるが同じ年月を違う場所で活躍した人たちの生き様、興味無かった明治時代を引き込まれる背景で読むのをやめようとは思わない話だった。

    0
    2025年01月30日

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