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時は元禄。将軍綱吉が柳沢邸に御成り中、天下の大乱を招きかねない変事が勃発。吉保は秘密を知るもののみなごろしを暗殺集団猿蓑衆に命ずる。伊賀忍者の末裔の流英次郎は天才女医のおそでを護り、おくのほそ道を血に染め、逃亡の旅へ。強大な敵の喉元に迫るは不屈の一寸の虫たち。一方、江戸城奥深くでは、生きる屍のような「影」が「このまま飼い殺しにされてたまるか」と、その時を待っていた……。人の業を問う、傑作時代小説。
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Posted by ブクログ
悪道シリーズ、1作目。
大御所さんながら、初読みの森村作品。警察小説のイメージが強かったけど、時代モノも結構描いておられるようで。
内容は、将軍綱吉を巡る秘密を知ってしまった忍者末裔の英次郎と女医のおそでが、柳沢吉保の命を受けた刺客から命を狙われ、逃亡の旅に出る、というもの。
正直言って、よく似たストーリーを読んだことがあるかなと思った。影武者がすり替わって、本物以上の本物になってしまうところは、隆慶一郎の「影武者徳川家康」をつい思い出してしまった。さらに、逃亡の道中、昨日の敵は今日の友と言わんばかりに、どんどん味方が増えていく、、、。相手の動きを察するのも神懸っていて、全体的にご都合過ぎる感は否めないかな。でも、その分、不快感はゼロで、素直に読めば非常に楽しいエンタメ作品。もっと硬い文章を書く方だと勝手にイメージしていた著者さんだったけど、意外と軽くて読みやすいんだなと他の作品も読んでみたくなった。もちろん、このシリーズの続編も期待したい。
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