囚われの山

囚われの山

968円 (税込)

4pt

世界登山史上最大級の遭難――一九〇二年の八甲田雪中行軍遭難事件。一九九人もの犠牲者をだした痛ましきこの大事件に、歴史雑誌編集者の男が疑問を抱いた。鍵を握るのは、一二〇年前の白い闇に消えてしまった、ひとりの兵士。男は取り憑かれたように、八甲田へ向かうのだが......。未曽有の大惨事を題材に挑んだ長篇ミステリー。〈解説〉長南政義

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囚われの山 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月12日

    1902年1月23日、青森の駐屯地から陸軍第八師団第五連隊の210名が、豪雪の中、八甲田山への雪中行軍演習に出発した。だが、折からの天候悪化により猛吹雪で先が見通せず、道に迷い、199名の犠牲者を出す世界登山史上最大級の遭難件となった。            歴史雑誌の編集記者である菅原誠一は、特集...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月03日

    八甲田山。
    今まで関連の映画も、ドラマも、小説にも触れたことがないのに、店頭で見て、何故か衝動買いしてしまいました。

    結果、メチャメチャ面白かったです!

    明治の頃、八甲田山での雪中行軍演習中、天候の悪化から隊員約二百名あまりが遭難死した事件。

    構成としては、遭難した隊員の視点で描かれる過去パー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    八甲田山の雪中行軍隊に思いをよせる歴史雑誌の記者の話。グイグイ引きつけるが、ラスト少し残念。編集長との恋愛はいらないな。

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    Posted by ブクログ 2023年08月17日

    世界登山史上最大級の遭難と言われる1902年(明治35年)の八甲田雪中行軍遭難事件。
    新田次郎氏著の『八甲田山死の彷徨』を原作として、1977年に映画化された『八甲田山』。
    軍規を盾に、兵隊に強要する理不とも云える命令、そのために生じた悲惨な事態が描かれていた。

    雪中行軍の特集記事を書くにあたって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月23日

    日本人は「空気を読んで忖度する」事に関してどの民族よりも秀でている。その塊のような八甲田山雪中行軍遭難事件を伊藤潤先生が現代と当時を行き来しつつ物語りにしてて面白い。

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    Posted by ブクログ 2023年06月18日

    八甲田山の話がこれほど壮絶だったとは。当時の軍部のどうしようなさに怒りがわいてくる。ミステリ仕立てになっているところもめちゃくちゃ面白くて一気読みだった。

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    Posted by ブクログ 2023年06月12日

    エピローグの途中までは凄く良かった。
    結末にはホントに漫画の様に、頭の先からつま先までゾゾゾっと悪寒が走った。
    最後の最後は要らなかったんじゃないかなぁ

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    Posted by ブクログ 2023年06月04日

    120年前の八甲田山の悲劇を題材にしたミステリー。平社員の立場に不満をつのらせていた編集者、菅原。右肩下りの歴史雑誌の特集号で、八甲田山の悲劇に隠された謎を取り上げたところ企画は成功し、第二弾の取材として当初からの疑問を解明すべく、実際の行軍と同じ日に八甲田山入りした。120年前とシンクロする様に命...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月19日

    日露戦争直前の八甲田山雪中行軍演習における大遭難事故、その原因に対する定説の矛盾点を抉るミステリー小説である。
    部隊兵員の軽装と指揮官の服装の差、殉難者200人を当局が199人と発表したこと、ここに軍上層部による極寒状況下での兵員の耐寒人体実験への疑惑と消された一人が現地人に殺され隠された事実があっ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年01月11日

    「八甲田雪中行軍遭難事件」で吹雪の中に姿を消したある一等卒のまさかの運命に迫る歴史ミステリー。
    悲劇の結末が既にわかっている歴史を再びなぞっていくのは覚悟がいるが、生還を予感させるプロローグの稲田一等卒の身に何が起こったのかを紐解いていく過程は非常に興味深く、過去パートの生死をさ迷う緊迫感は目を逸ら...続きを読む

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