破天の剣

破天の剣

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

群雄割拠の戦国時代、九州は薩摩の戦国大名・島津貴久の四男として生まれた家久は、若年の頃より「軍法戦術に妙を得たり」と評されるほどの戦巧者であった。だが兄弟の中で家久だけが母親の違う出自の為に深い懊悩を抱えていた。家久はその思いを払拭するかのように大友宗麟、龍造寺隆信といった九州の名だたる大名と奮闘を繰り広げ、島津の九州統一の夢に奔命する。しかし、天下人・豊臣秀吉とその弟・秀長が率いる大軍が島津家の前に立ちはだかる――。島津家の知将・島津家久の波乱に満ちた生涯を描く、第十九回中山義秀文学賞受賞作、待望の文庫化!!

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破天の剣 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    北方謙三の激アツな文章に慣らされてしまっているので、これだけ静かな筆致でこれだけ熱く表現できる作者の才能を感じます。
    他のも読んでみたい。

    0
    2017年10月02日

    Posted by ブクログ

    本作は、島津家久を主人公に据えている。戦国時代の終わり頃の島津四兄弟の末弟である。この島津家久は、島津義久、島津義弘、島津歳久という3人の兄が居る。本作の主人公は末弟の家久ではあるのだが、本作全般を通じてみると、何処と無く「四兄弟の物語」という雰囲気も在る。

    本作の家久…変わり者で型破りであるが、天才的な戦術家で、「不敗の名将」というようになって行く…そういうように歩んだ家久の底流に在ったモノが何なのか?それが全編の奥底に在る…

    そして…数々の合戦の様子が活写されるが…これが凄い!

    0
    2015年12月20日

    Posted by ブクログ

     偶然手に取ったものであるが、想像を超えて面白さを有していた。
     島津家四兄弟(義久、義弘、歳久、特に家久)を中心に、薩摩、三州統一、九州統一の手前と、大友・龍造寺・秀吉軍との壮絶な戦いを、それぞれの個性をぶれることなく描き出した歴史小説。
     九州の武将や覇権を握る戦の詳細はあまり知らないが、つい島津一強というイメージは、実はそうではなく、如何に精強になっていったかが、戦巧者家久から窺い知ることができ、また戦一つ一つが手に汗を握り、脳裡に戦場を容易に浮かび上がらせてくれたのは、筆者の筆実力の妙か。
     勿論家久の類稀なる戦略眼に目を見張らされるが、徐々に拡大していく組織まとめ上げることに苦心し、兄弟への嫉妬すら滲む出させる長男義久は、むしろ家久よりも何処となく現代人を思わせ、共感するところが多いかも知れない。
     中山義秀文学賞と、あまり知られていない賞を受賞しているのも納得のものであるか。

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    戦国時代、薩摩の戦国武将、島津四兄弟の話。1人だけ母の違う末の弟 家久を中心に話が展開する。
    信長や秀吉の時代、九州を舞台に広がる攻防に臨場感もあり面白かったし、歴史の勉強になった。

    0
    2026年01月30日

    Posted by ブクログ

    九州の島津家久を主人公とした歴史小説。九州を舞台にした戦国時代の物語は初めて読みました。軍略の神と称された主人公が、巧妙な策略で大軍を破るシーンは興奮しました。若い歴史小説作家の他の作品にも期待です!

    0
    2022年03月13日

    Posted by ブクログ

    人は、認められたい生き物。

    島津四兄弟の末っ子、家久の小説。自分だけが妾腹(しかも、父の胤ですらないかもしれない)と悩む。兄弟として、一族として認められたい一心で、軍略の才を発揮していく。

    自分が求めるところと、自分ができることは、必ずしも一致しない。いや、むしろ一致することの方が、少ないのかもかもしれない。
    生きていくというのは、本当にしんどい。

    0
    2018年07月14日

    Posted by ブクログ

    島津四兄弟の末弟・家久が主人公。
    4人兄弟の中でたった一人だけ母親が違う、そして実は父親は貴久ではないのでは?などという噂まであった家久。
    家久自身、戦でしか居場所がない。と思い続け、兄たちや周囲の人に認めて貰いたい一心で「軍神」といわれる立場まで登りつめる。
    本当に求めたものって?
    居場所は戦場ではなかった。
    最後に気付いたけれどそれを掴み取る事が出来なかった家久。
    戦いのシーンと家久の内面との差が悲しい。
    長兄・義久は弟たちに劣等感を持ちつつ当主として、兄として毅然と立とうとしている。
    次兄・義弘は初め家久に対抗心を持っていた。
    三兄・歳久はなんだかんだと家久の面倒を見ている。
    この本の中では1番家久を「弟」として見てたのは歳久だと思う。
    最後は本当に切ない。

    0
    2016年07月04日

    Posted by ブクログ

    父親から勧められ読む。天野さんの小説は初めて手に取った。ライトテイストな部分もありながら、味わい深い戦国時代の雰囲気を十分に感じられる。司馬さんなどの大御所はこうは描かなかったのではないか、というような解釈に感じた。
    そもそも歴史背景として戦国末期の島津が4兄弟ということもしらなかった。島津奔る、や、関ケ原で出てくる以前の九州を切り取っていく時代を知れたのは面白かった。とはいえ、上記二小説で目にしていた「義家」は、本小説では最後まで「義珍(よしたか)」のままだったが。できれば、家久亡き後の島津家も天野さんの筆で読ませてもらいたかった。

    0
    2016年04月04日

    Posted by ブクログ

    薩摩の戦国武将・島津の四兄弟の物語。本書の中心は末っ子の家久だが、家久の詳細な情報収集、それに基づく緻密な戦略立案は今の仕事にも繋がると思った。自分の足で現場を見て、感じる。とても大切なことだ。戦場の様はとても臨場感があり、思わず本を握りしめてしまった。家久が軍神のように周りには思われるが、実は戦が好きではないということが徐々に紐解かれていく話の展開はとても感慨深い。

    0
    2016年02月14日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    戦国の島津四兄弟のなかでも突出した戦巧者、家久を描く。
    脳内で、俳優の菅田将暉さんを配役して読み進めた。
    大河で扱ってほしい。豊臣兄弟もいいけど。

    0
    2025年11月20日

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