平の将門
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平の将門

870円 (税込)
608円 (税込) 7月10日まで

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3.9

将門は著者の最も食指を動かした人物の一人である。反逆者としての歴史の刻印を除きたい気持ちもあったが、純粋で虚飾のない原始人の血を将門にみたからだ。都にあっては貴族に愚弄され、故郷では大叔父国香に父の遺領を掠められ、将門はやり場のない怒りを周囲に爆発させる。それは天慶の乱に発展し、都人を震撼させる。富士はまだ火を噴き、武蔵野は原野そのままの時代だった。

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平の将門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本史において貴族の時代が終わり、武士の時代が開幕するきっかけとなった事件が平将門の乱だ。関東地方の一豪族、平将門はをあっという間に周囲を征服、中央から派遣されていた役人たちを追い出し、その勢いで自身はもう一人の天皇と称して、京へ攻め上ろうとする。結局、京の指示を受けた武士たちが将門軍を打ち負かし、

    0
    2016年06月03日

    Posted by ブクログ

    朱雀天皇の下で藤原忠平が権力を握っていた時に承平天慶の乱が起こる。地方では律令制度が崩壊し、武士が台頭したことを象徴する事件であった。東国では平将門、瀬戸内海では藤原純友が反乱を起こした。兄の時平の時に冤罪で左遷された菅原道真が怨霊となり、弟の忠平の時に滅ぼされた平将門も怨霊になった。朝廷から見れば

    0
    2022年10月02日

    Posted by ブクログ

    正直こんな歴史小説、初めて読んだ感あり。
    主人公に志は感じられず、当方のような凡民みたく、儘ならぬ人生に苦闘する。
    作家も遠回しに的に書いてましたが、任侠ものそのもの。何かを見出す史上の人物ではないかも。
    でもだからこそ今でも庶民の中に名が知れているのかもなぁ。純友なんか無名に近いことも鑑みると尚更

    0
    2025年04月19日

    Posted by ブクログ

    この本を読んで
    「将門って本当はいい人なのよ」
    と友人が言っていた理由がやっと分かりました。
    大それた野心の無い、純朴で熱い田舎青年。それが平将門です。納得!

    この時代のことをあまり知らなくて、藤原純友との共謀はフィクションなのかが謎です。フィクションだと思うけど、そうじゃなかったらすごい

    0
    2014年01月22日

    Posted by ブクログ

    将門は著者の最も食指を動かした人物の1人である。反逆者としての歴史の刻印を除きたい気持もあったが、純粋で虚飾のない原始人の血を将門にみたからだ。都にあっては貴族に愚弄され、故郷(くに)では大叔父国香に父の遺領を掠められ、将門はやり場のない怒りを周囲に爆発させる。それは天慶の乱に発展し、都人を震撼させ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    吉川英治による平将門の一代記。
    吉川英治のこと、将門記など古来からの文献を詳細にあたった上で執筆されたであろう事は想像に難くないが、これまで抱いていた平将門像とはずいぶんとかけ離れ、実にいい人且つすべからく物事に乗り気しないまま流されている印象を受ける。藤原純友と盟友となり、東西に分かれて乱を起こし

    0
    2013年07月31日

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