作品一覧

  • 枕草子
    4.0
    1巻1,562円 (税込)
    「この草子、目に見え心に思ふ事を」。栄華を誇った中宮定子を支えた女房・清少納言は、なぜ膨大な言葉を書き残さなければいけなかったのか……。痛快な批評が笑いや哀感と同居する、平安朝文学を代表する随筆。ユニークな視点と鋭く繊細なまなざしですくい取った世界観を、歯切れ良く瑞々しい新訳で。「ここにもあった、いとをかし」。解説、年譜のほかに、位階、装束、牛車、建物などの図版資料を含む、宮廷生活ガイド付き。
  • とはずがたり
    4.0
    1巻1,276円 (税込)
    後深草院の寵愛を受け、14歳で後宮に入った二条は、その若さと美貌ゆえに多くの男たちに求められるのだった。そして御所放逐。尼僧として旅に明け暮れる日々……。書き残しておかなければ死ねない、との思いで数奇な運命を綴った、日本中世の貴族社会を映し出す「疾走する」文学!
  • 日本史10人の女たち
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    推古天皇(飛鳥時代)、清少納言(平安時代)、葛飾応為(江戸時代後期)……時代の制約にしばられ反発しながらも懸命に生き抜いてきた10人の女たちが、波乱の人生を自らの言葉で語ります。当時の資料、研究成果に基づき主人公たちのキャラクター、台詞に思いをはせた筆者が現代の言葉に置き換えて描く異色の女性史。時代を超えて語りかける10人の言葉は、今まで見えてこなかった「日本女性の歴史」、さらには「もうひとつの日本の姿」を浮き彫りにします。 [目次] 野の声、森の声   縄文のシャーマン 女王と呼ばないで  台与 日出処のわたし   推古天皇 この平城京の片隅で 笠女郎 おもろい女たち   清少納言 水の音       建礼門院右京大夫 森に溺れる     森女 私たちの戦国    高台院おね 月が私について来る 遊女勝山 世界はこの手の中に 葛飾応為 おわりに [人物紹介と解説] 【著者】佐々木 和歌子(ささき・わかこ) 青森県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。専門分野は日本語日本文学。(株)ジェイアール東海エージェンシーにて歴史文化講座の企画運営に携わりながら、古典文学の世界を、やさしくわかりやすく解き明かす著作を重ねる。著書に『やさしい古典案内』(角川学芸出版)『やさしい信仰史―神と仏の古典文学』(山川出版社)など。『古典名作本の雑誌』(本の雑誌社)では中古文学・中世文学を担当。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『日本史10人の女たち』(2018年9月20日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

ユーザーレビュー

  • 枕草子

    Posted by ブクログ

    古典にわかでも読みやすかった。
    最後の解説を読むと、清少納言はどんな気持ちで筆をとっていたのかと胸が締め付けられる。
    愛しい人が、自分が愛した世界が、輝かしい姿のまま後世に残って欲しいと思う、そんな愛の形があるんだな…
    日々の情景を美しい言葉であらわした章もあれば、お坊さんはイケメンだとありがたみが増すとか、急いでる時にとうでもいい話してくる客まじで嫌いすぎるとか、クスッと笑えるようなものもあっておもしろかった!

    0
    2025年06月05日
  • とはずがたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    両親に先立たれ、宮中に取り残された二条は居場所のない悲しみに暮れる。女中の逆恨み、望まぬ寵愛を経て、やがて宮中からも破門される。運命を恨んだ二条は西行法師の営みに憧れ、全てを捨てて出家する。

    本書のテーマとは関係ないが、『武蔵野は一面萩野原だった』という文章が最も印象に残った。平安時代に東京が野原であったことは周知の事実である。しかし、著者の実体験に寄り添う事で、この事実をよりリアルにそして直情的に感じることができた。

    0
    2020年04月14日
  • 枕草子

    Posted by ブクログ

    当初はこのテーマで大丈夫だろうかと思ってた大河ドラマ「光る君へ」が、思いの外面白い。前半の名場面の一つは、清少納言が「枕草子」を書き始めるシーンだと思う。というわけで、思い切って新訳で通して読んでみた。
    思いのままに書き綴ったという通り、理解が難しい場面も多いけれど、あちこちに、なるほどそこを拾いますか!という鋭い描写が多々見られるのがさすが。宮廷に仕えるイチOL(?)があれこれ綴ったエッセイだと思うと親近感も湧いてくる。
    上司の中宮定子が没落し始めた頃に書き始めたのですね。明るいトーンの中にも、どことなく寂しさを含んだ場面、表現が多いのはそのせいか(と、解説にありました)。長く手元に置いて気

    0
    2024年08月01日
  • 枕草子

    Posted by ブクログ

    清少納言の、優雅な宮廷生活を描いたものという認識だったが、解説を読んで、その裏の定子への思いを感じ、後世に残したい記録を全身全霊を込めて書いたんだな、清少納言は一途だな、と、ちょっとほろり。

    0
    2024年06月08日
  • 枕草子

    Posted by ブクログ

    昔、角川文庫で断念した枕草子。大河ドラマを機に手に取った。役がかなりフラットすぎるのではとも思うが、まあ読みやすい。
    巻末の資料や解説は面白くてためになる。

    0
    2024年06月04日

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