デウスの城

デウスの城

2,530円 (税込)

12pt

3.4

【電子書籍特典】
『デウスの城』発刊記念対談「これからの宗教の役割」を収録。

関ヶ原の戦い、大坂の陣、
そして日本史上最大級の内戦・島原の乱。

幕府軍12万vs一揆軍3万7000
三人の若きキリシタン侍に待ち受ける試練。
信仰の自由を懸けた最後の戦いが始まる!

歴史小説の第一人者、新たなる代表作!

神とは。信仰とは。生きるとは。

天下分け目の関ヶ原の戦いに西軍で参陣した小西行長の小姓・彦九郎と善大夫、そして肥後の地で守りにつく佐平次。彼らは幼馴染みの若きキリシタン侍だった。敗れて主家を失った三人はそれぞれ全く別の道を歩むことに。やがて、激しい弾圧と苛政に苦しむ島原・天草の民が、奇跡を起こすという四郎という少年の下に起ち上がった。この地で、三人は立場を変え、敵同士となって再会を果たすことに――。魂震わせる大河巨篇!

【目次】
第一章 生きてこそ
第二章 神はいずこに
第三章 武士と十字架
第四章 運命の変転
第五章 われらの祈りを聞き給え
第六章 讃美歌の海

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デウスの城 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    宗教は深い。ただし信仰を持つ人間が強いか、持たない人間が強いかは何とも言えない。そして信仰は正義かそうでないかも何とも言えない。だからこそ現在に至るまで宗教を起因とした混沌がなくならないのだろう。

    0
    2024年08月07日

    Posted by ブクログ

    壮絶な島原の乱を生き生きと描いて信徒と為政者との闘いが日常の中でせめぎ合っていたのがよくわかる。けれども生きてこその信仰であり幸福のための祈りであり、それを衆生に分かってもらう術が稚拙であったというほかない。

    0
    2025年02月26日

    Posted by ブクログ

    肥後国のキリシタン大名小西行長に仕える3人の若者
    彦九郎、善大夫、佐平次の3人の若者が、キリシタンとして、待ち受ける試練に翻弄されていく。
    ただ単に宗教だけの問題ではなく、当時の欧州諸国の植民地生産が、悲劇的な結末を生んでいるのだろう。

    0
    2024年11月12日

    Posted by ブクログ

    日本におけるキリスト教信仰の終焉のシンボルとなる島原の乱に取材した小説。
    島原の乱のキリスト教徒がたてこもる原城には元小西行長の配下の武将がおり、攻める側にも小西行長の配下の武将があった。また仏教僧となり、形だけの棄教をすすめることでキリシタンの命をすくおうと東奔西走するのもまた小西行長の小姓であっ

    0
    2024年08月21日

    Posted by ブクログ

    島原の乱を描く歴史小説。

    元小西家臣の三人の視点から描くのも、それぞれの立場がいい立ち位置になっているのもよかったです。
    関ヶ原の戦いから島原の乱までは三人の主人公の変遷とキリシタンへの弾圧の強化が並行して描かれていて、序奏としてはよい感じでした。
    乱自体の史実についてはちゃんと抑えられているので

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    織豊期~江戸初期のキリスト教を描く。
    宗教をさまざまな角度から描き、その描かれ方によってさまざまなことを考えさせられた。

    三人の登場人物が三位一体であるという構成。ハライソも極楽もなく、今、目の前にこそ幸せがあるということ。ハライソを信じさせそこに導くことも役割であるという、ひとつ上のフェーズから

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昨日、天草の崎津集落に行ってみたからタイムリー

    関ヶ原で西軍についた小西家(小西行長、キリシタン大名)の若い家臣彦九郎、善太夫、左平次の3人のその後のとんでもなく苛酷な生涯…かな

    視点が3人分あって次々入れ替わり多角的。だから、読みやすいという印象はない
    読書メモに書きながら読んだ

    佐平次は武

    0
    2024年05月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    名作だな。
    関ケ原で敗北した小西家の若き武士3人が、それぞれの人生を歩む。そして30数年を経て、島原の乱で運命の再会を果たす。

    迷いながらも信仰を続ける者、逆に弾圧する側になる者、仏門として救う道を模索する者。三様の人生が、島原の乱で重なる。その壮大な人生ドラマ。ここまで圧倒される歴史小説は極めて

    0
    2025年05月29日

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