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時は戦国。織田の軍に妻子を殺された若き上忍・影正は、信長への復讐を誓い紀州をめざす。付き従うは右腕の朽磨呂、くノ一の詩音ら、一騎当千の七人。だが山中の荒れ寺に辿りついた彼らを異変が襲う。寺の空間が不自然にひき伸ばされ、どうしても脱出できないのだ! さらに一人が、姿の見えない敵によって一瞬で屠られる。それはこの寺に棲む五体の妖怪が仕掛けた、死の五番勝負だった――。時代小説の新鋭による、戦国エンタテインメント!!
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Posted by ブクログ
とても、おもろかった!! キャラクターもいいし、話も飽きない気がする。妖怪等出てくるこういう作品というのは、現実味をもたせるのが、難しい気がするのだが、この作品では、細かい風景の描写とかで、そういうことに成功している気がする。現実的に迫力があってとても楽しかった。
ー--時は戦国。 織田の軍勢に妻子を殺された若き上忍•影正は、復讐を誓い紀州をめざす。 付き従うは右腕の朽磨呂、くノ一の詩音ら一騎当千の七人。 山中の荒れ寺に辿りついた彼らだったが、寺の空間が不自然にひき伸ばされどうしても脱出できない!さらに一人が見えない敵によって一瞬で屠られる…。 表...続きを読む紙で興味を惹かれ、裏表紙を見て期待をもち、文章を読んで確信に至った新規開拓(・∀・)貴志祐介も帯で推薦してたしな!(^p^) 超人的な武芸を身につけた忍者集団と 恐るべき超常能力を秘めた異形の妖怪軍団の死闘 時代小説風の語り口ではあるけど、中身はホラー+エンターテイメントの見事な融合 それぞれのキャラがちゃんと立っていて、ただグロいだけでは終わらせない魅力がある(^p^)まぁそもそも、そんなグッチャグチャでもないねんけど。 これでデビュー作っていうのが驚き(・∀・) 次作以降にも期待したい! 伊賀忍法•いろはもみじ!
廃寺に閉じ込められた忍者VS妖怪。 人外の圧倒的な強さを持つ妖怪たちに、頭脳と鍛え抜かれた肉体で挑む忍者たちのバトルはかなりおもしろかったです。 妖怪と忍者それぞれの特徴や特技を活かした戦いで、テンポよく迫力に満ちていました。 「忍者」という存在の強さと悲哀もテーマになっており、一級品のエンターテイ...続きを読むメント小説だと思います。 織田軍に敗戦、復讐の流れと化け物退治の流れがなんだか噛み合っていない気はしました。 個人的には、伊賀忍者VS織田信長軍&甲賀忍者のガチバトルもおもしろそうだったので、この辺の復讐劇がもっとみたかったです。
織田軍に妻子同胞を殺され、信長に復讐を誓う伊賀忍者阿保党の5人。途中田屋党の姫と守護人の2人と出会い合流。 途中の廃寺に泊まると、そこから脱出できなくなる。芋虫や死人忍者、妖怪鳥、草姫、人の心に住む妖怪との5番勝負に勝つと寺から出れる。そのための正に死闘。 エンタメとしては面白いが、忍者ものとしては...続きを読む、微妙なような…
信長による天正伊賀の乱を逃れた上忍二人の率いる忍者たちが不思議な寺に迷い込んだことによる妖との激闘? 全の妖を作り上げた『うつろ』とは 齊宮の藤原氏への恨み等、何かしらを操る? 伊賀に攻め込んだ甲賀への恨みを晴らし、信長は?
ホラーというよりはファンタジー色の強い作品です. 大まかには天正伊賀の乱を土台に敗走する忍者一党が妖怪の支配する寺院の敷地に迷い込み,閉じられた結界から抜け出すために妖怪を退治してゆくという話です. 史実や忍者の造詣を適度に盛り込んでいますが,若干説明くさいところが読んでいてペースを崩されるのが難...続きを読む点. 面白いけれども途中で物語から意識が離れてしまうのが非常に残念でした. とはいえ,最後まで読ませるだけの文章力は見事. 本作でデビューした著者の次回作に期待です.
信長に敗れた伊賀の忍者が魔物に目をつけられ死闘を繰り広げるお話。 非常に読みやすい、情景描写に小難しい表現や聞いたこともない植物の名前などあるものの、基本的にサクサク読める。 でてくる魔物も個性がありよかったと思う。 しかし、全体的になにか食いたりなかったというのが正直なところ。 主人公が驚く役柄を...続きを読む割り当てられているせいで、忍びの頭領としての凄みがいまいち伝わってこなかったところや、なまじ大きな志を掲げてしまったばかりにそれが成就するとは思えないところもすっきりしない原因だと思う。 とはいえ鍛えに鍛えられた忍者という存在がなんとなくリアルに感じられたこと、またこれをきっかけに山田風太郎先生の作品にも興味がもてたのは収穫だった。 忍者好きの人は是非どうぞ。
まずは、これをホラー文庫に入れるって考え方が(以下略)。 ま、角川のやることはよくわかりません。 ぶっちゃけ、ホラーに入れたのは失敗じゃないかという気もするくらい、別に怖くない。(^^; これなら、京極の百物語とか風太郎の忍法帳とかの方がホラーに近いんじゃ無かろうか。 忍者対妖怪っていうアイデアはよ...続きを読むかったのかもしれないけれど、妖怪というより怪獣だしなぁ。 風太郎だったり南條だったり、方向性の近い先駆者がいる以上、もう少し工夫が必要だったのではないかと思います。 賞を逃すのも詮無しってところでしょうか。
つい先日読み終えた、和田竜さんの「忍びの国」の記憶も新しい中、同じ天正伊賀の乱を背景にした本作を読んで、全く異なるこの二作が実は繋がっているような錯覚を覚えた。 というのは、全くの私見かつ余談。 本作の話をすると、荒れ寺での精鋭の忍び達と妖達との凄絶な戦いは、確かに凄まじく、どうなるのかとドキドキし...続きを読むながらページをめくる手が止まらなかった。 しかし、ラストまで読み終えたとき、その死闘すら、伊賀忍びたちにとって、真の使命を果たすまでに立ちはだかった障害の一つに過ぎなかったんだと実感した。 かと言って、妖との死闘がつまらないという意味ではない。 忍びたちの己の使命への思いの強烈さが、そう感じさせたということ。 こういう伝奇物も久しぶりに読んだが、とてもおもしろく読めた一冊だった。一気読みやったし。
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