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Posted by ブクログ
あまりにも切ない物語。
見てきたように語れる著者の作品の中でにあっても、際立つ白眉だ。
「愚挙」「捨て石」といわれる水戸天狗党の挙兵。
悲惨すぎる末路へと、物語は冷酷に進んでいく。
しかしたとえ結果的に愚かな行為だったとしても、そこには生きている人たちがいて、信頼関係を築き、見えない未来に向けて熱い想いを燃やしていたのだ。
著者はそれぞれの思惑を、またそれぞれにやむにやまれぬ背景を、丁寧に説いていく。したがい読み手は、登場人物たちとの信頼関係に巻き込まれてしまう。
何度、この本を中途で閉じたことだろう。
未来を知るとは、これほどつらいものなのか。
できれば、彼らが幸せな段階で時が止まってほしい……そう願いつつも、やはりこの本の締めくくりには納得できる。
著者の筆力に圧倒される傑作。
日本人なら、教養としても必読の書だ。
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